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第2章 和輝ペットシッター?になる

050★新しい追加の提案?

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 ひとつ溜め息を吐いてから、桜に言い聞かせるように言う。

 「優奈や真奈の学校を考えると
  ちょっと無理だな
  学校までの距離が問題あるからな」

 和輝からのつれない返事に、桜は食い下がる。

 どうすれば良いの?
 せっかく知り合って
 契約できたんだから
 もっと一緒に居たいのに………

 「じゃあ…優奈ちゃんや真奈ちゃんに
  送り迎えを付けるから…………」

 一生懸命考えての言葉だとはわかっても、和輝はにべもなく言う。

 「それもダメだ、桜
  爺やさん達に迷惑になるだろう」

 即答でのダメに、桜は小首を愛らしく傾げて考える。

 和輝のコトだから………
 もしかしたら、色々な免許証
 持っているかもしれない

 その中に自動車はないだろうか?
 とにかく聞いてみよう

 だって、もっと和輝達妹と
 一緒いたいもん
 もう、寂しいのはイヤよ

 「それじゃ……和輝………
  和輝は、車に乗れるか?」

 桜の質問に、首を傾げつつも、和輝は素直に答える。

 「ああ…持っているぜ
  ダブルだからな………
  それが、どうかしたか?」

【※注意…此処では、国籍がダブルの者は、海外で車やバイクetc.の免許証を取得して、日本国内の教習所で一定の講習(道路交通の相違を正す都合)いれば、14歳から運転できる設定になっています】

 和輝からの答えに、桜はにっちゃりと笑う。

 「それじゃあ~…
  和輝が自分で2人の送り迎えを
  するというのではどうだ?
  これなら文句ないでしょう?

  通学に使用する車は、蓬莱家に
  あるのを好きに使って良いし……
  勿論、燃料費はこっち持ちよ

  その他に、私のわがままで
  和輝達を屋敷に呼ぶのだから
  食費もこっち持ちだから

  そうすれば、食費も浮くわよ」

 なんとなくのニュアンスで、金銭的に困っているらしいコトを悟った桜は、なりふり構っていられないので、一生懸命和輝が飛びついてくれそうな提案を考えて、口にした。

 えっ? 食費が蓬莱家持ち
 それは、たしかに美味しいな

 食べ盛りの俺と、まだまだ
 伸び盛りの妹達を考えると……

 もしも食費が浮くなら………
 本来、リースのはずだったのに
 どうしてだかわからないが?

 ウチで、買い取るコトに
 なっちまっている
 あの医療機器の返済に
 その分が回せる

 どうしようか?
 とりあえず、俺1人で
 決めることじゃないよな

 ここは、たとえ2人が
 小学生だとしても………

 優奈と真奈を呼んで
 この提案をどう思うか
 聞いてから、どうするか
 決めれば良いかな?

 沈黙し、ちょっと考え込む和輝の様子から、脈ありと手応えを感じた桜は、更に畳み掛けるように言う。

 「勿論、特別手当ても出るわよ
  それに、今の桜は《気》が
  足りないから、何時倒れるか
  判らないから不安なの………

  だから、とにかく保険が欲しい
  そう、何時でも、私の身体と
  相性の良い新鮮な《気》が
  得られるという保証が必要なの

  ねっ…和輝、桜を助けると思って
  2人をウチから通わせて欲しいの」








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