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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
255★爺やは、スマホで白夜に報告する
しおりを挟む「何か……重大なコトを…忘れて………ああ…そうだった
白夜様に、連絡を………神咲君達の言っていたコトが
もし、先刻の【狩る者】達との会話にあった話しが
真実だというならば………
白夜様は大変危険な状態にあるというコトですからね
ここは、すぐに………」
その事実に気付き、爺やは慌てて白夜の持つスマホに連絡を入れる。
と、幸いなコトに、まだ準備中(人口の多い連絡が付く区域)だったらしく、すぐに白夜はスマホに出てくれた。
『どうした爺や? 桜に、何かあったか?』
白夜からの問いに、爺やは言葉の装飾なしで、真実だけを告げる。
「はい……この屋敷に、8年前に来た…【狩る者】の一派である
聖剣の騎士団が、敷地内に乱入してきました
ですが、そちらの方は、神咲君とその友人達で、つい先程
全員が全員、侵入してきた者達は、ものの見事に倒されました
【狩る者】が倒されたコトは、監視カメラで確認済みです
それと、先程車用のゲートから……警察官達も入ってきました
どうやら【狩る者】達が撃った銃声を聞きつけたようで………
何かあったかと?……聞きに、駆けつけて来てくれたので
すかさずゲートを開けて、敷地内に入れました
警察官に、神咲君達の後始末をしてもらう予定です」
黙って爺やの報告を聞いていた白夜は、1番気がかりなコトをまず聞く。
『そうか、それで、桜は大丈夫なのか?』
白夜の問い掛けに、爺やはあっさりと答える。
「はい、怪我ひとつございません」
その答えを聞き、昨夜に少し《生気》を抜き過ぎたと思っていた白夜は、やはり桜の時と同じような、心配そうな気配を滲ませて聞く。
『そうか、で、和輝は?』
白夜の問い掛けに、その強さを目の当たりにした爺やは、しみじみと感想をのべた。
「神咲君は、桁外れに強い方ですねぇ……と思いましたよ、白夜様
それに、そのお仲間も………なんて言うか………そのぉ~………
かなり人間離れした…方々の集団でしたね
お陰で、私達は見物しているだけで終わりました
勿論、桜様は戦闘が始まる前に、早々に双子の妹さん達に
両手を引かれて《結界》を張ったペットハウスへと強制的に
避難いたしましたから、無傷です」
爺やの言葉に、少し沈黙した後、白夜は和輝の動向を尋ねる。
『お前達が…戦闘に加勢もせずに、見物していただけか?
そんなに和輝とその仲間とやらは、強かったのか?
いや、まぁそれはイイ………それで、あの【狩る者】達は
和輝を惑わすようなコトを言わなかったのか?』
白夜の質問に、爺やはちょっとだけ口ごもる。
「それなんですが…神咲君達は〔食人鬼〕や〔バンパイア〕に
何度も会ったコトがあり、襲われたから撃退したというような
経験があるようです
だから、私達が人々に害なす〔バンパイア〕では無いと
はっきり言って下さいました」
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