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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

245★蓬莱邸に侵入する狂信者達

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 これは、居るな………アイツ等だ
 蓬莱邸のゲート前に停止したこの車を、じっと見ている

 あ~あ、竜也も竜姫もマジで、ヤル気まんまんだな
 まっ…俺もアイツ等には、たぁ~っぷりと含むところあるからな

 さて…どうする?…いや、マジで、どうするかなぁ~…クスクス
 運転を輝虎にチェンジしてもらって、サンルーフからちょっと出て 
 アイツ等をしめるか?

 その間に、輝虎に車(優奈や真奈)ごと、開けたゲード潜って
 屋敷ン中に入ってもらうか?

 いやいや、それじゃぁ~…ここ(蓬莱邸)に来ているやつ等全部を
 つり出せない可能性が高いな

 それだったら、車をここで停めて………いや、車でゲートを潜って
 屋敷の敷地内に入ってから、アイツ等と戦ったほうがイイかな?

 クッククククク………そうすると、不法侵入で、アイツ等の方が
 罰せられるからな………まして、確実に武器持ちだし

 日本は、海外と違って、そういうところは厳しいからなぁ~………

 ちらりと輝虎と視線を交わした後、和輝はルームミラーを見ると、既に竜也が弓を手に、矢筒を用意していた。
 そして、竜姫と乙姫は、しっかりと日本刀を握っていた。

 ちなみに、優奈と真奈も、ボウガンの小さいモノを握っていたりする。
 竜也や竜司(竜也パパ)に弓を教えられていたので、2人ともある程度の腕はあるのだ。

 和輝からは、護身用に古武術の1部(防御と相手の力を利用した攻撃)を習っていたが、実戦では距離をとって戦える弓の方が安全なので、今日はボウガンを手にしている。 

 ふっ…やる気全開だな………あ~あ、優奈も真奈もたのしそうだ
 このお祭り騒ぎ好きは、ぜってぇ~に親父の血だな

 まっ…しゃーねーかな……ここは、ガツンっと潰しておく方が
 後々の為だしな…台所のGと一緒で、潰せる時に潰さないと
 どんどん増える、厄介者だからな

 それぞれが、得意な武器を握っているのを確認した和輝は、わざとゆっくりとゲートを開き、完全にゲートが開ききってから、蓬莱邸の敷地内へと車を進めて行く。

 そのゲートの開放と同時に、ゆっくりと蓬莱邸の敷地内へと進む車の後に続けとばかりに、どこぞに隠れていた、自称・聖剣の騎士団?と思われる集団が、次ぎ次ぎとゲートから敷地内へと、堂々と侵入して来る。
 それが、日本では法律に触れる行為だというコトを、最初から無視して、わらわらと、どこぞの戦隊モノの敵の雑魚キャラのごとく沸いて出る。

 そして、車が完全に蓬莱邸の敷地内に入り、ゲートが閉じた時には、かなりの人数が蓬莱邸の敷地内に侵入していた。
 勿論、先に和輝から連絡をもらい、桜から警備強化を指示された爺やや、蓬莱邸のボディーガード達は、彼ら【狩る者】達が敷地内に侵入したコトに、直ぐに気付いた。

 ただ、桜からの命令と、和輝達の戦闘能力に興味津々だったので、あえて行動を控えて、黙って見ていたりする。
 自分達が出るのは、和輝達が危険に陥ったらで充分だと判断したのだ。

 さて、神咲くんとその仲間達は、どの程度の力があるんでしょうか?
 まぁ…なんであれ、人間(和輝達)対人間(【狩る者】達)ですから
 並外れているといっても、そこまでの戦いにはならないでしょうが

 ただ、やはり【狩る者】達の方には、躊躇いがありませんからね
 神咲くん達のほうが不利でしょうが………さてさて
 とりあえず、お手並み拝見としましょうかね

 ああ、もう1度、藤夜(とうや)様の確認を誰かにさせましょう
 あの【狩る者】どもの気配を察知して、お目覚めになられては
 不憫ですからね

 せっかく、蒼夜(そうや)様の《力》で深き安息の眠りに微睡んで
 いらっしゃるのですから……… 







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