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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

244★厭な気配はアイツ等

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 「すみません………え~と、黒木店長
  やっぱり、さっきのIC入りカードのポイントカードを
  お願いします………入金は、3万で………」

 そう言って、スイッと3万円を出した。
 黒木店長は、ニコニコと愛想良くしながら、IC採用のポイントカードを出して、3万円分を入金する。

 「はい、これで、3万円分が入金されました
  3万1500円分使えます」

 入金済みのポイントカードを和輝に手渡し、カゴの中の商品を次々と打ち込んで行く。
 そこに、3人がスポーツ飲料の箱を運んで来た。

 「はい、おまたせ、5種類ね」

 「おう、サンキュー……ってコトで、これも下さい」

 「はい」

 バーコード式なので、簡単にピッピッと商品が打ち込まれて、累計が出る。

 「ああ、さっきもらったエコバッグあるから
  お菓子を入れるレジ袋はいらないから………」

 「はい、エコのご協力ありがとうございます
  ………ですが、3%割り引きですので………です
  ありがとうございました、またのご来店をお待ちしてます

  あっそうそう………緊急回覧で回って来たんですが………
  なんか最近、変質者集団が出没しているようですね

  充分、気をつけてくださいね」

 あははは……もう、こういう新店舗にまで回っているんだな
 あいつら、8年前に見境無く暴れたからなぁ~………
  
 「はい、それもあって買い込みなんですよ、それじゃ………」

 にこにこと嬉しそうに笑う黒木店長に、ちょっとだけ苦笑いしながら、和輝達は商品を持ってレジから離れるのだった。

 「ほら、さっさと入れちまえ」

 「「うん」」

 会計を済ませたカゴの中のお菓子とおつまみを、真奈と優奈は嬉々としてそれぞれのエコバッグに入れる姿を微笑ましく見る。
 あっという間に、それぞれのエコバッグに、買い込んだお菓子とおつまみが入ったのを確認し、和輝はカゴを元の場所へと戻して言う。

 「んじゃ…行くか……」

 こうして、買い物の終わった和輝達は、店を出て車に乗り込み、桜の待つ蓬莱邸へと向かうのだった。
 車に乗り込んだ優奈と真奈は、和輝が蓬莱邸に向かう間、2番目に大きいエコバッグへと乙姫が詰め込んだ、他のエコバッグやミニフィギュアを覗き込んでいた。

 勿論、1番大きなエコバッグには、当然、飲みきらなかったスポーツ飲料が入っている。
 なんせ、かなり小さいプラスチックのミニカップでの試飲だっので………半分近く残っていたりする。

 幸いなコトに、渋滞にも信号にも引っかからなかったので、和輝は予定していた時間に少し遅れたかな?というぐらいに、蓬莱邸に到着できるようだった。

 そして、和輝は蓬莱邸の車の為のゲート前に、たった今到着したところだった。
 和輝は、ゲートを開ける為に、その前に車を停止した時に、覚えのある厭な視線や気配を感じて、嘆息する。

 チラリと気配を感じる方に視線を飛ばし、竜姫や竜也の様子を見れば、2人とも既にその知っている(過去に感じた)気配を察知して、獲物を狙うネコ科の獣よろしく、ぺろりと舌舐めずりをしていた。








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