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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

243★妹達の欲しいモノは、おつまみ

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 「それにしても、この店って設備投資しているよね

  きっと、日本酒や洋酒、それに、ワインなんかも売っているから
  試飲コーナーが必要なんだろうね

  こういう、試飲の時に必須なモノが用意されているんだから
  まっ俺としては、助かるわな」

 「そうだね……で、どれにする、和輝?
  とりあえず、5種類のスポーツ飲料を買って行こうか?」

 「そうだな、そんじゃぁ……成分と俺達の反応が良かったのは
  この辺だから………この5種類のスポーツ飲料かな?

  ふむ、持つも便利だから、ひと箱づつ買い込むか?
  どうせ、ひと箱って言っても6本だしな………

  飲み残ったモノも持って帰って、桜に試飲してもらうかな?
  口に合うモノって、ひとそれぞれだからな………」

 和輝が桜に飲ませる為の5種類のスポーツ飲料をひと箱づつ買って帰るコトに決めた頃、優奈と真奈が試飲コーナーへと来た。
 そして、開口一番に、優奈がちょっと舌をペロッと愛らしく出しながら言う。

 「お兄ぃちゃん、コレ全部、買ってもイイ?」

 「ごめぇ~ん和輝兄ぃ~……選びきれなかったんだ」

 『ひとつだけだぞ』と、言ったにもかかわらず、買いたいモノをひとつだけに選びきれなくて、全部持ってきたらしいそれらを見て、和輝はちょっと溜め息を吐く。
 2人は、ちょびっとのお菓子と、裂きイカ、酢こんぶ、貝ひも、貝柱の干物など、どう見ても、酒飲みのオヤジ好みのつまみを持って来ていたのだった。

 はぁ~…見事に、親父の好みのつまみだな
 まっ…いいか、俺もこういう類は好きだしな
 竜也、輝虎、竜姫、乙姫も食べれないわけじゃないしな
 ガムなんかを噛むよりも、よほどイイしな

 「ああいいぞ…んじゃ、これでイイんだな………っと
  そうだ、お前達も飲んでみろ……どのスポーツ飲料が好みだ?
  どうせ、喉も渇いているんだろ」

 「「うん」」

 2人が頷くのを確認し、竜也がスポーツ飲料をミニカップに入れて手渡す。
 全種類を飲み終わった優奈と真奈は、上位5本と時点の1本をそれぞれ並べる。

 優奈と真奈では、やはり好みが違うらしく、微妙に反応がズレるが、和輝が選んだ5種類とほぼ変わらなかった。

 あはははぁ~やっぱり、俺の妹だよなぁ~
 俺と同じで、この辺りが口当たりがイイようだな

 「んじゃ、今日買うは、やっぱりこの5種類でOKだな
  あとは、あっちに帰って、桜に試飲してもらおう
  幸い、まだ先に買ったのは残っているしな」

 そう言って和輝は、お菓子とおつまみが入った買い物カゴを手に持って立ち上がる。

 「それじゃ、ボクと竜姫と輝虎の3人で
  今回決めた5種類のスポーツ飲料をひと箱づつ運んでくるから
  和輝はその間に、ポイントカードの手続きを済ませておきなよ」
  
 「ああ、そうする」

 そう言って、3人がテーブルから離れた。
 残った乙姫は、試飲したスポーツ飲料(まだ中身が残っている)を、貰ったエコバックへと放り込み、テーブルの上を片付けていた。

 「乙姫、それが終わったら、先に車に行ってくれっか?
  すぐに積み込みやすいように、後ろ開けておいてくれよ
  ほい、これ、カギな」

 そう言って、和輝は乙姫に車のカギを渡して、レジへと向かおうとするが………。

 「うん、わかった
  これが終わったら、先に車に乗っているね
  ………ん? なぁ~に? 優奈ちゃん真奈ちゃん?」

 「ああ、頼むな………と、どうした? 優奈、真奈?
  ああなんだ、さっそくそのエコバックを使いたいのか」

 和輝の言葉に、優奈と真奈がコクコクと頷く。
 どうやら、エコバックに描かれているキャラクターが気に入ったらしい。

 この様子じゃ、桜も、そのエコバックが欲しいって言うな
 良かった、余分にもらって……桜も優奈達と同じで
  大のキャラクターグッズ好きみたいだからな」

 和輝は、乙姫に頷き、優奈と真奈に笑って頷く。
 乙姫は、優奈と真奈にひとつづつエコバックを手渡すと、2人はきゃっきゃっと喜ぶ。

 「んじゃ、このお菓子とおつまみと、スポーツ飲料を買う為に
  さっさとレジに行くぞ」

 「「はーい」」

 嬉しそうに付いて来る真奈と優奈を連れて、和輝はレジへと向かうのだった。










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