242 / 446
弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
241★ポイントカードやおまけには弱いんです
しおりを挟む「わりぃーんだけど、ここで買ったヤツを試飲してイイか?
飲み口のイイやつを、箱で買って帰りたいんでさ」
和輝の言葉に、レジに入った店長は、にこにこと笑う。
これはぁ~…随分とまぁ~……ナイスバディーな超美少女と
ボーイッシュな美少女ですねぇ~……
そして、ワイルド系に鬼畜眼鏡系に、ガチムチナイスガイと
個性的なハンサム3人組ですねぇ~………
ここは、せっかくですから、目立つ場所にあるテーブルを
教えて誘導するのが1番ですよねぇ~……
外から見える位置での試飲なら、店の宣伝にもなりそうですから
この辺の景品もプレゼントしちゃいましょう
ニコニコと愛想良く微笑しながら、店長は他店員(品薄になった棚に、新しく納品していた者)に、自分が担当していたレジを任せて、和輝達を試飲コーナー(一応は、用意してあった場所)へと案内したついでに、店の特典アピールをする。
「はい、試飲がしたいんですね
それでしたら、あちらにビールなどの試飲コーナーが
設置されいますので………少々お待ち下さい
城井くん、そこの納品はもうイイから、ここ代わってくれる?
僕は、お客様を案内するから………」
そう言って、店長はレジのカギを閉める。
「はい、黒木店長」
空いた棚に品出しをしていた城井が、空箱などをささっと片付けに入ったりを確認してから、黒木店長は、レジの下からなにやら袋を出して、スイッと中から出て来た。
そこに、空き箱を片付け、レジ交代しに来た城井にカギを手渡してから、和輝達に言う。
「ご案内しますね……試飲コーナーはあちらです
勿論、椅子もテーブルもございますので………」
和輝達は、黒木店長に大きなはめ込みガラス窓があり、中から外の風景がよく見える場所(勿論、外からもよぉ~く中の様子が見える)に案内する。
そこは、ちょっと見ためがどこのビアガーデンと言うようなスタイルのテーブルと椅子が備えられていた。
「こちらで、どうぞ、ごゆっくり………ああそれと………
お得な当グループのみ有効なカードやポイントカードなども
ございますが? いかがですかぁ~?
勿論、お客様がカードを落とした時などに安全な
入金システムの方を採用しているカードももありますよ
詳細は、この案内状をお読み下さい
内容に納得して、ご入会いただければ幸いです
ああ、それから、これは開店サービスのエコバッグと
当グループのマスコットのミニフィギュアです
よろしかったら、お持ち下さい」
そう言って、黒木店長は、持ってきた袋の中から、人数分以上のエコバッグと、マスコットのミニフィギュアをザラッとテーブルに置く。
そのカードや特典を聞いて、すっかり節約生活に慣れ親しんでしまった竜也は、ご来店のお客様へのポイントカードのご案内を読み、嬉しそうに瞳を輝かせる。
「へぇ~…和輝、いまどき珍しいよ
1万円入金すると、500円も付くんだって………」
その竜也の反応に気を良くした黒木店長は、口も滑らかに説明する。
「当グループのポイントカードの中でも
入金システムが採用されているICカードになさいますと
3万円まで入金するコトが出来ます
そして、3万円を入金しますと、1500円分のポイントが
商品ご購入時に、追加されます
そして、ここがみそなのですが
全品3%割り引きも付きます……いかがですか?
その他にも、契約農家からの美味しい、そして、安全な
お米とか手作り味噌なども、ございます
ご試飲の間に、ご検討のほうを宜しくお願いします
ポイントカードの入会をご希望下さる時は
是非、私に声を掛けてください
では、失礼致します………ごゆっくりどうぞ……」
そう言った黒木店長は、にこにこしながらも、ここが引きどきと、和輝達から離れて、店の奥に戻って行くのだった。
その後ろ姿を見送り、和輝も竜也が読んでいた、ポイントカードの案内状に目を落とす。
勿論、一緒に来た輝虎や竜姫、乙姫も椅子に座り、同じように案内状を確認していた。
0
お気に入りに追加
371
あなたにおすすめの小説
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
(完結)王家の血筋の令嬢は路上で孤児のように倒れる
青空一夏
恋愛
父親が亡くなってから実の母と妹に虐げられてきた主人公。冬の雪が舞い落ちる日に、仕事を探してこいと言われて当てもなく歩き回るうちに路上に倒れてしまう。そこから、はじめる意外な展開。
ハッピーエンド。ショートショートなので、あまり入り組んでいない設定です。ご都合主義。
Hotランキング21位(10/28 60,362pt 12:18時点)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる