241 / 446
弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
240★スポーツ飲料選び
しおりを挟む話しを振られた乙姫も、お菓子には興味が無かったが、和輝とお買い物というシチュエーションが楽しいので、買い物に参戦すると表明する。
「うん、アタシも和輝君の作るお菓子で充分しあわせだから
他は必要ないの………
ただ、保険としてスポーツ飲料は、何種類か欲しいかな?」
乙姫の言葉に、和輝はコクッと頷く。
「そんじゃぁ~、メーカーと成分を確認して、良いスポーツ飲料を
求める為に、ちょっと店内をうろつくか?」
和輝の言葉に、竜也がニッコリと笑う。
「それじゃぁ何種類か買って、ここで試し飲みしてみるのは?
何か役に立つかな?って思ってね、棚に残っていた紙コップ
持って来ておいたんだ、どうだい?和輝」
そう言って、まだロック前の車のトランクから、重ねられた未使用の紙コップを取り出して見せる。
「助かるな、みんなの好みで、ききスポーツ飲料ってのもイイな」
輝虎は和輝の言葉に頷き、お店へと向かう。
「ふむ……それじゃさっそく…スポーツ飲料を買いに行こう」
どうやら、先にお店に入った優奈と真奈が心配らしい輝虎は、そのまま入店するのだった。
その後ろ姿に、クスッと笑い、和輝も歩き始める。
「んじゃ、俺達も店に入って、幾つかスポーツ飲料を買い込んで
試飲と行くか、竜也、乙姫、竜姫」
和輝の言葉に3人は頷いて、ゾロゾロと店へと向かい、入店する。
店内には、優奈や真奈と同じように、お菓子コーナーで悩んでいる子供がいた。
それを確認し、和輝はゆっくりと店内を見回す。
この辺りは、酒コーナーだな…ん~と…スポーツ飲料コーナーは?
和輝が見回す気配を感じたらしく、先に入店していた輝虎が手を振る。
おっ………あっちか?………輝虎が手を振ってくれている
「和輝、あっちみたいだね……どんなのあるかなぁ?」
「そうだね、ボクも興味あるよ」
「今ね、今ね、新製品が、結構出ているんだよ、和輝君」
楽しげな乙姫の言葉に、和輝はクスクスと笑う。
「そうなのかぁ~……そんじゃぁ~国内飲料メーカーの新製品を
1本ずつ買い込んで、試飲するか?」
そう言って、輝虎が手招きする方へと和輝は歩いて行く。
「おっ…確かに、乙姫が言う通り、結構な新製品が出ているな
ぅん~……と国内メーカーはこの辺か…どれが良いかなぁ?」
そう言う和輝の側で首を傾げた竜也は、2リットルのスポーツ飲料を手に取り、早速メーカーと成分を確認する。
「これとコレは、定番メーカーOKだけど、そっちとコッチは
ボク的に、やめた方がイイと思う、成分的にもね
身体への浸透ぐあいを考えると、この辺りはボク達向きじゃない
どちらかと言うと、ボク達は激しい運動をする方だから………
で、どれにする?」
竜也の言葉に、やはり成分表を見ていた和輝や竜姫が頷く。
「そうだな、確かに俺達だったら、この辺りがイイかな?」
「うん、そうね………この辺りの製品は…成分的にみて……
たぶんダイエット向きの要素が強いみたいね
アタシ達に必要なのは、こっちね……で、和輝はどれを買うの?
コレとコレは、アタシとしては外しがたいわ」
そう竜姫に言われた和輝は、ひょいっと竜姫が持ったモノと、それとは別の種類の違う2本を手に取る。
4本を手にした和輝は、竜也と輝虎と乙姫を振り返る。
「竜也、輝虎、乙姫、俺達が選んだモノ以外のスポーツ飲料を
選んでくれよ」
そう言われた3人は、それぞれが良さそうだと思った2種類を選び手に取る。
計10本のスポーツ飲料を持って、和輝達はさっさと会計を済ませた。
その際に、その場で試飲して、数種類を選んでストックとして箱買いして帰る予定の和輝は、一応店の迷惑になるといけないからと、名札の上に店長と付いている店員に声を掛けた。
10
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
真夜中の仕出し屋さん~料理上手な狛犬様と暮らすことになりました~
椿蛍
キャラ文芸
「結婚するか、化け物屋敷を管理するか」
仕事を辞めた私に、父は二つの選択肢を迫った。
料亭『吉浪』に働いて六年。
挫折し、料理を作れなくなってしまった――
結婚を断り、私が選んだのは、化け物屋敷と父が呼ぶ、亡くなった祖父の家へ行くことだった。
祖父が亡くなって、店は閉まっているはずだったけれど、なぜか店は開いていて――
初出:2024.5.10~
※他サイト様に投稿したものを大幅改稿しております。
これもなにかの縁ですし 〜あやかし縁結びカフェとほっこり焼き物めぐり
枢 呂紅
キャラ文芸
★第5回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました!応援いただきありがとうございます★
大学一年生の春。夢の一人暮らしを始めた鈴だが、毎日謎の不幸が続いていた。
悪運を祓うべく通称:縁結び神社にお参りした鈴は、そこで不思議なイケメンに衝撃の一言を放たれてしまう。
「だって君。悪い縁(えにし)に取り憑かれているもの」
彼に連れて行かれたのは、妖怪だけが集うノスタルジックなカフェ、縁結びカフェ。
そこで鈴は、妖狐と陰陽師を先祖に持つという不思議なイケメン店長・狐月により、自分と縁を結んだ『貧乏神』と対峙するけども……?
人とあやかしの世が別れた時代に、ひとと妖怪、そして店主の趣味のほっこり焼き物が交錯する。
これは、偶然に出会い結ばれたひととあやかしを繋ぐ、優しくあたたかな『縁結び』の物語。
我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな
ミドリ
キャラ文芸
【奨励賞受賞作品です】
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。
なろう・ノベプラ・カクヨムにて掲載中
あやかし蔵の管理人
朝比奈 和
キャラ文芸
主人公、小日向 蒼真(こひなた そうま)は高校1年生になったばかり。
親が突然海外に転勤になった関係で、祖母の知り合いの家に居候することになった。
居候相手は有名な小説家で、土地持ちの結月 清人(ゆづき きよと)さん。
人見知りな俺が、普通に会話できるほど優しそうな人だ。
ただ、この居候先の結月邸には、あやかしの世界とつながっている蔵があって―――。
蔵の扉から出入りするあやかしたちとの、ほのぼのしつつちょっと変わった日常のお話。
2018年 8月。あやかし蔵の管理人 書籍発売しました!
※登場妖怪は伝承にアレンジを加えてありますので、ご了承ください。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる