お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦

240★スポーツ飲料選び

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 話しを振られた乙姫も、お菓子には興味が無かったが、和輝とお買い物というシチュエーションが楽しいので、買い物に参戦すると表明する。

 「うん、アタシも和輝君の作るお菓子で充分しあわせだから
  他は必要ないの………
  ただ、保険としてスポーツ飲料は、何種類か欲しいかな?」

 乙姫の言葉に、和輝はコクッと頷く。

 「そんじゃぁ~、メーカーと成分を確認して、良いスポーツ飲料を
  求める為に、ちょっと店内をうろつくか?」

 和輝の言葉に、竜也がニッコリと笑う。

 「それじゃぁ何種類か買って、ここで試し飲みしてみるのは?
  何か役に立つかな?って思ってね、棚に残っていた紙コップ
  持って来ておいたんだ、どうだい?和輝」

 そう言って、まだロック前の車のトランクから、重ねられた未使用の紙コップを取り出して見せる。

 「助かるな、みんなの好みで、ききスポーツ飲料ってのもイイな」

 輝虎は和輝の言葉に頷き、お店へと向かう。

 「ふむ……それじゃさっそく…スポーツ飲料を買いに行こう」

 どうやら、先にお店に入った優奈と真奈が心配らしい輝虎は、そのまま入店するのだった。
 その後ろ姿に、クスッと笑い、和輝も歩き始める。

 「んじゃ、俺達も店に入って、幾つかスポーツ飲料を買い込んで
  試飲と行くか、竜也、乙姫、竜姫」

 和輝の言葉に3人は頷いて、ゾロゾロと店へと向かい、入店する。
 店内には、優奈や真奈と同じように、お菓子コーナーで悩んでいる子供がいた。
 それを確認し、和輝はゆっくりと店内を見回す。

 この辺りは、酒コーナーだな…ん~と…スポーツ飲料コーナーは?

 和輝が見回す気配を感じたらしく、先に入店していた輝虎が手を振る。

 おっ………あっちか?………輝虎が手を振ってくれている

 「和輝、あっちみたいだね……どんなのあるかなぁ?」

 「そうだね、ボクも興味あるよ」

 「今ね、今ね、新製品が、結構出ているんだよ、和輝君」

 楽しげな乙姫の言葉に、和輝はクスクスと笑う。

 「そうなのかぁ~……そんじゃぁ~国内飲料メーカーの新製品を
  1本ずつ買い込んで、試飲するか?」

 そう言って、輝虎が手招きする方へと和輝は歩いて行く。

 「おっ…確かに、乙姫が言う通り、結構な新製品が出ているな
  ぅん~……と国内メーカーはこの辺か…どれが良いかなぁ?」

 そう言う和輝の側で首を傾げた竜也は、2リットルのスポーツ飲料を手に取り、早速メーカーと成分を確認する。

 「これとコレは、定番メーカーOKだけど、そっちとコッチは
  ボク的に、やめた方がイイと思う、成分的にもね

  身体への浸透ぐあいを考えると、この辺りはボク達向きじゃない
  どちらかと言うと、ボク達は激しい運動をする方だから………

  で、どれにする?」

 竜也の言葉に、やはり成分表を見ていた和輝や竜姫が頷く。

 「そうだな、確かに俺達だったら、この辺りがイイかな?」

 「うん、そうね………この辺りの製品は…成分的にみて……
  たぶんダイエット向きの要素が強いみたいね

  アタシ達に必要なのは、こっちね……で、和輝はどれを買うの?
  コレとコレは、アタシとしては外しがたいわ」

 そう竜姫に言われた和輝は、ひょいっと竜姫が持ったモノと、それとは別の種類の違う2本を手に取る。
 4本を手にした和輝は、竜也と輝虎と乙姫を振り返る。

 「竜也、輝虎、乙姫、俺達が選んだモノ以外のスポーツ飲料を
  選んでくれよ」

 そう言われた3人は、それぞれが良さそうだと思った2種類を選び手に取る。
 計10本のスポーツ飲料を持って、和輝達はさっさと会計を済ませた。

 その際に、その場で試飲して、数種類を選んでストックとして箱買いして帰る予定の和輝は、一応店の迷惑になるといけないからと、名札の上に店長と付いている店員に声を掛けた。








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