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弟4章 狂信者集団と対決・前哨戦
226★護身具を身に着けよう
しおりを挟む「和輝兄ぃ~…護身具ってなんなの?もしかして、アレってマジ?」
真奈の言葉に、隠しても始まらないと、和輝は過去の出来事を軽く説明する。
「あのな、真奈、優奈、学校では怖がるだろうからって
詳しく説明しなかったんだけどな
いま噂ンなっている狂信者ってやつはな、狂信者だけあって
銀の弾丸入れた拳銃を、平気で人間に向けてガンガン撃つんだよ
実際に、俺達は8年前に襲われたから身を持って知っている
だから、これを身に着ける必要があるんだ
お前達は、俺の妹達だからな………特にな」
そ和輝の言葉に、優奈が不安そうな口調で言う。
「お兄ちゃん、何時だったか、お父さんが言っていた話しって
本当だったの?」
優奈の言葉に、和輝は忌々しそうに、顔をヒキヒキさせながら答える。
「ああ、そうだぜ………あいつらはなぁ~本物の狂信者だ
ひとを〔バンパイア〕なんてモノだと思い込みやがって
お袋の家は、魔物や邪神を祓う、神職だってぇ~のによ」
初めて聞く言葉に、優奈が首を傾げる。
「お兄ちゃん…しんしょくって?」
優奈や真奈には、和輝の言葉の意味がわからなかった。
和輝は、自分の言葉の意味が理解できなかったコトを見て取り、柔らかい口調で言う。
「神職っていうのは、その音の通り神様に関係した
お仕事のコトを言うんだ
ようするに、神様に仕える者を、ぜぇ~んぶひっくるめて
そう呼ぶんだ
世間的に代表的で聞きなれているって言ったら……そうだな
神主さんや巫女さんってところかな?
他にも色々とあるけどな………代表的で親しみあるのは
そのふたつだろうなぁ~………」
その言葉に頷きながら、真奈はテーブルに置かれた武器や防具をツンツンする。
「和輝兄ぃ~……これって、お母さん実家にあったモノなの?」
真奈の質問に、和輝は首を振る。
「いや、この刀はそうだけど、護身具は違うんだ
俺に、古武道を教えてくれたお師匠様にもらったモノなんだ
ただし、素材はぜぇ~んぜん理解不能な物質だ
けどな、コレが役に立つ代物なは確かだぞ
銀の弾丸も、鉛の通常弾も、正確に受けて
撃った相手に返すという、恐ろしいモノだからな」
和輝の言葉に、目を丸くした真奈が、変な顔をする。
「和輝兄ぃ~……それって、かなり変なモノだと思うけどぉ~…」
真奈のもっともな言葉に、和輝は苦笑するが、とうの昔に考えるコトを放棄しているので、笑って首を振る。
「この際、そんなコトはどうでもイイんだよ、真奈
人間に、平気で拳銃を撃つ方が悪いんだから………
というコトで、全員に身に着けてもらう」
そう言って、和輝は身体に合いそうな護身具を手渡して行く。
「全員に行き渡ったな
いいか、とりあえず、上着を脱いで…身に着けろ………
まず、ここを………んで………という感じで………
とりあえず、護身具を装着してみてくれ」
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