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043★ジャンピング土下座ってモノを初めて見ました

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 だって、ベロチューで口を塞がれているから、叫べないんですよぉぉ~………。
 私は乙女の証を、初夜以外で散らしたくないんですぅぅ~(号泣)。

 なんて思っていたら、バァーンって音と共に、ウォルとエドが部屋に入ってきました。
 そして、ウォルとエドは、アルフォンスさんとイザークランスさんを止めてくれました(ほっ)。
 
 「ったく、マリエを勝手に襲うなよ」

 「そうだよ。マリエは恥ずかしがりやで、無垢な乙女なんだよ
  貴族の誰にでも足を開く淫乱な女達とは違うんだよ」

 「それにマリエは、俺達…獣人族と違って…純粋な人族なんだよ
  身体は脆弱で、体力も無いんだよ

  あるのは、膨大な《魔力量》っていう
  典型的な【エトランジェ】なんだよ」

 「怪我をさせたらって、考えなかったの?」

 「「うっ………」」 

 「ったく、まだ、マリエに紹介もしていないんだよ
  これじゃ見境の無いゴーカン魔と一緒にされちゃうよ」

 「「あっ………」」

 「マリエに会えて嬉しいからって、こんなコトしないで下さいね
  ねっ、兄上達」

 「反省してますか?」

 「「反省してます」」

 どうやらウォル達で話し合いは済んだみたいです。
 アルフォンスさんとイザークランスさんが、私に近寄って着ました。
 そして、2人同時にジャンピング土下座をかましてくれましたよ。
 マジモノを、目の前でされちゃいましたよ………驚きました、いや本気で。

 「「驚かせてゴメン
  今後、2度とこんなコトはしない。本当にゴメン」」

 なんか、あんまりにもシンクロして言うので笑ってしまいました。
 そんな私に、再度、2人が話しかけてきます。

 「「反省しているから、私達を捨てないで………」」

 えっ………なんで、そんな話しになるんですか?
 私は、アスタール伯爵家の御曹司全員の婚約者ですよ。

 こんなに色々とお世話してもらったのに、結婚しないなんて選択肢はありません。
 思わず首を傾げてしまいます。

 「?」

 そんな私に、ウォルが真剣な表情で話しかけてきます。

 「マリエ、女性は、気に入らなかったら
  簡単に、婚約も婚姻も破棄できるんだよ

  まして、マリエは貴重な【エトランジェ】なんだから」

 あら、そんな制度があるんですかぁ~………。
 女性優遇政策の一環なんでしょうねぇ~………貴重な女性との婚姻関係を他の男性にも回すっていう感じなんでしょうか?

 でも、そんなコトをしていたら、女性が際限なく我が侭になりそうですけどぉ~………。
 でも、前アスタール伯爵夫人も侍女のみなさんも、私の取り巻き令嬢さん達もそんな感じは無かったように思えます。

 色々と優遇されても、こっちの女性達は性格が悪くなるって、無いんでしょうね。
 それに、前アスタール伯爵夫人は、アスタール伯爵家の御曹司達と結婚しただけで、他の男性とは結婚していませんでしたね。

 必ずしも色々な男性達と婚姻を結ぶっていうコトは無いんでしょうね、愛があれば………。
 私もウォル達以外とは、あんまり結婚したくないんですよねぇ~色々と大変だと思うんですよ。













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