異世界に引っ越しする予定じゃなかったのに

042★ウォルとエドの兄弟は刺激が強すぎます

　なんであんなに超絶美形なのに、性格があんなに変態ちっくで残念なんでしょうか？って思いましたね。
　お風呂は、１人でお湯を出して、さっさと脱いで入りました。

　私が、勝手に我がままをしているんです。
　この屋敷の侍女さん達を使う気はありません。

　そして、ついて来た侍女さん達は、ドレスやアクセサリー、クツや小物などの整理があるので、私の着替えや入浴の手伝いなんて迷惑は掛けられません。

　ああ…目が覚める…この眠りと覚醒の狭間で…もうちょっと…のほほんと…漂って…いたいわ（眠）。
　何てのほほんと思っていたら、誰かが口付けしています（驚）。

　それが、段々と深くなっていきます（汗）。
　否応無く目が覚めましたよ（怒）。

　瞼を開けて瞳に入ったのは、何時もの深紅の髪色（ウォル）でも新緑の髪色（エド）でもありませんでした（誰）。
　金髪碧眼のウォルやエドに似ている青年でした。

　えっとぉ～………誰？　とか思ってから………エドとウォルとの会話を思い出しましたよ。
　ふふふふ………この色彩だと、長男のアルフォンスさんですね。

　私は、内心でチッという舌打ちを盛大にしましたよ（ムカッ）。
　頼むから普通の挨拶にして下さい………勘弁してって気分です。

　これが、ウォル達ととんとんの乙女ゲームの攻略者って感じの超絶美形じゃなかったら、滅茶苦茶怒っているところですよ（クソッ…イケメンめ）。
　何て思っていたら、やっと唇を解放してもらいました。

　ほっとして、ちょっと口を開けたまま息を吐き出していたら………。
　今度は、金髪紫眼のイザークランスさんが、口付けてきましたよ。

　もう最初っから、濃厚なベロチューっていうのは、なんなんですかぁ～………挨拶？それって挨拶って呼ぶんですか？
　もう混乱してるし、ベロチューは気持ちイイしで、呆然としている私のネグリジェをアルフォンスさんが脱がそうとています（えっとぉ～）。

　その上で、羽根布団から私を引きずり出してくれましたよ（ギョッ）。
　ネグリジェは、ペリッっていう感じて脱がされて、私はレースの紐パン一枚になっていました。

　その上で、デブ……げふんげふん………ぽっちやり体型の為にしっかりと重くて邪魔な、大きな胸を弄ったりさくらんぼを舐めたりしてくれて………。
　もうどうして良いかわからない。

　彼氏いない暦＝年齢の清らか過ぎる乙女に何してますのぉぉ～（怖）。
　いっくら、ウォルとエドに構われていても、キスと洋服の上からの優しい愛撫しか知らない私にはハード過ぎますよぉぉぉ～………（号泣）。

　涙が溢れて止まりません。
　そんな私の耳に聞こえるのは………。

　「マリエ、会いたかった可愛い私の番
　　弟達と同じ様に一緒に暮らしたかったよ
　　愛しいマリエ、もう抱いても良いよね」

　これは、アルフォンスさんの言葉ですね。
　会ったその場で抱こうとするのは止めて下さいね。

　唇を離してくれても、思うように舌が動きませんよぉぉ～………。
　イザークランスさん綺麗な顔してなに恥ずかしいコトをシレッと言うんですかぁ～………。

　「マリエ、肖像画や《魔石》の映像よりも
　　ずっとずっと可愛いよ

　　私の番………もう抱きたくて抱きたくてたまらない」

　いっやぁぁぁ～………どんなに超絶美形でも、会った瞬間に抱かれるって無いからぁぁ～誰か助けてぇぇ～………（号泣）。
　叫びたくでも、またベロチューで口を塞がれています（怖）。

　もうどうしたら良いの？ウォルぅぅ～エドぉぉ～助けてって、こころの中で叫んでいます。