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021★落ち着いて、周囲を観察出来て居たらねぇ………

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 それより大変だったのは、社交ダンスでしたね。
 ソシアルダンスとラテンダンスを、一応は習った経験はあります。

 でも、法子さん(色々なコトを教えてくれた隣りの部屋に住んでいたオバサン)と通ったダンス教室は、男性が少なかったので………。

 いやね、いても、仕事をリタイヤしたご夫婦が運動の為に習っているっていう状態だったので、オジサンを超えてオジイサンに足を突っ込んでいる人達だったんです。

 それが、ウォルとエドに習ったんで………。
 もう、恥ずかしくていたたまれなくて大変でした(爆)。

 それに、衣装もちゃんとしたドレスとクツにアクセサリーを付けて、髪もアップしたりハーフアップしたりって、色々な髪型で踊りましたね(涙)。
 出席する夜会の規模や格式や季節によって、ドレスや髪型やアクセサリーを替えて、ダンスの練習をしました(号泣)。

 私は、平民なんだから必要無いって言ったら、ウォルとエドが、ここ数年、冒険者を頑張ってランク上げをしていたので、夜会に出席していなかったから、そのリハビリを兼ねているって言われたんです。

 練習をしないで、夜会に出席するのは不味いって………。
 パートナーの女性を上手にエスコート出来なかったりしたら、みっともないから………って言われたら、2人に付き合って頑張るしか無いですよね。

 結果、ある程度、ダンスが出来て、会話にも慣れてきたら、前伯爵夫人主催のお茶会に出席させられました(泣)。
 それも、週に1回というハードなペースで………なぜ?

 これは、アスタール伯爵家の親族や寄り子達、付き合いある商家の中から、私と同年代の令嬢達が母親と一緒に招待されていました。

 幾つものテーブルにわかれて座る令嬢とその母親達の会話を、見て参考にしてお茶会のルールや楽しみ方、情報の集め方や噂の流し方を、前伯爵夫人に実地で教えてもらいました。

 けっこう、ハードで大変でした………ただ、解せぬ、私に必要?

 でも、招待している令嬢達は、アスタール伯爵家よりも格下の貴族だったから、失敗しても気にしなくて良いと言われていたので頑張るコトが出来ましたよ。

 出来れば、友達が欲しかったんですが、アスタール伯爵家よりも格下の貴族家の令嬢だったので、取り巻きって感じになってしまいました(泣)。

 この辺はちょっとどころじゃなくて残念でした。
 そのお茶会の他に、小さな夜会を月に1度の頻度でアスタール伯爵家で開催しました。

 その度に、私に、嬉々として前伯爵夫人が、新しいドレスとアクセサリーを新調するんですよぉぉぉ(号泣)。
 ええぇ~ぇ…それはそれは、とても楽しそうに………。

 ついでに、侍女のみなさんもとにかく楽しそうにしていましたよ。
 私を着せ替え人形にして、化粧方法を変えてみたり、髪型を色々と試したり、そのついでに髪飾りも色々と取り揃えて、その上で香水も色々と試してくださいましたよ。

 もう遠い目で見ているしかありませんでしたよ。
 どんだけ女の子に飢えていたんですか?

 だったら、養女をとれば良かったのでは?
 なんて、思ってから、はっとしたんです。

 この世界は、女性が少ない世界だって………だったら、養女なんて簡単に取れませんよね。
 普通は、娘を交換するんだそうです。










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