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第9章 ソルス・ロス・エンダ村
090★ソレス・ロス・エンダ村に到着しました
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お気に入りのアニソンを歌いながら、このまま行けば、あの村の大好きな果物を食べられることを思い出す………。
ソレス・ロス・エンダ村の周りには、魔物避けの結界を兼ねて、前世の聖なる食べ物? 扱いの、桃に似た果物が植えてあったから………。
そして、その果物は、難攻不落の深淵の絶望のダンジョン《狂いし神子の討伐》の攻略に行く冒険者は、お一人様3個まで採っても構わないことになっていたから………。
その果物は、太陽神ソレストの愛と加護の実(ソルス・エル・ピーシェ)って呼ばれていたのよ。
でも、3個採れるかどうかは運しだいだったのよねぇ………。
ソレス・ロス・エンド村に来る冒険者って多かったから………。
採れない場合は、村の宿屋に泊まって、実が熟すのを待たなければならないのよねぇ………。
生っている実が若すぎて、何度、実が熟すまで宿泊したことか………。
ソルス・エル・ピーシェって、本当に、桃に良く似た果物なのよねぇ………。
とは言っても、実際の実物は見たコトないけどね。
前世のRPG【黄昏の解放】の中に出て来ただけで、本当の味までは知らないから………ただ、とても美味しいってことになっていたわね。
実際に、食べたらどんな味なのかしらねぇ………。
だって、これはゲームじゃなくて、現在進行形のリアルなんですもの………。
それでも、わくわくするわぁ………うふふふ…きちんと熟した実はあるかしらねぇ?
ああ…それにしても、私ってば、こっちに転生して、すっかり食いしん坊になっているわねぇ………。
でも、ソルス・エル・ピーシェって、本気でどんな味なのかな?
RPG【黄昏の解放】の中と同様に、同じ効果を期待できるのかしら?
いや、その前に、採れる分は残っているのかしら?
なんてことを考えながら、アニソン中心に歌いつつ、ひたすらソルス・ロス・エンダ村に向かって歩いて行く。
そして、あの桃に良く似た実をたわわに実らせる巨木が、遠くに微かに見えた。
え~とぉ~…確かこの方向だったわね………一際高い木もあったから………。
あぁ…よかったわぁ~…有ったわ、ソルス・エル・ピーシェの大樹が見えたわ。
まだ、完全に視認できないけど、アレで間違いないわね。
あそこから結構な距離があったわねぇ………いや、本気で………。
RPG【黄昏の解放】の時は、仲間もいたし、レベルもかなり上げていたから、移動距離を何とも思ってなかったけれど、実際をリアルで歩くと距離あるわ。
天使シリーズを身に付けて、深窓のお姫様育ちのシルビアーナの色々を底上げしても大変だったわぁ………。
それに、途中で何度も魔物と遭遇したし………。
やたらとエンカント率が高かったのは気のせいかしら?
いや、RPG【黄昏の解放】の《難攻不落の深淵の絶望ダンジョン》周辺って、近くに
《永遠の牢獄ダンジョン》も有ったセイで、魔物との遭遇率は高かったけどねぇ………。
ある程度は、ソルス・ロス・エンダ村に来た冒険者達の手で間引かれていたから、入り口周辺に近寄らない限りは、そこまでじゃなかったはずなのよねぇ………。
まぁ良いわ……だって、ソルス・ロス・エンダ村の聖なる木である、ソルス・エル・ピーシェの大樹がはっきり見えたんだもの………。
ってことは、ソルス・ロス・エンダ村に到着したってことよねぇ………。
やったわ……そう思った私は、コウちゃんを見た。
勿論、コウちゃんも私を見ていた。
当然、先頭を見た目はトテトテだけど、意外と早い速度で歩いていたガッちゃんとも視線が合い、思わず頷きましたわ。
「ようやく、辿り付いたようね」
思わずそう感慨深げに呟けば、コウちゃんが言う。
『とりあえず、ここに来たらソルス・エル・ピーシェの実をゲットだね、ママ』
『ソルス・エル・ピーシェの実って、魔石より美味しいのでしょうか?』
2人の発言に、私は思わずクスッと笑ってしまう。
「そうね、美味しいって設定になっていたわね。実際はどうなのか? 食べてみればいいわ」
そういう会話をしている間に、ソルス・エル・ピーシェの大樹が結界のように植えられた、ソルス・ロス・エンダ村に到着する。
***
結界として植えられているソルス・エル・ピーシェの大樹を見上げで、つい微笑みが零れ落ちてしまう。
良かった………きちんと、実がなっているわ。
それも、充分に熟したとわかる紅い色の付いた実があるわ。
そこでさっそく、私は、楽しみにしていたソルス・エル・ピーシェを、規定に従って3個採りにかかった。
1個目をもいだ時に、ふと美味しくなかったら? って、思ってとりあえず1個だけを手にした私は小心者。
だって、たとえ美味しくなくても、食べないモノを採るのは良くないことだわ。
ああ、本当に私って日本人だわぁ………。
いや、前世の記憶が強くなって、もったいないが出てきてしまったらしい。
ソレス・ロス・エンダ村の周りには、魔物避けの結界を兼ねて、前世の聖なる食べ物? 扱いの、桃に似た果物が植えてあったから………。
そして、その果物は、難攻不落の深淵の絶望のダンジョン《狂いし神子の討伐》の攻略に行く冒険者は、お一人様3個まで採っても構わないことになっていたから………。
その果物は、太陽神ソレストの愛と加護の実(ソルス・エル・ピーシェ)って呼ばれていたのよ。
でも、3個採れるかどうかは運しだいだったのよねぇ………。
ソレス・ロス・エンド村に来る冒険者って多かったから………。
採れない場合は、村の宿屋に泊まって、実が熟すのを待たなければならないのよねぇ………。
生っている実が若すぎて、何度、実が熟すまで宿泊したことか………。
ソルス・エル・ピーシェって、本当に、桃に良く似た果物なのよねぇ………。
とは言っても、実際の実物は見たコトないけどね。
前世のRPG【黄昏の解放】の中に出て来ただけで、本当の味までは知らないから………ただ、とても美味しいってことになっていたわね。
実際に、食べたらどんな味なのかしらねぇ………。
だって、これはゲームじゃなくて、現在進行形のリアルなんですもの………。
それでも、わくわくするわぁ………うふふふ…きちんと熟した実はあるかしらねぇ?
ああ…それにしても、私ってば、こっちに転生して、すっかり食いしん坊になっているわねぇ………。
でも、ソルス・エル・ピーシェって、本気でどんな味なのかな?
RPG【黄昏の解放】の中と同様に、同じ効果を期待できるのかしら?
いや、その前に、採れる分は残っているのかしら?
なんてことを考えながら、アニソン中心に歌いつつ、ひたすらソルス・ロス・エンダ村に向かって歩いて行く。
そして、あの桃に良く似た実をたわわに実らせる巨木が、遠くに微かに見えた。
え~とぉ~…確かこの方向だったわね………一際高い木もあったから………。
あぁ…よかったわぁ~…有ったわ、ソルス・エル・ピーシェの大樹が見えたわ。
まだ、完全に視認できないけど、アレで間違いないわね。
あそこから結構な距離があったわねぇ………いや、本気で………。
RPG【黄昏の解放】の時は、仲間もいたし、レベルもかなり上げていたから、移動距離を何とも思ってなかったけれど、実際をリアルで歩くと距離あるわ。
天使シリーズを身に付けて、深窓のお姫様育ちのシルビアーナの色々を底上げしても大変だったわぁ………。
それに、途中で何度も魔物と遭遇したし………。
やたらとエンカント率が高かったのは気のせいかしら?
いや、RPG【黄昏の解放】の《難攻不落の深淵の絶望ダンジョン》周辺って、近くに
《永遠の牢獄ダンジョン》も有ったセイで、魔物との遭遇率は高かったけどねぇ………。
ある程度は、ソルス・ロス・エンダ村に来た冒険者達の手で間引かれていたから、入り口周辺に近寄らない限りは、そこまでじゃなかったはずなのよねぇ………。
まぁ良いわ……だって、ソルス・ロス・エンダ村の聖なる木である、ソルス・エル・ピーシェの大樹がはっきり見えたんだもの………。
ってことは、ソルス・ロス・エンダ村に到着したってことよねぇ………。
やったわ……そう思った私は、コウちゃんを見た。
勿論、コウちゃんも私を見ていた。
当然、先頭を見た目はトテトテだけど、意外と早い速度で歩いていたガッちゃんとも視線が合い、思わず頷きましたわ。
「ようやく、辿り付いたようね」
思わずそう感慨深げに呟けば、コウちゃんが言う。
『とりあえず、ここに来たらソルス・エル・ピーシェの実をゲットだね、ママ』
『ソルス・エル・ピーシェの実って、魔石より美味しいのでしょうか?』
2人の発言に、私は思わずクスッと笑ってしまう。
「そうね、美味しいって設定になっていたわね。実際はどうなのか? 食べてみればいいわ」
そういう会話をしている間に、ソルス・エル・ピーシェの大樹が結界のように植えられた、ソルス・ロス・エンダ村に到着する。
***
結界として植えられているソルス・エル・ピーシェの大樹を見上げで、つい微笑みが零れ落ちてしまう。
良かった………きちんと、実がなっているわ。
それも、充分に熟したとわかる紅い色の付いた実があるわ。
そこでさっそく、私は、楽しみにしていたソルス・エル・ピーシェを、規定に従って3個採りにかかった。
1個目をもいだ時に、ふと美味しくなかったら? って、思ってとりあえず1個だけを手にした私は小心者。
だって、たとえ美味しくなくても、食べないモノを採るのは良くないことだわ。
ああ、本当に私って日本人だわぁ………。
いや、前世の記憶が強くなって、もったいないが出てきてしまったらしい。
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