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第14章 冒険者の始まりの街フォレンへ
173★ちょっと盛りすぎちゃいました
しおりを挟む解体場で出すだけ出したライムに、アレスが声を掛ける。
「そんじゃ向こうに戻って
ライムちゃんの階級登録のし直しだな」
「はぁ~?」
「嬢ちゃん、ローズスネイクって
本来ならA級のパーティーでの
討伐ランクなんだよ
それにオークシリーズも
全種類を取るってコトは
それに従う、オークナイトや
オークメイジも結構いただろう
一般的なオークもな」
そう言われて、わらわらと湧いてきたコトを思い出し、私は頷く。
「ええ、たくさんいましたわね
でも、雑魚は師匠の攻撃魔法で
メイジやナイトも、綺麗さっぱりと
燃やし尽くされましたから
簡単でしたわよ」
ケロッとそう言う私に、頭が痛いという風にコメカミに手を当てながら言う。
「あのさ、討伐依頼A級
それも、パーティーのみの
キラーアントって
けっこうな群れだったよな?」
「ええ、凄い数でしたわねぇ
いやぁ~‥‥‥気持ち悪いくらい
わしゃわしゃと居ましたね
まぁ‥‥それは、まだ私には
荷が重いでろうって、言って
師匠がラーアントクイーンを
雷撃の一撃で落としましたの
まぁ‥‥残りは統制がとれ無い
状態になっていたので簡単でしたよ
だって、ブリザードトルネードを
打ち込みましたから‥‥‥」
「嬢ちゃん、マジで規格外だわ」
「そう言えば、ライムちゃんの
種族って?」
聞かれた私は、特に隠すつもりも無かったので、そのままあっさりと答える。
「私は、ハイエルフと人間の
ハーフでぇ~す
魔力量は、本来のハイエルフを
超えるだろうって
師匠に言われましたぁ
でも、私は、師匠以外と
魔物討伐?をしたコトが
ありませんので‥‥‥
他の方々との違いは‥‥‥
残念ながら判りません
比較対象が師匠しか
居なかったので‥‥‥」
「う~ん‥‥まぁ~‥そうかぁ~
だから、こんな感じに育つんだな」
「私は、師匠に、これから世間の
常識を覚えて、旦那を見繕って
可愛い孫を見せろって言われて
修行の終了を宣言されました」
「そっかぁ~嬢ちゃんの師匠は
一般的な常識を教えては
くれなかったんだなぁ~‥‥‥
その上で、旦那を見つけて
孫を見せろって、逆に
どんな無謀なクエストだよ」
言外に、そのむちゃくちゃな性格と力で‥‥‥という言外の言葉が聞こえましたけど、あえて無視します。
「だよなぁ~‥‥‥嬢ちゃんの
師匠って常識が無いから
嬢ちゃんに冒険に必要なコトは
教えられても、一般常識は
教えてやれなかったんだなぁ~」
【ホファイトファング】の皆さんが、かなり酷いコトを言ってくれましたけど‥‥‥アレスさんも、アンジュさんも、そして、カンツさんまで頷いています。
ちょっと、師匠の話しを盛り過ぎたようですね。
でも、妙に納得していますから、これはこれでありというコトで‥‥‥。
ああ、ファラちゃんを撫で回して、私もこころの安寧を得ましょう。
はぁ~癒されるわぁ~‥‥‥私にも、ティムの能力があるか確認してみようかしら‥‥‥いや、ダメよねぇ~‥‥‥。
コウちゃんやガッちゃんのような桁違いの神獣がいるから、普通の魔物はびびってしまうわねぇ~‥‥‥。
ティム出来る人を友達にして、ファラちゃんのように撫でさせてもらいましょう。
なんてコトをして、意識を逃避させながら、私は、皆の意識が戻ってくるのを待ちました。
するとギルマスのアレスさんが、気を取り直して私に話しかけます。
「ライムちゃん、戻ろうか」
「はい」
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