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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?

233★それぞれの思惑が交錯

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 普段は、寄り子の貴族や取り巻きの貴族を連れて、空きの無い野心的な男として有名なバルディア侯爵だが。
 自慢の孫アルファードに、最強で最高の聖女が、花嫁となり、伝説級の守護獣グリフォンで騎士団を作ることになった。
 が、そこにも可愛い孫のアランを守護騎士隊長として、グリフォンに騎乗させられるので、とにかくご機嫌だった。

 「くすくすどうやら
  アルファードは正式に
  皇太子になるようだなぁ……

  その上で…
  寵愛の聖女様を超える
  聖女を皇太子妃として娶る

  めでたいことだ…」

 気難しい夫がご機嫌なので、第1夫人のエカテリーナは、血の繋がらない孫でも、自慢の孫なのは一緒なので楽しそうに言う。


 「貴方、私としては

  アルファードと
  つりあいのとれる小柄で
  愛らしい姿が大事ですわ」

 続いて、第2夫人のキャスリーンが、幸せそうに笑って言う。

 「アルファードが
  あんなに嬉しそうなのだし

  なんと言っても目でわかる程
  身長が伸びたから

  一段とアルファードは
  大人っぽくなったしねぇ~」

 2人の母親に、マルヴーラ伯爵夫人が話しかける。

 〔はぁ~……私の育てた姫と
  アルファードの仲が
  悪いからって………

  姫を仲間はずれにするのは
  如何かしらって言いたいけど

  アルファードに化粧領を
  貰うコトになってるし

  婚礼に掛かる費用も
  私達のドレスなんかも

  支払ってくれるから
  文句も言えないのは残念だわ

  聖女様の容姿がちょっと
  劣っているから………

  姫と会わせるのを
  躊躇しても仕様が無いし……

  はぁ~…困ったものだわ〕

 「お母様
  マルヴーラ伯爵家の者を

  魔力枯渇より
  救ってくれた恩人ですのよ
  ……ねぇ~貴方…」

 愛しい妻に、話しを振られて、マルヴーラ伯爵も嬉しそうに言う。

 「そうだな、義母上、義父上

  私の叔父は、彼の姫君の
  異世界より持ち込んだ

  ワインと蜂蜜を入れた
  ホットワインで
  助かっているんです

  ここは、より深い付き合いを
  したいので、守護騎士に

  マルヴーラ伯爵家の者を
  推薦していただきたいのです

  それに、魔法騎士団にて
  副隊長をしている息子も
  いますから………

  グリフォン騎士団に………」









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