221 / 450
第13章 グリフォンをテイムしちゃいました
215★グリフォンの初飛行は試行錯誤が必要でした
しおりを挟むマクルーファ達が、眠っているヌーリアの集団を連れて馬で駆けていた頃。
エリカ達はのんびり空を飛んでいた。
グリフォンに、鞍も手綱もついていないので、徐々にスピードを上げていくしかなかった。
何故ならエリカ達は、グリフォンの鬣(たてがみ)を握り締めて飛んでいたから………だから、レオニードはアルファードと一緒に乗ることを進めたのだ。
レオニード達は、マスターを背中に乗せる時に、風力抵抗から護る為に結界を張るが、全ての衝撃をカット出来るわけでは無いので………。
物理的にがっつりと結界を張ると、風力抵抗がガツッと掛って、スピードが落ちてしまうのだ。
それなのに鬣を掴んでいるだけで大丈夫なのは、身体強化の魔法を使っている為だったりする。
馬で早駆けする時の風力抵抗を超えていくとエリカは風の圧力を感じ始め、次に寒さを感じ出した。
〔うっ…不味いわ…これ以上…
スピードを上げられないわね
風力抵抗が有ることを
忘れていたわ
ここは…グリフォンの集団を
大きなジェット戦闘機に
見立てて………
結界をイメージしてみるしか
ないわね
全体像は、サーチを使えば
大丈夫だから何とかなるわ
私以外の人間が個々で
ジェット戦闘機のイメージを
維持するなんて無理だもの…
あの真コ○ラで…ちらっと
ジェット戦闘機を見ただけ
なんだもの…
ファンタジーの世界では
飛行機なんて存在しないから
空力学なんて言葉すら
存在しないもの
後でみんなにジェット戦闘機を
ガンガン見せて説明して
独りで飛ぶ時にも風力抵抗を
消せるようにしてあげないと
せっかくのスピードが
生かせないわ〕
思考がまとまったエリカは、アルファード達とレオニード達に魔法を使って話しかける。
「これから風が私達に当たる力を
半減する魔法を掛けます
私の魔法が掛っている間は
隊列を崩さないようにして下さい」
エリカの言葉、レオニードが疑問を投げかける。
「マスターどうして魔法を掛けるの?」
「もっと辛くない状態で
はやく飛びたいからよ」
そんなレオニードに、エリカは簡潔に答える。
「エリカ、それはどんな魔法なんだ?」
「結界魔法の変形版かな?」
10
お気に入りに追加
2,241
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
交換された花嫁
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「お姉さんなんだから我慢なさい」
お姉さんなんだから…お姉さんなんだから…
我儘で自由奔放な妹の所為で昔からそればかり言われ続けてきた。ずっと我慢してきたが。公爵令嬢のヒロインは16歳になり婚約者が妹と共に出来きたが…まさかの展開が。
「お姉様の婚約者頂戴」
妹がヒロインの婚約者を寝取ってしまい、終いには頂戴と言う始末。両親に話すが…。
「お姉さんなのだから、交換して上げなさい」
流石に婚約者を交換するのは…不味いのでは…。
結局ヒロインは妹の要求通りに婚約者を交換した。
そしてヒロインは仕方無しに嫁いで行くが、夫である第2王子にはどうやら想い人がいるらしく…。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
愚か者の話をしよう
鈴宮(すずみや)
恋愛
シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。
そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。
けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる