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第13章 グリフォンをテイムしちゃいました

208★それぞれの思い

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 レオニードの質問に、エリカは、少しいやかなり省略して答える。
 
 『私の世界で作られた想像上の怪獣よ』
 
 『創造? 想像?』

 レオニードの困惑した意識に、エリカは困ってしまう。

 〔う~ん、アレを言葉で
  説明するのは難しいわねぇ~……

  ここは、イメージを空間に
  映し出すって、魔法を創って
  使ってみようかなぁ~……

  水鏡の魔法だってあるんだから
  イメージがはっきりしていれば
  たぶん大丈夫よね

  アル達にも、レオ達にも
  イメージを空間に映し出すって
  宣言してからの方が良いよね

  アレをリアルに映し出せたら
  かなぁ~り怖いと思うもの

  良し、やってみますかぁ~………
  これで、創造魔法が上手くいったら
  色々と使えそうな魔法が
  創れそうだもの〕

 考えが纏まったエリカは、アルファード達やレオード達に話しかける。

 「あのね、レオが、アルのコトを
  フルトランスするとね

  自分を、一口で食べられるって
  言ったの」

 エリカの唐突な発言に、アルファード達は、レオニードとエリカが声なき声で会話していたとわかった。
 そして、アルファードが、レオニードにフルトランス出来る言われたとわかった。
 それを聞いて、アルファード達は興奮してしまう。
 寵愛の聖女の夫であるフルトランス出来た最後の皇帝アレクサンダーと同じ力を自分が持っているというコトになるから………。
 皇妃リリアーナに対して、かなりな怒りを感じていたオスカーは、黒いオーラを纏いながら笑う。

 〔そうですか
  団長は、フルトランス
  出来るよう成るんですね

  これで、あのシオババアと
  その祖国からの横槍を
  気にする必要が完全に
  無くなりましたね

  生まれながらに皇帝の色を纏い
  フルトランス出来る者を
  皇太子とするのは
  当然のコトなのですから………

  これで、塩水湖で姫君が
  塩を大量に作れるのなら………

  おっと、今は余計なコトを
  考え無いで素直に姫君と
  守護獣の会話を聞きましょう〕

 「団長がフルトランスして
  空を飛べるんでしたら
  魔物討伐の旅は
  団長1人で足りますね

  その時に浄化が必要なら
  姫君を乗せて飛べば
  良いんですから………

  我が魔法騎士団も疲労が
  溜まってきていますので………
  助かりますね」

 オスカーの内心を隠した発言に、アルファードは苦笑する。

 〔俺は単純に、エリカを乗せて
  空を飛べるし、塩ババアを
  ギャフンって言わせてやる
  って思っていたのに………

  オスカーは、騎士団のコトを考えて
  俺をこき使うコトを考えていたのか……

  でも、確かに一般の騎士達は
  疲れが溜まってきているよなぁ~………

  エリカが治癒を掛けて
  その溜まった疲労を取っているけどさ

  根本的な解消はされていないから
  頑張って、フルトランスが
  出来るようになろう

  そうすれば、エリカと2人っきりの
  時間が増えるな〕













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