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第20章 帝国予算の為に………
424★聖女にかかる歳費と守護騎士の期間は?
しおりを挟む色々なコトが起きたパーティーの次の日。
朝食の後にエリカは、アルファードに話しかけていた。
その場にいたのは、アルファードにオスカー達と守護騎士達だった。
聖女候補の美少女達は、初めて使った身体強化魔法の反動でダウンしていたので、彼らしかいなかったとも言う。
そこで、エリカは、聖女候補の美少女達が居たら、絶対に聞けないコトを口にする。
「アル、唐突なんだけど、聖女候補の………彼女達の守護騎士の
予算って、大丈夫なの?
下手したら、騎士団ひとつ並みの騎士達が必要だと思うし
予算もそれに見合うぐらい必要よね
その当たりはどうなっているの?」
「あっ………考えて無かった。なぁ~オスカー」
エリカに質問されたアルファードは、何も考えていなかったららしく、慌てて視線をオスカーに向ける。
それに、苦笑しながらオスカーは答えるのだった。
「だから、婚活を諦めていたあれらを
聖女候補達の夫候補にしたんですよ
さっさと片付ければ、補正予算で済みますよ」
オスカーの身も蓋も無い言葉に、エリカは以前から考えていた内容を口にする。
「はぁ~やっぱりね
あのね、私の作ったお塩を売買して得る収入から
彼女達の守護騎士達の予算を賄うっていうのはどうかしら?
サラディール王国に支払っていたよりは安い値段で売るとしても
それなりに収入はあるはずでしょう
足りなかったら、サラディール王国から高っか~いお塩を
買っている国々に売って収入を得ると良いと思うわ
それと、聖女に守護騎士を付けるのは何時までなの?
期間を教えて欲しいの」
エリカの発言内容の前半部分に、アルファードは反応して言う。
「確かに、元々無かった収入だし
国家予算にも組み込まれていないから、自由に動かせるな」
それに続いてオスカーもにっこり笑って言う。
「ええ確かに、聖女候補達の守護騎士達の必要経費は
余裕で賄えますね
それに、塩を売り代わりに他国の産物を買うというのも
良いと思いますよ
転売して利益を出すというなら
財務大臣達も文句を言えないと思います」
オスカーの言葉にエリカはちょっとほっとする。
「それで、もう一度、聞くけど
聖女に守護騎士が付く期間は、どれぐらいなの?」
エリカの質問に、アルファードがあっさりと答える。
「聖女の時が終わるまで………
要するに、聖女が天に還るまでだよ
俺達は、死ぬ10年から20年ぐらいまで
成人したときの姿のままでいるんだ、多少は歳をとるけどね
外見がそうだというコトは、死ぬ寸前まで子供を作れるんだよ
聖女との間の子供は《魔力量》が多い
そして《魔力格差》があっても子供は負担無く作れる
だから、聖女は死ぬ寸前まで野心ある男達に狙われるんだ
紅薔薇に月の雫、それに愛の女神の涙って呼ばれるモノを
混ぜて作る禁断の媚薬《豊穣の赤い雫》
別名・豊穣の女神の赤い酒を飲まされて交わったら
女はどんな状態でも、そう例えこころが伴わなくても
子供を孕んでしまうんだよ
そして、ソレを毎日飲まされて交わるコトを繰り返すと
僅か一月で子供が産まれる
それを何度も繰り返して
子供を産ませる道具にするコトだって出来るんだよ
だから、守護騎士は、聖女が天に還るまで付くんだよ」
それを聞いてエリカは内心で頭を抱えたくなった。
(それって、聖女が長生きしたら予算がその分必要ってコトでしょう
マジで勘弁して欲しいわ
それにしても、随分と怖い媚薬があるのね
強姦一発で子供を孕むってどんだけぇ~って感じね
それを繰り返して子供を産ませる道具にするって
ラノベあるあるの設定になかったわよ
でも、確実に孕ませるための媚薬なら
何処の王家や皇家にも伝わっていそうよね
確かに、そんな怖い媚薬が存在するなら
聖女が天に還るまで守護騎士を付けて守るしかないわよね
聖女を有する、この帝国の人間達じゃ無い他国者達が
聖女をさらうと思うから………
こうなったら、自衛隊のPXと大量購入で
騎士団の経費を浮かして………
それに伴って守護騎士達の予算も
一緒に浮かせるようにしなくっちゃね)
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