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第17章 パーティーは終焉に向かう
381★注目されるのは当然なのに………
しおりを挟む「私が、赤ちゃんの頃、ママが育児放棄していたから
私はママの実家に預けられていたの………勿論、兄や姉もね
ママはパパと一緒のマンションに住んでいたの
それなのに、突然やって来て………
『こんな子は私の子じゃ無いから、捨てなきゃ』
って言いながら、ママは私を抱き上げて、庭に投げ捨てたって
パパに教えられたの
偶然だけど、その時、パパが早く帰っていたから
フライングキャッチ出来たけど………
そのキャッチが失敗していたら
私はどうなっていたかわからないって言っていたわ
それから、一気にパパのママへの情は失せたって………
ソレもあって、私は田舎のひい祖母ちゃん達の所に
預けられたのよ
私が殺されたりしないようにって………
そこで、私は、合気道とか古武術とか、居合いとかを習ったのよ
自分の身を自分で守れるようにって、ひいお祖父ちゃんと
その友人達にね
ひいお祖母ちゃんは………
『アタシが愛しいはエリカだから
あの嫁が、手を出してきたら、ガッツと殴りなさい。
未成年どころか、ほんの子供なんだから
正当防衛で片付くよ
大丈夫、アタシとお祖父さんは、エリカの味方だよ』
って、言われたのよ
同じようなコトをパパやお兄ちゃん
お祖父ちゃんやお祖母ちゃんにも、言われたわねぇ~………」
と、ちょっと遠い瞳でエリカは言う。
「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」
その場に居たアルファード達も聖女候補の美少女達も、周りに居た騎士達や貴族達も、そのあまりの内容に言葉を失っていた。
そう皇帝アルレッドや、ルーセア大公アルスラーンや宰相ザイトリッツ達も………。
だが、まわりをまったく見ていない、いや気にも留めていない廃皇妃リリアーナは、まだ皇帝アルフレッドに話し掛けていた。
まさしく、ひとりよがりのひとり芝居を、延々と続けている最中だった。
が、誰もが廃皇妃リリアーナに意識を向けていなかった。
人の視線があるコトが日常だった廃皇妃リリアーナの意識が、ふっと周りの景色に反応する。
そう、自分にまったく人の意識が無かったコトに、やっと気が付いたから………。
そして、廃皇妃リリアーナは、人々の意識と視線が何処に向かっているかと周りを見回す。
すると、大嫌いなアルファードの隣にいる、不細工な少女に視線が集まっているコトに気が付く。
最愛の皇帝アルフレッドの視線も、エリカに向かっているコトに………その瞬間、廃皇妃リリアーナは激怒する。
不細工なのエリカの為に、自分が皇帝アルフレッドに無視されたと理解したから………。
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