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第17章 パーティーは終焉に向かう

374★いや、それは確かに事実だけどねぇ……危険なのよ

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 自分のコトしか考えていない廃皇妃リリアーナは、そんな雰囲気になっているコトにも一切気付かず、皇帝アルフレッドに対して、更に話しかける。
 そう、既に話しかけられるだけの地位を失っているというのに。

 「陛下、何故、私にそんなに冷たいんですの……何時もの………」

 「いい加減にしなさい
  私は、そなたとの婚姻を破棄した

  その旨は、サラディール国の国王に伝えてある
  故に、そなたは、もはや我が妃では無い

  我が皇太子アルファードを、何度も暗殺しようとした
  重罪人でしかない」

 繰言を言う廃皇妃リリアーナに、イライラした皇帝アルフレッドははっきりと最後通牒を言い渡す。
 それなのに、廃皇妃リリアーナは、瞳に涙を溜めて言い返す。

 「陛下、何時もの陛下に戻って下さいませ
  私を愛しいと………」

 そのまったく皇帝アルフレッドの言葉を聞く耳の無い廃皇妃リリアーナを見て、エリカは乾いた笑いを浮かべる。

 「あはは~………元皇妃って聞く耳が無いみたいね
  陛下が、物凄ぉ~く可哀想になってきたわ」

 それに対して聖女候補達は、にこにこ笑って言う。

 「「「「「「これって、生ザマァ」」」」」」

 美少女達の発言に、エリカは苦笑する。

 (お花畑って感じの彼女達に、ここって異世界だけど………
  乙女ゲームの世界じゃないわよって言いたいわね

  私と違って武器も無いし戦闘能力も無いし
  魔力はそれなりにあっても上手く使えないからって

  魔法騎士団の本部宿舎から外に出していないから
  世間知らずなんだよねぇ~………

  もっとも私も、魔法騎士団本部と魔の森とかの魔物討伐と
  塩湖に行って、帝都をちょっと馬で出歩いたってだけだけどね

  それ以外でって考えると………
  キャロライン様に会いに行ったぐらいかなぁ?

  レオで、サラディール王国とロマーナ王国に嫁ぐ皇女様一行を
  送ったけど、それって外出に加えて良いものやらって感じだしね

  うん、私も世間知らずだわ

  でも、彼女たちの発言は、ちょっと不味いから
  それとなく注意しなくっちゃね

  ここは、何を言ってもOKって、言論の自由を保障された
  日本じゃないのだから

  彼女達は、ここが異世界で絶対王政の危ない世界だって
  まだ理解していないんだから………)

 苛められっ子だった為に用心深いエリカは、内心を隠して聖女候補の美少女達に話しかける。

 「ちょっと声を控えようね
  仮にも、この帝国の皇妃だった人なんだからね」

 「「「「「「えっぇ~だって、廃皇妃でしょう
  もう何の権力も無いから平気だよぉぉ~」」」」」」











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