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第15章 まずは小姑を片付けないと………
300★参加資格をもうけよう
しおりを挟む内心で色々と考えていたが、アルファードはあえてその内容を言わなかったりする。
それは、エリカが照れてしまうと思ったからだった。
実は嫉妬深いアルファードなので、可愛いエリカの表情を自分だけのものにしておきたかったから………。
「そんなコトを考えていたのか?」
アルファードが感心したように言うと、守護騎士隊長のアランがさらりと言う。
「姫君、個人戦と団体戦に
私達も参加しても良いでしょうか?」
その発言に、マクルーファが呆れたような表情で言う。
「アラン、お前達は守護騎士だから
参加は許されない
他の騎士達に機会を与える為の
大会なんだから諦めろ」
アランに話しかけた後に、マクルーファはアルファードに話しかける。
「騎士達の参加資格を
各騎士団の副隊長までという
制限を付けた方が良いと思います
どうでしょうか?」
話を振られたアルファードは、ちょっと考えてから答える。
「確かに、参加資格に制限は必要だな
もう一度、父上達と話し合おう
それに、帝都周辺に居る騎士団の
団長にも参加してもらうか?」
その言葉に、エリカはにっこり笑って提案する。
「帝国全土にある騎士団の
団長か副団長を
レオ達に乗ったグリフォン騎士団の
騎士が迎えに行けば良いと思うの
その時に、大会に出る騎士達を
引き抜く対価の
お菓子やワインなんかを運ぶと
一石二鳥だと思うんだけどどうかな?
レオ達のお披露目にもなるしね」
エリカの提案に、アルファード達は思わず頷いてしまう。
「確かに、レオ達のお披露目にもなるな
ただ、グリフォン騎士団に入りたい
者達も出ると思うから
調整が大変になりそうだな」
「それは、厳選するというコトで
良いと思いますよ
グリフォンの数も
限られていますからね
大会の後に
姫君の守護騎士になるか
魔法騎士団に入って
グリフォン騎士団の騎士になるか
どらかを選べと言えば良いでしょう
なんでしたら
例えば近衛騎士団とか
他の騎士団の騎士になるかを
選べるという風に
色々な進路を与えるのは
どうでしょうかねぇ~」
アルファードの発言にマクルーファが補足する。
それに、アルファードは更に付け足す。
「優秀な成績なのに家族の都合で
所属騎士団から移動できない者達は
特別に褒賞金や賞品を
与えるというのも必要だろう
参加した騎士達が参加して良かったと
思えるようにしよう」
「大会中及び大会前の練習中の
怪我や病気にも対処してあげてね
地方の騎士団だと治癒魔法の使い手が
少ないと思うから………
こちらから、そうね大会一月前から
派遣してあげると良いと思うの」
エリカの提言に、アルファード達は関心する。
「確かに、帝都に本部のある騎士団や
東西南北の大都市の騎士団以外には
治癒魔法の使い手は少ないから
派遣した方が良いよな」
「そうですね、激しい訓練をしても
大丈夫な状態にしてあげると言うのも
良いと思います」
アルファードとマクルーファの会話に、エリカも加わった。
「帝都の騎士達だったら
私の元に連れて来るか
私が行くかして治癒出来るしね
エリアヒールなら大量に怪我しても
直ぐに治せるから………
その分、治癒魔法の使い手を
地方に送ってあげてね」
「神官や魔法使い達にも
手伝ってもらうのは
どうでしょうか?」
「それと、守護騎士の大会に
神官や魔法使い達も
治癒や補助として
団体戦のチームに加えると
良いと思います
その方が、より実践に
即していると思います」
「それと同じように
神官や魔法使い達を地方に
派遣すると良いと思います
そうすれば、騎士団から治癒魔法の
使い手を派遣する数の調整か
簡単になると思います」
守備騎士達からの提案もあった。
それらを聞いたアルファードは、改めて言う。
「今回、ここで話し合った内容は
改めて各騎士団に伝えて決めよう
エリカ、他に言いたいコトは無いか?」
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