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第15章 まずは小姑を片付けないと………
299★経費節減は何処も一緒ですよね
しおりを挟むエリカは、シーサーペントなどの魔物をギルドに売ると結構な金額になると聞いて、瞳をキラーンと輝かせる。
なぜなら、エリカは自分の為の守護騎士達を選ぶ大会の諸経費を出来るだけ負担したいと思っていたから………。
〔レオ達をキャロライン様の
宮に連れて行った時は
変にテンションが上がっていたから
平気だったけど………
あの後、一般小市民な私の為に
帝国全土の優秀な騎士を集めて戦わせて
守護騎士を選ぶなんて
何様って思ったのよねぇ~………
彼女達みたいな美少女じゃないのに………
なんか、アルの婚約者だから
我がまま言っているって思われるのは
ちょっといやかなり不味いと思うからね
ここは、私が自腹を切って
私の守護騎士を集めるって
感じにしたいのよ
ごめんねアル、我がままばっかり言って〕
こころの中でちょっとアルファードに謝ってから、エリカは自分の考えを口にする。
「だったら、私の我がままで開催する
守護騎士選抜大会の
運営費にしても良い?
私の為の守護騎士を選ぶコトに
帝国の予算を使うのって
なんか気が引けるから………」
エリカの申し出に、アルファードは、塩ハバアの浪費癖を思い出して比べてしまう。
〔エリカは、本当に知的で優しいな
自分に余分な経費を掛けるコトを
嫌っている気がしていたけど………
どうやら、本当に嫌いなようだ
でも、これからは、聖女の認定式の後の
お披露目のパーティー用のドレス
俺との婚約披露パーティーのドレス
アレの婚約披露パーティーと
婚姻披露パーティーのドレスは
最低限必要なんだよなぁ~………
どうやって、納得させようか
考えてみないと………
オスカー達に説得してもらうか?
母上に頼むかするしかないな
塩ババアの浪費の穴埋めに
父上の領地の収入を使っているのとは
雲泥の違いがあるな
もっとも、予算の使い道で悩むのは
一緒かも?〕
「構わないぞ
でも、俺も帝国からも
経費は出す予定だけどなぁ~………
そんなに気にしなくても良いと思うが………
エリカは正式な聖女なんだから
その活動に必要な予算は
帝国からでるんだし………」
エリカの発言に、ちょと困ったなぁ~という表情でアルファードは言う。
〔アルは、私にかなり甘いって
自覚が無いよね
それに、かなりの個人資産に
皇太子としての資産もあるし
魔法騎士団の団長としての
収入もあるから
私とは金銭感覚が全然違うんだよねぇ~………
普段着ドレスだって
1枚がエコカー1台分はありそうだし
パーティー用ってことは
どこまで掛けるかわからない
って恐怖があるしね
ここは、魔物を獲ってギルドに売って
自分の収入で大会運営の経費と
その後の騎士達の滞在費用を出したいなぁ
だから、アルの提案は
ちょっとぽいっとしたいわ〕
だから、アルファードの言葉を、エリカは途中で遮る。
「ううん、彼女達の守護騎士も
正式にはいないから
大会で上位の成績を残した騎士達には
帝都にある騎士団に
預かってもらいたいのよ
その中から彼女達の守護騎士に
なって欲しいからね
その経費もある程度掛かると思うから
負担できる分は負担したいの
そうすれば、各騎士団の
パワーバランスに響かないと思うの
どちらかというと、その騎士団の
実力の結果だと思うしね
この大会に、個人戦と各騎士団が
チームを組んで戦う団体戦をしても
良いと思うわ
それに魔法騎士団の騎士を参加させて
勝ってしまえば
聖女候補を魔法騎士団が
独り占めしているっていう批判も
少なくなると思うの
どうかな?」
アルファードは、エリカの発言に感心してしまう。
〔聖女候補達を庇護しているコトに
批判が来ていると
エリカはわかっていたのか
エリカの為の守護騎士を選抜する機会を
他の騎士団にも与える為の
大会だと思っていたが………
エリカの提案の個人戦と
団体戦をするなら
各騎士団の実力も誰の目にもわかるし
魔法騎士団に対する批判も抑え込める
エリカは賢いなぁ~………そして、優しい
そんなエリカを俺の妃に出来る幸運を
この皇帝を表す髪に感謝したい〕
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