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第15章 まずは小姑を片付けないと………

287★竜化に必要な食事量って‥‥‥

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 「マクルーファ‥聞いていたな‥‥」 

 エリカの何気ない発言を聞いたアルファードは、微かに青ざめて真剣な表情でマクルーファに言う。
 
 「はい」

 「お前の記憶の中のお祖父様は
  どの程度の食事量を摂っていた?」

 アルファードの問い掛けに、真剣な‥それでいて、悲しみを含んだ複雑な表情を浮かべて、マクルーファは切なそうに答える。

 先代皇帝の母親は、オスカーの母方の伯母にあたり、マクルーファの母は、先代皇帝の乳母だった。
 オスカーとマクルーファは、先代皇帝の身内の立場や地位、それに年齢を考慮され、将来の側近として、一緒に育っていった幼馴染みだった‥‥‥。

 それ故に、現皇帝も2人を父親代わりとして慕う為、傍若無人を絵に描いたような皇妃リリアーナ、通称塩ババアも、2人には表立って逆らったりはしない。
 恋して、無理矢理嫁いで来ただけに、皇帝アルフレッドにだけは、リリアーナも嫌われたくない為に‥‥‥。

 「魔力量に比して少なかったと思いました

  だから、俺とオスカーは
  色々な珍しい食材を集めては
  会いに行ってました

  団長と違って
  胃の許容量が少なかったんです」

 マクルーファは、淡々と記憶の中の先代皇帝のコトを説明する。
 それに、エリカは、突っ込みを入れる。

 「それって‥‥‥こう‥‥‥
  なんとか胃を大きくするって
  出来なかったんですか?」

 エリカの問い掛けに、マクルーファは、顔を顰めて何処か悔しそうにそして後悔を滲ませて答える。

 「姫君、あいつは、生まれた時から
  胃腸が弱かった為

  一般の貴族程度の食事量を摂るのが
  やっとでした

  そこで、酒精の強い酒を夕食に
  必ず飲むようにと、俺達は
  2人で銘酒をひたすら集めました

  それでも‥‥‥だから、俺は
  陛下にも酒を送っています

  団長が、健康体で大食いになれて
  本当に良かったと思っていますよ」

 先代皇帝の思い出を、切なげに後悔を滲ませて説明するマクルーファに、エリカは、あえて目を瞑(つぶ)り、会話を進めて行く。

 〔先代皇帝に対して
  当事者でも関係者でも無い

  私が、色々と聞いて
  マクルーファさんから
  話しを引き出すしか無いですね

  あぁ~‥‥‥はたから見たら
  私って酷い女ですよねぇ~‥‥‥ぐっすん‥

  でも‥聞くしかない‥ファイトだ、私〕

 「どうして酒精の強いお酒を
  進めたんですか?

   あれって飲みすぎると肝臓に
  負担がかかってしまうんですよ」

 「寵愛の聖女様が
  大量に食事を摂る必要のある彼の皇帝に

  夕食にのみ、ワインではなく
  酒精の強いブランデーを飲むようにと
  進めたからです

  その他にビールも‥‥‥
  聖女様は食べませんでしたが‥‥‥

  油を大量に含んだ肉とか

  甘いチョコレートケーキのスポンジに
  ブランデーを含ませた物などに

  甘いパンやバターたぁ~っぷりのパンを
  用意していたと書いてありましたから‥‥‥」

 マクルーファの説明にエリカは苦笑してしまう。

 〔あははぁ~‥‥‥‥
  ここでも‥寵愛の聖女様ですか‥‥‥

  なんかもう‥‥‥
  この帝国の人達への影響力が凄すぎて
  何をどう言ったら良いの?って
  思ってしまうわ

  でも、今回は、魔力を練り込んだ
  食事を作っていないから‥‥‥

  私の勝ちねって言っても
  誰もそう思ってはくれないわね〕

 「なるほどね
  ダイエットに悪いといわれている食事を
  あえて摂らせていたんですね

  でも、私みたいに魔法を使って
  調理はしていなかったんですね

  大量に食事を摂るコトが出来ないなら
  魔力を練り込んだ食事を摂るという
  方法もあるコトになりますね‥‥

  ドラゴンの末裔の皇帝と
  その色彩を纏う者達は‥‥‥‥

  魔力というか、魔素を大量に取り込む
  必要があるんですね

  あの巨体に変化する為に‥‥‥

  や○しい竜の○し方の竜達は
  ひたすら、酒精の強い酒を
  飲んでいましたからねぇ~‥‥‥」

 〔あの竜みたいに、食事制限?が
  あったわけじゃないのに‥‥‥

  なのに竜への変化に必要な
  定量を摂れないなんてコトは

  シードラゴンさんにもあるのかしら?
  ちょっと聞いてみようかな〕









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