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第15章 まずは小姑を片付けないと………

267★騎士達は至福を味わう

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 ルイスは内心でぼやく、顔合わせは今日の午後かぁ~憂鬱だよ‥‥‥と。
 なんてコトを、思っていたら、姫の声が‥‥‥。

 『ルイス、良いかしら?

  ブラウニーと
  チョコチップクッキー

  ブランディーケーキに
  ワインケーキ

  チーズケーキに
  バタークッキーと

  色々な味のマカロンを
  作ったの‥‥‥‥‥‥

  ちょっと熱いけど
  味をみてくれる?』

 俺は、アラン隊長に声を掛ける。

 「隊長、姫君が
  お菓子の味見をして
  欲しいそうです

  なので仕事は
  一時中断してください」

 「わかった
  すぐに行く」

 こんなに余禄の多い、職場は他に無い。
 俺は、毎日、マイケル兄上に感謝しているし、もらったお菓子や料理の類は《魔倉庫》に入れておいて、兄上に手渡している。
 優しくて可愛い姫君の守護騎士で、俺はしあわせだ。

 たとえ、アルファード団長の嫉妬が‥‥‥しても‥‥‥。
 だから、同僚はなるべく下位の貧乏貴族出身者を推薦したい。
 上位貴族に命令するのは、勘弁して欲しいから‥‥‥。

 やっぱチームワークは大事だし、姫君の命がつきるまで、俺達は守護騎士なんだから‥‥‥。
 長いときを一緒に過ごす仲間は、気を使わない関係に成たい。
 歴代の聖女様って、そこまで長命じゃ無かったな。

 二つ名の持ち主の聖女様は、それなりに長かったけど‥‥‥。
 どの方もほんのちょっとした風邪から、あっとゆう間に重篤になり儚く逝ってしまっていたよなぁ~‥‥‥。

 そして、聖女様の夫君である皇帝陛下は、最愛の皇妃を失って気力を無くし、皇帝から退位し皇太子が、皇帝になり政務を滞り無く執れるように
なるのを待って、逝ったって書かれていたよなぁ~‥‥‥。

 聖女様の守護騎士はというと‥‥‥やっぱり‥‥‥。
 その任を解かれ、引退し婚姻して子供を作って、さほど経たずに逝っていた。
 聖女様がいないと生きる気力も張り合いも無いってコトだよな。

 だったら、俺はどうなるんだろうか?
 今までの守護騎士達のように、生きるのかな?
 独身者のみが守護騎士になるし、恋愛は禁止してはいないけど‥‥‥。

 恋愛すると、聖女様第1って行動が取れない危険があるから‥‥‥。
 守護騎士隊から、強制除隊させられるらしいって噂がある。
 もっとも、噂だけで、誰一人として、恋愛に走った騎士はいない。

 そして、もっとすごいのが、大怪我で引退した騎士もほとんどいない。
 これって、すっごい利点だ。

 騎士は、戦ってなんぼの職業だから、怪我での引退はざらにある。
 だけど、歴代の聖女様は、全て治癒魔法に特化していたから、守護騎士は怪我した時点で治してもらえた。

 これは、2つ名を持たない普通の聖女様でも一緒だった。
 うん、やっぱり、最高にやりがいのある仕事だな。

 なんて思っていたら、アラン隊長達が来た。

 「姫君、ドアを開けても
  宜しいですか?」

 「良いですよぉ~
  入って下さい」

 姫君の許可により、俺が台所のドアを開ける。
 すると、ふわぁ~って甘い香りが、辺り一面に広がる。
 テーブルの上には、姫君が言っていたお菓子が、ずらーっと置かれていた。

 その中に、甘いものばかり食べると口が馬鹿になると、色々な種類のポテトチップスと塩味のクラッカーと数種類のチーズと紅茶が用意されていた。
 これら味が替えのお菓子は、俺達が全部もらっていた。

 俺は、これでマイケル兄上とお酒を飲んでいる。
 他の騎士達がどうしているかは、知らないけど。
 姫君の、ちょっとどきどきしているの私、という顔を見ながら、お菓子をちょっとづつ切り分けてもらう、このひと時がたまらないんだ。

 何時までも、姫君の守護騎士でいたい‥‥‥。
 そう言えば、誰が、あの聖女候補達の守護騎士になるんだろう?

 まぁ~後で書類を見れば良いよな。
 姫君の笑顔‥‥‥ご馳走様です。












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