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0016★奴隷を買い取りました
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セシリアは、妙な違和感を覚えた真紅の長髪に黄金の双眸を持つ男の元へと足を無意識に進める。
当然、4人もセシリアを囲むようにしながら、野獣のように暴れる男に近付く。
たぶんに奴隷商の部下だろう、筋骨隆々という言葉が似合う男が、暴れる野獣のような男の鎖を握っていた。
その鎖は、真紅の長髪と黄金の双眸を持つ男の首輪に繋がっていた。
よくよく見れば、黄金の双眸の瞳孔が、猫科の獣のように縦長になっていた。
爪も伸びていて、唸り声を放つ唇からは犬歯が伸びてのぞいていた。
ふむ……ん?……なんだろう?……声にならない…声………かしら?………
慟哭?………とも…ちょっと違うかしら?………
………というか、この男…そもそもが……とてもおかしいわ………
奴隷商が奴隷としての隷属の呪言で、その行動をねじ伏せようとするが上手く行かず、配下の男が四苦八苦しながら抑え込んでいた。
みるからに、持て余しているのが判る奴隷を、セシリアはマジマジと観察する。
………うん?……んんんん?………えっとぉ………そういうことぉ~………
あらあら……隷属印で縛られているはずの魂?と身体が別モノみたいね………
なら……魂?…が、入れ替えられている……というコトかしら?………
んそういうのって、乙女ゲームにあったかしら?………
たまに、ネット小説にも、入れ替わりモノってあるのよねぇ………
精神体だか?魂だか?は…わからないけど……偶然の産物なのかしら?………
それとも、故意に……人工的な入れ替えかしら?…ンン~………
魔法とか呪術で、安定的に魂?を入れ替えが出来るなら………
移された先の身体で、指示して使えるなら戦争に使えるわよねぇ………
交換の相手が魔獣……特に従魔化されているなら………有効よねぇ………
その瞳孔を覗き込んだコトで、セシリアは眼前でマジマジと観察する奴隷が、何か別の生き物と精神が入れ替えられていることを視てとる。
それじゃ~……交換された生き物は何処にいるのかしらねぇ………
この奴隷市場の区域近くに、存在するのかなぁ?………
「リアぁ……もしてかし、コレが欲しいのぉ?」
エルザの言葉に、ちょっと首を傾げてからデュバインの方を見る。
「デュバイン……欲しい………」
そのひと言で、デュバインは奴隷商に声をかける。
「…奴隷商…この奴隷…………」
と、交渉を始めるデュバインをよそに、セシリアは男の奴隷呪印がある胸に手の平を当てて魔力を流し込んで意思を流す。
んぅーとぉ………この身体の中の魂?と、意思の交信ってできるのかしら?…………
念話とかしたコトないからなぁ………でもチャレンジしてみましょう…………
セシリアの魔力にビクッとした男は、今までの唸りが嘘のように穏やかな表情になり、ペタッと座り込む。
ーーーー聴こえるかなぁ?……貴女は…誰ぇ?……どうしたのぉ……ーーーー
ーーーー貴女は人じゃないモノよねぇ………私に買われてくれない?ーーーー
ーーーーそうなった原因は?……誰にやられたの?……元の身体は?ーーーー
ーーーー近くにあるなら……買ってあげられるし……戻せるかもだしーーーー
明確な言葉ではないが、それでも自分に助けを求める意思を感じて、セシリアはデュバインに声をかける。
「デュバイン…交渉終わった?………まだ?……ハゲる?」
チラリっと奴隷商を見て小さく呟く。
「……ヒッ………ちょっとお待ちを…た……ただいま………」
と言って、主人の書き換えの為の手続きをワタワタと始める。
「あの…その血が必要でして………」
そう言う奴隷商に、セシリアはツイッと真っ白で滑らなで、かなりふくよかな手を差し出す。
「そう……さっさと…して………」
差し出された手をうやうやしく手に取り、奴隷商はセシリアを主人とする手続きをする。
セシリアから採った鮮血で、その手の平に呪印を描き、奴隷商が言う。
「その呪印を施した手の平で、今みたいに、この男の呪印へと触れてください」
言われたとおりに、セシリアは男の呪印にべったりと鮮血で描かれた呪印を重ねる。
奴隷商は、その状態のセシリアの手の甲に指先を触れさせながら、呪言を唱える。
最後まで唱え終わった奴隷商は、ホッとして、デュバインから代金を受け取ると、物凄い素早さで逃げて行った。
「あらあら……いっちゃったわねぇ………まっいっか……ありがとう…デュバイン」
望みの奴隷を手に入れてご機嫌のセシリアに、エルザが微妙な声で聞く。
「ねぇ………本当、その奴隷で良いの?」
言外に、使えないんじゃないという意味を含ませて言うそれに、セシリアは小さな声で返す。
「………このひと………精神?……魂?……入れ替えられてる………」
セシリアの言葉に、カレンが聞き返す。
「えっ?……入れ替えって?………どういうコト?」
無意識に、真紅の頭をナデナデしながら、セシリアは認識阻害の魔法を使ってから言う。
「たぶんだけど……今…この人に入っているの……獣……もしかしたら魔獣かも……」
バウが、眉をひそめて言う。
「もしかして、そういう研究の実験体ってコトか?」
セシリアはコクコクしながら頷く。
「うん……たぶん………ほら…従魔とか……そういうのと……交換してのかも………」
これ以上かかわるのは………と、思わないでも無かったが、やはり気になると、4人は頷き合う。
「なら、従魔の売買区域にも、このまま行ってみるか?」
「そうよ…もしかしたら、いるかもだし………」
「だな、ダメもとで探してみるか?」
デュバイン、カレン、バウの順のでの言葉に、セシリアはコクコクする。
そこに、エルザが助言する。
「なら、取り敢えず、この奴隷の装備を買いましょう」
その姿はねぇ………という言外の言葉に、セシリアは改めて買い取った奴隷を見る。
あははは………半裸どころか腰にちょっとボロがあるだけ手………
確かに、これはちょっとどころじゃなく……連れて歩くのキツイわ…………
真紅の長髪に引き締まった小麦色の肌に、輝く黄金の双眸にちょっと見とれながら、セシリアはコクコクする。
あっと………忘れない内に………魔石?と宝石?を渡しておこう………
こっちでゲットした宝箱に入っていたモノで足りるかなぁ?………
そう思いながら、セシリアはフード付きマントの内側を探るフリをして、20個ほどの魔石?と宝石?を、デュバインの手を取ってのせる。
「えっと……足りるかなぁ?………いっぱい色々しもらったから……お礼………」
当然、4人もセシリアを囲むようにしながら、野獣のように暴れる男に近付く。
たぶんに奴隷商の部下だろう、筋骨隆々という言葉が似合う男が、暴れる野獣のような男の鎖を握っていた。
その鎖は、真紅の長髪と黄金の双眸を持つ男の首輪に繋がっていた。
よくよく見れば、黄金の双眸の瞳孔が、猫科の獣のように縦長になっていた。
爪も伸びていて、唸り声を放つ唇からは犬歯が伸びてのぞいていた。
ふむ……ん?……なんだろう?……声にならない…声………かしら?………
慟哭?………とも…ちょっと違うかしら?………
………というか、この男…そもそもが……とてもおかしいわ………
奴隷商が奴隷としての隷属の呪言で、その行動をねじ伏せようとするが上手く行かず、配下の男が四苦八苦しながら抑え込んでいた。
みるからに、持て余しているのが判る奴隷を、セシリアはマジマジと観察する。
………うん?……んんんん?………えっとぉ………そういうことぉ~………
あらあら……隷属印で縛られているはずの魂?と身体が別モノみたいね………
なら……魂?…が、入れ替えられている……というコトかしら?………
んそういうのって、乙女ゲームにあったかしら?………
たまに、ネット小説にも、入れ替わりモノってあるのよねぇ………
精神体だか?魂だか?は…わからないけど……偶然の産物なのかしら?………
それとも、故意に……人工的な入れ替えかしら?…ンン~………
魔法とか呪術で、安定的に魂?を入れ替えが出来るなら………
移された先の身体で、指示して使えるなら戦争に使えるわよねぇ………
交換の相手が魔獣……特に従魔化されているなら………有効よねぇ………
その瞳孔を覗き込んだコトで、セシリアは眼前でマジマジと観察する奴隷が、何か別の生き物と精神が入れ替えられていることを視てとる。
それじゃ~……交換された生き物は何処にいるのかしらねぇ………
この奴隷市場の区域近くに、存在するのかなぁ?………
「リアぁ……もしてかし、コレが欲しいのぉ?」
エルザの言葉に、ちょっと首を傾げてからデュバインの方を見る。
「デュバイン……欲しい………」
そのひと言で、デュバインは奴隷商に声をかける。
「…奴隷商…この奴隷…………」
と、交渉を始めるデュバインをよそに、セシリアは男の奴隷呪印がある胸に手の平を当てて魔力を流し込んで意思を流す。
んぅーとぉ………この身体の中の魂?と、意思の交信ってできるのかしら?…………
念話とかしたコトないからなぁ………でもチャレンジしてみましょう…………
セシリアの魔力にビクッとした男は、今までの唸りが嘘のように穏やかな表情になり、ペタッと座り込む。
ーーーー聴こえるかなぁ?……貴女は…誰ぇ?……どうしたのぉ……ーーーー
ーーーー貴女は人じゃないモノよねぇ………私に買われてくれない?ーーーー
ーーーーそうなった原因は?……誰にやられたの?……元の身体は?ーーーー
ーーーー近くにあるなら……買ってあげられるし……戻せるかもだしーーーー
明確な言葉ではないが、それでも自分に助けを求める意思を感じて、セシリアはデュバインに声をかける。
「デュバイン…交渉終わった?………まだ?……ハゲる?」
チラリっと奴隷商を見て小さく呟く。
「……ヒッ………ちょっとお待ちを…た……ただいま………」
と言って、主人の書き換えの為の手続きをワタワタと始める。
「あの…その血が必要でして………」
そう言う奴隷商に、セシリアはツイッと真っ白で滑らなで、かなりふくよかな手を差し出す。
「そう……さっさと…して………」
差し出された手をうやうやしく手に取り、奴隷商はセシリアを主人とする手続きをする。
セシリアから採った鮮血で、その手の平に呪印を描き、奴隷商が言う。
「その呪印を施した手の平で、今みたいに、この男の呪印へと触れてください」
言われたとおりに、セシリアは男の呪印にべったりと鮮血で描かれた呪印を重ねる。
奴隷商は、その状態のセシリアの手の甲に指先を触れさせながら、呪言を唱える。
最後まで唱え終わった奴隷商は、ホッとして、デュバインから代金を受け取ると、物凄い素早さで逃げて行った。
「あらあら……いっちゃったわねぇ………まっいっか……ありがとう…デュバイン」
望みの奴隷を手に入れてご機嫌のセシリアに、エルザが微妙な声で聞く。
「ねぇ………本当、その奴隷で良いの?」
言外に、使えないんじゃないという意味を含ませて言うそれに、セシリアは小さな声で返す。
「………このひと………精神?……魂?……入れ替えられてる………」
セシリアの言葉に、カレンが聞き返す。
「えっ?……入れ替えって?………どういうコト?」
無意識に、真紅の頭をナデナデしながら、セシリアは認識阻害の魔法を使ってから言う。
「たぶんだけど……今…この人に入っているの……獣……もしかしたら魔獣かも……」
バウが、眉をひそめて言う。
「もしかして、そういう研究の実験体ってコトか?」
セシリアはコクコクしながら頷く。
「うん……たぶん………ほら…従魔とか……そういうのと……交換してのかも………」
これ以上かかわるのは………と、思わないでも無かったが、やはり気になると、4人は頷き合う。
「なら、従魔の売買区域にも、このまま行ってみるか?」
「そうよ…もしかしたら、いるかもだし………」
「だな、ダメもとで探してみるか?」
デュバイン、カレン、バウの順のでの言葉に、セシリアはコクコクする。
そこに、エルザが助言する。
「なら、取り敢えず、この奴隷の装備を買いましょう」
その姿はねぇ………という言外の言葉に、セシリアは改めて買い取った奴隷を見る。
あははは………半裸どころか腰にちょっとボロがあるだけ手………
確かに、これはちょっとどころじゃなく……連れて歩くのキツイわ…………
真紅の長髪に引き締まった小麦色の肌に、輝く黄金の双眸にちょっと見とれながら、セシリアはコクコクする。
あっと………忘れない内に………魔石?と宝石?を渡しておこう………
こっちでゲットした宝箱に入っていたモノで足りるかなぁ?………
そう思いながら、セシリアはフード付きマントの内側を探るフリをして、20個ほどの魔石?と宝石?を、デュバインの手を取ってのせる。
「えっと……足りるかなぁ?………いっぱい色々しもらったから……お礼………」
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