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12.マドンナは俺の癒し2
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花岡との言動で間宮さんに花岡との仲を勘違いをされたと感じてお前のせいで……お前のせいで……と花岡の腕の中で抵抗を諦めた一之瀬はぶつぶつぼやく。
花岡は一之瀬の様子を心配して調子が悪いのかと的外れな質問をしていて誰のせいだと弱々しく愚痴る。
今日はヤケクソに一日中ジメジメときのこを生やしてやる。この調子だと、規定量以上に出荷出来るんじゃないのかっていう位にいじけている。
「ぷぷっ……残念。さっきの元気はどうしたんだぁ?」
「煩い……っ」
吹き出して笑っている霧谷に突っ込む元気がない。少しの間、むくれていていた。その原因の張本人である花岡を説教しないと気が済まない。花岡の腕を何とか解いて叱る体勢に切り替える。
「花岡ぁ、よーく聞け。だいたいな、友人の恋路を邪魔するもんじゃねーの! それともあれか、馬にガチで蹴られてぇのか? 何の嫌がらせだよ、全く」
「俺は一之瀬に何を言われようとぜってぇ邪魔する。俺だって諦めたくはねぇ!」
「何だとぉ!?」
まさかお前も間宮さん狙いなのか!? と声には出さずに目が開いた。
だから邪魔してたのにも納得がいく。もしそうだったらなら手強いライバルにどう立ち向かえばいいのか考える。自分のスペックを比較すると正攻法では何もかも平凡な一之瀬では絶対に勝てないのは明らかだ。これはどうしようもないのか……。
(ここはとことん邪魔しまくってフラグを潰す方法しか……)
邪な考えしか思い浮かばない一之瀬はただのクズ野郎だ。だが、今はそんな些細な事は気にしてはいられない。みんなのプリティ天使、間宮さんが他の野郎に掻っ攫われたりでもしたら、一之瀬の……いいや、みんなの心のオアシスが失われてしまう。
「花岡くん、とーちゃんを困らせちゃ駄目ぇぇ。嫌われちゃうよー。あ、そだ。かーちゃんにチクっちゃおうかなぁ」
「とーちゃん? かーちゃん? 何だそれ」
花岡がわからない顔をして霧谷に疑問を問う。前々から霧谷の口にしていた言葉の意味が理解できない事があって一之瀬も少しだけ気になっていた。
「とーちゃんは一之瀬。かーちゃんは春風。んで花岡が息子。何かそれっぽくね?」
「俺が息子?」
花岡は納得してなさそうにしている。言った本人は一之瀬ファミリー結成だなぁ、と面白おかしく笑っている。お前の脳内家族の設定に一之瀬達を当て嵌めるのはどうかと思う。
「で、お前は何なんだ? どら息子2か? それとも……箱はみ出し娘でもいいな」
ふざけて言ったら、霧谷は少し真剣な表情をしてこう返した。
「そんなん冗談じゃねーっての。俺は近所のおじさん位が丁度いいんだよ」
「家族ですらねぇのかよ……」
霧谷の言葉に呆気にとられる。一之瀬も傍観している側の脳内設定あるいは現実……になりたい日もたまにはあった。それはもう叶わないような気がした。
「噂をすれば、あっちに春風がいんじゃね?」
そちらに視線を向けると、前方の教室の隅で間宮さんと……それと春風の姿を目にした。
春風とはあれから何も無かったかのように普段と変わらずに会話が出来てる。きっとこれで良かったんだと、正しいんだと思う。一之瀬としても変にぎすぎすした微妙な空気になるよりは前と変わらないいつも通りの方が心に定着する。
しかしそれとは別の話になるが、間宮さんと何故お前が一緒にいる。それはそれはとても楽しそうに会話して物凄く羨ましい。美男美女で優等生同士で絶対に言いたくはないが、お似合いなんじゃないかと思う。いや、それにしては男女の距離感が近過ぎてデキてるんじゃないかと疑ってしまう。
ジド目で様子を見ていると、間宮さんとパチっと目が合った。一之瀬に対してにこりと笑顔で軽く手を振っていた。一之瀬も気になる女子相手に単純だから素直に嬉しそうに控えめに手を振り返した。
(ま、間宮さんが俺なんかに優しく手を……手を……)
そしてテンションが激落ちする事案が発生した。間宮さんは隣にいる春風の方を向いて目を見合わせて二人ともにこやかに微笑み合っていた。その仲良しアピールにかなり苛ついた。
(前々から二人でいるとこ何度か見かけるんだよな。でもまさかな……)
二人の仲を疑っていると、間宮さんはこちらに来るように手を振って招いている。そんなにいい雰囲気なのにそっちに行ってもいいものかと悩む。だが、あのプリティ天使の間宮さんが下界にいる平民の俺に美しく微笑んで神々しい光で導いてくれるような錯覚をする。
それに導かれるかのように立ち上がって間宮さんと春風のいる方向に歩いた。
「よし、来てくれた! 一之瀬くん、さっきぶりだね」
「間宮さん……とついでに春風」
さっきの良さげな雰囲気を見てた一之瀬は心にダメージをまともに食らって複雑な気持ちを抱えながら、何とか声を出した。最後の方は低めの声で。間宮さんと良い感じの春風をぞんざいに扱う事もお忘れなくだ。
「一之瀬は酷いなぁ。僕をおまけみたいに言わないでよ」
一之瀬の嫌な態度に春風は苦笑いをした。間宮さんが空気を読んでか「二人とも仲良く……ねぇ?」と少し困り気味に微笑んでいる。その憂いを帯びた表情で自分の邪心が浄化された気がした。
……と思われたかのように見えたが。ここから絶望を味わう事になる。
「ねぇー、聞いてくれる? 春風くんってすっごく良い人なんだよ。内面も含めてかっこいいのは勿論なんだけど……──」
間宮さんが一之瀬に語りかけてるかのように本人目の前で熱心に春風をとことん誉めるは誉める。横で春風は時折、そんな事はないよと照れた仕草をする。夫婦かよって言う程、ほんわかとした空気が漂ってる。それを間近で見た一之瀬の士気がだだ下がりでもう既に底をついたようだ。これは何の拷問なのだろうか。
もうお分かりのようだが、間宮さんは春風が好きだという事実を知ってしまった。そんな恋愛情報なんて今、知りたくはなかった。
(ショックがデカすぎてマジで天に召されそうだ……)
目が死んでる状態の一之瀬に間宮さんの春風への熱烈な褒めトークが止まる気配がない。間宮さんを無碍に出来ない一之瀬は相槌を適当に打って聞き流しながら、目線だけは春風に向けて嫉妬心剥き出しで睨み付けた。春風を敵認定してやろうかとかイケメンは滅んでしまえと。
「一之瀬、僕は間宮さんとは何もないからね。嫉妬しなくてもいいんだからな」
「くっ……余裕かよっ」
春風は一之瀬に目を細めて優しく話す。間宮さんは話を止めて二人を交互に見ていた。
間宮さんの前で嫉妬してるのをバラすなんてかなり恥ずかしい。間宮さんに好意がある事が本人に知られたら、二度とあの笑顔で声をかけてくれないのだろう。
「ハッ、私ったら……。気付かなくてごめんね、一之瀬くん」
「いいや、俺は別に……」
泣きたい気持ちをぐっと堪える。間宮さんが悪い訳ではないんだと伝えたい。
「春風くんの良さを伝えたくてついつい一之瀬くんの気持ちまで考えてなかったね!」
「……へ? 気持ち?」
間宮さんの言葉に間抜けな顔になってると思う。
(俺の気持ちだと!? 俺が間宮さんが好きな気持ちに気づいたのかぁぁっ。それはそれで恥ずいじゃねぇか……)
やましい気持ちに勘付かれたんだと心の中で感情が暴れて徐々に顔が熱くなってくる。
「大丈夫だよ。一之瀬くんと春風くんの気持ちは一緒だと思うよ!」
(何ぃ!? 俺の気持ちが一緒って事は春風も間宮さんが好き……って事かっ!? りょ、両想いなのか……)
自信あり気に熱心に話す間宮さんに気分がどん底に落ちた。これ以上は聞く気になれない……というか無理だった。
そ、そんなのあんまりだぁぁぁ、と心で叫び続けた。
「本当にそうだったらいいんだけどね……」
遠い目をしている一之瀬の前で春風がぽつりと静かにそう呟いた。
花岡は一之瀬の様子を心配して調子が悪いのかと的外れな質問をしていて誰のせいだと弱々しく愚痴る。
今日はヤケクソに一日中ジメジメときのこを生やしてやる。この調子だと、規定量以上に出荷出来るんじゃないのかっていう位にいじけている。
「ぷぷっ……残念。さっきの元気はどうしたんだぁ?」
「煩い……っ」
吹き出して笑っている霧谷に突っ込む元気がない。少しの間、むくれていていた。その原因の張本人である花岡を説教しないと気が済まない。花岡の腕を何とか解いて叱る体勢に切り替える。
「花岡ぁ、よーく聞け。だいたいな、友人の恋路を邪魔するもんじゃねーの! それともあれか、馬にガチで蹴られてぇのか? 何の嫌がらせだよ、全く」
「俺は一之瀬に何を言われようとぜってぇ邪魔する。俺だって諦めたくはねぇ!」
「何だとぉ!?」
まさかお前も間宮さん狙いなのか!? と声には出さずに目が開いた。
だから邪魔してたのにも納得がいく。もしそうだったらなら手強いライバルにどう立ち向かえばいいのか考える。自分のスペックを比較すると正攻法では何もかも平凡な一之瀬では絶対に勝てないのは明らかだ。これはどうしようもないのか……。
(ここはとことん邪魔しまくってフラグを潰す方法しか……)
邪な考えしか思い浮かばない一之瀬はただのクズ野郎だ。だが、今はそんな些細な事は気にしてはいられない。みんなのプリティ天使、間宮さんが他の野郎に掻っ攫われたりでもしたら、一之瀬の……いいや、みんなの心のオアシスが失われてしまう。
「花岡くん、とーちゃんを困らせちゃ駄目ぇぇ。嫌われちゃうよー。あ、そだ。かーちゃんにチクっちゃおうかなぁ」
「とーちゃん? かーちゃん? 何だそれ」
花岡がわからない顔をして霧谷に疑問を問う。前々から霧谷の口にしていた言葉の意味が理解できない事があって一之瀬も少しだけ気になっていた。
「とーちゃんは一之瀬。かーちゃんは春風。んで花岡が息子。何かそれっぽくね?」
「俺が息子?」
花岡は納得してなさそうにしている。言った本人は一之瀬ファミリー結成だなぁ、と面白おかしく笑っている。お前の脳内家族の設定に一之瀬達を当て嵌めるのはどうかと思う。
「で、お前は何なんだ? どら息子2か? それとも……箱はみ出し娘でもいいな」
ふざけて言ったら、霧谷は少し真剣な表情をしてこう返した。
「そんなん冗談じゃねーっての。俺は近所のおじさん位が丁度いいんだよ」
「家族ですらねぇのかよ……」
霧谷の言葉に呆気にとられる。一之瀬も傍観している側の脳内設定あるいは現実……になりたい日もたまにはあった。それはもう叶わないような気がした。
「噂をすれば、あっちに春風がいんじゃね?」
そちらに視線を向けると、前方の教室の隅で間宮さんと……それと春風の姿を目にした。
春風とはあれから何も無かったかのように普段と変わらずに会話が出来てる。きっとこれで良かったんだと、正しいんだと思う。一之瀬としても変にぎすぎすした微妙な空気になるよりは前と変わらないいつも通りの方が心に定着する。
しかしそれとは別の話になるが、間宮さんと何故お前が一緒にいる。それはそれはとても楽しそうに会話して物凄く羨ましい。美男美女で優等生同士で絶対に言いたくはないが、お似合いなんじゃないかと思う。いや、それにしては男女の距離感が近過ぎてデキてるんじゃないかと疑ってしまう。
ジド目で様子を見ていると、間宮さんとパチっと目が合った。一之瀬に対してにこりと笑顔で軽く手を振っていた。一之瀬も気になる女子相手に単純だから素直に嬉しそうに控えめに手を振り返した。
(ま、間宮さんが俺なんかに優しく手を……手を……)
そしてテンションが激落ちする事案が発生した。間宮さんは隣にいる春風の方を向いて目を見合わせて二人ともにこやかに微笑み合っていた。その仲良しアピールにかなり苛ついた。
(前々から二人でいるとこ何度か見かけるんだよな。でもまさかな……)
二人の仲を疑っていると、間宮さんはこちらに来るように手を振って招いている。そんなにいい雰囲気なのにそっちに行ってもいいものかと悩む。だが、あのプリティ天使の間宮さんが下界にいる平民の俺に美しく微笑んで神々しい光で導いてくれるような錯覚をする。
それに導かれるかのように立ち上がって間宮さんと春風のいる方向に歩いた。
「よし、来てくれた! 一之瀬くん、さっきぶりだね」
「間宮さん……とついでに春風」
さっきの良さげな雰囲気を見てた一之瀬は心にダメージをまともに食らって複雑な気持ちを抱えながら、何とか声を出した。最後の方は低めの声で。間宮さんと良い感じの春風をぞんざいに扱う事もお忘れなくだ。
「一之瀬は酷いなぁ。僕をおまけみたいに言わないでよ」
一之瀬の嫌な態度に春風は苦笑いをした。間宮さんが空気を読んでか「二人とも仲良く……ねぇ?」と少し困り気味に微笑んでいる。その憂いを帯びた表情で自分の邪心が浄化された気がした。
……と思われたかのように見えたが。ここから絶望を味わう事になる。
「ねぇー、聞いてくれる? 春風くんってすっごく良い人なんだよ。内面も含めてかっこいいのは勿論なんだけど……──」
間宮さんが一之瀬に語りかけてるかのように本人目の前で熱心に春風をとことん誉めるは誉める。横で春風は時折、そんな事はないよと照れた仕草をする。夫婦かよって言う程、ほんわかとした空気が漂ってる。それを間近で見た一之瀬の士気がだだ下がりでもう既に底をついたようだ。これは何の拷問なのだろうか。
もうお分かりのようだが、間宮さんは春風が好きだという事実を知ってしまった。そんな恋愛情報なんて今、知りたくはなかった。
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目が死んでる状態の一之瀬に間宮さんの春風への熱烈な褒めトークが止まる気配がない。間宮さんを無碍に出来ない一之瀬は相槌を適当に打って聞き流しながら、目線だけは春風に向けて嫉妬心剥き出しで睨み付けた。春風を敵認定してやろうかとかイケメンは滅んでしまえと。
「一之瀬、僕は間宮さんとは何もないからね。嫉妬しなくてもいいんだからな」
「くっ……余裕かよっ」
春風は一之瀬に目を細めて優しく話す。間宮さんは話を止めて二人を交互に見ていた。
間宮さんの前で嫉妬してるのをバラすなんてかなり恥ずかしい。間宮さんに好意がある事が本人に知られたら、二度とあの笑顔で声をかけてくれないのだろう。
「ハッ、私ったら……。気付かなくてごめんね、一之瀬くん」
「いいや、俺は別に……」
泣きたい気持ちをぐっと堪える。間宮さんが悪い訳ではないんだと伝えたい。
「春風くんの良さを伝えたくてついつい一之瀬くんの気持ちまで考えてなかったね!」
「……へ? 気持ち?」
間宮さんの言葉に間抜けな顔になってると思う。
(俺の気持ちだと!? 俺が間宮さんが好きな気持ちに気づいたのかぁぁっ。それはそれで恥ずいじゃねぇか……)
やましい気持ちに勘付かれたんだと心の中で感情が暴れて徐々に顔が熱くなってくる。
「大丈夫だよ。一之瀬くんと春風くんの気持ちは一緒だと思うよ!」
(何ぃ!? 俺の気持ちが一緒って事は春風も間宮さんが好き……って事かっ!? りょ、両想いなのか……)
自信あり気に熱心に話す間宮さんに気分がどん底に落ちた。これ以上は聞く気になれない……というか無理だった。
そ、そんなのあんまりだぁぁぁ、と心で叫び続けた。
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