一人遊園地

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一人遊園地

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ここはT〇KY〇 DISNEYランド――夢と希望で溢れる遊園地に俺は来ている。一人で。
誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか、遊園地に一人で行ったら……と。俺がそこいらの奴とは違うのは、それを想像で終わらせないところだ。今こうして一人で来ているわけだからな。いやはや、実際に来ると想像をはるかに超えた体験が多いことに気づかされる。
まず、なんといっても乗り物に乗るときの気まずさが半端ない。クルーの方に、何名様でしょうか? と聞かれたときに、一人です、と答えたときの、あちら様の聞かなければよかったと言いたげなあの顔を見ると、とても申し訳ない気持ちになってしまう。すみません、一人で来るのはこれを最後にしますので、どうかお許しを!
それと、知り合いに偶然会ったときの気まずさな! まさか遊園地、しかも平日に遭遇するとはこれっぽっちも考えておらず、なんとかしどろもどろになりながら、
「か、家族と」
 て言ってみたが、おそらく俺の表情から嘘をついていたのはバレバレだったと思う。
 
まあ、何が言いたいかっていうと、友達をつくれって話。
そうすりゃ、一人で遊園地に行かなくていいからな。
俺にもそんな友達がいつかできますように。切実。
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