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第十話 誰かこの暴君を殴ってくれ!
15※
しおりを挟む「ふっ……」
「ん、ぐ……ふ、ゴホッ……」
やっぱりおいしいとは思わないが、俺は余すところなく全てゴクゴクと飲み込む。
そう躾られている。
飲みたいわけじゃない。これは本当。
でも、普段はしかめっ面でそっぽを向いて、仕方ねぇなという言い方で文句を言いながら、三初にそうするように求められるのが好きだった。
俺が嫌がるとわかっていて飲ませる三初に興奮する俺は、マゾなのかもしれない。
チュウ、と尿道に吸い付いて唇を離すと、三初は俺の口内に指をつき入れた。
「んぁ……ぅ、う」
「あー……こんだけ出したら……ちょっと、まともになってきたなぁ……はぁ。悪い先輩ですよね。俺に、なんか盛ったでしょ……?」
「ゆび、ん、っやめへ、みはぃめぇ……」
「まだヤれるんですけど……流石に俺でも普段なら、これは普通に……有り得ないんで……大方、俺のプレゼントかな……自業自得。でも、百も承知で、あんたのせいにしますかね」
ニチュ、ニチャ、と舌を指で弄びながら凶悪な笑みを浮かべ、頬を伝う汗を拭う。
考える余裕を取り戻しつつある三初は、自分の変化の原因を理解したようだ。
そしてあっさり言い当てられた。
薬を盛った俺は、わかりきったことに気づかなかったアンポンタンだ。
「ん、っぅ、俺、ぁ、らにもひへりゃい」
「そうですか。嘘だったら、またあんたの喉を塞いで息止めますよ? いい?」
「っ、ふ、いくらぃ、やら……っ」
「あらら、なんでかねぇ……」
すぐにバレたのが決まり悪くてしらを切る俺に、ニヤつく三初が首を傾げて自白させようと追い詰めた。
「あのね、俺の恥辱のほうが重症なの、わかりますか?」
「んッ……」
ドン、と体を押され、淫液でむせ返る湿ったベッドに倒れ込んだ。
「我に返ったらさ。馬鹿なことを言いまくったことも、ね。我ながら盛りのついたケダモノみたいで、軽い黒歴史な気分なんですよ。ねぇ、わかりますか?」
「っ……」
笑顔の三初に俺をいじめる余裕が生まれている。こうとなったら、もう容赦がない。
薬を盛られたことじゃなくて、盛られたせいで晒した醜態の責任を取らせるつもりだ。
だけど鬼畜外道、と言うときっと酷くいじめられるので、甘えたい俺は仰向けのまま、キュゥ、と唇を噛む。
虐められても気持ちいいけれど、今日の俺は、もっと甘えられたいし、もっと甘やかされたい。
だから薬なんかで誘って、俺に夢中になってくれって、馬鹿な真似をしたのだ。
三初は黙ったまま哀れに震える俺の足を押さえ、このまま自分でよく見えるように抱えてて、と言いつける。
「っ……ひ……」
言われたとおりに膝裏に手を添え、従順に足を大きく広げた。
赤ん坊がおしめを替える格好だ。
ヌルヌルとオレンジ色に光る裸体も、散々擦られて捲れながらもヒクン、とわななく穴も、全部自分で見せつけている。
「あらら……三十にもなって、尻の穴まで俺に見られるの、恥ずかしいですね」
「ん、く……ぅ……」
「恥ずかしいのに嬉しそうなのは、どうしてですかねぇ……」
俺を見下ろす三初の嘲笑。
カァァ……、と頬が溶けそうになり、熱中症に犯されたかのように茹だった頭がクラクラとめまいを起こした。
余裕を取り戻しつつある三初が、含み笑いでいやらしい痴態を嬲る。
アルコールのせいもあり、まともに勃起することもできずにピクピクと震える肉茎が、性懲りもなく蜜を溢れさせたからだ。
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