290 / 454
第七話 先輩マゾと後輩サドの尽力
09(side三初)
しおりを挟むそんなこんなで結局ソフトなプレイをするばかりだから、先輩が飽きてくるころかな、と思ったわけだ。
ドマゾ開花させたのは俺なわけだし、もうワンステップエグイことがしたいだろうっていう期待には、応えてあげないとね。
ないとは思うけど先輩が俺とじゃ物足りねぇってなったら、手足をもいじゃうかもしれねーよ? 嘘だけどさ。
痛めつけてくれるなら誰でもいい、なんて結論に達されたら、目も当てられない。
こちとらあんまりエグいプレイはできないルールでやってるんだから、本人が自主的に求めない限り生ぬるくなるんだよ。
閑話休題。
そういうわけで飽きがこないよう一応デートコースは前回と被らないものを選んでいる俺は、今日はリアル脱出ゲームかな、なんて考えていた。自分の気分も最大限考慮して。
しかし前述のとおり、起床からない頭を捻って考え事をしていた駄犬先輩。
突然ハッとしたかと思うと、頭をガシガシ掻き回して、なにを思ったか今度は「オイ、今からジム行ってくる」と恋人をおいて支度を始めてしまったのだ。
意味がわからない。
二時間前まで走っていた。シャワーも浴びた。朝メシも食べた。なんでジム?
惰性で流すテレビを見ながらココアを飲んで恋人とくだらない会話をするブレイクタイムに、なんでジムチョイス? アホなの? アホか。知ってた。
不器用ながら真面目な先輩は、律儀に「小一時間したら帰ってくっから。したら、ちょっと出かけて外で軽くメシ食うか。食いたいもん考えとけよ」と言って一応の気遣いを見せる。
いやいや。もうバカ。
これだからデリカシー皆無の図体だけはデカイ脳筋バカはいけない。俺の飯のぶん確実に頭に栄養届けてね?
ジムに行くのは別になんとも思わないし、恋人が部屋にいるからって好きに行動すべきだ。俺もそうする。そこはいい。
けど、普通に行きたいから一緒に行こうって誘えばいいのに。
先輩は俺が行ってもつまらないだろうと勝手に決めつけて勝手に動く。
是か非かは俺が決めるから逐一全部聞け、と思う。そういうところはマジでデリカシーない。有り得ねー。
ムカついたのでダメージを負っているだろうケツを強かに蹴り上げ、先輩の運転で、先輩の行きつけのジムに行くことにした。
運転席に座る先輩が凶悪な目付きで黙り込んでいるので、助手席の俺はほくそ笑む。
フロントガラスの向こう側にあるもの全てを殺したいような目つきだ。
その理由は俺がムカついた腹いせとして、ケツに遠隔操作のローターを一つばかり挿れてやったからである。
こう、靴を履くためにしゃがんだ先輩のベージュのストレッチパンツと黒のボクサーを引っ張って、手をすべり込ませるでしょ?
んで、ゴムの中に入れて口を縛ったひょうたん型のシリコンローターを、安全かつ素早く、にゅるっと。
はっはっは。「プールの中に落とさないよう、ちゃんとそこ締めといてください。遠隔操作できるんで、抜いたら……ねぇ?」と言った時の先輩の表情たるや。
恥ずかしいの好きだし、これまたイイ刺激になりそうだ。
ビクビクしながら眉間にシワを作って殺人鬼みたいなオーラ出してるのも、ま、なかなかかわいいしね。
道中の俺はポケットの中でスイッチを弄びながら、いつ中で振動するのか気が気でない先輩を愉快に鑑賞した。
15
お気に入りに追加
1,376
あなたにおすすめの小説
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる