誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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閑話 嫉妬×監禁×自堕落=最低カレシ

10(side三初)※微

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「み、見るなよ、見るなっ……みはじめ…あほがっ……」

 案の定涙声で暴言を吐き出した御割に、嗜虐心がゴリゴリと煽られた。

 元々三初が触るとその気になり冷たくされると気にする御割は、監禁中の生活を三初に依存していることもあって、いつもより折れるのが早いようだ。

 けれど、声がイイ。

 本当はとっくに堕ちていて三初に優しくしてほしいくせに、そう言えないから、言葉だけはつれない色に染め上げている。

 筋金入りの意地っ張りだから、仕方がない。

「アホにアホ言われたかないですけど?」
「んっ……ふ……っ」

 ボディクリームのチューブを手に取り、クリームをタップリ絞り出して、それを紅潮した双丘の割れ目にヌルリと塗りこむ。

 昨晩と今朝の所業がありすぐに緩む後孔に、初めから三本の指を突き込んだ。

「あッ…ぁ、ぁ…ッ」

 三初の調教のせいで敏感な内部は、言葉とは違い素直に三初の指を歓迎して、キュウキュウと吸いついてきた。

 元々感度のイイここの粘膜に直接クリームを塗りこんでやったら、この人はどれくらいとろけて、自分だけしかわからない役立たずになるのだろうか。

 そう思うと高揚するのがわかった。
 ゾク、と腹の底から笑みが溢れる。

「いや、いやだ、はっ……や、めろ、っ……」
「ん……先輩、なんでいやなの? 俺とずっといっしょにいるだけだと、つまんねーのかねぇ」
「っ、違う、そうじゃねぇけど、さ、触んな……!」
「なんで? 俺のこと、嫌いですか?」

 クチュクチュといやらしい音を立てながら熟れた肉穴をかき混ぜ、意地の悪い言い方で誘導していく。

 クリームと汗でしっとりと手に吸い付く肌が心地いい。

 ──ミミズ腫れ、けっこう消えてるな。もっとつけてやりたいけど、今日は違うことをするか。

 足を投げ出して仰向けに転がすと、触っていないのに胸の突起が存在を主張している。

 それをグリッ、と片手でつまみ、捻り、いたぶると、途端に「ぃッ」と悲鳴があがった。

「痛、っいや、だ、三初……っセックス、しねぇって、っ」
「そう? は……こんなことする俺は、もう嫌になったの?」
「好きだ、好き……だけど……っひ、ぁぁ……っ」

 襞の向こう側にある前立腺をトントンとノックしながら乳首をいじめていただけなのに、御割は肌を粟立て、申し訳程度に勃起した起立から蜜を零して酷く感じる。

 なるほど。
 理由がわからない強烈な快感に襲われ、これ以上触られるのが嫌らしい。

 恋人の正解がわかっていても手の動きを止めないのは、当然のこと。

「俺のことは好きなんだ。へぇ」
「そ、っそう、好き、好きでもダメだ、ひっ、ンっあッ…ぁっ…さ、触んな、や、やめてぇ……っ」

 口元を押さえて手の中で喘ぎながら、御割は腰を上げ、内ももをビクビクと震わせた。

 普段言いたがらない好きだという言葉をすんなりと言っていることも気にかけられないくらい、余裕がないようだ。


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