30 / 454
第二話 先輩ワンコの沽券
14※
しおりを挟む◇ ◇ ◇
抜けるギリギリまで腰を引き、ドスッと腹奥の角を突かれる。
内臓が裏側からせり上げられる衝撃に、俺は喉を反らせて後頭部を陶器のタンクに打ち付けた。
勢いがあるわけでもない緩やかなストロークでも、こうされたら痛い。
痛いのに、痛いはずなのに……そんなこと、どうでもいい。
「フッ…ッ、ン……ぅッ」
「シー……先輩のキレボなんていくらでも聞かれて構わないけど、流石にエロボは誰か気になって入ってくるかもしんないですよ」
「ン、ッ……ンッ、ッ」
「ほらほら、頑張って握らないとイッちゃうだろ。頑張って先輩。イッたら終わるよ」
「ッ、ッ、は、ぅ、あ」
耳元でフゥ、と息を吐きかけられる。
トンットンッと鈍くも激しくもない、ただ淡々とした抽挿だ。
そのたびに漏れる声を必死に左手で口元を押さえながら耐え、右手は自分の限界まで勃起したものをキツく握る。
ケツだけでイキそうなほど感じるわけじゃなかったはずなのに──俺はセックス勝負開始二十分で、なぜか敗色濃厚だった。
……いやこれおかしいだろッ!
三初は宣言通り俺のモノは触らなかったが、肩に乗せた俺の足をなでたり、揉んだり、首筋や胸を舐めたり、探るように触れてくる。
俺はそんなところ感じないが、しつこく刺激されると変な気分になってしまう。
そして今は中を擦りながら俺の腰を掴み、親指で骨の上やくびれ、筋肉の筋を指圧していた。
肌をなぞるだけであったり、強く押しつぶしたり、三初は妙な変化をつけてくる。
「いろんなトコ触ったけど、先輩の性感帯、骨盤の上とか……なんかエロいですね」
「ちっ、うるせ、っん……う、っ」
骨盤の上、窪みと順にグリグリと弄られ背筋を駆け巡る粟立ちについ腰が浮かぶが、逃がさないとばかりに引き寄せられ、ゴツッと深く穿たれた。
「ぁ……っ」
「ふっ、感じた?」
揶揄するような言い方だ。
顔に熱が集まる。
中の肉棒はギチギチと内壁を押し拡げて勃起しているのに、汗を滲ませる程度で涼しそうな顔をしている三初が憎らしい。
我慢を強いられる俺は根元を握ってないと、正直どのはずみで出てしまうかわからないくらい、余裕がなかった。
とっくに昼休憩をとっていい一時間は過ぎてる。早く終わらせないといけない。
でも……この快感を終わらせたくない。
そう思うのも、ムカつく。
だから俺は快感を感じすぎないように、どうにか息を潜める。さっさとこいつをイかせれば関係ない。俺の勝ちだ。
昨日教えられたように意識的に中を拡げ、なるべく深く全長を呑み込み、自分の肉全体で刺激できるように筋肉を波打たせる。
「ふ……いいね、頑張って。あんたが恥ずかしいのとか気持ちいいの我慢してる顔でイキそうなくらい……先輩、最高にかわいくないですから」
「ぅあ、っ……は、なに、どんな顔、すれば、イクって……、っお、ぁっ」
「そんな顔、ですよ」
「あ、ぁっ、あっく……!」
言葉と共に淡々と奥のほうを突いていたモノが急速に退き前立腺付近に狙いをすませて一際強く突き上げ始めたせいで、手の中の肉棒がビクンッ、と膨張した。
下から角度をつけてピンポイントでしこりを狙い、ゴリュッ、とエグい音がしそうなほど容赦なく押し潰す。
こいつ……っ! 俺のケツの感度が上がるまで、一番いいとこわざと外して加減してたのか……っ!?
11
お気に入りに追加
1,376
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる