誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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第一話 後輩暴君の暴挙

09※

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 三初の言葉で全身に朱が走った俺の反応を楽しむように、三初は軽く腰を揺する。

 繰り返し小刻みに抽挿を繰り返し、ようやく全てを飲み込んだ健気な穴を、自身に馴染ませた。

 ギシッとデスクチェアーが軋む。
 抜き差しをするのではなく、まだ胎内に収めることで精いっぱいな拙い肉孔を犯しやすいよう慣れさせるため、波打つような刺激を送る。


「やりにくい。きっついんだよな……」

「あ、っ、く」


 ボソリと悪態を吐いた三初は短くトン、トン、と探るように角度を変えて小刻みに中を犯した。

 でも駄目だ、駄目だ。
 中をかき混ぜられるなんて、俺にはまだ耐えられない。ゾクゾクする、まだ駄目だ。嫌だ、こんな、こんなの……っ!

 ギッチリとキツく中を食い締めて太く硬い三初のモノを感じると、息ができないような錯覚をしてしまう。


「ンっ……ん……はぁ……っ」

「ふ……処女喪失おめでとう、先輩。でも先輩の下手くそな処女穴じゃヤりにくいんで、ちょっと抱かれ方を覚えてもらいましょうか」

「おま、勝手に犯しといて罵るとか鬼畜か、うぁっ……な、中……っ捏ねんの、変な感じしちまっ……っ」

「前立腺、擦れてイイでしょ?」

「ンッ……ん、あっ……!」

「俺の言うとおりにしてくれたらもっと激しく、この下手くそ穴擦ってあげますよ」


 淫らに誘う三初の言葉に、腰が抜けたように力が入らずうまく現状に馴染めない俺は、コクコクと頷いた。

 浅く揺すられ続けただけで入り口も中も拡張され、太い勃起が入り口から指一本分ほどにあるしこりを圧迫する。

 俺はそれを擦られるだけで気持ちがいい。角度をずらしてわずかに動かれると、ギュウッ、と吸いつく肉襞が追いすがった。

 もっとしてほしい。
 どうしてか物足りない。じれったい。
 初めての体内から沸き起こる快感に、腰はジンジンと甘く痺れ、戦慄く。

 勃起したままイカされていない陰茎が、トプトプとよだれを垂らす。

 身動きが取れないほどキツく締めつける中をクチュ、クチュ、と短いピストンで犯していた三初が息を吐き、ビクビクと波打つ俺の腹に当てていた手を優しく動かしてしっとりと汗ばんだ肌をスリ……となでた。


「このお腹の中の俺の、イキんで追い出してみて?」

「はっ……ん、こう……か?」

「そう、上手」


 尻にぎゅうっと力を入れて、薄く目を瞑り腹の中の熱い塊をひり出そうとする。

 俺の筋肉の動きに合わせて三初が腰を引き、ズルズルと窮屈そうに身じろいでいたモノが、たっぷりと腸液をまとってズルリと引き抜かれる。

 ブル……ッ、と下半身が震えた。
 引き抜かれたモノの張ったエラがしこりを掠める時、また電流のような快感が脳を襲う。


「あ、ぁ……っん……」


 ちゅぷん。透明な糸を引いて、完全に胎内が空になる。
 それになんだか奥のほうが切なくうねり、濡れた尻穴がひくんひくんと収縮するのを感じた。


「まだそのまま、イキんで穴拡げて。もう一度挿れますよ? ちゃんとわかって? 今から、もう一回、デカくて怖いやつ入ってくるよ。わかった?」

「ん……わかった、わかった……ぁ、ん、なんだ、はっ……っぅあ……っ」


 ググっと開いた足を押し倒してねっとりと耳朶を舐めながら、三初の低く色気のある声が囁く。

 それをわかったふりして、早く、……という言葉は言わずに急かすと、耳元でため息を吐かれた。




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