異世界では人並みに幸せになれますように

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私が睡魔に負けて寝てしまっている間に馬車は無事に今日泊まる宿についた。


「リア、大丈夫か？まだ寝ぼけているみたいだが、、、仕方ないな」


カイルは呆れの用な困った用な複雑な顔をして私をひょいっと抱っこした！一気に目が覚めた！


何かカイル逞しくなって無い？背も高くなっているし君まだ10歳にもなっていないよね！？
あれ？そおいえばお兄様も背が高くなっていたような、、、普通なの？むむっ？


「リア？」


「あっ！おきた！おきたの！おろしてカイル！」


「起きたなら良いがもう暫く大人しくしていろ、フードを被れ」


「あっ、、、うん」


そうだった此処は宿屋で他の人達もいっぱいいるんだ、
お父様とお母様に此れだけは約束してって言われていたんだった。


危ない危ない、カイルには感謝だね、へへ。


「どうしたリア？」


「カイルにはおせわになります、ありがとう」


「ああーほっとけないからな世話されてろ」
カイルはそう言うと恥ずかしそうに顔を逸らした。
ん？


そおいえばあれ？ラルクはどうしたんだろう？
と私がキョロキョロしているとセラフィムが部屋の準備が出来たと呼びに来たので私達は移動した。


「此方がお嬢様のお部屋になります」


宿屋の部屋はベットに机そしてソファーと普通に調度品もお高そうな物が置かれており、
1人では勿体ない広い綺麗な部屋だった。


この世界に来て初めての宿屋なので普通が分からないけど私にとっては良い部屋に見えた。


「うん、、、ひとりでここのおへや？」


「はいそうですよ」


「そうなんだ、アリアたちといっしょだとおもってた」


「使用人と一緒などしましたら私が旦那様に怒られてしまいますよハハッ」


「リア寂しいのか？なら俺と同じ部屋にするか？」


「ご冗談はお止め下さいカイル殿下！私を死なせたいですか？」


カイルの言葉にセラフィムは驚き怒り気味に返していた、
カイルも冗談で言っただけなのにセラフィムは真面目さんだなぁー。


「ハハッそう怒るなよ、リアが寝るまで誰かしらは一緒に居るから安心しろ」


「うん、あっライくんはどこ？カイルにだっこされてからみてないの、
　ライくんはわたしとおなじへやでいいよね」


「はい大丈夫でございますよ、ライ様は、、、あっアリアが連れて来ております、
　アリア此方にライ様を」


私もセラフィムの後ろから何か荷物が入っている鞄を持ったアリアが来たのを見た。


ん？アリアが持っている鞄まさかね、、、ハハ、、、。


「お待たせ致しました」


アリアは鞄を丁寧に床に下ろすと鞄の蓋を開いた、
そこに入っていたのは案の定ラルク事ライ君がすっぽりと収まっていた。


うわー凄く不機嫌そうにしているんだけどー！


「じゃあー、後でなリア」
一言言うとアリア以外の人達は自分の部屋に行ってしまった。


「えっ！」


誰かフォローは無いのですか！？
え～！、、、その後私は夕飯の時間が来るまでラルクのご機嫌を取りましたよ！
アリアは一緒に居てくれて居るけど何かラルクと私を生温かい目で見てるし。


宿屋に着く度にこの様な事が続くと思うと少し気が重くなりま拗ね。


如何にかしないと！ふぅ～、、、。