44 / 105
第一章:勇者召喚、おまけ付き
第40話:ガゼリア山脈の魔獣 4
しおりを挟む
カフカの森の手前まで来た明日香たちは、先に出発していた冒険者の第一陣と合流していた。
この第一陣はガゼリア山脈まで向かうCランク以上の冒険者で構成されているのだが、予想以上にカフカの森へ魔獣が下りてきており苦戦を強いられていた。
「うおぉっ!? で、でけぇ馬だなぁ!」
「聞きたい事がある! 第一陣の面々で騎士団を見かけた者はいるか!」
「騎士団だぁっ!? あいつらはさっさと行っちまって、俺たちは誰も見てねえよ!」
第一陣を率いているAランク冒険者が荒い口調で言い放つと、飛び掛かって来た狼の魔獣にウォーハンマーを叩きつけて頭蓋を粉砕する。
「てめぇはいったい何なんだ? 彼女とデートでもしに来たのかぁ?」
「イーライ、右奥からさっきの魔獣が群れを成して突っ込んで来るわ!」
「聞いただろう! 迎撃の準備を始めろ!」
「あぁん? てめぇ、何を言って――」
「ソードウルフだ! 十匹以上いるぞ!」
「……はあ?」
索敵も十分にできておらず、冒険者たちは出会い頭での戦闘を余儀なくされている。
事実、ソードウルフの群れに気づいたのも視界に入ってきたからで、その存在を事前に知っていたわけではなかった。
それにもかかわらず目の前の女性が到着早々に群れの存在を言い当ててしまい、Aランク冒険者は唖然としてしまう。
「さらに後方には別の魔獣……ポイズンフロッグがゆっくりと近づいて来ていて、左奥からはキラーマンティスの群れが来ているわ!」
「……おいおい、マジかよ!」
「命の危険があるこの場で嘘なんてつかないわよ!」
驚愕するAランク冒険者だったが、すぐに周囲の状況判断を行い指示を飛ばす。
「てめぇら! ソードウルフだけじゃねぇぞ! 第二陣が来るまで踏ん張れよ!」
「「「「おおおおぉぉっ!」」」」
明日香はまさか自分の伝えた事が信じられて、さらに即座に指示として飛ばされる事になるとは思っておらず、目の前の光景を何度も瞬きを繰り返しながら眺めていた。
「……よかったんですか?」
「あん? 何を言ってるんだ、嬢ちゃんは。事実なら問題ねぇだろうが」
「だけど――」
「き、来たぞおおぉぉっ!」
「こっちも来た!」
「迎え撃つわよ!」
明日香が狼狽えている間にも指摘した方角から声があがる。
それを見たAランク冒険者はニヤリと笑いこう言い放った。
「な? 問題ねぇだろう?」
「……あ、はい。そうですね」
「俺たちは騎士団の関係者だ。このまま進むが、こっちは問題ないな?」
「できれば魔獣の情報がもう少しだけ欲しい」
「だったら……正面から突っ込んで来る魔獣がいます。でも、こちらは私たちの進行方向になるよ、イーライ?」
緊急事態という事もあり、明日香は気持ちを強く持って至近距離からイーライを見た。
胸が早鐘を打つものの平静を保てている……と、明日香は思っている。
「なら、そっちは俺が受け持とう」
「えっと、他にも左右の後方、少し距離はあるけど近づいてくる魔獣の群れがあるわ」
「んなら、そっちがお前たちの方へ行かないよう、俺たちが対処してやるよ」
「助かる。それじゃあ行くぞ、アスカ!」
「う、うん! ありがとうございます!」
イーライがレイのお腹を足で蹴ると、いななきをあげて一気に駆け出す。
「嬢ちゃんも頑張れよ!」
「は、はいいいいぃぃっ!」
Aランク冒険者の言葉を背中に受けながら、明日香はなんとか返事をした。
「……頑張れの意味、分かってるんだろうなぁ?」
平静を保てていると思っていた明日香だが、Aランク冒険者から見れば恥ずかしがっている事がバレバレだった。
自分たちが助けられた以上、二人には幸せになって欲しいと勝手に思いながら、Aランク冒険者も魔獣の群れへ突っ込んでいくのだった。
イーライは片手で手綱を持ち、逆の手で剣を抜く。
「アスカ! 俺にしっかり掴まっていろよ!」
「わ、分かった!」
揺れるレイの上では恥ずかしさなど吹き飛んでおり、振り落とされないようイーライにしがみついている。
馬上、しかも護衛対象がしがみついている状態では戦い辛いだろうイーライだが、全く苦にする事なく魔獣を仕留めていく。
「ファイアアロー!」
視界に入ったと思えば炎の矢を飛ばして仕留め、抜けて飛び掛かって来た魔獣には剣を振るい両断していく。
レイも速度を一切落とす事なく、速度を維持して突き進んでいく。
イーライとレイ、一人と一匹の信頼関係は絶大であり、彼が止まれという指示を出さない限りは走り続ける事だろう。
Aランク冒険者に宣言した通り、イーライは正面から迫っていた魔獣の群れをたった一人で殲滅してしまい、そのままガゼリア山脈へ向かっていく。
「イーライ!」
「どうした、舌を噛むぞ?」
「正面から、大きい魔獣が、来るよ!」
しかし、小型の魔獣が先行していただけで、さらに後方からは中型の魔獣がゆっくりと迫ってきていた。
その存在に気づいた明日香が声をあげ、イーライは剣の柄を握り直す。
「名前は……アイアン、ゴーレム?」
「アイアンゴーレムか。なら、そのまま突っ込むぞ!」
「え? ええええぇぇっ!?」
一度立ち止まるのかと思っていた明日香は、まさかさらに加速して突き進む選択をしたイーライに驚愕すると共に、しがみつく腕に力を込めた。
「……見えたぞ」
あまりの揺れに目を閉じていた明日香だったが、イーライの言葉に右目だけを開けて横目に正面を見る。
そこには2メートルを超える鉄色の体を持った二足歩行の魔獣、アイアンゴーレムが待ち構えていた。
「……ちょっと、イーライ! あれはさすがに無理だよね!」
「いいや、いける!」
『グルウウウウゥゥッ!』
「ひいっ!?」
まるで地鳴りのような咆哮をあげたアイアンゴーレムが両腕を振り上げると、レイが間合いに入った瞬間に振り下ろす。
ブオンとものすごい音が響き渡ると共に、地面を揺さぶり轟音が鳴り響く。
直撃していれば肉は潰れ、骨は砕け、全てがぐちゃぐちゃとなり飛び散っていただろう。
だが、レイはアイアンゴーレムの威圧を苦も無く走り続けると、振り下ろしを睨みつけながら駆け抜け、腕を潜り抜けて懐に踏み込んでいく。
レイの動きに合わせてイーライも動いた。
大きく右腕を振り上げると、剣身に風の刃を纏わせて一気に振り抜いた。
「シルフブレイド!」
切れ味を極限まで引き上げた魔法剣、シルフブレイドによる一閃は高硬度のアイアンゴーレムの胸部を両断した。
アイアンゴーレムは切り口から徐々にずり落ちていき、地面を揺さぶりながらガラガラと音を立てバラバラになって崩れ落ちた。
「終わったぞ」
「……え? ほ、本当に?」
イーライの言葉を受けて、明日香はゆっくりと両目を開けていく。
そこには先ほどまで動いていたアイアンゴーレムの成れの果てが転がっていた。
「……バラバラ?」
「ゴーレムは体内に核を持っているからな。そこを切ってしまえば、ただの無機物だな」
周囲に魔獣の気配がない事を確認したイーライは、剣を鞘に納めながら口にした。
「今は緊急事態だ。このまま向かうぞ」
「あ、うん。それじゃあ行きま……しょう……」
「ん? なんだ?」
「な、なんでもないわ! 早く行きましょう!」
「あ、あぁ」
なかなか慣れない距離感に、ガゼリア山脈に早く着いて欲しい願う明日香なのだった。
この第一陣はガゼリア山脈まで向かうCランク以上の冒険者で構成されているのだが、予想以上にカフカの森へ魔獣が下りてきており苦戦を強いられていた。
「うおぉっ!? で、でけぇ馬だなぁ!」
「聞きたい事がある! 第一陣の面々で騎士団を見かけた者はいるか!」
「騎士団だぁっ!? あいつらはさっさと行っちまって、俺たちは誰も見てねえよ!」
第一陣を率いているAランク冒険者が荒い口調で言い放つと、飛び掛かって来た狼の魔獣にウォーハンマーを叩きつけて頭蓋を粉砕する。
「てめぇはいったい何なんだ? 彼女とデートでもしに来たのかぁ?」
「イーライ、右奥からさっきの魔獣が群れを成して突っ込んで来るわ!」
「聞いただろう! 迎撃の準備を始めろ!」
「あぁん? てめぇ、何を言って――」
「ソードウルフだ! 十匹以上いるぞ!」
「……はあ?」
索敵も十分にできておらず、冒険者たちは出会い頭での戦闘を余儀なくされている。
事実、ソードウルフの群れに気づいたのも視界に入ってきたからで、その存在を事前に知っていたわけではなかった。
それにもかかわらず目の前の女性が到着早々に群れの存在を言い当ててしまい、Aランク冒険者は唖然としてしまう。
「さらに後方には別の魔獣……ポイズンフロッグがゆっくりと近づいて来ていて、左奥からはキラーマンティスの群れが来ているわ!」
「……おいおい、マジかよ!」
「命の危険があるこの場で嘘なんてつかないわよ!」
驚愕するAランク冒険者だったが、すぐに周囲の状況判断を行い指示を飛ばす。
「てめぇら! ソードウルフだけじゃねぇぞ! 第二陣が来るまで踏ん張れよ!」
「「「「おおおおぉぉっ!」」」」
明日香はまさか自分の伝えた事が信じられて、さらに即座に指示として飛ばされる事になるとは思っておらず、目の前の光景を何度も瞬きを繰り返しながら眺めていた。
「……よかったんですか?」
「あん? 何を言ってるんだ、嬢ちゃんは。事実なら問題ねぇだろうが」
「だけど――」
「き、来たぞおおぉぉっ!」
「こっちも来た!」
「迎え撃つわよ!」
明日香が狼狽えている間にも指摘した方角から声があがる。
それを見たAランク冒険者はニヤリと笑いこう言い放った。
「な? 問題ねぇだろう?」
「……あ、はい。そうですね」
「俺たちは騎士団の関係者だ。このまま進むが、こっちは問題ないな?」
「できれば魔獣の情報がもう少しだけ欲しい」
「だったら……正面から突っ込んで来る魔獣がいます。でも、こちらは私たちの進行方向になるよ、イーライ?」
緊急事態という事もあり、明日香は気持ちを強く持って至近距離からイーライを見た。
胸が早鐘を打つものの平静を保てている……と、明日香は思っている。
「なら、そっちは俺が受け持とう」
「えっと、他にも左右の後方、少し距離はあるけど近づいてくる魔獣の群れがあるわ」
「んなら、そっちがお前たちの方へ行かないよう、俺たちが対処してやるよ」
「助かる。それじゃあ行くぞ、アスカ!」
「う、うん! ありがとうございます!」
イーライがレイのお腹を足で蹴ると、いななきをあげて一気に駆け出す。
「嬢ちゃんも頑張れよ!」
「は、はいいいいぃぃっ!」
Aランク冒険者の言葉を背中に受けながら、明日香はなんとか返事をした。
「……頑張れの意味、分かってるんだろうなぁ?」
平静を保てていると思っていた明日香だが、Aランク冒険者から見れば恥ずかしがっている事がバレバレだった。
自分たちが助けられた以上、二人には幸せになって欲しいと勝手に思いながら、Aランク冒険者も魔獣の群れへ突っ込んでいくのだった。
イーライは片手で手綱を持ち、逆の手で剣を抜く。
「アスカ! 俺にしっかり掴まっていろよ!」
「わ、分かった!」
揺れるレイの上では恥ずかしさなど吹き飛んでおり、振り落とされないようイーライにしがみついている。
馬上、しかも護衛対象がしがみついている状態では戦い辛いだろうイーライだが、全く苦にする事なく魔獣を仕留めていく。
「ファイアアロー!」
視界に入ったと思えば炎の矢を飛ばして仕留め、抜けて飛び掛かって来た魔獣には剣を振るい両断していく。
レイも速度を一切落とす事なく、速度を維持して突き進んでいく。
イーライとレイ、一人と一匹の信頼関係は絶大であり、彼が止まれという指示を出さない限りは走り続ける事だろう。
Aランク冒険者に宣言した通り、イーライは正面から迫っていた魔獣の群れをたった一人で殲滅してしまい、そのままガゼリア山脈へ向かっていく。
「イーライ!」
「どうした、舌を噛むぞ?」
「正面から、大きい魔獣が、来るよ!」
しかし、小型の魔獣が先行していただけで、さらに後方からは中型の魔獣がゆっくりと迫ってきていた。
その存在に気づいた明日香が声をあげ、イーライは剣の柄を握り直す。
「名前は……アイアン、ゴーレム?」
「アイアンゴーレムか。なら、そのまま突っ込むぞ!」
「え? ええええぇぇっ!?」
一度立ち止まるのかと思っていた明日香は、まさかさらに加速して突き進む選択をしたイーライに驚愕すると共に、しがみつく腕に力を込めた。
「……見えたぞ」
あまりの揺れに目を閉じていた明日香だったが、イーライの言葉に右目だけを開けて横目に正面を見る。
そこには2メートルを超える鉄色の体を持った二足歩行の魔獣、アイアンゴーレムが待ち構えていた。
「……ちょっと、イーライ! あれはさすがに無理だよね!」
「いいや、いける!」
『グルウウウウゥゥッ!』
「ひいっ!?」
まるで地鳴りのような咆哮をあげたアイアンゴーレムが両腕を振り上げると、レイが間合いに入った瞬間に振り下ろす。
ブオンとものすごい音が響き渡ると共に、地面を揺さぶり轟音が鳴り響く。
直撃していれば肉は潰れ、骨は砕け、全てがぐちゃぐちゃとなり飛び散っていただろう。
だが、レイはアイアンゴーレムの威圧を苦も無く走り続けると、振り下ろしを睨みつけながら駆け抜け、腕を潜り抜けて懐に踏み込んでいく。
レイの動きに合わせてイーライも動いた。
大きく右腕を振り上げると、剣身に風の刃を纏わせて一気に振り抜いた。
「シルフブレイド!」
切れ味を極限まで引き上げた魔法剣、シルフブレイドによる一閃は高硬度のアイアンゴーレムの胸部を両断した。
アイアンゴーレムは切り口から徐々にずり落ちていき、地面を揺さぶりながらガラガラと音を立てバラバラになって崩れ落ちた。
「終わったぞ」
「……え? ほ、本当に?」
イーライの言葉を受けて、明日香はゆっくりと両目を開けていく。
そこには先ほどまで動いていたアイアンゴーレムの成れの果てが転がっていた。
「……バラバラ?」
「ゴーレムは体内に核を持っているからな。そこを切ってしまえば、ただの無機物だな」
周囲に魔獣の気配がない事を確認したイーライは、剣を鞘に納めながら口にした。
「今は緊急事態だ。このまま向かうぞ」
「あ、うん。それじゃあ行きま……しょう……」
「ん? なんだ?」
「な、なんでもないわ! 早く行きましょう!」
「あ、あぁ」
なかなか慣れない距離感に、ガゼリア山脈に早く着いて欲しい願う明日香なのだった。
11
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ヒロインの双子の姉に転生したので妹と一緒に自由を目指します!
星崎 杏
ファンタジー
妹に頼まれたアイスを買いにコンビニに行った帰りに、子供を庇って車に引かれたら、神様に謝罪され、妹が好きな乙女ゲームの世界に転生することになった。
ゲームに出てくることのない、ヒロインの双子の姉に転生した。
ヒロインの双子の姉に転生した私と妹の、のんびりスローライフが始まる?!
初めての作品となります。誤字脱字等がありましたら教えてもらえたら嬉しいです。
念のためR15にさせてもらっています。
主人公視点がなかったりしますが、女主人公です。
「魔物肉は食べられますか?」異世界リタイアは神様のお情けです。勝手に召喚され馬鹿にされて追放されたのでスローライフを無双する。
太も歩けば右から落ちる(仮)
ファンタジー
その日、和泉春人は、現実世界で早期リタイアを達成した。しかし、八百屋の店内で勇者召喚の儀式に巻き込まれ異世界に転移させられてしまう。
鑑定により、春人は魔法属性が無で称号が無職だと判明し、勇者としての才能も全てが快適な生活に関わるものだった。「お前の生活特化笑える。これは勇者の召喚なんだぞっ。」最弱のステータスやスキルを、勇者達や召喚した国の重鎮達に笑われる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴォ
春人は勝手に召喚されながら、軽蔑されるという理不尽に怒り、王に暴言を吐き国から追放された。異世界に嫌気がさした春人は魔王を倒さずスローライフや異世界グルメを満喫する事になる。
一方、乙女ゲームの世界では、皇后陛下が魔女だという噂により、同じ派閥にいる悪役令嬢グレース レガリオが婚約を破棄された。
華麗なる10人の王子達との甘くて危険な生活を悪役令嬢としてヒロインに奪わせない。
※春人が神様から貰った才能は特別なものです。現実世界で達成した早期リタイアを異世界で出来るように考えてあります。
春人の天賦の才
料理 節約 豊穣 遊戯 素材 生活
春人の初期スキル
【 全言語理解 】 【 料理 】 【 節約 】【 豊穣 】【 遊戯化 】【 マテリア化 】 【 快適生活スキル獲得 】
ストーリーが進み、春人が獲得するスキルなど
【 剥ぎ取り職人 】【 剣技 】【 冒険 】【 遊戯化 】【 マテリア化 】【 快適生活獲得 】 【 浄化 】【 鑑定 】【 無の境地 】【 瀕死回復Ⅰ 】【 体神 】【 堅神 】【 神心 】【 神威魔法獲得 】【 回路Ⅰ 】【 自動発動 】【 薬剤調合 】【 転職 】【 罠作成 】【 拠点登録 】【 帰還 】 【 美味しくな~れ 】【 割引チケット 】【 野菜の種 】【 アイテムボックス 】【 キャンセル 】【 防御結界 】【 応急処置 】【 完全修繕 】【 安眠 】【 無菌領域 】【 SP消費カット 】【 被ダメージカット 】
≪ 生成・製造スキル ≫
【 風呂トイレ生成 】【 調味料生成 】【 道具生成 】【 調理器具生成 】【 住居生成 】【 遊具生成 】【 テイルム製造 】【 アルモル製造 】【 ツール製造 】【 食品加工 】
≪ 召喚スキル ≫
【 使用人召喚 】【 蒐集家召喚 】【 スマホ召喚 】【 遊戯ガチャ召喚 】
【続編】第二側妃様付きの侍女は嘘を見抜く~転生した元プロファイラーは行動心理学でチートしながら悪を暴く
きのと
恋愛
「婚約破棄を繰り返す男」
白皙の美青年が婚約破棄を繰り返すのはなぜなのか?元プロファイラーの主人公が、青年のしぐさや言葉から嘘を見抜き、1枚の絵に秘められた想いを解き明かす。
「赤い羽根付き帽子の女」
仮面舞踏会でひときわ注目を集めていた伯爵の美しき愛人が遺体で発見される。どうやら舞踏会から帰宅した直後に居直り強盗に襲われたらしいのだが、一つの疑問が浮かび上がる。ーーーーなぜ彼女は靴を履き替えたのか?
「過去を捨てた老人」
元軍人の老人が殺害された。偽名を使い、過去を隠して生きてきた老人の背負っていた決して赦されぬ罪が明らかになる。
後宮で起こった毒殺事件を解決した、『第二側妃様付きの侍女は嘘を見抜く~転生した元プロファイラーは行動心理学でチートしながら悪を暴く』の侍女&騎士様ペアのその後の短編×3話。
無事に婚約した二人が新たな事件を解決していきます。
この話だけでも大丈夫ですが、できましたら前作より読んでいただけるとよりわかりやすいかと思います。
もう侍女ではなくなってしまい、看板に偽りありになってしまいますが、同じ主人公のためタイトルはそのまま使いました。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
百合チート持ちで異世界に転生したとか百合ハーの姫になるしかない!!
無色
ファンタジー
女の子とイチャラブしてぇ〜。
通り魔に刺されて死んだはずの私が目を覚ますと――――そこは見たこともない世界だった。
「あぅあぅあー」
あっれぇ?!私赤ちゃんじゃん!何これどうなってんのー?!
「こんにちは神でーす♡顔が好みすぎて転生させちゃった♡」
「だぅあーーーー!!」
剣?魔法?そんなの神様からもらったチートで余裕余裕……じゃない!!
スライムより弱いじゃん助けてーーーー!!!
私が神様にもらったチートって……女の子に好かれる百合チート?!!
なんッじゃそりゃーーーー!!
…いや最高だな神様ありがとー!!
しゅごい人生楽しみでしょうがなさすぎりゅ!!
ウッシッシ♡よーし新しい人生、女の子にいーっぱい愛されるぞー♡!!
幼なじみも魔女もロリっ子も、みんなみんな私のものにしてやるぜーー!!♡
これはファンタジーな世界で繰り広げられる、百合好き拗らせスケベ系女子による、何でもありの人生再生計画。
可愛い女の子たちに囲まれてキャッキャウフフするだけの、或いはヌルヌルグチョグチョしたいだけの、ドタバタだけどハートフルな日常のストーリー。
私が幸せになるための物語だ。
小説家になろうにて同時連載中
なろう版では一部挿絵有り、より多く更新されております
親友に裏切られた侯爵令嬢は、兄の護衛騎士から愛を押し付けられる
当麻月菜
恋愛
侯爵令嬢のマリアンヌには二人の親友がいる。
一人は男爵令嬢のエリーゼ。もう一人は伯爵令息のレイドリック。
身分差はあれど、3人は互いに愛称で呼び合い、まるで兄弟のように仲良く過ごしていた。
そしてマリアンヌは、16歳となったある日、レイドリックから正式な求婚を受ける。
二つ返事で承諾したマリアンヌだったけれど、婚約者となったレイドリックは次第に本性を現してきて……。
戸惑う日々を過ごすマリアンヌに、兄の護衛騎士であるクリスは婚約破棄をやたら強く進めてくる。
もともと苦手だったクリスに対し、マリアンヌは更に苦手意識を持ってしまう。
でも、強く拒むことができない。
それはその冷たい態度の中に、自分に向ける優しさがあることを知ってしまったから。
※タイトル模索中なので、仮に変更しました。
※2020/05/22 タイトル決まりました。
※小説家になろう様にも重複投稿しています。(タイトルがちょっと違います。そのうち統一します)
ウェディングドレスは深紅に染まる
桜乃
恋愛
エリナとヴァイオスは子供の頃からの婚約者。
結婚間近のあの日、惨劇が起こる。
婚約者との突然の別れ。あの日、幸せは奪われた。
※残虐な描写があります。
苦手な方はお気をつけください。
※悲恋です。
※8000文字程度の短編です。1ページの文字数は少な目です。
1/14に完結予定です。(1/9は休載いたします。申し訳ございません)
お読みいただきありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる