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《sideランベルト》
『だんちょーさんみたいな人が嫁ぎ先に居ればいいなぁ…』
『…そしたらもっと…だんちょーさんと一緒にいれるじゃん…』
『……俺が結婚しても…またこうやって会ってくれる…?』
……ものすごく口説かれたなぁ…
いや…あれがタスクの通常運転なのか…?だとしたらかなりまずいぞ…?
…それが…
……どうしようもなく可愛いんだが…
……
…………
………………
…………
……
「ランベルト?どうした…?そんな顔して…」
「フェルディナンド…俺はどんな顔を…?」
「いや…ものすごくいい顔だったが…」
「いい顔……」
聖騎士たるもの、余計な物は捨てたつもりでいた、だが…タスクの事を考えるとどうしても胸が焦がれる…
……いい年こいて…情けないな…
「所でフェルディナンド、騎士団に用があるのか?すまないが、俺は事務仕事が溜まっていて……」
「この間の…巡り人の謁見の事で……」
「巡り人の謁見……?どうかしたのか…?」
巡り人…この間の事か…フェルディナンドの事だから、また些細な事で自己嫌悪でもしたのだろう…
「ナギサ…女性の巡り人にエスコートをこっぴどく断られてしまったのだ…僕は…どこがダメだったのだろう…」
「あぁ…ナギサか…彼女は女性だと舐められるのが嫌いだからな、最近は剣を握っているらしいぞ?」
タスクに会いに行くと、彼女が庭でよく剣の練習しているからな。
「そうか…ならば僕に問題は無いんだな…?」
「あぁ、恐らくな。」
「恐らくとはなんだ!恐らくとは!!僕は…僕は……」
あー…めんどくさくなってしまった…こんな時にフェルディナンドの婚約者…パウエルが居てくれたら楽なのだけど…
「……もういい…公務があるし…僕は帰る………あ…そうだランベルト、タスクに婚約者の件で話があると言っておいてくれ、日にちはタスクが決めていいと仰っていた。」
「………タスクの婚約者が…決まったのか…?」
「僕も詳しくは聞いていないから、なんとも言えないが…なんだランベルト、ずいぶんタスクに入れ込んでいたのだな。」
……俺が…タスクに……?
いや…それはいや認めるが…
『……だんちょーさん…』
……タスク…クソ可愛いな…!
頭の中に出てくるタスクまで可愛いとは…なんなんだ…本当に……
……誰かに奪われる位なら…俺が…
「なぁフェルディナンド…」
『だんちょーさんみたいな人が嫁ぎ先に居ればいいなぁ…』
『…そしたらもっと…だんちょーさんと一緒にいれるじゃん…』
『……俺が結婚しても…またこうやって会ってくれる…?』
……ものすごく口説かれたなぁ…
いや…あれがタスクの通常運転なのか…?だとしたらかなりまずいぞ…?
…それが…
……どうしようもなく可愛いんだが…
……
…………
………………
…………
……
「ランベルト?どうした…?そんな顔して…」
「フェルディナンド…俺はどんな顔を…?」
「いや…ものすごくいい顔だったが…」
「いい顔……」
聖騎士たるもの、余計な物は捨てたつもりでいた、だが…タスクの事を考えるとどうしても胸が焦がれる…
……いい年こいて…情けないな…
「所でフェルディナンド、騎士団に用があるのか?すまないが、俺は事務仕事が溜まっていて……」
「この間の…巡り人の謁見の事で……」
「巡り人の謁見……?どうかしたのか…?」
巡り人…この間の事か…フェルディナンドの事だから、また些細な事で自己嫌悪でもしたのだろう…
「ナギサ…女性の巡り人にエスコートをこっぴどく断られてしまったのだ…僕は…どこがダメだったのだろう…」
「あぁ…ナギサか…彼女は女性だと舐められるのが嫌いだからな、最近は剣を握っているらしいぞ?」
タスクに会いに行くと、彼女が庭でよく剣の練習しているからな。
「そうか…ならば僕に問題は無いんだな…?」
「あぁ、恐らくな。」
「恐らくとはなんだ!恐らくとは!!僕は…僕は……」
あー…めんどくさくなってしまった…こんな時にフェルディナンドの婚約者…パウエルが居てくれたら楽なのだけど…
「……もういい…公務があるし…僕は帰る………あ…そうだランベルト、タスクに婚約者の件で話があると言っておいてくれ、日にちはタスクが決めていいと仰っていた。」
「………タスクの婚約者が…決まったのか…?」
「僕も詳しくは聞いていないから、なんとも言えないが…なんだランベルト、ずいぶんタスクに入れ込んでいたのだな。」
……俺が…タスクに……?
いや…それはいや認めるが…
『……だんちょーさん…』
……タスク…クソ可愛いな…!
頭の中に出てくるタスクまで可愛いとは…なんなんだ…本当に……
……誰かに奪われる位なら…俺が…
「なぁフェルディナンド…」
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