ある日の絶望。

早坂 悠

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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)

朔真の狂気(番外編)

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 「や……やめて!やめて下さい!……お願いです……や……嫌!いやっ!イヤァーーーーッ!」

 と家政婦の沢田さわだが泣き叫んでも、この家では誰も助ける者などいない。

 キングサイズのベッドの上に押し倒された家政婦の沢田は、この家の主あるじである男にエプロンを剥ぎ取られ、デニムのジーパンに手をかけられていた。

 動きやすさを追求したデニムのジーパンは沢田の仕事着だ。シンプルな服で仕事をしたいのか上もTシャツの姿だ。

 なんとか自分の貞操を守ろうとジタバタと足掻き、沢田は男の体を引き離そうとするが、抵抗虚しく男はジーパンのボタンを外しファスナーを下ろすと、両手を使って一気にジーパンを沢田の足から脱がせ、そして流れるような手つきでTシャツを掴んで沢田の体から完全に脱がてしまうと、形の良い沢田のブラジャーに包まれた胸が露あらわになった。

 男は下着は脱がすことなく片手で沢田の両手首を掴んで沢田の頭の上で身動きを押さえ込み、沢田のピタリと閉じた両足に自分の両足を捻じ込んで股を開かせると、男は両方の足を沢田の開かれた両方の上に乗せて、完全に沢田の自由の身を奪う。

「あっああっ!ま、待って下さい!こ、こんなことって!ヤダ!ヤです!ああっ!」

 男は薄笑いを浮かべながら下着姿となった沢田の体を舐めるように見回し、

「ここを男に触られるのは初めてか?」

 と男は沢田のパンツに手を伸ばし、パンツの上から沢田の陰部に触れた。「ヤダ!ヤダ!触らないで!」と泣きながら懇願する。男にはその泣き叫ぶ声がまるで小鳥の囀さえずりにでも聞こえるか、とても心地よさそうに

「そうか。そうか。ではもっと触ろう」

「あ……やだ……やだよぉ……」

と男はパンツと股の隙間から
指を滑らせ沢田の大切な部分にじかに指で触れた。

「も……もうやめて下さい…ううっ…ううっ…手を離して…お願い…お願い…します」

 男はニンマリとした笑みを浮かべ今度は親指を除く全ての指を使って沢田の陰部をワサワサと触り出した。

 「うううっあああ……やだぁよう」

 男は沢田のぷっくりとしたクリトリスを指で掴んで刺激し始める。パンツは履かせたまま指を太ももの付け根から入れてクリトリスを刺激し、膣入り口も指を使って円を描くようにグリグリと弄り始めた。
 
 「あっ!やだ!やだ!やだ!やだ!やめてー!」

 沢田は男が経営する何店舗かあるお店の中の従業員の娘だった。娘が高校1年になってアルバイトを探してるとその従業員から話を聞き、男が家政婦のバイトを斡旋したのだった。
 
 男の1人息子である朔真さくまと同じ年で話しも合うかもしれないと、朔真は友達も少なく話し相手にもなって欲しいと男から沢田は頼まれて、家政婦の仕事以上に朔真とのコミュニケーションを大事にしていた。

 16歳になったばかりの沢田が朔真の話し相手と家政婦として雇われて3ヶ月経った7月。高校は夏休みに入り沢田は朝から家政婦として細々とした業務をこなし、仕事にも慣れてイキイキとバイトに励んでいたある日、雇い主である男に呼ばれ、男の大きすぎる自室に入るとベッドの上に押し倒されたのだった。

 16歳の沢田は処女だった。自分の親より少し年上な男に突然、服を脱がされ、誰にも触られたことがない陰部をこねくり回されて、涙をたくさん流しながら顔を真っ赤にして身を捩って抵抗していたが、やがてパンツも脱がされ、ブラジャーも剥ぎ取られ、男は沢田の上に跨ると上着をゆっくり脱いで、下半身のズボンも下着も脱ぎ去り、

 ベッドの上には押さえつけられた16歳の娘とでっぷりとした体の醜い中年の男がそれぞれ裸になって乗っていた。

 その異質な光景をベッドの脇のクローゼットの隙間から、高校1年の朔真は目を凝らして見ていた。

 沢田が自分の父親にレイプされようとしていた。初めは助けようと思っていた。沢田は家政婦の仕事中に朔真にたくさん話しかけてきてくれて、家でも学校でも自分の居場所がなかった朔真にとって沢田の存在は癒しだった。

 勉強で分からないところがあればお互いに教え合ったり、流行に疎い朔真の代わりに流行っている音楽や漫画などを教えてくれたりもした。

 初めはなんだコイツと思っていた朔真だったが週4の学校終わりに朔真の家に来て、家政婦の仕事をしながら、朔真とおしゃべりをする沢田に段々と心を許すようになっていったし、朔真は沢田の笑った顔が好きだった。そしてたぶん、沢田は朔真にとっての初恋だった。

 父親が女性従業員に手を出しているという噂は昔から朔真の耳に入ってきていた。特に家政婦として雇われる比較的若い女性従業員は一身上の都合で辞めていく人が後を立たなかった。

 沢田の他にも家政婦は何人かいて朔真の身の回りのことをやってくれる。男性のスタッフも何名かいてその男性スタッフ同士の会話を偶然、朔真は聞いてしまう。

 「まだあの子、16歳かそこらなのに。
          社長は本当に鬼畜だよな。」

 「そう言ってさ、おまえ”おこぼれ”を期待してんじゃねぇ?胸のでけぇ女が回ってきたことあんじゃん?」「あれは良かった。最高だったわ。16歳か、それもたまんねぇな。」

 という立ち話を聞いて朔真は居ても立っても居られなくなり、家に滅多に帰らない父親が朝から珍しく家に帰ってきた日に目星をつけて父親の部屋のクローゼットに潜り込み、身を潜めて待っていた。

 そして事態は朔真が予想していた通りに動いた。
父親は沢田をレイプしようとしていた。助けなくては!と思った。思ったはずなのに。

 朔真の足はまったくクローゼットから出ることはしなかった。沢田の笑顔が好きだった。クスクスと笑うあの笑顔が好きだったのに沢田の泣き叫ぶ、必死の声を耳にして……

 朔真はクローゼットの中で勃起したのだ。

 勃起したことによりズボンがキツくて仕方ない。沢田の懇願する泣き声を聞けば聞くほど、朔真のちんこは固くなり、鼓動が早くなって自分がこの状況に性的な興奮を感じていることを自覚した。

 「い!痛いっ!痛っ!ああっ!ヤダ!やめて!やっ!痛い痛い痛い!そんなの入れないで!ヤダ!ヤダ!ああああああああああっーーーー!」

 もはや絶叫に近い沢田の叫び声によって父親が自分の性器を沢田の膣に食い込ませたことが分かった。それに合わせて朔真は音が出ないようにズボンから勃起したちんこをポロリと出して自らの手でギュッと固いちんこを握り締めた。

 気持ち良すぎる快感が朔真の体を駆け巡った。それは父親も同じか膣に入れたちんぽは手で握っている朔真より気持ちかったかもしれない。

 「おお。16歳の初めてはやっぱりキツイな。」

 父親は奥までズブズブと沢田の膣にちんこを入れて、接合部分が密着すると満足そうにゆっくりとピストンし始める。

 「うううっ。うっ。ヒックッ……痛いよぉ。抜いてよぉ。気持ち悪い……やだよ……誰か助けて………」

 「はぁはぁ……はぁはぁ……あっ!あっ!あっ!」

 正常位で華奢な体を巨漢で抱き抱えられながら、
沢田は無惨に父親に犯されていた。段々とピストンが加速していき、腰を激しく突いてベッドがギシギシと軋んでいく。

 ギシギシとベッドが軋む音と沢田のすでに諦めた啜り泣く声と父親の荒い呼吸とエアコンの機械的な音がしばらく続き父親が「中にたっぷりと出してやる。朔真の妹か弟が出来るかな?」と沢田の耳に語りかけたことで沢田はパニックになった。

 「や!中に!中に出さないで!下さい!お願いします!もう辞めて下さい!ヤダ!赤ちゃんが出来ちゃうヤダ!やめて抜いて!抜いてよ!イヤァーーーー!」

という叫び声とともに父親はピタリと腰の動きを止めた。

「え?」と沢田は状況が理解できてないようだが、朔真は父親が沢田に中出ししたのだと分かった。

「ふぅーーーたっぷりと出た。赤ちゃん楽しみだね」

「イヤァーーーーッ!!!」

と沢田が何度目かのイヤァーーーーを聞いて朔真は自分の手が精子まみれであることに気づいた。父親のピストンに合わせて手コキをしていて射精してしまったらしい。

 朔真は射精したことによって現実に戻された気がした。俺はなんてことをしてしまったんだろう……と。いや、実際には行為に及んだのは朔真の父親だが、その愚行を止めるのが朔真の本来の目的だったのに……沢田がレイプされるのに欲情してしまい最後まで犯されてしまった。そんなことを考えている時、朔真は視線を感じた。そして……

 「見てるんだろう。そこで。おまえも使っていいぞ。やりたいんじゃないのか?」

と父親が沢田の膣に自分のちんこを挿入したまま、クローゼットの中にいる朔真に呼びかけるのだった。
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