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白殺し
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「見つけた! やっぱりここか、黒沼の旦那!」
翌日、昼近く。時の鐘の真下、本石町の飯屋で遅い朝食を掻っ込んでいる久馬の元へ朽木思惟竹こと竹太郎が駆け寄った。見た目は江戸っ子を絵に描いたような鯔背なこの若者、一応戯作家と名乗っているが未だに出版した本は一冊もない。
「やりましたね、またまた大手柄じゃないですか!」
この先に小伝馬町の牢屋敷がある。久馬は下手人、藍染職人の秀を送り届けた帰りだった。
「や、これは山田様、おはようございます」
一緒に座っている浅右衛門には丁寧に頭を下げる。
「おはよう、竹さん」
律儀に挨拶を返す浅右衛門、一方久馬は丼から顔も上げずに、
「こういう話になると耳が早いな、キノコ」
キノコ呼ばわりは慣れている。竹太郎は聞き流して懐から出した瓦版をパシッと叩くと、
「へっ、わっちだけじゃない、江戸中の人間は皆知ってまさぁ。昨夜、白殺しを追っかけて見事お縄にしたのは黒沼の旦那だってね。ほれ、この通り瓦版にちゃあんと書いてあらあ」
「白殺しだと?」
「殺したのが藍染職人、殺されたのが辰巳芸者で名が代奴だから、引っ掛けたんでしょう。チキショウメ、中々上手いや」
「〈白殺し〉は藍染職人が使う、色の呼び名だよ、久さん」
例によって浅右衛門が懇切丁寧に教えてくれた。
「白殺しは藍白とも言う。一番薄い、ほとんど白に近い藍色のことさ。この次が水縹、次が浅葱とだんだん藍が濃くなる」
浅葱色は幕末の新選組の隊着の色として有名なのでご存知の方も多いはず。その浅葱ですら藍と言うより水色に近い。白殺しがいかに薄い色か想像できよう。
「ふぅん? そうなのか、白殺しねぇ……」
静かに丼を置いた久馬をじっと見て竹太郎は眉を寄せた。
「どうしたんです、浮かない顔して」
日頃から自信家のこの定廻り。さぞや鼻高々でそっくり返っていると思いきや少々様子がおかしい。
「なんだかなぁ、嫌ぁな気分なのさ。一言で言ってスッキリしない」
昨夜の一件、既に検視は終えている。
「結果はこうさ。二十六夜月の夜半、柳原土手は柳森稲荷の前で殺されたのは辰巳芸者の代奴だった。歳は十九――」
辰巳芸者は深川芸者の別名で深川が辰巳の方向にあったからだ。芸は売っても色は売らない、粋と気風で吉原の花魁と人気を競っている。また当時男にしか許されなかった羽織の着用を許されていたため羽織芸者とも呼ばれた。名も奴や吉などの男名である。
「殺したのは藍染職人の秀、十九歳。二人は川向うの同じ長屋で育った幼馴染だった。代奴は喉を射し貫かれていた。凶器は銀の簪だ」
ここで竹太郎が割って入る。
「その簪は代奴の傍に落ちていたってね? 瓦版に書いてあります。『瓢箪の透かし細工も美しい簪にはベットリと血が付いて……』ブルル」
「ベットリというほどじゃない。むしろ、うっすら、さ。一方、その場から逃走した秀の方は、捕縛後調べたところ、着ていた半纏、着物に血の痕はなかった」
「でも、その秀とやら、衆人環視のもと現場から逃走して、それを一度も見失うことなく追いかけて見事お縄にしたのが旦那だ。本人も観念して罪を認めている。これ以上わかり易い、白黒がきっちりついた殺しなんざない。それなのになぜ、スッキリしねぇんです?」
「現場にいたからこそ、さ。取っ捕まえた際の言葉がなぁ……」
久馬は耳の後ろを掻いた。
――もう、大丈夫です。
「捕まって『大丈夫』とは奇妙だ。俺もこれまで幾人も下手人をとっ捕まえてきたがこんな台詞を吐いた野郎はいなかった」
茶漬けの代金を置いて久馬は腰を上げた。
「だからよ、俺はこれからもう一度、今回の件で関わりのある連中に詳しく話を聞くつもりなのさ」
「珍しいな、久さん」
浅右衛門の言葉に久馬は足を止めた。
「どこがだ、浅さん? 俺はいつだってスッキリしない時はとことん調べてきたぜ」
そう、その最初が、ケダモノ屋の件だった。〈首切り浅右衛門〉と恐れられている、咎人の首を落とすことが生業の天下の御様御用人山田浅右衛門をこの定廻りが強引に誘い出し、引っ張り回したのだ。剣の腕はヘッポコでも度胸は天下一品、恐れ入る。
「いや、珍しいさ」
首切り人はニヤリとして言った。
「『一緒に来てくれ』と言わないところが」
負けじとニヤニヤ笑い返す定廻り。
「おっと、その台詞はもう端折ってもいいかと思ってさ。もはや一々頼む必要はない。俺と浅さんの仲だ。違うかい?」
「えー、以心伝心、和気藹々の処、誠に申し訳ありませんが、じゃ、わっちもお供します」
すかさず竹太郎が名乗りを上げる。鼻をヒクつかせて、
「いやね、ピンときやした。今回の〈白殺し〉、面白い話が書けそうだ。折角の機会を逃してなるものか。このネタで遂にわっちも売れっ子間違いなしさ!」
かくして一行はまずは神田紺屋町へ。
紺屋町はその名の通り紺屋と藍染職人が多く住んでいる町だ。それも当然。遡れば慶長年間(1596~1615)、時の将軍徳川家康公から関東一円の藍の買い付けを許された紺屋頭・土屋五郎右衛門が居を構え、次々に配下の染物職人が住み着いて今に至るのである。昨夜は柳原土手の方から向かったが今日は逆の道筋を辿る格好だ。本石町からは目と鼻の先、すぐに清らかな流れに突き当たった。紺屋町を横に貫いて流れるこの川が、幅一間と狭いながら、誰が呼んだか愛染川。紺屋職人たちが染め上げた布を盛んに晒している。橋の前で一旦久馬が足を止めた。
「むむ、これが愛染橋か。じゃこの川の一番端っこに架かるのが、弁慶橋かい。浅さん?」
「ああ。江戸城築城に関わった名棟梁弁慶子左衛門が作ったと言う、それさ」
弁慶橋は鍵状の変わった形から〈江戸名所図会〉にも紹介されている。
「ヘヘッ、弁慶橋の方はそのまま行くと於玉が池――北辰一刀流の道場、玄武館がありますよ。なんなら飛び込みで手合わせを願い出ちゃどうです、黒沼の旦那」
久馬の剣のお粗末さを竹太郎は茶化したのだ。勿論、即座にポカリとやられた。竹太郎の父は十手持ちで今は無き久馬の父とともにお江戸八百八町を走り回った仲だ。その息子である久馬と竹太郎は兄弟さながらに育ったからいつもこんな調子なのだ。
さて。一夜明けて陽の下でみる紺屋亀七は堂々とした屋敷だった。町内でも屈指の紺屋と言うのも頷ける。二階に張り出した広い物干しには染め上げた布が幾十も幟のように風にはためいていた。その横の庭の奥が件の板場だ。材木の馨しい香りが漂って来る。昨夜、派手に打ち壊した表戸の修理に大工が数人、忙し気に立ち働いていた。
今日は板場ではなく主屋に上がった。
「ようこそ、お待ちしておりました」
南町定廻り同心の再訪を玄関で出迎えた親方亀七はむしろ安堵したように息を吐いた。
「私も此度、手前の店の職人が人を殺めたことに大変驚き、戸惑っております」
取り敢えず代奴の芸者置屋の方にも謝罪に行って来たとのこと。よほど肩身の狭い思いをしたのだろう。親方は憔悴しきっていた。
「つきましてはどのような成り行きでこんなことになったのか、私自身が知りたいと思っています」
通された六畳ほどの部屋は親方の茶の間だった。長火鉢の背後の床の間に愛染明王の掛軸が掛けてある。神棚にも愛染明王のお札が祀られていて、日曜寺愛染堂と記されていた。隣室の座敷の襖が大きく開け放されて、そこに呼び集められた職人たちがずらりと並んでいた。
「こいつぁ話が早くてありがたい。ではさっそく色々聞かせてもらおうか」
床の間の前に久馬と浅右衛門、ちゃっかり竹太郎も座った。前述したように竹太郎は父親が名親分〈曲木の松〉だと知られているので世間では若親分と思われているようだ。親方は長火鉢の後ろではなく襖の前、職人たちの側に席を取った。
両手を突いて、改めて深々と頭を下げる。
「まず私から、昨日の二十六夜待ちが私ども紺屋にとってどれほど大切な行事か、お話したいと思います」
翌日、昼近く。時の鐘の真下、本石町の飯屋で遅い朝食を掻っ込んでいる久馬の元へ朽木思惟竹こと竹太郎が駆け寄った。見た目は江戸っ子を絵に描いたような鯔背なこの若者、一応戯作家と名乗っているが未だに出版した本は一冊もない。
「やりましたね、またまた大手柄じゃないですか!」
この先に小伝馬町の牢屋敷がある。久馬は下手人、藍染職人の秀を送り届けた帰りだった。
「や、これは山田様、おはようございます」
一緒に座っている浅右衛門には丁寧に頭を下げる。
「おはよう、竹さん」
律儀に挨拶を返す浅右衛門、一方久馬は丼から顔も上げずに、
「こういう話になると耳が早いな、キノコ」
キノコ呼ばわりは慣れている。竹太郎は聞き流して懐から出した瓦版をパシッと叩くと、
「へっ、わっちだけじゃない、江戸中の人間は皆知ってまさぁ。昨夜、白殺しを追っかけて見事お縄にしたのは黒沼の旦那だってね。ほれ、この通り瓦版にちゃあんと書いてあらあ」
「白殺しだと?」
「殺したのが藍染職人、殺されたのが辰巳芸者で名が代奴だから、引っ掛けたんでしょう。チキショウメ、中々上手いや」
「〈白殺し〉は藍染職人が使う、色の呼び名だよ、久さん」
例によって浅右衛門が懇切丁寧に教えてくれた。
「白殺しは藍白とも言う。一番薄い、ほとんど白に近い藍色のことさ。この次が水縹、次が浅葱とだんだん藍が濃くなる」
浅葱色は幕末の新選組の隊着の色として有名なのでご存知の方も多いはず。その浅葱ですら藍と言うより水色に近い。白殺しがいかに薄い色か想像できよう。
「ふぅん? そうなのか、白殺しねぇ……」
静かに丼を置いた久馬をじっと見て竹太郎は眉を寄せた。
「どうしたんです、浮かない顔して」
日頃から自信家のこの定廻り。さぞや鼻高々でそっくり返っていると思いきや少々様子がおかしい。
「なんだかなぁ、嫌ぁな気分なのさ。一言で言ってスッキリしない」
昨夜の一件、既に検視は終えている。
「結果はこうさ。二十六夜月の夜半、柳原土手は柳森稲荷の前で殺されたのは辰巳芸者の代奴だった。歳は十九――」
辰巳芸者は深川芸者の別名で深川が辰巳の方向にあったからだ。芸は売っても色は売らない、粋と気風で吉原の花魁と人気を競っている。また当時男にしか許されなかった羽織の着用を許されていたため羽織芸者とも呼ばれた。名も奴や吉などの男名である。
「殺したのは藍染職人の秀、十九歳。二人は川向うの同じ長屋で育った幼馴染だった。代奴は喉を射し貫かれていた。凶器は銀の簪だ」
ここで竹太郎が割って入る。
「その簪は代奴の傍に落ちていたってね? 瓦版に書いてあります。『瓢箪の透かし細工も美しい簪にはベットリと血が付いて……』ブルル」
「ベットリというほどじゃない。むしろ、うっすら、さ。一方、その場から逃走した秀の方は、捕縛後調べたところ、着ていた半纏、着物に血の痕はなかった」
「でも、その秀とやら、衆人環視のもと現場から逃走して、それを一度も見失うことなく追いかけて見事お縄にしたのが旦那だ。本人も観念して罪を認めている。これ以上わかり易い、白黒がきっちりついた殺しなんざない。それなのになぜ、スッキリしねぇんです?」
「現場にいたからこそ、さ。取っ捕まえた際の言葉がなぁ……」
久馬は耳の後ろを掻いた。
――もう、大丈夫です。
「捕まって『大丈夫』とは奇妙だ。俺もこれまで幾人も下手人をとっ捕まえてきたがこんな台詞を吐いた野郎はいなかった」
茶漬けの代金を置いて久馬は腰を上げた。
「だからよ、俺はこれからもう一度、今回の件で関わりのある連中に詳しく話を聞くつもりなのさ」
「珍しいな、久さん」
浅右衛門の言葉に久馬は足を止めた。
「どこがだ、浅さん? 俺はいつだってスッキリしない時はとことん調べてきたぜ」
そう、その最初が、ケダモノ屋の件だった。〈首切り浅右衛門〉と恐れられている、咎人の首を落とすことが生業の天下の御様御用人山田浅右衛門をこの定廻りが強引に誘い出し、引っ張り回したのだ。剣の腕はヘッポコでも度胸は天下一品、恐れ入る。
「いや、珍しいさ」
首切り人はニヤリとして言った。
「『一緒に来てくれ』と言わないところが」
負けじとニヤニヤ笑い返す定廻り。
「おっと、その台詞はもう端折ってもいいかと思ってさ。もはや一々頼む必要はない。俺と浅さんの仲だ。違うかい?」
「えー、以心伝心、和気藹々の処、誠に申し訳ありませんが、じゃ、わっちもお供します」
すかさず竹太郎が名乗りを上げる。鼻をヒクつかせて、
「いやね、ピンときやした。今回の〈白殺し〉、面白い話が書けそうだ。折角の機会を逃してなるものか。このネタで遂にわっちも売れっ子間違いなしさ!」
かくして一行はまずは神田紺屋町へ。
紺屋町はその名の通り紺屋と藍染職人が多く住んでいる町だ。それも当然。遡れば慶長年間(1596~1615)、時の将軍徳川家康公から関東一円の藍の買い付けを許された紺屋頭・土屋五郎右衛門が居を構え、次々に配下の染物職人が住み着いて今に至るのである。昨夜は柳原土手の方から向かったが今日は逆の道筋を辿る格好だ。本石町からは目と鼻の先、すぐに清らかな流れに突き当たった。紺屋町を横に貫いて流れるこの川が、幅一間と狭いながら、誰が呼んだか愛染川。紺屋職人たちが染め上げた布を盛んに晒している。橋の前で一旦久馬が足を止めた。
「むむ、これが愛染橋か。じゃこの川の一番端っこに架かるのが、弁慶橋かい。浅さん?」
「ああ。江戸城築城に関わった名棟梁弁慶子左衛門が作ったと言う、それさ」
弁慶橋は鍵状の変わった形から〈江戸名所図会〉にも紹介されている。
「ヘヘッ、弁慶橋の方はそのまま行くと於玉が池――北辰一刀流の道場、玄武館がありますよ。なんなら飛び込みで手合わせを願い出ちゃどうです、黒沼の旦那」
久馬の剣のお粗末さを竹太郎は茶化したのだ。勿論、即座にポカリとやられた。竹太郎の父は十手持ちで今は無き久馬の父とともにお江戸八百八町を走り回った仲だ。その息子である久馬と竹太郎は兄弟さながらに育ったからいつもこんな調子なのだ。
さて。一夜明けて陽の下でみる紺屋亀七は堂々とした屋敷だった。町内でも屈指の紺屋と言うのも頷ける。二階に張り出した広い物干しには染め上げた布が幾十も幟のように風にはためいていた。その横の庭の奥が件の板場だ。材木の馨しい香りが漂って来る。昨夜、派手に打ち壊した表戸の修理に大工が数人、忙し気に立ち働いていた。
今日は板場ではなく主屋に上がった。
「ようこそ、お待ちしておりました」
南町定廻り同心の再訪を玄関で出迎えた親方亀七はむしろ安堵したように息を吐いた。
「私も此度、手前の店の職人が人を殺めたことに大変驚き、戸惑っております」
取り敢えず代奴の芸者置屋の方にも謝罪に行って来たとのこと。よほど肩身の狭い思いをしたのだろう。親方は憔悴しきっていた。
「つきましてはどのような成り行きでこんなことになったのか、私自身が知りたいと思っています」
通された六畳ほどの部屋は親方の茶の間だった。長火鉢の背後の床の間に愛染明王の掛軸が掛けてある。神棚にも愛染明王のお札が祀られていて、日曜寺愛染堂と記されていた。隣室の座敷の襖が大きく開け放されて、そこに呼び集められた職人たちがずらりと並んでいた。
「こいつぁ話が早くてありがたい。ではさっそく色々聞かせてもらおうか」
床の間の前に久馬と浅右衛門、ちゃっかり竹太郎も座った。前述したように竹太郎は父親が名親分〈曲木の松〉だと知られているので世間では若親分と思われているようだ。親方は長火鉢の後ろではなく襖の前、職人たちの側に席を取った。
両手を突いて、改めて深々と頭を下げる。
「まず私から、昨日の二十六夜待ちが私ども紺屋にとってどれほど大切な行事か、お話したいと思います」
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