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王子の思い
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王子はユランの中を傷つけないように、腸壁を皺を広げるように慎重に解しながら指を奥に進めた。
ユランはずっと求めていた心地よい刺激に、甘い歓声をあげる。
「んっ…あっ…いいっ…きもちい…あにうえ…」
王子はユランの様子を見ながら、感じる箇所を重点的に攻めていった。ユランの嬌声を聞きながら指を2本に増やし奥へ進めると、クルミ大の膨らみを見つけた。
恐る恐る撫でると、ユランがビクビクと小刻みに震えた。
「あぁ、よかった。ここが前立腺なんだね。ここを刺激すると快感を追いかけやすくなるそうなんだよ。これから、ペニスと前立腺を同時に刺激していくけど大丈夫かな?」
瞳がトロンと蕩けたユランに対し、王子は丁寧に説明をする。んっという、声を同意と見做して、王子はペニスを緩く扱きはじめた。
ユランの嬌態の変化から絶頂が近付いたことを察し、孔に挿入した指を反動をつけて前立腺を突いた。
「…あにう…え…もう…イクーっ…ぁああ″あ″あ″ー」
王子が前立腺を強く押すとほぼ同時に、ユランは全身を弓形にしならせて精液を飛び散らした。
ユランはビクビクと痙攣させながら、ベッドに崩れ落ちた。
「よく頑張ったね、ユラン。これで2回射精したから、もう危険な薬の効果は発散できたからね。副作用は起こらないから安心しなさい。
まだ、頭がぼーっとしているだろう。ドウェインが用いた媚薬入りのローションの効果はまだ残っているだろうが、副作用のない軽いものだからこのまま休んでいなさい。直に楽になるからね」
王子はユランの頭を優しく撫で、ニコリと微笑むと、手を頭から離した。
(兄上が離れてしまう…戻ってこない…僕のことが嫌いだから…)
寝不足で疲れ切ったユランの頭の中は混乱していた。
「あにうえ…いかないでくだ…さい…」
ユランは涙を流しながら、王子の首に抱きついて唇に噛み付くようなキスをした。
(ヒースもおかしくなっていたけれど、キスをしたらいつものヒースに戻った…兄上もきっと…)
「ユ…ユラン…やめなさ…」
王子がユランの肩を強く掴んで、唇を引き剥がした。王子の目には動揺の色が浮かんでいて、手は少し震えていた。
「あにう…えは……ぼくがきらい…なの……ぼくのまえ…から…いなくな……」
悲しい顔をして俯き涙をポタポタと流す。
カールをユランから離してしまった罪悪感から悲しむユランの姿を見ていられなくて、王子の胸はチクチクした。
思わず、王子はユランを抱き寄せ、口付けをしていた。
「ユランっ!」
ユランは唇にあたる柔らかな感触に、嬉しそうな声を上げた。王子は力強く抱きしめ、ユランの唇を貪った。
受け身でいたユランの舌が王子の口内に捩じ込まれ、王子の舌がおずおずと応じる。ユランの舌は積極的に絡みつき、唾液を啜る。
ユランは王子の口内を堪能すると、蕩けた表情で唇を離す。ユランの口元に涎が糸を引いて艶かしい。
蕩けた表情でユランは王子に抱きつく。
「すき…だいすき…すき…」
そのまま満足したような表情でユランは意識を失った。
実際にユランに抱きつかれていた時間は数秒であった。しかし、王子には、数秒足らずの時間が何十分も経過したような錯覚に襲われた。
(私は一体なんということを…
ユランを友人として助けようと思っていたはずなのに…いつの間にか私はユランのことを…)
王子はユランの艶かしい姿にさんざん煽られながらも、理性を保っていた。しかし、泣き叫ぶ姿を目にしたときに抑えきれない愛しさが溢れてきて、タガが外れてしまった。
好き…と呟く対象が自分ではないとわかっていながらも、恋慕を止めることが出来なくなってきた。
(カールの大切な弟だからと自制していたのに…)
ユランの寝顔を見ながら小さくため息をつくと、愛おしそうにユランの髪を撫でた。
ユランはずっと求めていた心地よい刺激に、甘い歓声をあげる。
「んっ…あっ…いいっ…きもちい…あにうえ…」
王子はユランの様子を見ながら、感じる箇所を重点的に攻めていった。ユランの嬌声を聞きながら指を2本に増やし奥へ進めると、クルミ大の膨らみを見つけた。
恐る恐る撫でると、ユランがビクビクと小刻みに震えた。
「あぁ、よかった。ここが前立腺なんだね。ここを刺激すると快感を追いかけやすくなるそうなんだよ。これから、ペニスと前立腺を同時に刺激していくけど大丈夫かな?」
瞳がトロンと蕩けたユランに対し、王子は丁寧に説明をする。んっという、声を同意と見做して、王子はペニスを緩く扱きはじめた。
ユランの嬌態の変化から絶頂が近付いたことを察し、孔に挿入した指を反動をつけて前立腺を突いた。
「…あにう…え…もう…イクーっ…ぁああ″あ″あ″ー」
王子が前立腺を強く押すとほぼ同時に、ユランは全身を弓形にしならせて精液を飛び散らした。
ユランはビクビクと痙攣させながら、ベッドに崩れ落ちた。
「よく頑張ったね、ユラン。これで2回射精したから、もう危険な薬の効果は発散できたからね。副作用は起こらないから安心しなさい。
まだ、頭がぼーっとしているだろう。ドウェインが用いた媚薬入りのローションの効果はまだ残っているだろうが、副作用のない軽いものだからこのまま休んでいなさい。直に楽になるからね」
王子はユランの頭を優しく撫で、ニコリと微笑むと、手を頭から離した。
(兄上が離れてしまう…戻ってこない…僕のことが嫌いだから…)
寝不足で疲れ切ったユランの頭の中は混乱していた。
「あにうえ…いかないでくだ…さい…」
ユランは涙を流しながら、王子の首に抱きついて唇に噛み付くようなキスをした。
(ヒースもおかしくなっていたけれど、キスをしたらいつものヒースに戻った…兄上もきっと…)
「ユ…ユラン…やめなさ…」
王子がユランの肩を強く掴んで、唇を引き剥がした。王子の目には動揺の色が浮かんでいて、手は少し震えていた。
「あにう…えは……ぼくがきらい…なの……ぼくのまえ…から…いなくな……」
悲しい顔をして俯き涙をポタポタと流す。
カールをユランから離してしまった罪悪感から悲しむユランの姿を見ていられなくて、王子の胸はチクチクした。
思わず、王子はユランを抱き寄せ、口付けをしていた。
「ユランっ!」
ユランは唇にあたる柔らかな感触に、嬉しそうな声を上げた。王子は力強く抱きしめ、ユランの唇を貪った。
受け身でいたユランの舌が王子の口内に捩じ込まれ、王子の舌がおずおずと応じる。ユランの舌は積極的に絡みつき、唾液を啜る。
ユランは王子の口内を堪能すると、蕩けた表情で唇を離す。ユランの口元に涎が糸を引いて艶かしい。
蕩けた表情でユランは王子に抱きつく。
「すき…だいすき…すき…」
そのまま満足したような表情でユランは意識を失った。
実際にユランに抱きつかれていた時間は数秒であった。しかし、王子には、数秒足らずの時間が何十分も経過したような錯覚に襲われた。
(私は一体なんということを…
ユランを友人として助けようと思っていたはずなのに…いつの間にか私はユランのことを…)
王子はユランの艶かしい姿にさんざん煽られながらも、理性を保っていた。しかし、泣き叫ぶ姿を目にしたときに抑えきれない愛しさが溢れてきて、タガが外れてしまった。
好き…と呟く対象が自分ではないとわかっていながらも、恋慕を止めることが出来なくなってきた。
(カールの大切な弟だからと自制していたのに…)
ユランの寝顔を見ながら小さくため息をつくと、愛おしそうにユランの髪を撫でた。
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