16 / 61
心のさざ波
しおりを挟む
学校への入学まであとひと月となってしまった。
相変わらず父上はお優しいし、兄上ともヒースとも仲良くしている。
強制力を思わせる異常事態は今のところあの1日だけだ。それでも、あの日のことを思うと怖くて震えが止まらない。自分で自分を制御できなくなる恐怖…
なぜ、あの時強制力が働こうとしたのか
なぜ、途中で解除されたのか
なぜ、他の人には行動面のみの強制力だったのか
なぜ、自分には精神面の強制力が働いたのか
あれから何度も考察を試みるがわからない。
何か条件のようなものがあるのだろうか。
イベントと同じような環境が揃っていたからなのだろうか。それとも条件が不一致、不完全だったから解除されたのだろうか。
原因がわからない以上、対処が出来ない。
訓練は少し、あの日の恐怖に似ている。
自分で自分を制御できない感覚…訓練時と同じだ。下半身が熱を帯び、痴態を止めることが出来ない。
兄上のペニスを舐めていると、それだけで昂り興奮する。
最近では2人から甘い眼差しだけで、条件反射のようにお尻の孔がキュッと締まり、奥に指を求めてしまう。
この制御不可能な状態は、もしかしたら強制力に対抗できうるのではないか…
この欲望に溺れたら不制御状態となり、意図せず強制力に抗うことができるのではないか。
言い訳のように益々この行為に溺れていった。
*
「来月には父上と離れて暮らさないといけないと思うと、とても寂しいです」
入学を回避できないか、自宅からの通いにできないかと何度も交渉したが、どうしても避けることは出来なかった。
僕にあれだけ優しく、どんなお願いでも聴いてくれた父親なのだが、これだけは僕が頼んでも泣いても叶えてくれなかった。
辛そうに断る父親の言動はゲームの強制力からくるものなのだろうか…
いずれ前世のときみたいに家族から嫌われてしまうのだろうか。最近では強制力のことばかり考えて眠れない日が増えてきた。
せめて、父との関係をより強固なものにするべく甘えたおすことにした。
姑息だが僕は父にアピールをしまくっている。
しかし、僕は本当に父のことが好きなので、これは別に演技をしているわけではなく、我慢をやめ心の赴くままに行動しているだけだ
「おお、私の天使ユラン。そんな辛そうな顔をしないでおくれ。お父さまも悲しくなってしまうよ」
自分から父の膝に座り、父の首に腕を絡ませ抱きついた。
「離れても僕のこと嫌いにならないでくださいね」
「何を言うんだよ。我が国家が滅びてもユランを嫌いになることなど決してないよ」
どんなに優しく抱きしめてくれても、どんどん不安な気持ちが湧いてくる。
「父上…」
「また眠れてないんだろう。これからはお父さまが一緒にユランと眠ってあげるから安心しなさい」
父は目を細めて微笑むと、僕の目の下のクマから頬にかけて指で優しく撫でて言った。
相変わらず父上はお優しいし、兄上ともヒースとも仲良くしている。
強制力を思わせる異常事態は今のところあの1日だけだ。それでも、あの日のことを思うと怖くて震えが止まらない。自分で自分を制御できなくなる恐怖…
なぜ、あの時強制力が働こうとしたのか
なぜ、途中で解除されたのか
なぜ、他の人には行動面のみの強制力だったのか
なぜ、自分には精神面の強制力が働いたのか
あれから何度も考察を試みるがわからない。
何か条件のようなものがあるのだろうか。
イベントと同じような環境が揃っていたからなのだろうか。それとも条件が不一致、不完全だったから解除されたのだろうか。
原因がわからない以上、対処が出来ない。
訓練は少し、あの日の恐怖に似ている。
自分で自分を制御できない感覚…訓練時と同じだ。下半身が熱を帯び、痴態を止めることが出来ない。
兄上のペニスを舐めていると、それだけで昂り興奮する。
最近では2人から甘い眼差しだけで、条件反射のようにお尻の孔がキュッと締まり、奥に指を求めてしまう。
この制御不可能な状態は、もしかしたら強制力に対抗できうるのではないか…
この欲望に溺れたら不制御状態となり、意図せず強制力に抗うことができるのではないか。
言い訳のように益々この行為に溺れていった。
*
「来月には父上と離れて暮らさないといけないと思うと、とても寂しいです」
入学を回避できないか、自宅からの通いにできないかと何度も交渉したが、どうしても避けることは出来なかった。
僕にあれだけ優しく、どんなお願いでも聴いてくれた父親なのだが、これだけは僕が頼んでも泣いても叶えてくれなかった。
辛そうに断る父親の言動はゲームの強制力からくるものなのだろうか…
いずれ前世のときみたいに家族から嫌われてしまうのだろうか。最近では強制力のことばかり考えて眠れない日が増えてきた。
せめて、父との関係をより強固なものにするべく甘えたおすことにした。
姑息だが僕は父にアピールをしまくっている。
しかし、僕は本当に父のことが好きなので、これは別に演技をしているわけではなく、我慢をやめ心の赴くままに行動しているだけだ
「おお、私の天使ユラン。そんな辛そうな顔をしないでおくれ。お父さまも悲しくなってしまうよ」
自分から父の膝に座り、父の首に腕を絡ませ抱きついた。
「離れても僕のこと嫌いにならないでくださいね」
「何を言うんだよ。我が国家が滅びてもユランを嫌いになることなど決してないよ」
どんなに優しく抱きしめてくれても、どんどん不安な気持ちが湧いてくる。
「父上…」
「また眠れてないんだろう。これからはお父さまが一緒にユランと眠ってあげるから安心しなさい」
父は目を細めて微笑むと、僕の目の下のクマから頬にかけて指で優しく撫でて言った。
11
お気に入りに追加
1,582
あなたにおすすめの小説
雌化したぼくらは、雄たちの孕み袋
えい
BL
魔女の呪いにより、女が子供を産めなくなった国で、ある計画が実行される。
男を雌化させ孕み袋とする雌化計画。
魔女狩りを行っていた貴族家は、嫡子以外の適齢期の男を雌化させるように言い渡される。
雌化した男と、雌と交尾することしかできない男たちの物語。
※淫語、幼児化、男母乳…
※受、攻どちらも不特定多数
※群像劇
こちらの作品はpixivにも掲載いたします。
【R18】歪んだ家族の幸せ
如月 永
BL
ホモでメスガキの僕は、エッチな事が好きだった。
母さんがいなくなった家で、寂しいお兄ちゃんとお父さんは僕をメスとして愛してくれた。
セックスすると気持ち良いし寂しくなくて幸せなんだ。
<説明&注意点>
父×息子。兄×弟。3P。近親相姦。ショタ。ストーリー性0。エロ中心。
メスガキ感はあんまり出せてないかも。
一話2000文字くらい。続きの更新未定。
<キャラクター覚え書>
●お父さん(※名前未定):
会社員。妻に逃げられ、仕事に熱中して気を紛らわせたが、ある日気持ちがぽっきり折れて息子を犯す。
●和雅(かずまさ):
兄。高校生。スポーツをしている。両親に愛を与えてもらえなくなり、弟に依存。弟の色気に負けて弟の初めてを奪う。
●昂紀(こうき):
弟。僕。小学○年生。ホモでメスガキな自覚あり。父と兄とするセックスはスキンシップの延長で、禁忌感は感じていない。セックスは知識より先に身体で覚えてしまった。
悪役令嬢の義弟に転生した俺は虐げられる
西楓
BL
悪役令嬢の義弟になったときに俺はゲームの世界に転生したことを知る。ゲームの中で俺は悪役令嬢に虐待される悪役令嬢の義弟で、攻略対象だった。悪役令嬢が断罪するその日まで俺は…
整いすぎた人形のような美貌の義父は…
Rシーンには※をつけてます。
※完結としていたのですが、その後を数話追加しますので連載中に戻しました。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
推しに転生した不幸な俺の願望
西楓
BL
気がついたら推しの姿になっていた。破滅への道しかない極悪非道な悪役令嬢の兄。
そんな中、妹の悪役令嬢が婚約者の王子に睡眠薬を盛り既成事実を作ろうとする。兄は最悪の事態を回避することができるのか?気持ちコメディのつもりです。
後半睡姦のばっちりRシーンがありますのでご注意ください。ガチムチの襲い受け(中身は平凡男子高校生)です。
Rシーンには※をつけています。
近親相姦メス堕ちショタ調教 家庭内性教育
オロテンH太郎
BL
これから私は、父親として最低なことをする。
息子の蓮人はもう部屋でまどろんでいるだろう。
思えば私は妻と離婚してからというもの、この時をずっと待っていたのかもしれない。
ひそかに息子へ劣情を向けていた父はとうとう我慢できなくなってしまい……
おそらく地雷原ですので、合わないと思いましたらそっとブラウザバックをよろしくお願いします。
悪役の俺だけど性的な目で見られています…(震)
彩ノ華
BL
悪役に転生した主人公が周りから性的な(エロい)目で見られる話
*ゆるゆる更新
*素人作品
*頭空っぽにして楽しんでください
⚠︎︎エロにもちょいエロでも→*をつけます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる