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夢の中で

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 さっき見た記憶ではシングルサイズベッドだったはずだがインキュバスを押し倒した瞬間、キングサイズベッドに切り替わっていた。
 毛布も安っぽい感じだったのが肌触り良い毛布になっていて、少しばかり驚く。

「ここは夢の中なんだぜ。あんたと俺以外はなんでも変えられるし、何でも出せる」
「——なるほど。便利だな」

 さっそくインキュバスの色白な胸板を撫でてみた。思った通りすべすべで、黒ベストで隠れていた乳首を剥き出そうと退けてみると、想像通り薄いピンクで軽く喉を鳴らした。
 その様子を見ていたインキュバスが眉を顰めて訊ねてくる。

「あんた今までオンナとヤってきたけど、オトコもいけるほうだったてこと?」
「……いや、お前が初めてだ」
「へぇ。まぁとりあえず、俺はヤられるってわけだ」

 インキュバスはどうやら今は気が乗らないらしい。

「や、今日はオンナをヤる気分だったんで、ヤられるとは思わなかっただけ」
「——間違えて俺の夢に入ったのを恨むんだな」
「まぁ別に、精気もらえるなら誰でもいいしな」

 誰でもいいと言われたのを少し苛立ち、空いていた手でインキュバスの顎を掴み、挑発かけてみた。

「それならお手並み拝見といこうかな」

 俺からの挑発にインキュバスは途端に淫靡な顔をし、唇を口端からペロリと舐めたあと甘い声で囁いた。

「……極上なのをしといてやるよ」

 美しい顔が近づいてきたと思えば、唇を奪われそのまま舌も入ってきた。
 自分も負けじとインキュバスの後頭部を押さえ舌を吸っては絡めた。息継ぎのために少し離れられてもすぐ奪い、お互い舌を押し絡み合う。口端から唾液がこぼれてきても気にしない。
 気がつくと俺が下になっており、隙を見せた瞬間インキュバスが足の間に入りベルトをすぐ外される。外気に触れたペニスは勃ちあがりかけておりすぐに掴まれ積極的に擦られていく。

「……なかなかのイチモツだな」
「まぁな。娼館行く時によく褒められるよ」
「だろうな。挿れてる時はきっと喜んでたんだろうぜ」

 俺のペニスを躊躇なく舌で触れ、しゃぶってきた。しゃぶるだけではなく、鈴口をコリコリと拗られ、口に入らない部分の陰茎をしごいてきたりと、今までしてもらった中で誰よりも上手かった。頭が動くたびに髪がサラリとお腹にかかるのが心地良い。

「……インキュバス姿でこれをしゃぶったことはあんのか?」
「ない。というかそういう人の夢んとこに一度も行ったことない」
「ふぅん……インキュバス姿でヤられるのも初めてなんだな?」
「まぁ、そういうことになるな。てか余裕なのかよ、ムカつくな」

 そう言われたが、これでも必死で抑えてる。さすがインキュバスというか、俺の快感ポイントをきちんと捉えてきてやがる。
 綺麗な唇が俺のをくわえて吸っているというだけでも興奮でしかないのに、舌使いも巧いとなると早くイッてしまわないよう堪えるしかない。
 美しい顔に俺の精液をかけてみたいという欲が出てくるが、とりあえず今は別のがしたい。

 インキュバスはどうやら俺がイくまで口淫してくれるようだが、止めさせようと肩を掴み、剥がした。

「……なんだよ。イかないのかよ」

 インキュバスの濡れた唇と俺自身が唾液で糸のように伸びて切れる。ちくしょう、エロい。

「充分だ。もう挿れさせてくれ」
「ふはっ、素直だな」

 余裕綽々なインキュバスを抱きあげ、即座にベッドに横たわせる。中途半端に引っかかっていた黒ベストを完全に脱がし、レザーパンツも脱がした。すると下着は穿いておらず、陰毛がなくスベスベなペニスがプルンと飛び出てきた。色白で色素が薄いためかサーモンピンクになっている亀頭にゴクリと息を飲む。

「……インキュバスだから黒いのかと思ったぜ」
「偏見だな。や、黒いやつはいるけど俺はこれが武器なんだわ。これで喜ぶオンナめちゃいるんだ……んっ」

 目の前にいるインキュバスのセックス事情は聞きたくないとキスで口を塞ぐ。そして手は股間へと伸び、しごいてやった。
 俺以外のペニスを触れるのは初めてだが、嫌悪感は全然なく、むしろイかせてやりたかった。陰茎をしごけばしごくほどサーモンピンクだった亀頭がだんだんと赤みを増していき、もたげていく。

「ここが、こんな色なら……尻穴も同じか?」

 両膝を掴み、後孔がハッキリ見えるよう持ち上げ、膝を折り曲げた。思ったとおり、そこにはサーモンピンクでヒクヒクと窄まっていた。

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