46 / 81
訓練シリーズ
無邪気な笑顔で触手を操る渚にいじめられる柚木
しおりを挟む
今回は聖奈さんが書いてくれた「CROSS OVER コンペ編」に登場する壺触手のお話しです。
濁点喘/触手/拘束/くすぐり/羞恥/乳首責/口内責/ドライオーガズム/寸止/媚薬/連続絶頂
攻→渚の操作する触手+見てるだけの千隼
受→柚木/視点
◇ ◆
毎年行われるクリスマスパーティー。例年ならクリスマスツリーのみを飾っているのだが、今回はDaisy・桃瀬が作ったスノードームも一緒に飾ることになった。
「毎日千隼が磨いてくれてるから綺麗ですねぇぇ!」
飾り付け担当になったのは俺と渚。篠田さんが作った壺を始め、色んなものを収納している倉庫にて、渚が嬉しそうに声を上げた。
桃瀬が大好きな千隼は毎日倉庫の掃除をしてくれていて、スノードームだけでなく壺もその他の棚も全てが埃一つないほどに綺麗に保たれている。
「本当、千隼は相変わらず完璧だね」
「そうですねー!あいつ好きなことは全力ですもんね。うわ、つーかこの壺なんか懐かしい!確かぬるぬる触手が出てくるやつですよね!」
「あんまり勝手に触らないでね」
碌なことをしない渚に釘を刺し、まずはツリーの装飾品の入ったダンボールから運び出して行く。その間渚は手伝う素振りは見せずにずっとスノードームや壺を眺めていた。
「渚、スノードーム運ぶからそっち持って」
流石に巨大なスノードームを一人で運ぶことは難しいのでそうお願いするも、返事すらしてくれなくなった。
「渚? 何してんの。さっさと終わらせようよ」
壺の近くにしゃがみ込む渚に近付いた瞬間。俺に向かって複数の触手が襲いかかってきた。
「は?」
しゅるりと両手首に巻き付いた触手。それを振り解こうとしてもたくさんの物で溢れた倉庫は逃げれる幅も少なくて、上手く抵抗出来なかった。
「何…?」
誤作動でも起こしたのかと焦っていると、満面の笑みを浮かべた渚が視界に入る。その手元にはリモコンが握られており、今この触手は誤作動などではなく、渚の指示で動いていることに気付く。
「…渚、そのリモコン貸しなさい」
「やです!スノードームは毎年飾られるでしょうけど、この壺はあんまり使用しないじゃないですか!千隼が大切に手入れしてくれてるとは言え、使ってあげないと可哀想です!」
「その気持ちは分かった。じゃあ渚に使ってあげ…っ、ん……」
話している間にも触手は伸びてきて、動きを封じるように足首にも絡みついてきた。力を込めてみてもビクともしない。
「俺は上手く感想言えないし、柚木先輩が実況して下さい!」
「はぁ?ふざけてないでそのリモコン貸して!」
「じゃあリモコン奪い取って下さーい!まぁもう動けないでしょうけど!」
「あ…っ、ちょっと…!やめなさい!」
動きを完全に封じたことを確認した渚は、リモコンを操作して触手を増やし始めた。手首に巻き付いていた触手が左右に大きく腕を開かせ、新しく追加された触手が服の隙間から入ってくる。
腕を下げようと力を込めてもビクともせず、ゆっくりと素肌を滑ってきた。
「…っ」
するすると侵入してきた触手は肘から二の腕へ這い、先端部分が脇の辺りをくすぐりだした。
「…っ!!」
両サイドから侵入した触手は両脇にたどり着くとこちょこちょと動き出し、ビクッと体が反応した。
それを見た渚はニヤニヤ笑いながら更にリモコンを操作して触手を増やすと、今度は脇腹を狙ってきた。
脇腹に伸びてきたのは口型触手で、ねっとりと舐めるように刺激し始める。
「──っ、ぅ…!!」
脇はこちょこちょとくすぐられたりつつかれたり、脇腹はぺろぺろと舐められたりと、我慢し難い刺激が襲い、つい吹き出しそうになった。
「柚木先輩!ほら!折角触手ちゃんが頑張ってるんですから反応してあげて下さい!それとももっとこちょこちょしてほしいんですか?」
思いっきり怒鳴りたいが、口を開くと別の声が出そうなので必死に歯を食い縛って耐えていると、更に触手が追加された。
追加された触手は胸元へ伸びてきては、乳首の周りをヌルヌルと這い回った。先端部分からローションでも出しているのか、胸元だけはやけにヌルヌルとした感覚がある。
「先輩の乳首がよく見えるように、お洋服捲りますね!……うわぁ!めっちゃ可愛い~!!触手気持ち良いんですか!?」
思いっきり服が捲られると、恥ずかしいくらいに勃ち上がった乳首が晒された。
それを見て無駄に羞恥を煽ってくる渚を睨みつけるも、俺の顔を見ていない渚には通用せず。
「いっぱいいっぱい焦らしてあげますからね!」
「ふっ……、ふふ…!んんっ、んはっ……──~~ッ」
こちょこちょと這い回る触手に耐えきれず、少し笑い声が出てしまう。その声が恥ずかしくて必死に歯を食い縛るも、どうしても我慢が出来ない。
「っ、ひ…ぅぅぅ……んんんッ、ゃ、め……っ」
「なかなか頑張りますねぇ……我慢したら体に悪いですよ!次は先輩が大好きなここ、こちょこちょしますね」
今まで脇の下をくすぐっていた触手が離れると、次に向かったのは首筋と背中。ツツーと優しく背中をなぞられるとビクッと体が跳ねた。
「っやぁぁぁ……!!」
ぞわぞわする感覚に変な声が出てしまうと、もう歯止めが効かなくなった。
「ひっ、はぁ!!ぁ、ぁ、やめ…っ、ぁはぁ…っは、ぁぁ…!」
首筋を這う触手はソフトタッチになぞってくるし、背中も優しく撫で回すような刺激。
「わぁ、気持ち良さそう~」
背中全体を撫でたり、時折胸の横や脇の下へ滑り込んできて強いくすぐったさを生み出したりとランダムに動く触手に対応出来るはずもなく、必死に体を捩りながらやめてと訴えた。
「ひゃぁははっ、だめ…っ、~~ッ、渚っ、止めて…!ぁはっ、あっ、ひゃははっ」
「先輩くねくねしてて可愛い!!次は乳首舐め舐めしましょうか!」
「しなくてっ、いい──っやぁぁぁあ!」
ずっと乳首周りを刺激していた触手がパカリと口を開くと、全体を包み込むように乳首を咥えてはちゅくちゅくと変な音を立てて吸い上げてきた。
「ひゃぁぁぁあ!!やめ…っ、ぁ、あ、んんッ」
口型触手の舌でころころと乳首を転がされると、ズクンと股間に熱が送られた。
「あ!先輩ここ苦しそう!触手にいじめられて大きくなってますよ!大丈夫ですか?」
「っ、るさい……!!いいからっ、とっととやめ、っひゃあッ」
「先輩ー!リモコン持ってるのは俺ですよー?ちゃんとおねだりしないとやめたげませんよ?」
いつからこんな性格になってしまったのだろうか。ただのおバカさんだと思っていた渚も、すっかりとIrisの一員らしく鬼畜に成長しているようだ。
けどその成長は俺に向けるんじゃなくて敵に向けてくれよ。
「っひ、ぁぁぁぁぁ!!胸…っ、だめ、やだぁ!…取って…せめてっ、それだけでもやめ…っんはぁ、!」
篠田さんと七彩に開発されてから、どうしても胸の刺激が辛い。優しく吸い上げられるだけでイッてしまいそうになり、ブンブンと首を振ったりして暴れてみた。
「先輩乳首こんなに弱かったっけ?どうやると一番感じますー?まずはー、いっぱい吸い上げてあげますね!」
「っぁ、あぁぁぁあ!!やめてっ、やっ、取れ──ッ、」
「次は舌でこちょこちょ攻撃!」
「っ──やぁぁぁぁぁあ!!やめっっ」
「わぁ!反応すごー!!じゃあ乳首はいっぱい舌でこちょこちょしましょうねー!」
「やっめて!!…待っ、て本当に…!!ぁっ、やだ、やっぁぁあ、…~~っ、ぃあああッ」
ヌルヌルとした舌でくすぐられると体全体にゾクゾクした刺激が走り、ビクンと激しく体をしならせた。もちろん暴れたところで手足が解放されることはなく、無防備な弱点をたくさんの触手が襲い掛かる。
「ひっ、ぁッ、やば…っ、胸──っ、やだ、やっ、…渚、お願い…!とめてっ、」
確実に絶頂へ近付いてきていることに焦り、盛大に力を込めて暴れても、機械の力はビクともしない。
(せめて、ズボン脱がせろよこいつ…っ)
触ってなくても分かるくらいに湿る下着に不快感が強くなってくるも、渚はニコニコしながら俺の顔を眺めている。
「やっ、だぁぁあ!イキそう…!イキそ、だから…っ、」
「ええぇ!?乳首と背中と脇腹だけで!?本当に?」
「…っるさい、いいから…っ、んぐっ!?」
下脱がせろよ、と叫ぼうとすると、ズボッと口に新しい触手が入り込んできた。
「んむぅ…っ、んん、ん゛」
触手の先端がぬるぬると上顎をくすぐってくると、次第に力が抜けてきた。
(気持ちい…っ)
こすこすと上顎を撫でる触手に蕩け始めると、カチャカチャと起用にベルトを外す新たな触手。解放してもらえると安堵すると、ちゅうちゅうと乳首へ吸い付いてくる触手。その瞬間、目の前がチカッと光り、絶頂に酷似した感覚が襲った。
「っ!?」
ビクビクンと激しく背中がのけ反ったタイミングでベルトが外され、触手が下着の中へ入り込んできた。かなり滑りが良くなっている性器へまとまりついてくる触手に、更に目の前が光った。
(やばい…これ、さっきイッてる…!)
普段よりもかなり敏感になっていることでそれに気付くも、口の中の触手が出て行かないので上手く喋れない。
下着の中に入り込んできた触手が陰茎に絡みついて揉みしだきながら先端をくすぐってくる。
「んんん゛~~っっ!!」
「柚木先輩可愛い!!今どうなってるんですか!?上手く脱がせれないから分かんない!!けどすごい気持ち良さそう!!」
目を輝かせながらそう叫ぶ渚をぶん殴りたいが、とにかく今は下着をこれ以上汚さないことに専念したい。
「~~っっ」
しかし、先端をくすぐったり尿道口をいじる触手に耐えれるはずもない。
(やばい……!出る、出るっ、出る、出る──ッ)
ぎゅっと目を閉じて射精に備えると、スルリと離れていく触手。
(……?)
不思議に思ってうっすら目を開いた瞬間、全身に激しいくすぐったさが襲いかかった。
「ん゛ぅぅぅぅぅぅぅ~~ッッ!!」
「はーい!イケませーーん!!柚木先輩の体が落ち着くまではこちょこちょの刑です!!」
無邪気に笑う渚の恐ろしい発言に青ざめるも、くすぐりに特化した動きを見せる触手たちが強烈で。
首筋、脇、脇腹、背中。そして鼠蹊部や太腿など。ヌルヌルとローションを出しながらくすぐってくる触手達に目の前が真っ白になる。
「んぶうっ、ぅぅぅ、んんん、っ゛、ぅぅぅう!!」
口内を弄る触手の所為で声を出すことも出来ず、強いくすぐったさにボロボロと涙がこぼれ落ちた。
「本当はパンツも脱がして恥ずかしいポーズでお尻とかもこちょこちょしたかったけどここ狭いしなぁ……うーん。あっ!そうだ!このスノードームを外に出せたら…!」
何やら渚が独り言を呟いているようだが、俺には全く聞こえない。ただ強烈な刺激に悶えながら暴れていると、次第に意識が遠のき出した。
(あー……もう、だめ……っ)
そう思った瞬間、ふっと目の前が真っ暗になった。
◇ ◆
「あ!柚木先輩おはようございます!!」
目を覚ますと、視界に入ったのは渚と──千隼だった。場所は未だに倉庫のようだが、先程よりも圧迫感はない。
ふと周りを見渡してみると、部屋の大半を占めていたスノードームがなくなっており、かなり広々とした空間になっていた。
しかし、俺の状況は先程より悪化しており、衣類が全て剥がされ、手足首には相変わらず触手が絡まっていた。
「スノードーム、千隼と篠田さんで運び出しました!なので広々とこの部屋使えますよ!篠田さんにも柚木先輩の可愛いところ見せようとしたんですが、クリスマスまでに完成させないといけない案件があるらしくて仕事に戻っていきました。アダルトグッズ会社ってクリスマスも繁忙期らしいですよ!みんなえっちなプレゼントを贈るんですね!残念そうにしてたので篠田さんに披露するのはまた後日にします!」
「…お前何長々喋ってんだよ。しかも発言が変態なんだよ」
「そんな言い方しながら千隼だって『柚木先輩の可愛いとこ見たいかも』って言ってここに残ってるくせに!」
「っ、おい!言うな!!」
「──二人とも、お喋りはいいけど早く拘束解いてくれない?」
流石に我慢出来ずに俺がそう言うと、二人は顔を見合わせた。そしてその直後、渚はニヤニヤとした笑みを俺に向け、千隼は気まずそうに視線を下へ向けた。
「せっかく広々なったんですし、今からが本番ですよ?」
「はぁ?もういい加減にしなさい」
「スイッチオーン!」
「っ、渚、ちゃんと人の話を──!!」
完全に俺の発言を無視して自分のペースを貫く渚は、リモコンを操作して触手を動かした。
その瞬間、俺の体は宙を舞い、膝裏に触手が絡みつくとそのままパカっと大きく足を広げられた。
「っ!?」
大きなM字開脚を晒した俺は一気に顔が熱くなり、全力で暴れて足を閉じようとした。
「暴れる悪い子にはもっと恥ずかしいことしなきゃですね!」
ビクともしない拘束の中、新たに伸びてきた触手が尻に近付くと、一番恥ずかしい部分が見えるようにムニッと左右に拡げられた。
「っ、ざけんな…お前らっ、いい加減に…!」
「わぁぁ!先輩のお尻の穴丸見え!可愛い~!!」
「──っっ!!」
渚が嬉しそうにそう言うと、千隼も気まずそうにしながらもちゃっかりと俺の恥ずかしい部分を見てくる。
「ば、…っか……やめて…やめてッ」
真っ赤になりながらジタバタ暴れてみても、状況は全く変わらない。今までにない程に羞恥を感じていると、渚がリモコンを操作し始めた。
触手が伸びてきたのは先程と同じく俺が苦手な部分と、大きく広げられた股間周り。あまりの恥ずかしさで縮こまった俺自身をゆるゆると扱いてくる触手や、蕾の周りをくすぐる細い触手。
「っぁ……」
「上半身はこちょこちょ攻撃で、下半身はえっちな攻撃にしますね!」
「っひゃあああぁぁぁぁぁ!!」
予告通りの刺激が体を襲うと、大きく体が反応した。こちょこちょと首筋や背中、脇腹をくすぐる触手。陰茎を揉みしだきながら先端を包み込む触手。蕾をこじ開けようと皺を伸ばすようにくすぐってはつついてくる触手等。
甘くて厳しい刺激に悶えると、じわじわと体が熱くなり始めた。
「媚薬入りローションに変えてもらったので、上半身も気持ち良さ感じてくるはずですよ!」
「ぁ、ひゃあッ、ぁぁあッ、だめっ…!ぁ、ぅっ」
触手が触れている部分がポカポカと温かくなり始め、確かにくすぐったいだけじゃない感覚も出始めた。
「やぁぁぁぁあ…!あはぁっ、ぁ、ぁああっ」
「さっきはお口も意地悪しましたが、やっぱり柚木先輩の声がある方が可愛い!」
「るさぃ…っ、もぉ、やめ…っ下ろして…!──っひゃあ!!」
「先輩、先っぽ気持ちいですか?いっぱいヌルヌルしてあげるんで──俺と千隼の前で何回もイッて下さいね?さっきは意地悪してごめんなさい」
すっぽりと亀頭全体を咥え込む触手に全ての神経がそこへ集中した感覚になった。たっぷりとローションで擦られるとビリビリするような、なんて表現していいか分からない強い快感が襲う。
ガクガクと足が震え出し、恥ずかしさよりも快感が勝ってしまい、今にも絶頂しそうになった。
可愛い後輩二人が嬉しそうに眺めてくる姿は何とも言えないが、ただとにかく『イキたい』。
上半身のくすぐりも、現在はソフトタッチな性感なものへ変わり、乳首も程よく可愛がられ、媚薬の効果もあってか頭が上手く回らない。
(気持ち、い……恥ずかしい、イキたい……それにしても、渚も千隼もこんなこと出来る子に育つとは……)
少しの理性がそんな考えを巡らせるも、先端を刺激する触手が強さを増すともう何も考えられなくなった。
「ぃ、イク…っ、イク、だめ…!なぎ、さ…っちは、やっ……」
「いっぱいイカせてあげますからね」
渚の優しい声を聞いた直後、自身を可愛がる触手が強さを増してすぐに欲を吐き出した。
吐き出した欲は触手が受け止めてくれたので汚すことはなかったが、出し終えた後もちゅるちゅると吸い上げてくるので体が飛び跳ねた。
「ひぁぁぁぁっっ! 終わっ、たぁあ!全部──っ、出た!からっ…ぃ゛ぁぁぁぁぁあ!!」
敏感になった体には全ての愛撫が辛い。優しく肌を撫で回されるだけでゾクゾクするし、陰茎を揉みしだかれると再び絶頂感が戻ってくる。
細い触手が会陰や二つの玉をくすぐったりと動き回ると、より射精感が強まった。
「また…!イッ、…──ん゛んんん、」
びゅくんと勢い良く触手に精液を吐き出すも、まだまだ刺激をやめようとしてくれない。
「あ゛っ、ぁぁあッ、ダメ…!!もぉやめてぇぇぇっっ、ひゃぁぁあ! あはっ、やははは!くすぐんないで…っ、あ、だめ、吸っちゃ──や゛ぁぁぁあ」
「先輩の大好きなところ、ぜーんぶいじめてあげます!また気絶するまでずっとずっと」
俺を見上げる渚は、相変わらず無邪気な表情で。隣に居る千隼は頬を染めてぽぉっとした顔をしていた。
(訓練の時は何とかなるけど、やっぱり何もない時に攻められると…だめだ)
守るものがない今、意識を保つことが出来なくて。俺はされるがままに触手に可愛がられた。
◇ ◆
「おはようございます、柚木先輩」
再び目を覚ました時、声をかけてくれたのは由麗だった。自分の体を見てみると、きちんと服を着ており、不快感もない。
「…由麗?」
「大丈夫でしたか? 心配になってきてみたら、渚が調子に乗ってたのでびっくりしました。安心して下さいね!あいつらは俺が徹底的にお仕置き中なので」
ずいっと見せられたスマホを見ると、そこにはスノードームの中でいじめられている渚と千隼の姿があった。よく見ると変態がその姿を眺めている。
「…え、これって」
「さっき撮った動画です。二人をスノードームに連れて行って徹底的にいじめ抜こうと思って。今は放置してきましたが、変態も居るのできっと奴が色んな仕掛けを操作してんでしょ」
「……スノードーム、広間に置いたんじゃないの?変態以外にも、」
「俺の時は変態しか来ませんでしたが、みんな来れる場所なので騒ぎを聞きつけたらみんなに見られるでしょうね。けど柚木先輩にこんなことするんだから、当然でしょう」
ニコッと微笑んで俺を抱き締める由麗は、味方だからあまり怖くはないが、敵に回すと容赦がなくて怖い。
(…もし今桃瀬が来て、みんなの前でいじめられてる千隼を見たらどうなるんだろ…)
そう思いながら、抱き締めてくれている由麗の背中へ手を回した。
end.
おまけ
桃瀬「こんにちはー!千隼くんに会いに来ましたー!」
七彩「いらっしゃい。今クリスマスツリーの飾り付けしてると思いますよ。案内します」
桃瀬「ありがとうございます」
(スノードームの場所へ到着)
七彩「っ!?(やべ!!何この状況!?)」
桃瀬「……」
桃→変態を押し退けてすぐに中から千隼だけを出し、中に渚を残したまま蓋を閉める。
桃瀬「千隼くんは連れて行きますね。何でこうなったのか後で聞きにくるので、七彩さんはここに居てください」
七彩「俺関係ないんですけど!?」
その後、変態にいじめられる渚と、全ての事情を知った桃瀬からお仕置きを受ける千隼の姿があった──。
~おわり~
濁点喘/触手/拘束/くすぐり/羞恥/乳首責/口内責/ドライオーガズム/寸止/媚薬/連続絶頂
攻→渚の操作する触手+見てるだけの千隼
受→柚木/視点
◇ ◆
毎年行われるクリスマスパーティー。例年ならクリスマスツリーのみを飾っているのだが、今回はDaisy・桃瀬が作ったスノードームも一緒に飾ることになった。
「毎日千隼が磨いてくれてるから綺麗ですねぇぇ!」
飾り付け担当になったのは俺と渚。篠田さんが作った壺を始め、色んなものを収納している倉庫にて、渚が嬉しそうに声を上げた。
桃瀬が大好きな千隼は毎日倉庫の掃除をしてくれていて、スノードームだけでなく壺もその他の棚も全てが埃一つないほどに綺麗に保たれている。
「本当、千隼は相変わらず完璧だね」
「そうですねー!あいつ好きなことは全力ですもんね。うわ、つーかこの壺なんか懐かしい!確かぬるぬる触手が出てくるやつですよね!」
「あんまり勝手に触らないでね」
碌なことをしない渚に釘を刺し、まずはツリーの装飾品の入ったダンボールから運び出して行く。その間渚は手伝う素振りは見せずにずっとスノードームや壺を眺めていた。
「渚、スノードーム運ぶからそっち持って」
流石に巨大なスノードームを一人で運ぶことは難しいのでそうお願いするも、返事すらしてくれなくなった。
「渚? 何してんの。さっさと終わらせようよ」
壺の近くにしゃがみ込む渚に近付いた瞬間。俺に向かって複数の触手が襲いかかってきた。
「は?」
しゅるりと両手首に巻き付いた触手。それを振り解こうとしてもたくさんの物で溢れた倉庫は逃げれる幅も少なくて、上手く抵抗出来なかった。
「何…?」
誤作動でも起こしたのかと焦っていると、満面の笑みを浮かべた渚が視界に入る。その手元にはリモコンが握られており、今この触手は誤作動などではなく、渚の指示で動いていることに気付く。
「…渚、そのリモコン貸しなさい」
「やです!スノードームは毎年飾られるでしょうけど、この壺はあんまり使用しないじゃないですか!千隼が大切に手入れしてくれてるとは言え、使ってあげないと可哀想です!」
「その気持ちは分かった。じゃあ渚に使ってあげ…っ、ん……」
話している間にも触手は伸びてきて、動きを封じるように足首にも絡みついてきた。力を込めてみてもビクともしない。
「俺は上手く感想言えないし、柚木先輩が実況して下さい!」
「はぁ?ふざけてないでそのリモコン貸して!」
「じゃあリモコン奪い取って下さーい!まぁもう動けないでしょうけど!」
「あ…っ、ちょっと…!やめなさい!」
動きを完全に封じたことを確認した渚は、リモコンを操作して触手を増やし始めた。手首に巻き付いていた触手が左右に大きく腕を開かせ、新しく追加された触手が服の隙間から入ってくる。
腕を下げようと力を込めてもビクともせず、ゆっくりと素肌を滑ってきた。
「…っ」
するすると侵入してきた触手は肘から二の腕へ這い、先端部分が脇の辺りをくすぐりだした。
「…っ!!」
両サイドから侵入した触手は両脇にたどり着くとこちょこちょと動き出し、ビクッと体が反応した。
それを見た渚はニヤニヤ笑いながら更にリモコンを操作して触手を増やすと、今度は脇腹を狙ってきた。
脇腹に伸びてきたのは口型触手で、ねっとりと舐めるように刺激し始める。
「──っ、ぅ…!!」
脇はこちょこちょとくすぐられたりつつかれたり、脇腹はぺろぺろと舐められたりと、我慢し難い刺激が襲い、つい吹き出しそうになった。
「柚木先輩!ほら!折角触手ちゃんが頑張ってるんですから反応してあげて下さい!それとももっとこちょこちょしてほしいんですか?」
思いっきり怒鳴りたいが、口を開くと別の声が出そうなので必死に歯を食い縛って耐えていると、更に触手が追加された。
追加された触手は胸元へ伸びてきては、乳首の周りをヌルヌルと這い回った。先端部分からローションでも出しているのか、胸元だけはやけにヌルヌルとした感覚がある。
「先輩の乳首がよく見えるように、お洋服捲りますね!……うわぁ!めっちゃ可愛い~!!触手気持ち良いんですか!?」
思いっきり服が捲られると、恥ずかしいくらいに勃ち上がった乳首が晒された。
それを見て無駄に羞恥を煽ってくる渚を睨みつけるも、俺の顔を見ていない渚には通用せず。
「いっぱいいっぱい焦らしてあげますからね!」
「ふっ……、ふふ…!んんっ、んはっ……──~~ッ」
こちょこちょと這い回る触手に耐えきれず、少し笑い声が出てしまう。その声が恥ずかしくて必死に歯を食い縛るも、どうしても我慢が出来ない。
「っ、ひ…ぅぅぅ……んんんッ、ゃ、め……っ」
「なかなか頑張りますねぇ……我慢したら体に悪いですよ!次は先輩が大好きなここ、こちょこちょしますね」
今まで脇の下をくすぐっていた触手が離れると、次に向かったのは首筋と背中。ツツーと優しく背中をなぞられるとビクッと体が跳ねた。
「っやぁぁぁ……!!」
ぞわぞわする感覚に変な声が出てしまうと、もう歯止めが効かなくなった。
「ひっ、はぁ!!ぁ、ぁ、やめ…っ、ぁはぁ…っは、ぁぁ…!」
首筋を這う触手はソフトタッチになぞってくるし、背中も優しく撫で回すような刺激。
「わぁ、気持ち良さそう~」
背中全体を撫でたり、時折胸の横や脇の下へ滑り込んできて強いくすぐったさを生み出したりとランダムに動く触手に対応出来るはずもなく、必死に体を捩りながらやめてと訴えた。
「ひゃぁははっ、だめ…っ、~~ッ、渚っ、止めて…!ぁはっ、あっ、ひゃははっ」
「先輩くねくねしてて可愛い!!次は乳首舐め舐めしましょうか!」
「しなくてっ、いい──っやぁぁぁあ!」
ずっと乳首周りを刺激していた触手がパカリと口を開くと、全体を包み込むように乳首を咥えてはちゅくちゅくと変な音を立てて吸い上げてきた。
「ひゃぁぁぁあ!!やめ…っ、ぁ、あ、んんッ」
口型触手の舌でころころと乳首を転がされると、ズクンと股間に熱が送られた。
「あ!先輩ここ苦しそう!触手にいじめられて大きくなってますよ!大丈夫ですか?」
「っ、るさい……!!いいからっ、とっととやめ、っひゃあッ」
「先輩ー!リモコン持ってるのは俺ですよー?ちゃんとおねだりしないとやめたげませんよ?」
いつからこんな性格になってしまったのだろうか。ただのおバカさんだと思っていた渚も、すっかりとIrisの一員らしく鬼畜に成長しているようだ。
けどその成長は俺に向けるんじゃなくて敵に向けてくれよ。
「っひ、ぁぁぁぁぁ!!胸…っ、だめ、やだぁ!…取って…せめてっ、それだけでもやめ…っんはぁ、!」
篠田さんと七彩に開発されてから、どうしても胸の刺激が辛い。優しく吸い上げられるだけでイッてしまいそうになり、ブンブンと首を振ったりして暴れてみた。
「先輩乳首こんなに弱かったっけ?どうやると一番感じますー?まずはー、いっぱい吸い上げてあげますね!」
「っぁ、あぁぁぁあ!!やめてっ、やっ、取れ──ッ、」
「次は舌でこちょこちょ攻撃!」
「っ──やぁぁぁぁぁあ!!やめっっ」
「わぁ!反応すごー!!じゃあ乳首はいっぱい舌でこちょこちょしましょうねー!」
「やっめて!!…待っ、て本当に…!!ぁっ、やだ、やっぁぁあ、…~~っ、ぃあああッ」
ヌルヌルとした舌でくすぐられると体全体にゾクゾクした刺激が走り、ビクンと激しく体をしならせた。もちろん暴れたところで手足が解放されることはなく、無防備な弱点をたくさんの触手が襲い掛かる。
「ひっ、ぁッ、やば…っ、胸──っ、やだ、やっ、…渚、お願い…!とめてっ、」
確実に絶頂へ近付いてきていることに焦り、盛大に力を込めて暴れても、機械の力はビクともしない。
(せめて、ズボン脱がせろよこいつ…っ)
触ってなくても分かるくらいに湿る下着に不快感が強くなってくるも、渚はニコニコしながら俺の顔を眺めている。
「やっ、だぁぁあ!イキそう…!イキそ、だから…っ、」
「ええぇ!?乳首と背中と脇腹だけで!?本当に?」
「…っるさい、いいから…っ、んぐっ!?」
下脱がせろよ、と叫ぼうとすると、ズボッと口に新しい触手が入り込んできた。
「んむぅ…っ、んん、ん゛」
触手の先端がぬるぬると上顎をくすぐってくると、次第に力が抜けてきた。
(気持ちい…っ)
こすこすと上顎を撫でる触手に蕩け始めると、カチャカチャと起用にベルトを外す新たな触手。解放してもらえると安堵すると、ちゅうちゅうと乳首へ吸い付いてくる触手。その瞬間、目の前がチカッと光り、絶頂に酷似した感覚が襲った。
「っ!?」
ビクビクンと激しく背中がのけ反ったタイミングでベルトが外され、触手が下着の中へ入り込んできた。かなり滑りが良くなっている性器へまとまりついてくる触手に、更に目の前が光った。
(やばい…これ、さっきイッてる…!)
普段よりもかなり敏感になっていることでそれに気付くも、口の中の触手が出て行かないので上手く喋れない。
下着の中に入り込んできた触手が陰茎に絡みついて揉みしだきながら先端をくすぐってくる。
「んんん゛~~っっ!!」
「柚木先輩可愛い!!今どうなってるんですか!?上手く脱がせれないから分かんない!!けどすごい気持ち良さそう!!」
目を輝かせながらそう叫ぶ渚をぶん殴りたいが、とにかく今は下着をこれ以上汚さないことに専念したい。
「~~っっ」
しかし、先端をくすぐったり尿道口をいじる触手に耐えれるはずもない。
(やばい……!出る、出るっ、出る、出る──ッ)
ぎゅっと目を閉じて射精に備えると、スルリと離れていく触手。
(……?)
不思議に思ってうっすら目を開いた瞬間、全身に激しいくすぐったさが襲いかかった。
「ん゛ぅぅぅぅぅぅぅ~~ッッ!!」
「はーい!イケませーーん!!柚木先輩の体が落ち着くまではこちょこちょの刑です!!」
無邪気に笑う渚の恐ろしい発言に青ざめるも、くすぐりに特化した動きを見せる触手たちが強烈で。
首筋、脇、脇腹、背中。そして鼠蹊部や太腿など。ヌルヌルとローションを出しながらくすぐってくる触手達に目の前が真っ白になる。
「んぶうっ、ぅぅぅ、んんん、っ゛、ぅぅぅう!!」
口内を弄る触手の所為で声を出すことも出来ず、強いくすぐったさにボロボロと涙がこぼれ落ちた。
「本当はパンツも脱がして恥ずかしいポーズでお尻とかもこちょこちょしたかったけどここ狭いしなぁ……うーん。あっ!そうだ!このスノードームを外に出せたら…!」
何やら渚が独り言を呟いているようだが、俺には全く聞こえない。ただ強烈な刺激に悶えながら暴れていると、次第に意識が遠のき出した。
(あー……もう、だめ……っ)
そう思った瞬間、ふっと目の前が真っ暗になった。
◇ ◆
「あ!柚木先輩おはようございます!!」
目を覚ますと、視界に入ったのは渚と──千隼だった。場所は未だに倉庫のようだが、先程よりも圧迫感はない。
ふと周りを見渡してみると、部屋の大半を占めていたスノードームがなくなっており、かなり広々とした空間になっていた。
しかし、俺の状況は先程より悪化しており、衣類が全て剥がされ、手足首には相変わらず触手が絡まっていた。
「スノードーム、千隼と篠田さんで運び出しました!なので広々とこの部屋使えますよ!篠田さんにも柚木先輩の可愛いところ見せようとしたんですが、クリスマスまでに完成させないといけない案件があるらしくて仕事に戻っていきました。アダルトグッズ会社ってクリスマスも繁忙期らしいですよ!みんなえっちなプレゼントを贈るんですね!残念そうにしてたので篠田さんに披露するのはまた後日にします!」
「…お前何長々喋ってんだよ。しかも発言が変態なんだよ」
「そんな言い方しながら千隼だって『柚木先輩の可愛いとこ見たいかも』って言ってここに残ってるくせに!」
「っ、おい!言うな!!」
「──二人とも、お喋りはいいけど早く拘束解いてくれない?」
流石に我慢出来ずに俺がそう言うと、二人は顔を見合わせた。そしてその直後、渚はニヤニヤとした笑みを俺に向け、千隼は気まずそうに視線を下へ向けた。
「せっかく広々なったんですし、今からが本番ですよ?」
「はぁ?もういい加減にしなさい」
「スイッチオーン!」
「っ、渚、ちゃんと人の話を──!!」
完全に俺の発言を無視して自分のペースを貫く渚は、リモコンを操作して触手を動かした。
その瞬間、俺の体は宙を舞い、膝裏に触手が絡みつくとそのままパカっと大きく足を広げられた。
「っ!?」
大きなM字開脚を晒した俺は一気に顔が熱くなり、全力で暴れて足を閉じようとした。
「暴れる悪い子にはもっと恥ずかしいことしなきゃですね!」
ビクともしない拘束の中、新たに伸びてきた触手が尻に近付くと、一番恥ずかしい部分が見えるようにムニッと左右に拡げられた。
「っ、ざけんな…お前らっ、いい加減に…!」
「わぁぁ!先輩のお尻の穴丸見え!可愛い~!!」
「──っっ!!」
渚が嬉しそうにそう言うと、千隼も気まずそうにしながらもちゃっかりと俺の恥ずかしい部分を見てくる。
「ば、…っか……やめて…やめてッ」
真っ赤になりながらジタバタ暴れてみても、状況は全く変わらない。今までにない程に羞恥を感じていると、渚がリモコンを操作し始めた。
触手が伸びてきたのは先程と同じく俺が苦手な部分と、大きく広げられた股間周り。あまりの恥ずかしさで縮こまった俺自身をゆるゆると扱いてくる触手や、蕾の周りをくすぐる細い触手。
「っぁ……」
「上半身はこちょこちょ攻撃で、下半身はえっちな攻撃にしますね!」
「っひゃあああぁぁぁぁぁ!!」
予告通りの刺激が体を襲うと、大きく体が反応した。こちょこちょと首筋や背中、脇腹をくすぐる触手。陰茎を揉みしだきながら先端を包み込む触手。蕾をこじ開けようと皺を伸ばすようにくすぐってはつついてくる触手等。
甘くて厳しい刺激に悶えると、じわじわと体が熱くなり始めた。
「媚薬入りローションに変えてもらったので、上半身も気持ち良さ感じてくるはずですよ!」
「ぁ、ひゃあッ、ぁぁあッ、だめっ…!ぁ、ぅっ」
触手が触れている部分がポカポカと温かくなり始め、確かにくすぐったいだけじゃない感覚も出始めた。
「やぁぁぁぁあ…!あはぁっ、ぁ、ぁああっ」
「さっきはお口も意地悪しましたが、やっぱり柚木先輩の声がある方が可愛い!」
「るさぃ…っ、もぉ、やめ…っ下ろして…!──っひゃあ!!」
「先輩、先っぽ気持ちいですか?いっぱいヌルヌルしてあげるんで──俺と千隼の前で何回もイッて下さいね?さっきは意地悪してごめんなさい」
すっぽりと亀頭全体を咥え込む触手に全ての神経がそこへ集中した感覚になった。たっぷりとローションで擦られるとビリビリするような、なんて表現していいか分からない強い快感が襲う。
ガクガクと足が震え出し、恥ずかしさよりも快感が勝ってしまい、今にも絶頂しそうになった。
可愛い後輩二人が嬉しそうに眺めてくる姿は何とも言えないが、ただとにかく『イキたい』。
上半身のくすぐりも、現在はソフトタッチな性感なものへ変わり、乳首も程よく可愛がられ、媚薬の効果もあってか頭が上手く回らない。
(気持ち、い……恥ずかしい、イキたい……それにしても、渚も千隼もこんなこと出来る子に育つとは……)
少しの理性がそんな考えを巡らせるも、先端を刺激する触手が強さを増すともう何も考えられなくなった。
「ぃ、イク…っ、イク、だめ…!なぎ、さ…っちは、やっ……」
「いっぱいイカせてあげますからね」
渚の優しい声を聞いた直後、自身を可愛がる触手が強さを増してすぐに欲を吐き出した。
吐き出した欲は触手が受け止めてくれたので汚すことはなかったが、出し終えた後もちゅるちゅると吸い上げてくるので体が飛び跳ねた。
「ひぁぁぁぁっっ! 終わっ、たぁあ!全部──っ、出た!からっ…ぃ゛ぁぁぁぁぁあ!!」
敏感になった体には全ての愛撫が辛い。優しく肌を撫で回されるだけでゾクゾクするし、陰茎を揉みしだかれると再び絶頂感が戻ってくる。
細い触手が会陰や二つの玉をくすぐったりと動き回ると、より射精感が強まった。
「また…!イッ、…──ん゛んんん、」
びゅくんと勢い良く触手に精液を吐き出すも、まだまだ刺激をやめようとしてくれない。
「あ゛っ、ぁぁあッ、ダメ…!!もぉやめてぇぇぇっっ、ひゃぁぁあ! あはっ、やははは!くすぐんないで…っ、あ、だめ、吸っちゃ──や゛ぁぁぁあ」
「先輩の大好きなところ、ぜーんぶいじめてあげます!また気絶するまでずっとずっと」
俺を見上げる渚は、相変わらず無邪気な表情で。隣に居る千隼は頬を染めてぽぉっとした顔をしていた。
(訓練の時は何とかなるけど、やっぱり何もない時に攻められると…だめだ)
守るものがない今、意識を保つことが出来なくて。俺はされるがままに触手に可愛がられた。
◇ ◆
「おはようございます、柚木先輩」
再び目を覚ました時、声をかけてくれたのは由麗だった。自分の体を見てみると、きちんと服を着ており、不快感もない。
「…由麗?」
「大丈夫でしたか? 心配になってきてみたら、渚が調子に乗ってたのでびっくりしました。安心して下さいね!あいつらは俺が徹底的にお仕置き中なので」
ずいっと見せられたスマホを見ると、そこにはスノードームの中でいじめられている渚と千隼の姿があった。よく見ると変態がその姿を眺めている。
「…え、これって」
「さっき撮った動画です。二人をスノードームに連れて行って徹底的にいじめ抜こうと思って。今は放置してきましたが、変態も居るのできっと奴が色んな仕掛けを操作してんでしょ」
「……スノードーム、広間に置いたんじゃないの?変態以外にも、」
「俺の時は変態しか来ませんでしたが、みんな来れる場所なので騒ぎを聞きつけたらみんなに見られるでしょうね。けど柚木先輩にこんなことするんだから、当然でしょう」
ニコッと微笑んで俺を抱き締める由麗は、味方だからあまり怖くはないが、敵に回すと容赦がなくて怖い。
(…もし今桃瀬が来て、みんなの前でいじめられてる千隼を見たらどうなるんだろ…)
そう思いながら、抱き締めてくれている由麗の背中へ手を回した。
end.
おまけ
桃瀬「こんにちはー!千隼くんに会いに来ましたー!」
七彩「いらっしゃい。今クリスマスツリーの飾り付けしてると思いますよ。案内します」
桃瀬「ありがとうございます」
(スノードームの場所へ到着)
七彩「っ!?(やべ!!何この状況!?)」
桃瀬「……」
桃→変態を押し退けてすぐに中から千隼だけを出し、中に渚を残したまま蓋を閉める。
桃瀬「千隼くんは連れて行きますね。何でこうなったのか後で聞きにくるので、七彩さんはここに居てください」
七彩「俺関係ないんですけど!?」
その後、変態にいじめられる渚と、全ての事情を知った桃瀬からお仕置きを受ける千隼の姿があった──。
~おわり~
35
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
待てって言われたから…
ふみ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。
//今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて…
がっつり小スカです。
投稿不定期です🙇表紙は自筆です。
華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる