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まこ

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リクエスト(訓練編)

11 今までの仕返し

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07、10の仕返し編

拘束/耳責/擽り/ローション/耳かき/猿轡/微裏

攻→柚木/視点
受→七彩

◇ ◆

小悪魔二人と酔っ払いにくすぐり倒された翌日、重い体を引きずって朝ご飯を食べに食堂へ行くと、七彩を取り囲むように同じ役職の人が盛り上がっていた。

「うーん、俺はやっぱりおっぱいかなぁ」
「俺はお尻が好きぃ」

聞こえてきた内容は朝に似つかわしくない会話だった。夜でもあまりそういう話は好きではないが。

ご飯を受け取り、少し離れた所に居ても聞こえてくる声。七彩も「あははぁ~」と明らかに乗り気ではなさそうに話しているが、特に気にしない仲間達はどんどんとエスカレートしていった。そんな中、仲間の一人が七彩に問いかけた。

「七彩は何フェチなの?」

別に興味はないが、なんて答えるんだろうとちらっと遠目で見ていると、言葉に悩む七彩が見えた。

「えぇー…俺はぁ…何だろー……こ、声?かな」

「声ぇ?どゆ事?」

「えーっと、えっと、ほらぁーそういうビデオとか見てたらさぁー声可愛いとより興奮したりするじゃーん?」

「あー確かに。そゆ事ね~」

そこから喘ぎ声の話で盛り上がっているのが聞こえてきたが、七彩は早々に「ご馳走様ぁ」と言ってその場を去っていった。

(ふぅん。──声、ねぇ)

少し試したいことを思いついた俺は、食事を終えた後に七彩の部屋に向かった。

七彩の部屋へ着き、ドアをノックしても返答はない。少し気が引けたが扉を開けると、スヤスヤとベッドで行儀良く眠っていた。

昨日はたくさん酒を飲み、その後に俺をイジメ倒したから疲れていたんだろう。ベッドに腰掛けて寝顔を見つめると、長い睫毛に整った顔。同部屋の時は毎日見てたけど、こんなにゆっくり無防備な顔見るのは久しぶりな気がする。黙ってると普通に格好良いのになぁ、と思ってむにっと頬を突くと、んぅ、と声を出してゴロンと寝返りをうって背を向けた。

「──昨日の仕返し、させてもらうから」

俺はスヤスヤ眠る七彩の様子を確認しながら、仕返しに向けて準備を進めた。


◇ ◆


「えっと、これは…ん?」

七彩が起きたのは準備が完了して30分くらい経ってからだった。まだ完全に覚醒していないのか、少しだけ目元がとろんとしており、パタパタと手を動かしている。

七彩が使用している折りたたみベッドの上部には柵がついているので、そこに両手を固定して下せないようにさせた。上着は剥いだので上半身は何も纏っていない状態で、足は拘束していないが俺が乗っているので多分大した抵抗は出来ない。

「おはよ、七彩」
「あー…おはよ。えっと…何?」
「昨日はありがとな」
「……いえ、こちらこそ。可愛い柚木が見れてうれしゅうございました」

この会話あたりで目が泳ぎ出したので、今の状況がまずいと思ったんだろう。グイッグイッ、と手が取れないか動かしており、少しずつ顔が曇り出した。

「──七彩」

「っ、うぉ、何、だよッ」

覆い被さって耳元でゆっくり話してみると、ビクッと激しく跳ねたので頭を軽く抑えて低い声で囁いてみると、面白いくらいに体が跳ねた。

「な、なにっ、やめ……ちょっ、昨日はごめん、柚木がっ、俺以外に、可愛い姿見せるからっ…」

フルフルと頭を動かして逃げようとするので、痛くならない程度に頭を押さえたまま耳元で遊ぶと、その度に可愛く反応してくれた。

「最近、お前俺のこと責めすぎだし、ちょっとお仕置きさせて」

「あ、謝るから…っ、待って…耳、やめ…っ」

モゾモゾと腰を動かしながら涙目になってるのが可愛くて少し耳元で囁いていじめてやった。

「んんっ、……待って…俺、…っ、」

「何?」

「こ、声…だめ、かも」

「へぇ?」

「ゆ、柚木の声…っ、可愛いから、なんかっ…ゾクゾクする」

こいつが声フェチだと言っていたのは、風見先輩の影響だろう。あの人はかなり声が良く、攻める時は低い声で責めているのは想像がつく。

今、わざと俺も低い声で責めたので可愛いと言われたのは少し不満だが、俺の声でも敏感になってくれたのは嬉しい。

──まぁ今日は気持ち良いことは少なめにするつもりだから、ある程度感度を上げたら仕返しに入ろう。

「ふぁ…っ、ぁ、…ぁ、あぅ」

耳を舐めたり自分の中での低い声を出していじめていると、早くもピクピクと体が震え出した。試しに腰回りを撫でてみると可愛い声で鳴いたので、刺激を変えることにした。

耳から離れて顔を見てみると、真っ赤に染まった顔に、下がった眉。だらしなく開いた唇はとても色っぽい。

「なぁ、随分感度上がってるけど大丈夫?」

「だ、大丈夫じゃなぃぃ……外してぇ…やだぁ…」

(へぇ、可愛い。まぁ昨日の仕打ちは許さねーけどな)

そっと脇に指を添えると、される事が分かったのか激しく体を捩り出した。眉は下がったままで、顔はかなり焦っていた。

「ゆ、柚木っ……待って…今はまじでダメだから…!や…っ、んは、ぁぁ……!?」

待ってと言われて待つほど優しくないので、脇に添えた指を動かしてやると、腕を必死に下ろそうと力を込めている。

「ぅ……っ、…はぁ、やっ…めぇ……」

力を入れすぎて腕の筋肉が分かる位になっているが、拘束はとれないので腕は頭上のまま。プルプル震える腕を見て嘲笑いながら脇から二の腕を撫でると、鳥肌が立っているのが確認出来た。

吹き出すほどの強さで擽ってないので、七彩の口からは苦しそうな気持ち良さそうな何とも言えない声が漏れ、何度も拘束を解こうと腕を工夫してもがいている。

「残念だけど取れねーよ」

「ま、まじで…ごめんっ、昨日の事は、謝るから…!」

「昨日だけじゃなくて、この前の宴会の後の事も怒ってるけどな」

「えぇ…何だっけぇ…俺、何か、したっけ…」

部屋で俺を擽り倒して文字当てゲームをして恥ずかしいこと言わせたことを忘れているとは。

「ふぅん。忘れてんなら思い出させてやるよ」

「あっ、ぁ、あっ、待っ、」

指を胸の横に持って行き、優しく擽るとビクンと大きく跳ねてやだやだと首を振った。

親指で乳首を弄りながら、他の4本の指でサワサワと擽ると更に悶えが激しくなった。

「やめ…っ!!それやめてっ…」

気持ち良い刺激と擽ったい刺激に混乱しているのか、ビクンと腰を揺らしながら涙目で訴えてきた。

「無理」

「ぃあぁぁ…っ、ふはぁ、ぁは…っ、あ、ぁあ…!」

ぷっくり膨れてきた乳首を親指の爪で弄ると、ぎゅっと目を閉じて堪えている。その姿が可愛くて指を動かし続けた。

そろそろ刺激に慣れてきた様子なので、指を下へずらして七彩が一番嫌いな箇所に触れると、まだそんな力残ってたんだと言わんばかりに暴れ出した。

「ぁははぁ!! やめてぇぇ!!」

脇腹をこちょこちょと擽ると全力の抵抗と叫び声。クルクルと人差し指で脇腹をなぞったり、たまに指を立てて突いたりすると涎を飲み込む様子もないのか、口の端から少し溢しながら必死にやめてと懇願してきた。

(やめるわけねーだろ)

その言葉を完全に無視して脇腹のみを集中して擽り続けた。

「ひゃあははははっ!!やめでぇぇぇ!そこやだぁぁぁあ!!」

「うん。知ってる。だから擽ってんだけど」

もうこのモードに入ればどんな触り方でも効くはずなので、グニグニとツボを突くように揉んだり、指を激しくこちょこちょと動かして擽ったり、一番苦手だと思われるなぞる動作をしてみたりと慣れないように責めると、真っ赤な顔で暴れて泣いて悶えていた。

「やぁぁぁぁあ!!むりぃぃっ…それやだぁぁ!!」

どれが嫌なのか分からないが、とりあえずランダムに攻撃すると、ひーひー言いながら泣き叫んでいる。

「やめれぇぇぇぇ!!柚木ごめんやめれくらさいぃぃ」

「なんて?ちゃんと喋ってくんねーと分かんないけど」

「ぎゃあああああ!こんのドSがぁぁぁあはははははは!!いやぁあ!! あははははっ、ひっ、ははっ、ぐるしっ、ぐるじぃぃぃッ、やめでやめでっ、んひゃははははは!!」

「そりゃそんなに激しく笑えば苦しくもなるだろ」

「ひっ、ひはぁぁあっ、やめっ、やっ、…ぁぁ、あはぁぁぁぁッ」

脇腹ばかりで流石に可哀想だったので、また上に戻って脇の下を擽ると、再び激しい声が響いた。

「やだぁぁあっ、やっ、ぁはははははは!!あはっ、はははぁぁぁっ」

少しずつ汗が滲んできた肌は滑りが悪くなってきたので、仕返し用に準備した物を取り出すと、不安そうな瞳で見つめてきた。

「まずはこれ使おうかな」

手に取った耳かき。さじの部分で脇の下を穿ってみると、ビクンっと激しい程の反応が返ってきた。

脇腹の方が弱そうだったが、指以外の別の刺激だからか随分と効いている様子。

「ぃあ"あああああ!! やめっ、何そ"れッ、ぇぇぇ"ぇ!!」

暴れる二の腕を押さえつけて窪みを集中して狙えるようにしてから再度耳かきで優しくなぞると、面白い位の反応。

「ひぃあああああ!!それやだぁぁぁぁぁあ」

「へぇ。いつも使うなら筆だったけど、こういうのも効くんだ」

カリカリと優しく窪みを引っ掻く動作を続けると、ビクビクと震えて泣きじゃくり、涙が飛んでくる程に頭を振っている。

「や"めれぇぇぇぇぇぇぇ!!いやぁぁぁあははははは!!あはっ、ぁぁあ、はははははは!」

「んー?やめるわけねーじゃん。お前も俺がどんだけやめてって言ってもやめてくれなかったんだし」

そのままさじの部分を使って脇の下と脇腹を往復すると、甘えた声が聞こえた。

「やめっ……やだぁぁぁ…も、無理ぃ、……っ」

ゆっくり脇腹をなぞられるのが苦手みたいだが、かなり性感が入っている気がする。情事後のような表情を浮かべながらやめてと訴えてくる顔が可愛すぎて、優しく耳かきを脇腹に滑らせると、モゾモゾと腰が動き出した。

(へぇ。脇腹撫でられて勃つとか可愛い)

必死にバレない様に足をもじもじさせてるのが可愛くて、耳かきをお腹に持って行くと、ピクンとお腹が上下した。

「なぁ、今から腹に文字書くから当てろよ」

「!あ…っ」

ここまでいうと、前回のことを思い出したのか、あの時はごめん!!と泣きながら謝罪してきた。切羽詰まった必死の謝罪に応じてやる優しさは持ち合わせていないので、耳かきを腹部に添えて「た」と文字を描いた。

「んん…っ? た、…?」
「うん」

次は"ち"と書いてやると、擽ったそうに体を捩りながら、「ちぃぃ…」と声が聞こえた。

そして次は、ま、し、た、と書くと、ぶわっと顔が赤くなったのが分かった。

俺が書いた文字は「たちました(勃ちました)」。正直漢字に変換すると色々あるので今の混乱状態の七彩には分からないと思ったが、意外にも伝わったみたいで。

「た、勃ってない!!違う!ちがっ…」

足をバタつかせて暴れるので、足の間に腰掛けて思いっきり開かせてやると、服の上から明らかに主張したモノ見えた。

「ぎっ、ああああああ!!やめてやめてやめて!!」

「勃ってんじゃん」

ずるりとズボンを剥がせて下着姿にさせると、更に主張してるものが目立ち、挙句下着にはシミが出来ていた。

「ぎゃああああ!ばか変態見んなぁぁぁあ!!」

真っ赤だった顔を更に真っ赤にして閉じようとするが、俺の体を挟むだけで一番隠したい箇所が隠れる事はなかった。

「こうやって撫でられたら感じたわけ?」

「ひぅ…っ」

スッと脇腹を耳かきでなぞると、下着の中の七彩がピクンと反応した。

片方の脇腹は耳かきで、もう片方の脇腹は指で優しく優しくなぞると、思いっきり甘い声で喘ぎ、下着は更にシミを深くした。

「お前、ここすげー反応してるけど」

脇腹を撫でててきた耳かきを移動させ、形に合わせて下着の上からモノをなぞると、ビクンと腰が跳ねて先走りが飛び出した。

「下着の意味ねーじゃん。お前の先走りで耳かき濡れたんだけど」

カリカリと下着の上からシミが濃い先端部分を引っ掻くと、背中がのけ反り太腿が震え出した。

「~~ッ、ん、はぁぁぁぁ!!何すっ、……俺、お前にそんなっ、ことっ、したこ、と、なッぁぁぁあ、」

「そりゃおんなじ事だけを返すわけねーじゃん」

「それっ、やだぁぁぁ!!引っ掻くなばかぁぁぁ!!」

ギシギシと激しくベッドが軋む音が響きながら、七彩の七彩はもう限界を訴えている様子だった。

先端を引っ掻いたり裏筋をなぞってみたり、自身の付け根の根元をカリカリと擦ってみると、悶えと共に先走りが激しくなった。

(お?なんか結構激しい反応)

根元を触った時に反応が良く見えたので、下着の中に手を差し込んでやわやわと根元を刺激してやると、とびきり甘い声で叫んだ後、勢いよく白濁液が溢れ出した。

(え、まじか)

随分お早い射精に驚きながらも、七彩の下着が受け止めてくれたので、そこまで激しくは汚れる事はなかった。

下着の中は大変な事になっているが、気にせずに根元を扱き、ピクピク震えた先端を耳かきで擽ると、体の痙攣が激しくなり、ボロボロと号泣し始めた。

「ひぁぁぁぁっっ!!やぁぁぁあ!イッたぁぁあ!イッた今むりぃぃぃぃ!!」

跳ねる腰を押さえつけながら敏感になった先端を擽ると、ひーひー言いながら叫んでは暴れ出す。

辱めてやろうと思っただけでイカせる気はなかったが、こんなに悶えてくれるなら面白い。

下着の中で指の輪っかを作り、根元を捻る様に刺激しながら先端を強めに引っ掻いた。

「いやぁぁぁっ、柚木ぃ、イク…っ!またイクからやめれぇぇぇぇ」

「イケば?お前の下着が汚れるくらいだからいいよ」

「てんっめ……覚えとけよぉぉぉ!!」

「つーかこれ今までの仕返しだから」

「あっ、あ…イク…っ、ん、んんっ、」

イク直前の蕩けた瞳は、もっといじめたいと思わせる魅力があった。その瞳を見つめながら絶頂に導くと、再び溢れ出た白濁液。トロトロと下着の中を汚しながらこぼれ落ち、それをローション代わりに使って扱くと、先端からは出切っていなかった精液が溢れ出た。

ピクピクと痙攣する股間と足から離れ、耳かきを持って足の裏へ向かうと、やだぁ…とか弱い声が聞こえた。

下着の上からしか撫でていないとは言え、耳かきは七彩の精液で濡れており、滑りがある。足が動かせない様に自分の体を使って押さえつけ、足の指を丸くした足の裏に耳かきを這わせた。

「ひぅっ……」

足の指を丸めていても、土踏まずは丸見えなのでカリカリと濡れた耳かきで擽ると、嫌だと暴れ出す足。弱くて抵抗にもなっていないのでカリカリと土踏まずや踵を擽ると、また面白い程に跳ねてくれた。

自分がされて苦手だった指の付け根も刺激したかったので、丸めた親指を無理矢理掴んで開かせた後、親指から準備に耳かきで刺激してみた。

「ひゃははぁ…っ擽ったぃぃ…」

親指の腹、付け根、人差し指との間を耳かきで優しく刺激した後、人差し指、中指の順番で余す事なく触ってやった。その間七彩の口からは可愛い笑い声が漏れ、ピクピクと足は痙攣していた。

随分ポカポカしてきた足の裏を撫でながら次に狙いを定めたのは母指球周り。足の指と土踏まずの真ん中あたりの膨らんだ部分をスゥッと指でなぞると、ひゃあっと反応が返ってきた。

暫く指でなぞったり耳かきで引っ掻いたりと繰り返した後、土踏まずをなぞるとそちらの方が反応は大きかった気がする。

それでも足はそこまで弱くないのか、イッた後で敏感なはずの体でも軽い笑い声で済む程度。

(足は微妙か)

そう思って最後に一応踵を耳かきで引っ掻くと、ガンッと頭上から激しい音がした。

「!? なに…うそ!やめて!やめて!」

激しい音を奏でたのは七彩の手を固定している拘束具で、かなり強い力で暴れた様子。

(?)

とりあえずどの部分で悶えたのか分からなかったので、踵全体を耳かきで引っ掻いていると、一箇所だけ激しく反応する箇所を見つけた。

「~~~!?!?!?」

ガンガンと激しく腕をバタつかせて言葉にならない言葉を放っている姿を見て、ここ効くんだーと俺に知識を与えてくれた。

ちょうど踵から土踏まずへ向かう所らへんで、少しだけ窪んだ場所。そこを耳かきでカリカリと引っ掻いてやると、脇腹と同じくらい悶えてくれた。

「ここに文字書くから当てろよ」

わざと弱点をカリカリと引っ掻きながら言うと、言葉を返す余裕のない七彩。

「まぁいいや。当てなかったら終わんないだけだし、勝手にやるよ」

あまりに範囲が狭くても分からないだろうと思ったので、土踏まずから踵、そしてちょうどその間の七彩が悶えまくった箇所にも耳かきが当たる場所に文字を書くと、歯をカタカタさせながらも、必死に当てようとしてくれた。

今のこいつは特にどの言葉も恥ずかしいと感じないと思うので、羞恥目的ではなくただ単に遊ぶために文字を書いた。

一文字ずつ書き続け、七彩も泣きながら一文字ずつ答えてくれた。完成した文章は「もっとくすぐって」という言葉。

「七彩、もっかい言ってみ」

「も、もっと、くすぐっ、てぇぇ…もっと、くすぐっ、てぇっ、ねぇぇ、もぉやめてぇぇ……っ」

「えー?今もっと擽ってって言ったじゃん。言葉通り擽ってやるよ」

「どっ、えすがぁぁぁ…柚木が言わせたんだろぉがぁぁぁばかぁぁ……っ」

「んな態度なら──ずっとここ触るけどいいの?」

「──ッ、!?ぐぅっ、ぅぅぁあ、あ"ッ、んんん"ん~~!!ひっ、──ぅぅ、ッ」

悶えた足の裏の弱点を耳かきで責めると、言葉が出せない程に辛そうにしながら背中をのけ反らせた。

もう片方の足の裏も同じように指で引っ掻くと、両足の刺激に耐えれないのか号泣して泣きじゃくっていた。

「もぉっ、やめ、てっ……ぇぇぇぇぇ」

情けない程に涙声で許しを乞うので、その箇所は流石にもうやめてやり、ふと顔を見ると涙やら何やらでどろっどろになっていた。

「お前顔やべーな」

「誰の所為だばかぁぁ…拭いてよぉ…恥ずかしいっ、汚いぃ…見ないでぇ……」

グズグズと泣きながら顔を背けて照れる姿に少しだけ胸がキュンとした。

「どんな顔でも七彩は格好良いよ」

──まぁ流石に今の顔が格好良いとは思えないけども、反応をみるためにそう伝えてみると、めちゃくちゃ照れていた。

「そ、そんなのいいから早く拭いてぇぇ…!!」

「えぇ?お前の顔可愛くて面白いからやだ」

わざと顔を近付けて汚れた顔を見てやると、キッと睨みつけて頭突きしようとしてきたのでヒラリと躱した。

「ばーか。お前がする事なんて丸分かりなんだよ。反省してねーみたいだし、次は苦しいことしようか」

「もう十分苦しいんだよばかぁぁ」

大口を開けて文句を言ってきたので、ガボッとボールギャグを咥えさせると、んぐんぐと首を振ってやめろと訴えてきた。外れないように固定し、耳かきと同じく用意していたローションを見せつけた。

「んぐっ…!?」

「んじゃ第二ラウンドはローションな?──お前の大好きな脇腹中心にいじめてやるよ」

トロリと腹部にローションを垂らすと、冷たさにピクンと揺れた体。馴染ませるように肌へ伸ばしてやると、それだけで擽ったいのかジタバタと悶え出した。

「はーい。いきまーす」

滑りの良い手を脇腹に添え、優しく揉み込んでやると腰が浮くくらいに跳ねた七彩は、ボールギャグ越しに激しい声を漏らした。

「ん"──────ッッ!!」

体の反応を見るに、めちゃくちゃ効いているのでローションでヌルヌルと指を滑らせながら擽ると、激しく暴れ出した。

ローションで触ると少し強めの方が効くようなので、クニクニと揉んでみると、ガンガンと激しく腕が音を立てた。血管が浮き出るくらいに力を込めているようだが、今のところ拘束は取れる様子がなく、七彩は泣きながらブンブンと首を振っている。

「こちょこちょこちょ~」

「ん"んんっんっ、ぅ"ッ、うぅっ、んぐぅぅぅっ」

指を動かす度に跳ねる体が可愛くて、乾いてきたらローションを追加して擽り続けた。咥えさせたボールギャグの所為で呼吸も苦しそうで、今にも飛びそうな眼差しになってきた頃、耳元に唇を寄せた。

「七彩。まだまだ終わんないけど、気絶したら叩き起こすから」

「んぅっ……」

耳元で喋ると更に体が震え出したので、おそらく感じてくれてるんだろう。耳に舌を這わせて責めながら、ローションで濡れた指を脇の下へ持って行き、グリグリと親指で窪みをマッサージすると、んんんん、と激しくくぐもった声が聞こえた。

「ここ擽ったい?脇腹も弱かったけど、こうやって触るとこっちも効いてそうだよな」

クニクニと窪みに入れた親指を動かすと、ビクビクと跳ねて涙を流した。

「──可愛い。もっと泣けよ。散々お前も俺のこと泣かしてきたんだし」

「んぐぅっ、ぅ……っ、ぅぅう!うぅぅぅ!!」

俺のことを睨みつけながら何か文句を言ってきているがサッパリ分からない。

「何言ってるか分かんねーよ」

こちょこちょと擽りながら煽ると、動けない七彩はバタバタと暴れながら疲れ果てるまで悶えていた。


◇ ◆


「こんのバカぁぁ!」

結局あの後、何時間も擽り続けると、七彩は意識を失った。流石にやりすぎたなと思いながら、全てに綺麗にしてやると、数分後に七彩は目を覚まして寝転んだまま俺にか弱いパンチを繰り出した。

「今までのお前の仕打ちに比べれば可愛いもんだろ」

「可愛くない!!死ぬかと思ったんだからな!」

ポコポコと続けて繰り出されるパンチは弱すぎて全く痛みはない。

「くっそぉ、今日は二度寝してから休み満喫しようと思ったのにぃ…」

「今から満喫すればいいじゃん」

「こんな疲れ果てた体で満喫出来るかァァ!!ドS発揮してんじゃねーよ!お前は可愛いんだからドMになればぁか!」

「ふぅん?ドMはお前なんじゃねーの?そんな口叩けるなら続きしようか?」

寝転んだ七彩の脇腹を擽るとぎゃあっと激しい声が部屋に響いた。

「あはぁっ、あはっ、あははっやだっ、もうやめっ」

「はぁ。流石に俺も責めすぎて疲れた。ちょっと寝ていい?」

「えぇ…?やだよ!寝るなら部屋戻れよ!」

「いいじゃん別に。そんなに嫌?」

「いや…俺が嫌なんじゃなくて、柚木すぐ転がるじゃん!ベッドから落ちたら痛いぞ」

「ベッドから落ちるほど寝相悪くねーよ」

「まじで言ってんの?お前、一人部屋になってベッドだった頃何回も落ちてたじゃん!だからベッド撤収されてたくせに」

「…ベッド禁止令が出たから、たまには高い所で寝てみたい」

「まぁそんなに高くはないけど…しゃーねーなー。俺こっち側に居て落ちない様にしててやるから寝ろよ」

「うん……お休み」

「──はいはいお休み」

お互い背を向けると、俺は早々に眠りについた。薄れゆく意識の中「うおいいい!転がってきてるから!重いんだよバカ!」と聞こえたが上手く頭が働かずにそのまま意識を手放した。

end.

その後、柚木はベッドから落ちました。

中々ハードくすぐりが書けなかったのですが、いかがでしたでしょうか。少しでも気に入ってもらえると嬉しいです。

あまりに書けなくて同時進行で3つくらいパターンを変えて書いてたのですが、もう一つ違うルートを書いたので折角なので載せておきます。短めで二人の過去編です。











◇おまけ(覚醒した柚木)◆

柚木×七彩 過去編 七彩視点

◇ ◆

「柚木と七彩にも役職を与えます」

そう言われたのは、訓練をクリアして任務に出るようになってそれなりに実績を残せるようになった頃だった。

役職を与えられると、後輩の育成や訓練の担当、その他色々と任されるようになる。そして与えられて一番嬉しかったのは──。

「んじゃ、今日から七彩はこの部屋な」

一人部屋をもらったことだ。

上司達から役職の通達を受けた後、風見先輩に部屋に案内してもらった。

「やったぁぁ!ベッドだ!ベッドだ!」

折りたたみ式だが部屋にはベッドが置かれており、初めての自分だけの空間。今までは柚木と同部屋で床に布団を敷いていたので嬉しくて堪らない。

「ベッドそんなに嬉しいのか?可愛いなぁ、七彩は。良かったな」

案内してくれた風見先輩に「うん!」と笑顔で応えると、「じゃあ明日からは管理職として頑張るように。お休み」と言われて、一人の空間を満喫した。もう夜ご飯もお風呂も終わって、あとは寝るだけなのだが嬉しくて夜更かししていると、コンコンと扉がノックされた。時間を見るともう深夜1時。誰だろうと問いかけると、よく聞き慣れた声が返ってきた。

「七彩、俺だけど」
「あ、柚木!どうぞー」

そう言うと、入って来たのは枕を持った柚木だった。

同部屋の時は、いつも早寝だった柚木が、こんなに遅くまで起きてるとは。

「なぁに?どったのー」

「──俺、来週訓練の担当することになったんだ。部屋案内してもらった時に桜花先輩に言われて」

「わぁ、まじかぁ。…大丈夫?おいでー」

枕を握り締めて不安そうな柚木をベッドに招くと、遠慮がちにこちらへやってきた。

「俺、自分が訓練された時、すげーキツくて。それを誰かにやるの怖い。──出来るかな」

「でも役職もらった以上は、していかないといけないから頑張ろうよ。柚木は訓練どんなことされたの?」

「俺は…擽られたり、薬使われたり、色々……」

「俺もおんなじ感じー。あ、そうだ!それなら俺の事、今から少し責めてみる?あんまり親しくない人を責めるよりー、俺だとちょっと安心じゃない?まじで限界だったらやめてほしいけどー!人に触れる練習も兼ねてさぁ」

あまりに不安そうにしおしおしていたので、そう提案すると、柚木は「…いいの?」と上目遣いで訊ねてきた。

(あー…こんな可愛い奴が訓練なんて出来んのかね。でも、出来ないなら役職を外されて、一緒の立場で居れなくなるだろうし…柚木とはずっと隣でこの組織に居たい)

そう思った俺は、「うん!どんとこーい」と自分の胸を叩いた。


◇ ◆


訓練の時となるべく同じ状況を作るため、俺は上着を脱いで上半身を晒した。寝転んだまま腕は万歳をして、ベッドの上部にある柵にタオルで括り付けてもらった。

ぎゅっ、ぎゅっ、と取れないか確認して問題なさそうだったので「いつでもいいよ。好きに責めてみ」と言ってみると、柚木は遠慮がちに俺の体に乗っかってきた。

「──本当に拷問してると思って、本気できてみろよ。俺が判断してやるから」

「…分かった」

柚木は目を閉じて深呼吸した後に行動を起こした。表情は今まで見たことないような冷たいもので、少しだけ怖かった。

動き出した柚木がまず最初に責めてきたのは、万歳してがら空きになった脇の下。

こちょこちょと動く指に、俺も風見先輩にされた訓練を思い出して体をビクつかせると、柚木は俺を押さえる力を強めて、無表情で擽ってきた。

(こ、怖いっ、こんな柚木見たことない!)

腕を下げようと力を込めると、柵に固定したタオルが少しだけ音を立てた。

「んん…っ」

唇を噛み締めて耐えていると、脇から指が離れ、触れるか触れないかの優しい強さで脇腹を撫でてきた。

その刺激に思いっきり腰が跳ねて暴れると、初めて柚木の顔が少しだけ変わった。

さっきまで不安でいっぱいだった表情が、今は少し口角を上げた意地悪な顔。

(な、何だこいつ。スイッチ入った?)

「ちょ…っ、そ、そんなっ、顔、出来るなら…っ、もう」

「何で?──俺、まだ不安かも。七彩で練習させて?」

「──っ、」

明らかに不安な要素なんてないくせに。

柚木の指が優しく脇腹を撫でると耐えれなくて激しくのけ反ると、ふふっと声がした。

「ぅあっ……柚木たんま!たんまぁ!」

「ごめん。まだ不安だから、続けさせて」

「──っ、」

寝転んだ俺の上に覆い被さると、柚木は俺に顔を近付けてきた。

「な、んだよっ」

「表情見てたら分かりやすいかと思って。結構きつい?」

「ぁ……っ!ぁ、っ」

俺の顔をしっかりと見つめながらこしょこしょと擽ってくる指に力が入ってしまい、ググッと腕に結ばれたタオルが軋む。

「~~っ、んっ、んっ、」

可愛らしい表情はずっと俺を見つめ続けて、視線も恥ずかしくなってくる。フイと顔を背けると、柚木は耳元に唇を近付けた。

「七彩。責めてる時どんな表情か見たいからこっち見て」

「んんぅ…っ、ん、」

吐息でぞわぞわする感覚と、指は胸の横を撫で始めたので今にも声が弾けそうだった。

「や、やめっ………だ、めっかも、柚木…っ」

「だめ?」

コツンとおでこが合わさると、ニヤァとした笑いを向けられた。

「~~ッッ、」

揶揄われている気がして悔しかったので、むちゅっと唇同士をくっつけると、バッと勢いよく顔が離れていった。

「──っ、な、何すんのっ…」

「柚木がからかってくるからだよ!!」

カァッと顔を赤らめた柚木にべーっと舌を出してやると、むっと頬を膨らませた。

「ふぅん。まぁいいや。今後捕まった時変な奴にキスされるよりは七彩の方がマシだし」

「マシって何だよ!」

「それより俺、訓練出来そう。ありがとな」

「それなら良かったよ……俺からみてもお前は訓練側向いてそうだったよ。来週、その調子で訓練頑張れよ」

「うん。頑張るわ」

解いてくれるのかと思いきや、柚木は未だにニヤニヤ笑ったままなので不思議に思っていると、こちょこちょと脇腹を擽られた。

「んなぁっ!?なにっ、な──ッ、ぎゃあああ!」

「折角縛ったんだし、続きさせて」

「いや何でだよぉぉ!」

そこから暫く柚木の擽り攻撃は続いた。


◇ ◆


「はぁ。良かったぁ。俺、攻める方が楽しかった」

「ソレハヨカッタヨ」

容赦ないくすぐりに疲れ果てた俺は、ベッドでぐったりしていると、柚木はお休みと言って布団を被った。

「えぇ?ここで寝んの?一緒の布団で?」

「うん。七彩が居ないと変な感じするし、今日は一緒に寝かせて」

今までは床に布団を二つ並べて眠っていたので、一つの布団で寝るのは初めて。別に柚木だから嫌ではないのだが、コイツには一つだけ困ったことがある。

スヤスヤと寝息が聞こえてきたと思えば、ゴロンと寝返りを打ってこっちを向いた。

──あ、やばい?

そう思った時には遅く、柚木はこっちへ転がってきた。

「んぐっ」

俺の上に乗っかってきたかと思えば、そのままもう一回転してベッドから落ちていった。

「わぁぁぁ!柚木!何してんの!」

何故ここまで回転するのか分からないが、柚木はめちゃくちゃ寝相が悪くてよく同じ方向に転がり続ける癖がある。一緒に寝てる時はそれはもう大変だった。一度止まればあまり動かなくなるのだが。

起こすか悩んだが、床に落ちてもスヤスヤ寝てるので、布団を被せてやった。

自分一人でベッドで寝てるのも何だか悪いと思ったので、俺も一緒に床で寝ることにした。

折角念願のベッドで眠れると思ったが、俺は何故床で寝てるんだろうか。──そう思いながらも、可愛い顔で寝てる柚木を見て心は癒され、ぎゅっと抱き締めながら眠りについた。

end.
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