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ショタ変身編

俺達を子供にするな(1)

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 なんだか変な部屋にいる。なんとも表現すれば、ベッドはあるがそれ以外は全く無味無臭な感じの味気ない部屋だ。さっき寝たばかりだから夢でも見ているのだろうか? あっ、正義までいる。あいつ、夢の中まで出てきやがって。こういう時は目をぱちぱち開いたり閉じたりを意識すれば夢の中でも起きられるはず。


「おーーい、夢じゃねえぞ清美!」


 夢の中の正義が話しかけてきた。いや、これは夢だ。夢だから正義が何話してもおかしくはない。


「ほれ、ほっぺつねってやるよ」


びよよ~~


「いででで! それ以上伸ばすな!」


「なんかお前子供になったせいか、ほっぺが伸びやすくなったな。ほうれほうれ!」


びよん びよん


「いい加減やめろ! ほっぺが伸びる!」


 正義がようやくほっぺから手を離してくれた。

 あーいててて!

 ……ってこれ、マジで夢じゃないのかよ!? なんかベッドだけの何もない一室に俺と正義の二人だけってどういうこった?


「これってもしかして、誘拐・監禁ってやつ? 正義、なんか分かるか?」


「俺も分からねえよ。寝ていたと思ったらこんなとこにいてよ」


ピピピピピ


 何やら電子音が鳴っている。電子音をならしたのはモニターのようだ。


(自己紹介しよう。私はお前達が俗に言う宇宙人、地球外生命体だ。まずお前達二人を私用でさらったことについてお詫びをする。)


「清美、俺の顔面はたいてくれ。タチの悪い夢みてえだ」 


ぺちこーん


「ふむ、痛いな。夢じゃねえみてえだ」


「……まじかよ」


(まず清美という名前の青年よ、お前の身体を幼体化させたのは我である)


「なにぃ!? てめえが俺がガキになった諸悪の根源か!!」


(この星の生命体の繁殖活動に興味があってな。しばらくの間お前達二人の行動を観察させて貰っていた)



「え? つまり……」


「宇宙人が俺と清美のセックスをのぞき見していたというのか!?」


(そういう事になる。同性同士で性交を交わし、さらには性交の際に雄ながら母乳を出す。なかなかに二人が興味深い存在に感じ、研究対象とした。ちなみに清美なる青年を幼体化させたのは、性交にどのような影響を及ぼすかを見たかったからだ)


「そういうことか……おかげでこちとら正義がいつも以上に発情してエラい目にあっているぜ」


「俺は清美がエロい目にあっているおかげで良い思いをさせてもらったぜ! サンクス!」


「礼を言うな!」


(本題に入ろうか。この室内で行う実験に付き合って貰えれば、二人を元の場所に送り返すことを約束しよう)


「おい、まさか解剖するとか、脳を手術するとか、ぞんなものじゃねえだろうな」


「正義! そういうフラグたてるな!」


(安心しろ。我々にはそんな悪趣味はない。ただ二人の性交の様子を見せて貰いたいだけだ)


「それもそれで品がないだろうが!! つうか正義とのセックス見せつけるとかやだ!!」


「今更だろ。お前も散々人前で恥ずかしいことをやってきただろ?」


「そうだな、主にお前が原因でな!」


(ちなみにお前らの性交姿は二人に見られている)


「なにぃ!?」


(最近、雄の人間を二人ほど生殖活動の研究のために監禁していてな。そいつらの監禁前の生態活動を見たところ、お前達と同じ学校なるものに行く習慣があったようだ)


  正義が宇宙人の話で何かを思い出したようだ。


「そういえば、うちの学校の超有名な二人がしばらく姿を見せてなくて問題になっているんだよな。案外それだったりしてな」


「この宇宙人なら有り得そうだな……」


(監禁した二人には性行為を要求しているのだが、どうやら二人とも同性との性の経験は皆無だったようなので、その二人の勉強のためにとお前達二人を連れてきた)


「ってなんで俺達のセックスを見せなきゃいけねえんだよ!! つうか、既に監禁されているお二人さんも宇宙人の勝手で連れてこられて男同士で性交しろだの男同士の性交を見ろだの! どんなひでえ罰ゲームだよ!」


「要はいつも通りセックスすればいいんだろ! 清美! ケツを出せ!」


 正義は相変わらずのペースである。


(性交については、多少変わったデータを取りたい。正義という名の青年よ。そこにある円盤の上に立て)



「ん? あの円盤か」


 円盤に正義が乗っかると、異変が起きた。


しゅわしゅわしゅわ


 正義の身体が縮んでいっている。


「げぇ――――っ!! 俺までショタになっちまったぞ!?」


(幼体同士の性交も今後のデータとして見ておきたい。ゆえにお前にも幼体化してもらった)


「まっいいか! ガキの頃に戻ったみたいでわくわくしてきたぜ!」


(まずは前戯なるものをしてくれ。本番への移行はこちらの指示があるまで控えるように)


「は――い! 清美、とりあえず母乳飲ませろ!」


「お前適応性早すぎだろ……」 


 もう諦めて正義とセックスすることにしよう。早速

俺達はベッドの上で前戯をはじめた。


ちゅっぱ ちゅるっぱ


 少年と化した正義が俺の乳首を懸命に吸っている。


「くそ、体が小さくなっていつもと勝手が違うぜ」


 確かに、正義が縮んだ分いつもと違う感覚である。いつもの力強う吸引力も落ち、歯や舌も小さくなって俺に快感を与えようとするのがやりづらそうに見える。けどそんな正義を見ているとなんだか可愛らしく見えてくる。こいつも小さい頃は可愛かったんだなぁ……。小さい頃のままでいればよかったのに……。


「お前、すごく腹立つこと考えていたろ?」


「いいや、別に?」


「しらばっくれんな!」


がしっ


 正義が拳を振るうが、小さくなった分腕力は減っている。むしろこれなら俺でも正義相手に腕力で負けないんじゃないのかな?


「へへっ、まさか小さくなってお前が弱くなるとは嬉しい誤算だぜ! もう好き勝手にはさせねえぞ!」


「うるせえ! 身長が同じくらいになっても俺の優位には変わりねえ!!」


びいいいいいいい


 甲高い警告音が鳴り、思わず耳を塞いだ。


(指示通りにしないとどうなるか具体的に知らせていなかったな)


「あれ、なんかやばいムードか?」


「んだな」


 突如天井から、直径1mほどの鉄球と銃を持った生命体が現れた。生命体は銃から光線を放ち鉄球に当てた。


ぱりぃぃぃん


 鉄球は簡単に粉砕された。


(今の銃は高エネルギーの光線を放ち、物体を原子レベルまで分解する。お前達の対応次第でこれが放たれる対象が変わる。理解したか?)


 俺と正義はぶんぶんと縦に首を振った。

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