『手のひら。』

日向理

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Episode.32、Episode33

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5がつ26にち

こーえんでおにーちゃんの
おともだちができました
つぎもあそぶおやくそくをしました





















「ふぅ~今日はこの辺までかなぁ」


 「藤森さん、お疲れさま!」
「あ、お疲れ様です!」

 「藤森さんのおかげで色々助かってるわぁ」
「本当ですか?」
 「本当よ!」
 「社長も藤森さんが来てからいつも上機嫌なのよ!」

「ふふ^^」


「あれ?社長さんは?」
 「取引先の人と一緒にもう
  飲みに行っちゃったわよ!笑」
「随分早いですね 笑」
「接待ですか?」
 「私もね「接待なら領収証
  貰ってくればいいのに」って
 言ってるんだけどね」
 「「仕事だと本音で
  語り合えないだろー!」って 笑」
 「「本音で語り合えんとことなんぞ仕事はせーん!」
  っていうひとだから 笑」
「笑」

「社長さんらしいですね」

 「「最近は本気で仕事をする人間も
  減ってきた」って嘆いてたりもして」
 「「俺の若い頃はみんな命がけで
  仕事をしてた」って言うのが、
  お酒がまわった合図 笑」

「私は素敵だと思います」
 「ウチは社長の人柄あっての会社だからね~」
 「だからちっちゃいままなんだけど 笑」

「ここで働かせて貰えて…
 本当に嬉しく思ってるんです私」
 「やーっぱり藤森さん、真面目ね~ 笑」
「…恥」

 「じゃ私もお先に上らせていただきます」
「あ、はい!」
 「さなえちゃん、隣にいるからね」
「いつもすみません…」
 「いいのよ、一人でお家で待つのも可哀想でしょ?」
 「それにさなえちゃん私に懐いてくれてるし」


「そう言ってくださると助かります^^」
 「いいのいいの!」
 「助け合いが大事って言うでしょ」

      
   「鍵だけよろしくね~」

「はい、お疲れ様でした!」


    「さなえちゃん、また明日ね~」


      「うん!バイバーイ!」


                     カチャッ

                      キィ~




                     パタンッ



     「さなちゃん、お待たせ~」
      「何書いてたのぉ?」

 「さなのおたんじょーびのしょーたいじょー!」

 「さなちゃん、たくさんお友達できたみたいね」
        「んふふ~^^」




     「プレゼントは何がいい?」

    「ううん、ことしはいらないの」
          「?」

「「おもちゃの掃除機欲しい」って言ってなかった?」
  「そーじきは、サンタさんからもらうの」

    「でもケーキは食べるでしょ?」

    「ケーキもよーいしなくていいの」

   「ほかのひとがよーいしてくれるの」
       「え!?そうなの!?」

          「あ!」
    「でもママはそーろくよーいして!」
          「?」

 「さなちゃんいつもいらないって言ってたのに」
       「い~る~の~!」

         「ふーん」


   「ママ、おたんじょーびのケーキの、
   『ろーそくのまほー』ってしってる?」
  「ママは知らないなぁ~ ご本で読んだの?」

         ぶるぶる!

   「ううん、おにーちゃんからきいたの!」
         「!?」
  「さなちゃん、かなたくんに会ったの!?」

    「はいママ、しょーたいじょー!」

          「?」

「おにーちゃんがママにもわたしてねっていったの」
        「だからはい!」


         「・・・」


    「ママぁ、おなかすいたぁ」
        「かえろ?」

   「さな、ハンバーグたべたい」
        「う、うん」

      「じゃ帰ろっか!」
        「うん!」

                     カチャッ

                      キィ~


                     パタンッ


                   ガ‥ガチャッ
 
                 「かぎよーし!」



      「あ、ママ!またねこちゃんがいるよ!」
             「本当だね」
   



          「あのねこちゃん、
         お名まえなにがいいかなぁ」

       「タマとかは?」

      「んーー」

   「ポチは犬だもんなぁ」

     「!!」

  「ポチがいい!ポチにする!」
    「笑」

「ポチにまた会えるといいね」
「うん!」
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