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Chapter.5
Episode.25
しおりを挟む「ちょっともう、全然色々分かんないんだけど…」
「俺も全然分かんねぇ~…」
「なんで仁美さんと治氏が
付き合ってるの知ってるの?」
「え!?もう付き合ってんの!?」
「えっ」
「あ、でも11年経ってんだから、
付き合っててもおかしくないか…」
「…ん?」
「「突然言うのもあれなんだけどさぁ」って治氏から
話がきて、「僕が仁美ちゃんのこと好きだって
言ったらどう思う?」って聞いてきたからさぁ」
「「それって言わなくても知ってたんで、寧ろ
やっと!?って感じです」って、
こないだ返した…ってちげーか 苦笑」
「11年前」
「さっきからよーすけの言動、
全然分かんないんだけど…」
「B組わかる?」
「いや、全然」
「希は?」
「ううん、全く」
「マヂで!?」
「…ってかその通りになってるからいいのか」
「その通り?」
「俺って結構、貰ったもんを左ポケットに
入れる癖があんのよ」
「その癖を知ってそうなみんなが
「は!?」って顔になったから、
たぶん別の人が用意したんだろうけど」
「ポケットになんか入ってたの?」
「うん、レシート」
「レシート!?」
「うん、それでレシートの裏に
ムッチャ小さい字で色々書いてあって」
「陽介氏!それ見たい!」
「ああ、いいよ」
「…ちっさ!!」
「だろ! 笑」
「なんか気付いたらさ、
「私は誰!?」みたいなっちゃってて」
「もう、チョー焦っちゃってさぁ」
「まずそれがサプライズ1な?」
「砂漠!?エジプト!?取りあえず
ピラミッド見れんの!?とかなって」
「「ここは何処!?」って事は
『記憶喪失』まぢのやつじゃん!って更に焦って」
「ってのがサプライズ2」
「そしたらポケットにそれ入ってるのに気付いてさ」
「ほぉ、そう言うことかぁって思って、
そん時は岡崎陽介?ってなってたんだけど」
「ジョン化して元に戻ったら、
なんかよう分からんけど記憶も戻った」
「ジョンが陽介を導いたんだ…」
「いまだに11年経ってるって
ちょっと信じられないんだけど…
超絶美人になった仁美さん見て、
「あ、11年ホントに経ってんだなぁ」って」
「なんて書いてあるの?」
「『岡崎陽介』さま
信じられないとは思いますが、今は2018年、
貴方が33歳になった年。
11年間、貴方は深い眠りについていました。
貴方が眠ってしまっていたその間は、
『落合健治』という人が貴方の身体を守ってきました。
貴方がこれを読んでいるとすればそれは、
貴方が目覚めたということ。
もうすぐあなたの仲間たちがやってくるでしょう。
お帰りなさい、岡崎陽介さん」
「よくお前これ読んで
「ほぉ、そう言うことかぁ」って思えんな」
「まぁ考古学とか歴史学とか言語学とかやってると、
わりかし昔も説明できないものがわんさかあるし」
「それに拓也の顔、ムッチャ33だったから、
もう俺が納得すればいいだけなんだって思って」
「なに?そのアバウトな納得の仕方 笑」
「『なんで?』なんて悩んでてもしゃーないもんって
いっぱいあるじゃないですかぁ」
「例えば、指に生えてる毛とか「…えっと・・
これはなにを保護するものなのでしょう…」って」
「考えるやつなんて誰もいないでしょ 笑」
「ふふ 笑」
「中身がホント昔のまんまの陽介氏だ 笑」
「当たり前やん、いきなり11年後です言われても
…いきなり33にはなれないだろう 笑」
「確かに 笑」
ボッ!! 赤面 照
「で、それも再発したんだ 笑」
「しゃーねぇだろう?
11年前の仁美さんしか知らないんだから」
「ってかどうやったら、こんな綺麗になんだ!?」
「仁美さん今、女優やってんだよ」
「え!?Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」
「まぢだよ~♪」
じーっ
ボッ!! 赤面 照
「また仁美さんが遊び始めた 笑」
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