蒼き流れの中で

白い黒猫

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十六章 〜真実がひらくとき〜 カロルの世界

慰安室にて 最後の接吻

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 イービスは青々と葉を茂らせるテンプルムアルボムの木を前の顔を顰めた。
 気を放ち空間の避け目を探る。事件より数日程時間が経過している事もあり、ここから足取りを追うのはもう難しい。
 検査官はイービスが態々出向いてきた事に緊張したような視線を向けていた。
 たかがアミークス一人の連れ去り案件に、イービスが出てきた事が意外なのだろう。
 ノービリスの原理主義者は時々戯れにアミークスを攫い嬲り殺す事をする。
 嘆かわしい事態ではあるが、珍しい事ではない。イービス程の地位の者が現場に態々出てくるまではない事案。
「その人物は、失踪ではなく此処で連れ去られたとみて間違いないようです。不自然な空間の乱れかあります……。
 しかし何故人里離れたこんな場所にアミークスが一人でいたのか……」
 検査官の言葉にイービスはチラリと冷たい視線を向ける。
「ここがその者の娘の死に場所だからだ。
 攫われた人物は研究所に努め、しかもカエルレウスの子供の現場責任者。
 身柄保護を最優先に動け!」
「御意」
 検査官は顔を緊張させ敬礼し答える。
 イービスはそれに頷き、そこから一旦現場から足で離れてから研究所に転移して戻る。空間を乱し現場検査を乱さない為だ。
 イービスの帰りを察したマレが近づいてくるのには気が付いた。しかしイービスはそちらには行かず行方不明の研究所職員のいた職場へと向かう。部屋で書類を調べていた部下に視線で問うた。
「今の所、他のカエルレウスの子供達関係者に異変はありません。
 変に我々か動くと奴らの気を引きますので、影らに見守らせています」
 部屋に入ってくるマレの姿にイービスは気が付く。
「マレ、研究所に確かカエルレウスの子供はもう一人いるな。そいつはこの事に気が付いているか?」
 マレは頷く。
「察して私に面会を求めて来ましたので。
 現状況の説明をした上で他の子供達へ口外しない事を約束させました。
 フラーメンは第一世代において師であると同時に親的な存在。下手に動揺を広げる訳にはいきませんので」
 行方不明の研究所職員の娘であるフラムモー后。他所で今働いているシワンに余計な状況が伝わっていない事にイービスは安堵する。
「このフラーメンという人物は、カエルレウスの子供計画についてどこまで詳しい?」
 イービスはマレに業務的に問う。ここで変に同情とかいった感情を出して話をする意味はない。
「計画初期から関わっていただけにアミークスでは第一人者と言うべきでしょう。
 ただ研究成果には興味なく、子供達の生活環境の整備、教育をライフワークとしていました。
 個々の子供達の進路については私よりも詳しい」
 マレも冷静に返してくる。マレの答えたその内容は悩ましい。
 聞くところ失踪した研究所職員は情が深く人格者と評判の人物。それだけに容易に子供らの情報を洩らすとは思えないか、拷問などの暴力には慣れてはずがない。
 敵がただ嬲って殺す為に連れ去っていたならまだ良いが、どういう人物か理解して攫ったとなると厄介である。
 攫われたフラーメンは壮年といって良い状態の人物たけに、前者である可能性は低い。遊ぶ場合は見目が良く若いアミークスを選ぶ。
「マレ殿心配するな、子ども達に関しては手をうってある」
 マレは敢えて言葉にしなかった内容も察したが、何も余計な事を言わず頭を黙って下げた。この状況で攫われた研究職員の安否を語る事は無意味だからだ。
 
 イービスとマレが想定した通りの結果が待っていた。数日して研究所職員の遺体が見つかる。
 崖の下に放り捨てられた遺体は落下によるものか、痛めつけられた為か身体中の骨は折れていた。
 事故であり得ないのを示すように、その死体の顔には耳がなく、手と足には指がない。身体中には焼きゴテか何かを押し付けられたのか醜い火傷が散っていた。衣類はなく尊厳も何もない状態で放置されていた。
 裸ゆえにそういった損壊状態がよく見える。
 気温が低く薄暗い遺体安置室でマレはとり乱す様子もなくジッとそんな遺体を見つめる。
 その瞳は静かなようで強い感情が秘められていた。
 瞳だけに滾らせた感情が見えるが所作は柔らかく、白く長いその指で横たわる研究職員を優しく撫で髪を整える。
 そんな惨たらしい遺体を前にしたマレに、イービスはなんと声をかけるべきか悩む。
 クラーテール以外の人に強い興味深く持つことが無く、寧ろ冷淡。イービスはそう思っていただけにマレの意外過ぎる表情と反応に戸惑ったからだ。
「私など……のに」
 イービスはマレが何を言ったのかよく聞こえなかった。
「マレ殿?」
 イービスの言葉に何もマレは答えず、遺体に微笑みかけ、痛ましい身体に布をかけ隠してやる。
「ラリー、もう苦しむ事はない、穏やかに眠りなさい」
 そう声をかけマレは痛ましく醜く歪み汚れた顔にキスをした。その行為に驚くイービスに気がつきマレは寂しげに笑う。
「この者と私は、かつて伽をして子供を作った」
 イービスは頷く。それは認識していた。
 マレの側で過ごすようになっても二人が業務の事以外で会話しているのも見たことがない。親しいという認識もない。
 この人物はあからさまにマレへのただならぬ想いを込めた目でいつも見つめていた。しかしマレは素っ気ない冷たい対応をしていた。
「存じております。しかし貴方がそんな事で相手に気をかける人には思えなかったので」
 マレは苦笑する。
「私をどこまで冷酷な人間だと思われていたのか……。
 一度身体をつなぎ子供までなした相手と、他人になるとでも? かといって男女としての愛を育まれる訳でもない。それゆえに下手に近すぎる距離感で付き合えない。
 それに色々ありすぎた。私はこの者の人生を散々狂わせ壊してしまっただけ。これ以上苦しめないように距離を置いていたのに……。
 ……こんな口づけはなんの慰めにもならない……私の自己満足でしかないかもしれませんが、何かを返したかった……。
 生きている時に一度でも抱きしめてやれば良かったのか……それも今では分からない」
 そう言って死者を見つめるマレにイービスは悩む。
「マレ……私の執務室で休みませんか?
 お茶を用意させます」
 その言葉にマレは顔を横に降りもう少しこの部屋にいると答えた。
 
 そんな時に公安職員が慌てた様子で入っていて、イービスに話があると呼ぶ。現場で何か問題があったようだ。
「私の事は気にせず、どうぞそちらへ」
 何か起こった事を察したのだろう。マレは言葉でイービスの背中を押す。
「貴方は……」
 『此処を動くな』と言いかけて、こんな場所にマレを放置も出来ないとも思う。共に部屋にいた部下にイービスは視線を向ける。
「マレ殿を研究所までお送りしろ! 私の指示があるまでそこでそのまま警護を!
 マレ殿、私が行くまで研究所で待機していて下さい」
 マレは真っ直ぐイービスを見つめ素直に頷く。
「私は自分の業務に戻ります。貴方は貴方のお仕事に集中して下さい」
 マレの返事に満足し、イービスは司令本部へと移動する。現場への事故ごときに自分が呼ばれた理由を知るために。

 部屋に入ると皆の視線がイービスに集中する。
「何があった?」
「新人調査員が任務中にネズミと接触。交戦の末に死亡しました」
 イービスは息を吐く。いくらキッチリ訓練して指導してもこういう被害は絶対になくならない。
「犯人は姑息なことに武器で攻撃したようです。
 しかし転移術で逃亡した為に、その足取りと転移術使った人物は特定できています。
 そこから実行犯らも割れるのも時間の問題です」
 イービスは頷いた。ファクルタースで攻撃しなかったのは術を放った事で個人の特定を避けるためだ。
 そんな派手な動きをする実行犯も、あくまでも原理主義団体の枝葉部分でしかない。
 本人は自分こそが組織を牽引していると思っているようだが、要は切り捨て要員である。そいつを直ぐに捕らえても意味がない。だから泳がす事にした部下の判断は正しい。
「で、どうして俺を呼んだ?」
 そこまでの道筋が出来ているのなら、報告をするだけで良い筈なのに部下は態々相談をもちかけてきた。
「その亡くなった新人ですが……パッセルと言いまして――」
 そこまでの言葉でイービスは溜息をつく。それがどういう新人なのか情報があったからだ。
「しかも最期にあのカロルに対して何か情報を飛ばしたようです。
 その事を含め彼に連絡して内容を聞き出したいと思っています。しかしあのカロルが冷静に対応してもらえるかどうか……」
「カロルは友の死に気が付いているのか?」
 部下は難しい顔をする。
「いえ、そこまではなさそうです。会話をしていたので何かを察してはいると思うのですが」
 イービスは気を飛ばしカロルの様子を探る。
 ボンヤリとしながら作業をしているようだ。ひどく動揺した様子はない。
「遺体は?」
「検証も終わったので、まもなくコチラに転移されてくるかと」
 敵の転移術の後を探るために、その追跡検証作業が終わってから遺体は搬送される事となっている。
「慰安室は一番奥の部屋にしろ。私も影で立ち会う」
 イービスの言葉に、部下はあからさまにホッとした顔をする。イービスはその態度に気が付いたがあえて指摘も注意もしなかった。

 ※  ※   ※

 カロルにとっていつもと同じ変わり映えしない変わりない日が今日も始まった。いつものように目覚め、未だ見習いでしかない自分に情けなさを感じつつ出勤する。
 他愛ない会話をパッセルと交わし悔しい気持ちを隠し送り出した。
 今日もつまらない省内の仕事をして時間を潰す。夕方になれば任務から戻ってきたパッセルと共に晩飯を笑いながら食べるのだろう。
 パッセルがネズミ探しをしている間、カロルは膨大な数の咎人に囲まれていた。迷路のような巨大書庫の中に膨大な咎人の資料が眠っている。
 長きにわたる公安の功績の歴史であり、咎人たちの愚行録。
 情報管理科の倉庫内で専門係官が処理を済ませた。或いは捜査資料として持ち出され返却された咎人の資料名前順を棚に戻す。
 簡単といったら簡単な作業。わかり易く整理されている倉庫は資料の量の関係で広く高さもある所に管理され広さは半端ない。
 下の方ならば良いがカロルの届かない高い場所は棚に付いている梯子を使わないといけない。
 その梯子は棚の上下のレールに設置してある為に横にスライドして移動ができる。
 その仕様が最初こそは面白く、滑るように梯子を動かし仕事をして楽しんたが一週間で飽きた。
 しかし今日はそんな静寂と集中を破る者がいた。

【……ァ……ォ……ゥ】

 強烈な刺激を伴いながらも不明瞭な心話。その状態であっても相手が誰であるのかカロルには分かった。その言葉が自分の名であることも理解出来た。
【パッセルとうしたんだよ、急に。何か面白い事があったのか?】
 友からの連絡が嬉しくてそう応える。パッセルもカロル同様退屈で話をしてきたのだと思ったから。
 しかし直ぐに違和感を覚える。繋がった心から感じられたのは陽気なハッセルらしくない、喜とは程遠い感情。強い緊張、恐怖、焦り、そして使命。
 大丈夫か? 何か言葉か形になる前にそういった思いを投げていた。
 その言葉に対しての返答はなく、ある単語のみ強くカロルに返る。

【クラーテール】

 何故今その単語をパッセルが言ってきたのかカロルには理解出来ない。
【?】
 カロルは言葉でなく 感情で問いかけるが、 パッセルからそれ以上の言葉は何も返って来なかった。
 その後何度も友へ言葉を投げかけるが一切返信はない。
 何とも言えない不安と気持ち悪さを感じながら倉庫での時間は過ぎていく。
 仕事に集中出来る筈もなくただボンヤリと棚を見つめる時間をどの程度過ごしたのか。カロルは、近づいてくる足音に我に返る。
 近づいてきたのが情報管理科の人間ではない事にカロルは首を傾げる。

 それからのカロルの記憶は酷く曖昧だった。
 やってきた男に冷たく暗い部屋に連れていかれた。そこで言われた言葉の意味からして良く分からない。
 眼の前で横たわるパッセルの状態も訳わからなかった。

『任務中に不穏分子と接触しやられた』

 ナニソレ? ドウユウイミ?

 カロルは思う。
 薄暗い遺体安置所にあるそれは、カロルの知るパッセルとはかけ離れとモノになっている。
 それが友であったものと思えない程無機質な物体。
 頬をそっと触るがそこに生命のある温かさはなく人形のようだ。
 胸には穴が空いており、そこから夥しい量の血が流れたのだろう。服は濁った赤の色に染まっている。
 もうその穴から更に血が流れることもない。そのことが、パッセルはもう蘇生といった処置はもう無意味な状態の死体でしかない事実を突きつける。
 それが死体でしかない事は明確だがカロルの頭はそれを拒絶する。
「……パッセルが……やられる……訳な……い」
 何かの間違えだ。カロルはそう考える。だから今目の前にあるのはパッセルではありえない。体術の訓練では優秀な方で、戦闘素人の敵に負ける筈がない。カロルはそう思い直す。
「お前はパッセルと話をしただろ? 彼はお前に最期何を伝えた?」
 部屋にいた男のそんな言葉にカロルの中で感情が弾ける。
「パッセルがやられるわけ無いだろ!!
 コレは嘘だ! パッセルは強い! 死んたりしない!!」
 カロルは叫ぶ。宥めようと肩に置かれた手を激しく払い感情のまま叫び続ける。身体と目の前が熱く赤くなっていった事までは覚えているが、そこでプツリと記憶が途切れた。
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