蒼き流れの中で

白い黒猫

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十六章 〜真実がひらくとき〜 カロルの世界

華の咲く場所、咲く時

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 ソーリスの宮殿には見事な薔薇の庭園がある。これは三位テルティウムのシルワの研究所にいる男の指導の元作り出されたもの。
 庭園全体の光景は勿論素晴らしいが、そこ咲く薔薇はそれは見事で一つ一つの薔薇そのものがまた完璧な芸術品だった。
 薔薇を作り出したのはシルワの研究所において植物学の賢威でもあり、その部門のトップにいる男。
 今シルワが歩いているのは、その男に個人へと与えた温室。彼が最も愛する植物、薔薇の研究を行う為の個人的研究所であり住まい。
 そこにシルワは、そこのあるじに許可を得ることもなく侵入し堂々と歩く。
 入った途端に感じる濃厚で香しき薔薇のアロマもシルワの心を華やげることはない。
 シルワは気を放ちこの温室の主を探す。会議の後に部屋に来るように促した筈なのに、男は無視してここに篭ってしまったのだ。
 優秀な男だが、いささか性格に問題がある。元々研究者はコミュニケーション能力に難のある、自己中心で癖のある変人が多い。
 自分の興味のある事が何よりも優先され、他のことが後回しにされる。
 研究所の中でもここの主は最もその特徴をもった人物だといえよう。

「サニー、君は本当に美しいわ。やっとこうして会えてどんなに嬉しいか」

 黄色の薔薇にウットリとした表情で話しかける熊のような体格の男がそこにはいた。シルワはその男を、殺意に近い怒りを籠めた視線で睨みつける。
 薔薇に人の名前を付け恋人のように扱うこの男。それがこの温室の所有者。名はラーディックスという。
 シルワの気配に気が付くと、ムカつく程嬉しそうな無邪気な笑顔を向けてくる。
 顔は髭で覆われていて顔は見えにくい筈なのに、この男の表情はよく分かる。シルワが自分の元に訪れてくれた事が嬉しくてたまらないのだろう。
 ならば何故、呼び出しを無視したのか? シルワはその部分にも苛つく。
「シルワ様見てください! 今日サニーが漸くその顔を見せてくれたのです。蕾の時から可愛らしかったのですが、開花するとこんなに美しくなりました。
 やはり咲いてこその薔薇。
 この絶妙な色のグラデーション。花そのものが光を放っているように見えませんか?」
 新種の薔薇が初めて花開く瞬間が、シルワの呼び出しよりも優先されたようだ。
 まだシルワの怒りが怖く逃げて、呼び出しても来なかった方が可愛げがある。シルワは溜息をつく。
 先ほどの会議の際、内向的なこの男らしくなく積極的に決議を促していた。需要な決議に特別な想いをもってというよりも、薔薇の事が気になっていたのだろう。
 笑顔でシルワに薔薇新しい恋人を紹介しているラーディックスにシルワは冷たい視線をむける。
「確かに美しい。黄色というか黄金のようだ。これも素晴らしい薔薇。流石です」
 ラーディックスは当然のように頷く。シルワも研究者の一人だからこそ研究の苦労は理解している。
 成果の報告を感情的に受けてぶった斬る事はしない、褒めるべき事は褒める。
「光降祭の為に作りました。シルワ様の衣装の彩りにと思いまして。この子はきっと貴方の美しさを見事に引き立ててくれるにちがいありません。
 ……シルワ様ご加減が悪そうです。今、お忙しいですからお疲れなのでしょうか?
 良かったらあちらで休まれてください。
 私の娘達も喜びます。貴方を全力で癒してくれますよ」
 シルワは溜息をつく。
「気分が悪いのではない、機嫌が悪いだけ。
 理由は分かるだろ?」
 ラーディックスは少し目を逸らすが、直ぐに労るような表情でシルワを見つめ、傅くような態度で東屋に誘う。抱きあげ運ぼうとしたがシルワは断った。
 東屋は奥に行くにつれ段が作られているという不思議な形をしている。最上部置かれたソファーにシルワは座る。柔らかく座り心地の良く優美な、デザインの一人がけのソファー。このソファーはラーディックスがシルワの為だけに用意したもの。それだけあり、身体に馴染む形でクッションの硬さも絶妙で座り心地は最高。シルワ以外は絶対誰にも座らせない。
 いつシルワが訪れてもいいように背後には常に最高な状態で花開いた薔薇が配置され、シルワのから見える風景もこの温室において最高の眺めになる様に計算されている。
 この段は下段で座るラーディックスが座ると互いに良い感じに目を合わせ座らせる事が出来るから。同時にこの場所はラーディックスにとってはそこは祭壇であり、何処よりも尊い聖域だった。

 見事な薔薇の咲き乱れる薔薇の温室にて、薔薇よりも美しいシルワと向き合うのは巨漢なクマのような筋肉隆々な髭面の男。その男は土弄りをするために動きやすくラフで汚れまくったボロボロな格好をしている。
 しかも木の板を合わせ作った簡単なベンチにラーディックスは座る。
 二人の間にはテーブルはない。ラーディックスがシルワの姿を、何にも隠されることなく見つめたいからだ。その為にお茶はシルワの座るソファーの横に配置されたテーブルにお菓子と共に置かれる。
 そんな両極端な二人が向かい合ってお茶を飲む。パッと見た感じチグハグな光景だが、ここではありきたりな普通の光景。
 花の香りのするお茶を一口飲み、横に置かれた可憐なデザインのテーブルにカップを置く。
シルワは座っていてもやや高い位置にある男の顔を見上げる。相手は目をキラキラさせてシルワを幸せそうに見つめ返している。シルワの赤く形の良い唇が動く。
「貴様、何故私を裏切った?」
 シルワの冷たい言葉にラーディックスは驚いたように顔を横にふる。
「裏切る? とんでもありません……なんでそんなことを? 
 私のした事は間違えていないはずです!」
 シルワは目を細めるが、ラーディックスは逸らさず寧ろ誇るように笑う。しかしシルワの表情が冷たいままなのを感じ、立ち上がりシルワに近づき足元に跪く。
「……貴方の為に動きました!」
 シルワの膝に、毛むくじゃらの大きな手をのせ縋るように見上げてくる。まるで飼い主に必死に媚を売る犬のように。シルワは鼻で笑い細く綺麗な指をラーディックスの固くてうねった髪に絡める。
「私が士爵を辞したから、貴方の蕾は貴方の元に居続ける。違いますか?」
 シルワは眉を寄せる。
「私が断れば、ヤツらは一位ブリームムもしくは二位セクンドゥム十二位ドゥオデキムムの元の士爵を退けその地位にあのあの蕾を植え替えるでしょう。貴方から蕾を奪い」
 ラーディックスはシルワの膝に恭しい仕草でキスをする。
「煩わしい事を放り出して、また研究のみに従事したいからだろ?」
 シルワの言葉に困ったように笑い、ラーディックスは目を少し逸らす。図星だったのだろう。
「シルワ様~! 貴方の名を持つ薔薇がようやく完成しそうなのですよ!
 集中したいでは無いですか~!
 シルワ様の薔薇に付き添い愛でていたい。それこそ昼も夜もなくずっと成長を見守りたい。
 そう考え思うのは当然では無いですか!
 貴方様に捧げるに相応しい薔薇が漸く出来るのです」
 そう力説され、シルワは溜息をつく。この男は薔薇を、そして次にシルワのことを盲目的に愛している。
 数いる部下の中でも特に変わり者。こんな獣のような異様な風貌でもシルワの愛人の一人。
「貴方が誰よりも大切にしているあの蕾を、他のヤツに渡す訳にはいきません。
 貴方の元でこそ、アレは伸び伸びと育ち晴れやかに咲きます。
 私の仕事は貴方の為に美しい華を咲かせる事。
 華は繊細です。最適な環境を与え育まねば美しく咲きません」
 シルワがここに来たのは半分八つ当たりする為でもある。
 この男は二位と十二位の口車にのり、勝手に士爵の地位を捨てた。いやそういう言い方をすると可哀想なのかもしれない。
 シルワの部下だけあり、こう見えても優秀で頭もよくキレる人物。考えなしで行動したのではなく、最もシルワの意志に沿う結果に繋がる行動をしただけ。
 座り込み甘えるような仕草をする男の頭をシルワは撫でる。
 この男ラーディックスに働きかけた二位と十二位も、一応シルワに気を使っての流れだろう。ここで無用に十二爵内で揉めて遺恨を残す訳にはいかない。だからといってそんな配慮してきたことを褒めるつもりも、有り難いと思う気も無い。

『貴方に黙ってすすめたのは謝ります。でも悪い話ではないでしょうに。貴方の研究においても』
 そう申し訳なさそうな表情をしつつも呑気な様子のトゥルボーを思い出しムカつく。
『本当は俺が欲しかった。あの一族を俺が一括管理するのも悪くは無い事ですし。
 しかし【衰亡の兆し】の研究はブリームムからの特命。貴方の領分。ソレにマレは何やかんやいって貴方に一番懐いている。だから貴方に託した。
 貴方のあの子に対する所有権。その事を明確に知らしめる意味でも今回の事は意味あるのでは?』
 そう人の良さそうな顔で笑いそんなことを言ってきたトゥルボー。

 指に絡めていたラーディックスの髪を引っ張る。
 かなり痛かったと思うが、ラーディックスは気にしていない。シルワを一心に見つめているだけ。
 
『何故そんなに怒るのか?
 貴方は何も失わないどころか、今までと何も変わらない環境で過ごすだけというのに』
 能天気にそんな事まで言ってくるトゥルボーに、呆れるしかない。
 十二位に関しては、離れてこちらの会話の様子を伺っているが、近付くことはない。いい歳してシルワの逆鱗にあえて触れたくないのだろう。
 予想よりシルワの反発が大きかった事に皆ビビっていた。そして十二位は弟にシルワのご機嫌取りを任せ逃げているのだ。
 まだ向き合い対話しようとするトゥルボーの方が大人である。

 ソーリスが可決側を最終的に指示した事でとめられなかった流れ。あの男とその息子だけあって、大きくしか物事をみない。シルワはため息をつくしかない。

『一つだけ忠告しておきましょう。
 能力も高く頭も良い人は、それだけ物事が良く見えて、何でも思い通りに操れて動かせると思っている。
 実際そうですが、そうはいかない相手もいますので。
 覚えておいて下さい。貴方でも行動を制御出来ない人間がこの世には沢山います』
 トゥルボーは、あまり実感として理解してないのだろう首を傾け面白そうな目でシルワを見下ろしていた。
『並外れた馬鹿と、感情のみで動く理論が通じない阿呆。コイツらを舐めたら痛い目にあいますよ。
 貴方が相手にしようとしているのはそういう相手だと心して挑まれて下さい』
 そこまで言ってあげたのは、シルワにしては親切心だった。後は此方に迷惑かからないように好き勝手にやれという感じである。
『私は貴方がたの尻拭いに疲れ果てている。
 もし問題を起こしたとしても、貴方が責任とって最後まで処理して下さいね。私は知らない』
 そう言い放ち議場を去った。

 思い出すだけに頭にくるので、掴んでいる髪を荒く引っ張る。シルワは気持ちを落ち着かせる為に、深呼吸をする。夜露に濡れた薔薇の香りを楽しむ。
 足元では男が縋り、許しを乞う為に言葉を続けている。
「私には人を相手にするような、まつりごとは向きません。
 単なる貴方の下僕。
 見守りたいのは貴方の世界と、美しい花たち。それだけなのです。
 そもそも士爵の地位など私には烏滸がましい」
 シルワに触られ見つめられ相手も興奮してきているようだ。顔を高揚させシルワへの愛を訴えはじめる。
 士爵は十二爵に次ぐ地位で各十二爵が部下として二人づつもつことができる。
 士爵の地位は誉れ高く、社会においても高位のもの。しかし十二爵に面倒な仕事を全てふられ、無茶振りをされ、扱き使われるだけの面倒な仕事をするだけの職業であることは意外と知られていない。
 この男のように、仕える上司に傾倒し傍に居る事こそ何よりの幸せと思える変態。もしくはそういった仕事に何よりもの生き甲斐を感じ燃える変人がなるもの。上司となる人物によって、職務環境に差はあるものの、どの上司の下であっても楽な職業ではない。
「私は貴方の完全なるしもべ
 ご存知ですよね? その事は
 地位などで縛られずとも、変わらず私は貴方に仕え続ける。一生を貴方に捧げています。
 貴方という美しき華に囚われた、憐れな蜂なのですから」
 頬をシルワの膝に擦り付け、目を瞑り間近で感じる良い香りを堪能している。
「あの不安定な蕾とは私は違う。もう貴方だけの囚人です。私は既に貴方のモノなのですから。私の心の全て、身体の全ては貴方のモノ。
 逆にあの蕾にこそ、鎖が必要だ。貴方の元にシッカリと縛り付ける為に。
 士爵という鎖であの蕾を貴方の支配下における」
 シルワは微笑み男の頬を撫で、髭に指を潜らせる。その感触に男は幸せそうに目を閉じる。
 華奢で可愛らしく美しい容姿の少年が好きなシルワ。容貌がシルワの好みからかけ離れているのに、このラーディックスが愛人でいられているのは理由がある。
 この獣のような風貌の男は、シルワの視線と言葉で責められるだけで悦ぶ。その様子がシルワからみて思いの外可愛く、それはそれで楽しいからだ。
 しかもこの男は身体の関係は求めず交わらせる事も求めない。ただシルワが見つめながら愛でる事で勝手に昇華し満足する。シルワの前だけ無防備で素直。恥も衒いもなく愛を示し、シルワが与えるどんな行為も悦び、乱れ狂う。そんな相手可愛くない訳がない。そんなに悦ぶならばとことんまで乱れさせ狂わせたい。
「分かっているよ。お前の想いは。
 本当に……お前は愛らしい」
 シルワの言葉に期待するようにラーディックスは顔を上げる。二人きりでいると、ラーディックスはかつてシルワの元で学んでいた学生に戻る。少年のように無邪気にあどけない存在となる。
「しかし、私に黙って行動したのはいただけないな。悪い子だ」
 シルワは妖艶に微笑み、ラーディックスの腿を靴で強く踏む。
「あっ♪」
 嬉しげな声をあげラーディックスは震えた。
「叱られたくて勝手に動いたのか? 仕方がない子だな」
 グリッと尖った靴の先をラーディックスの腿にくい込ませる。
「ち、違います。あ、貴方に喜んでもらいたくて……。ウッ」
 上ずった言葉を返しながら許しを乞うラーディックスにシルワは嗤う。その笑みをラーディックスは恍惚とした表情で見上げる。
「アッ、ン……シルワ様。アンッ、ァァ」
 踏まれ痛めつけられる腿の痛みと、反して優しく顔を撫でる指が与える感覚。その二つの刺激にラーディックスは悶える。
 足を離し踏むのを止めると切なげにシルワを見上げてくる。その表情がシルワにはたまらない。
 ラーディックスは離れた手を取り啄むようにキスをして愛を強請る。
 シルワは手を払いラーディックスの唇から離す。その手をラーディックスの髪をかき揚げるように動かした。
 優しく撫でるためではなく、掴み強めに引っ張り自分の前に引き摺り持ち上げ、膝立ちにで控えさせるため。
 そうすることでソファーに座るシルワと顔が近付く。
 シルワは男の耳元に唇を近づけた。近い距離に麗しいシルワの顔が来たことで、その感動にラーディックスは震える
「今回の事はお前がその馬鹿な頭なりに、私の為に考えた事。許してやろう」 
「あ、あ、ありがとうござぃ……ます……。
 シルワさま……ァッ……愛しています……」
 フフっと笑うシルワ吐息が、ラーディックスの耳朶を擽り男はフルフルと震える。男は足を広げたシルワの股の間に膝立ちして囁かれている。抱きしめられているに等しい距離感。その状況にもラーディックスは興奮し恍惚な表情を浮かべる。
「私も愛しているよ。
 だからもう勝手に動くな。お前は私のモノだろ? だから私の言葉で動け。分かるな」
 シルワはラーディックスにそう優しく囁き、耳朶を舐めあげてから傷つく程度に噛む。ラーディックスは仰け反り果てた。
「そんなに嬉しかったか。そういう所が本当に可愛い」
 ハァハァと息をして震えながらも、膝立ちのままの格好でシルワの前にいるラーディックス。
 大きな身体の男がズボンの前を濡らし子供のようにシルワを待つ。イッた余韻に震えながら。
 尚もシルワを感じ、身体も滾ってきているのだろう。股間部分が不自然に膨らんできている。身体に似合って逞しい男のソレが薄い布を押し上げている。ラーディックス同様震えながら、シルワからの受ける更なる刺激を待つ。
 シルワはソファーに深く座り直し、ラーディックスと距離をつくる。そしてゆっくり視線で男の身体を撫でる。その視線でも興奮してきたのか、ラーディックスの息が荒くなっていく。男にとって、碧石のような美しい瞳で見つめられる事も快感で悦びなのだ。
「濡れて気持ち悪いだろう? 脱げ。全部。ありのままのお前を見せろ」
 シルワはそう男に命じた。ラーディックスの顔に歓喜の感情が湧き上がる。本格的に可愛がってもらえる事の期待に心が踊るから。
 ラーディックスは可愛く返事をして着ている服を全て脱ぎ捨てた。顔どころか全身毛むくじゃら。本当に獣のような体躯が現れる。美しいとはいいがたいが、シルワはそれを可愛いと思った。
 股間をイキリ立たせたたまシルワに跪き、その足にキスを落とす。よりシルワから愛してもらえるように必死な様子で……。
 シルワは立ち上がりそんなラーディックスを楽しそうに見下ろした。碧の瞳はギラギラと輝いて、薄く赤い唇は愉快そうに口角をあげ釣り上げている。
 今のシルワの表情は獲物を嬲り甚振り殺そうとする猫によく似ていた。
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