蒼き流れの中で

白い黒猫

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十四章 〜想いとズレていく現実〜 カロルの世界

契約による婚姻

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 イービスの部屋のソファーに腰掛けながらカロルは悲しいのか? 怒りたいのか? 安堵したいのか? 言葉で表現出来ない複雑な感情を持て余していた。気分を落ち着ける為に部屋を見渡す。イービスが自分より大きな居住区を与えられている。入ってすぐにカロルの居住区全部を併せた程ある広々としたシッティングルームがあって、さらに色々繋がる部屋がいくつかある。
 もう仕事をしている事で、与えられている部屋もそれなりのサイズがあるようだ。生活に必要な寝室など基本的な部屋に加え、会議や打ち合わせも出来るスペースに、仕事の為の資料を置く為の書斎等もあるのだろう。しかも専任と思われる侍従が数人常駐している。与えられる居住空間の差は、この世界におけるその人物の重要度にに比例する。これだけ立派なエリアを与えられているという事は、イービスが世間でそれなりに認められているからという事になる。格下と思っていた相手が自分より遙かに厚遇されていた事もカロルを落ち込ませる。

 イービスはアミークスの子供を部屋に連れて帰り、侍従に用意させていた浴室へと連れて共に血で汚れた身体を浄め、シッティングルームではなく、よりプライベートなエリアにある部屋のソファーに少年を座らせる。
 固い表情で黙りこんだままの少年はイービスの物であろう大きめなガウンに包まれた状態で無表情である。顔色も白くいつもより彼をか弱く小さく見せていた。少年は人形のようにイービスに世話されるままで座っている。イービスは侍従の手ではなく自ら髪を拭いてやったり侍従に飲み物を彼の為に用意させたりと甲斐甲斐しくお世話をしている様子にも違和感を覚える。ノービリスとアミークスの関係が逆のようだ。二人ともガウン姿である事で、別のふしだらな関係にも見えてカロルはイライラした。しかも二人は正面に座るカロルを、意識すらしてない。
「あの老いぼれって何者だよ! マレにあんな事をしたばかりか、父上や兄上にあんな口聞いて!」
 胸の中の感情を持て余し一人で解消も出来ず、浮かんだ様々な疑問を誰かに聞きたいと思い勝手に付いてきたのだが、ここまで存在を無視されると気分も悪くなる。だからカロルは声をそう張り上げることで、自分の存在を主張する。
 イービスは向かいのソファーに座るカロルを見てため息をつく。
「あの会話聞いていたら分かるだろ? お前の兄だ。トゥルボー様より七十年程前に生まれている筈」
 その言葉にカロルは純粋に驚くしかない。兄といっても。あの見た目からもっと上の相手なのだと思っていたからだ。
「それであの老け具合有り得ないだろう! お前の父親の方が明らかに若いぞ!」
 イービスの父親はまだソーリスと同じくらいか少し上に見える老け方であるが、先程の男はヨボヨボの老人だった。
 イービスは溜息をつき、まだ濡れた髪を苛立ちげに描きあげる。
「あの男が特殊だからだ。ルークスの血を引きながらアミークス程度のファクルタースしかなく、しかもそのファクルタースを発動させることも出来なかった。とは言え潜在的にルークスの力を持っている為かアレでも能力の割に長生きはしている。
 そんな状態だから劣等感も強く優秀なアミークスに対する嫉妬も強かったのかもしれない。あれ程の感情をマレ殿に抱いているとは、考えてもいなかった。第一接点もまったくなかったし」
 イービスはもう太陽の子供相手でもニヒルに敬称をつけるどころか、名前で語ることすらしなかった。
「なんだよ、それ。完全な八つ当たりじゃん!
 アイツやはり殺すべきだった!」
 そんな理不尽な事で殺されかけたと思うと、怒りが込み上げる。マレの死が避けられたと感じたからこそ、尚更怒りと憎しみの純度が上がる。
「あの男がいくら大罪人でも、裁き断罪する権利はお前にはない。それをしたらますます事態はややこしくなるだけだ。マレ殿が何故あの状態でもお前を止めようとしたのか理解できてないのか? お前に馬鹿な事で罪を犯させたくなかったからだ」
 イービスの言葉にカロルは拳を握りしめる。
「で……マレは大丈夫なの? まだ辛そうだったけど、」
 頭の中で色々と浮かんでくる言葉を口にする。
「まあ痛みはしばらく残るだろうけど、トゥルボー様の施術なので怪我や術紋解除の影響はないと思う。それに今はソーリス様が保護されているから安全だ」

 フッ

 イービスの回答に、馬鹿にしたような鼻で笑う声が聞こえる。その声がした方向をみるとアミークスの子供が何故かイービスを睨みつけていた。イービスもその表情に純粋に驚いた顔をして見つめ返している。
「保護ね……ノービリスにとっての守る、救うって……本当に自分本位というか……」
「シワン?」
 イービスが先ほどまでの偉そうな態度が嘘のように、動揺した顔をして隣の少年を呼びかける。
「所詮……俺達アミークスは貴方がたにとって駒か道具でしかないからね」
「……それ本気で言っている?」
 イービスが傷ついた顔でそう聞くが、怒りの籠った目はまっすぐイービスに向けられている。
「いつも、こっちはただ従わされ、巻き込まれ、振り回されるだけ! 結局奴隷状態である事まったく変わっていません! 馬鹿にしています! 精神崩壊したとしてもその身体が生きていたら良いって……」
 カロルは少年が、何を怒っているのか分からなかったが最後の部分で納得したし同意も出来た。
「あれは本気な訳ないだろ助かったと分かったから言えた言葉だ、トゥルボー様なりの冗談だ」
「まったく笑えません」
 言葉は冗談にしても、トゥルボーは何かやってはいけないことをマレにした事はカロルには理解出来た。それにあの言葉にはカロルも傷付いたので思わず頷く。
「マレ殿は、トゥルボー様にとって今はかけがえのない友人だ! 解るかあの方の事。二位セクンドゥムである事の孤独が! そんなトゥルボー様が珍しく懐にいれたのがマレ様! だからこそあんな無茶でもして助けた! それ程あの方にとってマレ殿が大切だからだ!」
 トゥルボーを崇拝していて過去に側仕えを経て侍従までをしていたイービスはそう訴えると、子供は一瞬黙り込むがすぐに顔を上げイービスを睨みつけてくる。
「貴方がたの大切って、そもそも何ですか?
 后制度もそう、マレ様の事だって利用できる道具としか思っていないくせに……。相手がどんなに悩み苦しんでいるかも関係なく、ただ従う事を強いているだけ」
 その言葉は決して怒鳴っているという訳ではないが鋭く激しかった。大人しそうで静かな顔だが、表情には今何故か凄みがあった。その為にカロルは何も反論する言葉が浮かばず聞いているしか出来なかった。事実アミークスはノービリスに従って生きるべきだとも思っているから。
「我々ノービリスはアミークスを奴隷なんて思っていない。それに后の事は強制ではない!
 指名された者の自由意志に任されている」
 イービスは冷静な声でそう返す。
「自由意志?! 本気でそう言っていますか? そのように指名された人が本当に断れると?」
 イービスは多少気圧された表情をするが頷く。
「お前の姉は断っただろ? トゥルボー様の求婚を」
 あのトゥルボーの求婚を断った人がいることにカロルは驚く。トゥルボーに一時の相手としてだけでも誘われれば、誰もが喜び応じるだろう。このイービスもそうだ。求められ迷うことなく喜び身を預けてきていたはず。だからだろう、イービスの返した言葉に多少怒りが帯びている。
「その後、アイツがどれ程周りから非難されたことか理解しています?
 結局うけるしか選択肢はなかった。彼女は追いつめられてあんな悲劇を起こした」
 イービスは顔を顰める。
「罪を犯したことまで、我々の所為にするな! それはあの女が愚かだっただけだろ!」「マギーの事を何も知らないくせに、彼女を非難するな! どれ程苦しんだか、罪と知りながらその道を選んだ辛さを! 何も悩まず罪を犯したと!? 苦しみながら選び、選んでからも苦しみずっと……」
 ついキレて叫んだイービスの言葉を遮って、さらに怒気を孕んだ少年の反論がくる。
「そして罪を理由に好き勝手縛り付ける! それがお前らのやり方だろ! 本当は罪のことなんて些細な事で大して気にもしてないくせに!
 マレ様の事だってそうだ! マレ様が行った事は確かに正しくはないかもしれない。それであなた方に何の迷惑、何の被害がありました? 何もないですよね。しかしそれでマレ様をこの土地に縛る枷にしたのでは?」
 イービスは目を瞠る。
「マレ殿の罪は問題大ありだろ! どれ程大きな問題になったか。逆に今こうして普通に生活出来ている事の方が奇跡だ。
 お前が二歳くらいの時だから知らないかもしれないが、それはもう大騒ぎだった。マレ様が犯した事は決して些細な罪とは言えない。分かるだろ! 后という地位とソーリス様を侮辱した行為だ」
 少年の茶色の眼が細められる。
「后の在り方ってそもそも何なのでしょうね? そもそもノービリスの子供を産み出す事でその役割を終えているはず! しかし何故一生をその子供の為に尽くさなければならない事になっているのでしょうね? 人一人の一生を縛り付ける事を平気に強いてきて何とも思われていないと?」
 カロルは、少年がとんでもない事を言った事だけは分かった。
「な、お前何を言っている! 母親は子供を慈しみ愛する事は当たり前だろ!」
 そう思わず口を挟んだカロルを少年は冷たい目で見つめかえしてきて、それ以上の言葉を続けられなかった。ハッキリ言うと気負わされていた。
「俺は母性というものがどういうものかは分かりません。赤ん坊は可愛いものだし、お腹の中で育っていく時に情も湧くものだとは思います。
 しかし人それだけで幸せになれますか? 愛する人がいても契約だけで番わされ、その一生を捧げる事を強いられる人達の気持ちはどういうものなのでしょうね。そういう后が今までどれ程いたか理解してますか?
 アミークスの伽は、養育の義務まではない。伽の後は自由に生きられる。しかしノービリスとの伽した后は、もうアミークスには戻れない」
 カロルは相手が何言っているのか、分からなかった。そもそも后に選ばれると言うことは、能力の高いノービリスの妻になれる言うこと。名誉な事てもあっても、憂い悲しむべき事ではない。そしてマレと父親は確かに伽というら契約から自分を産み出したかもしれないが、その後も身体を重ね愛し合っている。ソーリスやカロルに縛り付けられて生きている訳ではない。そう言おうとしたが、言葉が纏まる前に少年はイービスに視線を戻してしまう。
「そもそも前后とソーリス様の交わした契約を、イービス貴方は知っていてマレ様が大罪だと仰っていますか? 私はこないだ書類を整理して纏めたから知りました。カエルレウスの計画における契約の全てを」
 イービスは契約の内容を知らなかったようで黙り込む。
「書面見る限りはあくまでも、クラーテールとマレ様に求められた事は、ただ伽をして子供を成す事。それだけです。
 その後は『自由で、その後の生活を一切束縛する事は無い』とまで書いてありました。文脈から、この土地から二人が去る事も視野にいれて作られていたようです。
 二人が后の契約を破棄しないで土地を離れようとした事は過ちかもしれないけど……二人は契約上においては何も問題のある事はしていない」
 イービスは顔を激しく横にふる。カロルは二人の会話に口を挟む事も出来ずに聞いている事しか出来なかった。内容が色々な意味で衝撃が大きかった。しかしさらにイービスの口からさらに驚愕する言葉を聞かされる。
「しかし、二人は姦淫を!」
 カロルの頭が真っ白になる。
「お前ら、さっきから何を言っている! そして……そして、誰だよ! それ、そのクラ……クラ……」
 叫び声に二人はハッとした顔をして叫んだカロルを見てから、二人で顔を見合わせる。少年は視線を逸らした。イービスは顔を顰めカロルを見つめている。
「お前には関係ない、知らなくても良い人だ。頼むから今は黙っていてくれない?」
 イービスはそう冷たくカロルに言い放ち、少年に声をかけ二人はカロルを無視して見つめあう。
「縛りつけていると言うが、マレ殿は連れ戻されたのではなく自分で戻ってきたと聞いている。
 俺の感じた事だけど、そもそもマレ殿はそんなヤワな方ではないよね? アミークスでもノービリスでもあれ程、ソーリス様やシルワ様にハッキリ意見を言える人はいない! 自分の意見や意志を俺が見ていても怖くなるほど通す人。それで俺達に囚われていると言えるのか?
 ハッキリ言うと、もしここから本気で出たいのならとうの昔に此処から去っている。そういう人だ! あの人は」
 イービスの言葉に、少年は黙り込み悩みだす。その表情から怒気も引いていく。そんな少年に近づき肩に手をやりイービスは更に言葉を続ける
「確かに、未だにアミークスを蔑んでいるノービリス多くいるよ!
 でもそんな奴らと俺やトゥルボー様を同じに見ないでくれ。
 トゥルボー様も今までの后という制度に疑問を持たれている。だからこそ夫婦としても相手と向き合いたいとして、色々動かれていた。そして今のソーリス様の后にも心を砕かて家族として接している。
 俺はそもそもノービリスとアミークスと言葉で分けること自体が間違えていると思う。そんな垣根なく能力ある者は取り上げられて共に社会をうごかして行けばいいと思っている。
 お前の事もノービリス、アミークスとか関係なく、お前という人間が気に入って友達になった。お前は違うのか? 俺の事をノービリスとしてしか見てないのか?」
 少年の手を握りそう必死に訴えるイービスは、カロルの存在を完全に忘れてしまったように見える。カロルの元々混乱していた思考はますますこの部屋で畝り絡まり何が何だか分からなくなっていた。今日一日で得た情報も多すぎてそれがカロルの脳で処理出来ない。
「申し訳……ゴメン言い過ぎた。というか君に八つ当たりだったね……イービス」
 イービスは首を横に振り微笑む。
「当たり前だ。あんな出来事目の当たりにして混乱するのは仕方がないよ。それなのに、よく頑張っていた」
 そう優しく声をかけ少年を抱きしめる。少年の目からポロリと涙が溢れる様子をカロルは興味ない劇を見ているようにぼんやりと見つめる。
「怖かった……また家族を失うのではないかと……」
 仲直りした様子の、二人が抱き合った体制で何か話をしている。少年はイービスの腕の中で震え泣いている。彼は感情を爆発させたことでようやく負の感情を取り払え、こうして泣けることも出来たのだろう。しかしカロルの心は晴れるどころかまずます畝り重くなっただけ。そんなカロルを受け入れ抱きしめてくれる人もいない。目の前の光景も意識の中でぼやけて会話すらカロルの耳には入ってこなくなる。
 フラフラとした足取りで、部屋を出た。

『二度とここから逃げ出すことはしない。
 そうするしかない状況だから。もうどこにも逃げられない』
 ―――マレは俺から離れようとした?―――

 今日耳にした言葉の断片がカロルの心の中で、何度も浮き上がってグルグル周り、嫌な色を帯びて積もっていく。

『ただ伽をして子供を成す事。それだけ』
 ―――マレと父上は愛し合って……―――

『この土地から二人が去る事を前提に作られている』
 ―――マレは俺の事を……―――

 私室に戻ると、部屋付きの侍従がカロルの顔を見て驚きの表情をする。
「どうされたのですか? 顔が真っ青ですよ」
 まっすぐ自分へと向けられている、気遣うような表情をボンヤリとカロルは見つめかえす。
「……なんか疲れた」
「すぐに、お休みになられた方が良いですよ。それとも何かを飲まれますか?」
 カロルは首を振り眠りたいと答える。侍従はカロルの肩に手を回し寝室に誘う。その手の暖かさに少しホッとする。カロルは黙ったまま素直に従う。上着を脱がしてもらっている時にカロルはふと頭に蘇った言葉が気になってくる。

『愛する人がいながら契約だけで番わされ……』
「クラーテール……か……」

 侍従は手を止める。
「何か仰いましたか?」
 カロルは虚ろな瞳を侍従に向ける。
「クラーテールって誰?」
 カロルの質問にあからさまに侍従は動揺する。
「え、あの、どこでその名を……」
 顔を顰めてそう聞いて来るところをみると、侍従にとってあまり良い印象の人物ではないようだ。
「どうでもいいだろ! 何者だ?」
 侍従は何故かカロルから視線を逸らす。

『二人は姦淫を!』
 イービスの言葉が脳裏に蘇る。
「……シルワ様の元にいた人物で……、しかし私は会った事はなくあまり良く知りません。
 もうかなり昔に亡くなっている人ですし」
  しどろもどろと話す侍従の言葉を聞いていたが、『亡くなった』というワードを聞きカロルの心にホッ安堵の気持ちが沸き起こる。
「そうか……もういないんだ、死んだんだ~。ならいいや」
 そう言ってから大きく溜息をつき明るく笑うカロルを、侍従は何故か怯えたような顔で見つめる。しかしカロルはそんな事も気にすることもなく、侍従の手で寝着に着替えベッドへと入り眠ることにした。この日は色々疲れる事が多すぎた。心が休養を求めていたようでカロルはすぐに眠りの世界に落ちていった。

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