蒼き流れの中で

白い黒猫

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十一章 ~自由という名の~ キンバリーの世界

温かい手と、嫌な視線

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 四人を乗せた馬車はダライ皇国が用意したもの。作りも丁寧で乗り心地も最高のモノである筈だが、流石にずっと乗り続けるのはかなりの苦行。
 歩いて旅をしていたキンバリーには一日こうしてジッとしているというのにも慣れていない。しかも道中に感じた世界はどこが神の国という感じで、地獄に近かった。
 痩せているせいで目だけが目立った人がただ黙々と働き、森で道に生えている草を必死に食べる子供。
 村の入り口に見せしめで吊るされた遺体。何も言わずそっと強く手を握ってくれたイサールの手の温かさがありがたかった。
 領主の館の用意された一室に案内された時には精神的にかなり参ってしまっていた。部屋に入りキンバリーは大きく溜息をつく。
 深呼吸をしてから気分を切り替えることにするが、うまくはきかない。結界でコチラを探ってくる気も遮断したことでようやく寛げた。壁一枚向こうにある世界を想うと心穏やかになる訳ではない。とはいえベールも今はなく、ゼブロの人の眼も一切ないことで少しだけはホッとする。
「お疲れ様。身体が凝ってツライそうですね。マッサージでもしましょうか?」
 イサールの申し出にキンバリーは慌ててしまう。冷静に考えたら今日もかなり近い位置にて過ごしていた一日が蘇る。
 一行を気持ち悪く探りを入れてくる気を蹴散らしてきてくれていた。ずっと気遣われていたことに今更気が付く。
 馬車でもずっと握ってくれていた手。ただいるだけで心が疲弊していく世界においてどれほど心強かったか。同時に恥ずかしくなり俯いてしまう。そこで見えたイサールの手が視界に入りドキリとする。
 ローレンスの手とはまた違った指の長い大きな手。細く長く綺麗だが男性だけに節々も盛り上がっていて自分と比べるとゴツイ。やはり性の異なる相手であることに今になって意識してしまった。その様子を迎えに座るマグダレンが睨むように見詰めている。
「この変態、何どさくさに紛れてキミーの身体に触ろうとしている!」
 軽く動揺して答えられないキンバリーに代わってマグダレンがそう答えた。イサールは驚いたように顔を横にふる。
「いえ、私はただキーが少しでも楽になったらと思っただけで」
 マグダレンはそんなイサールに目を細める。
「そういう時は、一番年長者であるラリーを気遣うのが筋ってものだろ! 一番若いキミーにそう声かけるところに下心が見えているというもの」
 イサールは大きく溜息をつく。
「一番疲れた顔をキーがしていたから。そう声かけただけですよ、そんな下心なんてありません」
「おい、人を年寄り扱いするな!
 マグダ、年齢はお前と変わらないだろ!」
 ローレンスはヤレヤレといった顔をする。マグダレンの意識をイサールから反らせようとする言葉だろう。

 この国のもつ何とも言えない嫌な空気でマグダレンもかなり気がたっていたようだった。そのはけ口にイサールを使おうとするのを、ローレンスはなんとか止めようとしている。あまり効果があったようには見えなかった。
 マグダレンの視線はまったくイサールから離れない。

 とはいえそういう感情になるのも当然といったら当然。今四人がいる領主の館も異様としか言いようがない。広大な土地に高い塀に囲まれて建つ。外の世界が嘘のように花が咲き乱れた美しい庭園をもつ煌びやかで立派な建物で。別の国に来たかのような錯覚を起こすところだった。
 笑顔で迎える領主一家は皆体格がよくお腹も妊婦のように飛び出している。案内された食堂では、この人数では食べられないような食事が並ぶテーブル。
 信じられない事はテーブルについているのは男だけ。複数の妻や娘は後ろに並ばせ立たせたまま男達が食事するのを見学させている。
 最初、最も上座である場所にマグダレンとキンバリーが座らせる事にも難色を示した。
 一方ダライのパラディンはマグダレンを最もこの四人の中で上位の存在と何故か認識している。それだけにそこは譲らない。
 ローレンスもダライの人達の反応を見て、あえて二人を上座に座るように指示する。上位の存在とすることにしたようだ。ダライの人に余計な手出しをできないように。自分は二人の護衛としての立場を演じることにしたようだ。ここでは余りにも女性の地位が低い。
 彼らが女卑の感覚で二人を扱う事を避ける為だ。パラディン達もあくまでも四人の従者という立場を貫き遜った態度を貫く。
 高位の巫である彼らがそうすることで、ダライにとって皇帝、神官長同様に尊い存在である。そうゼブロの人に強く訴え印象つける。
 二人が上座に座った所でこの部屋にいる他の女性の地位が上がる訳でもない。居心地は最悪のままである。
 イサールはというと、喜々とした態度で、二人に仕える騎士の役割を演じている。
 食事中、イサール一人は楽しそうだった。陽気に振る舞い、イサール流の女性賛美の持論を展開する。態とあろうがその事が食事の席をさらに微妙なものとしていた。豪華で味は良かったのだろうが、そんなのを楽しめる空間ではなかった。
 食事するということでケープを外さざるを得ない。その時の領主一家の男たちのネットリとした視線が気持ち悪かった。
 露骨で、そして剥き出しの欲望に満ちた顔。クチャクチャと肉を食べながらキンバリーとマグダレンを見つめているのだ。楽しい訳はない。
「女相手にそんな諂った態度をするとは、情けない。男として恥ずかしくないのか? みっともない」
 そう横柄に言い放つ領主にイサールはニッコリと笑う。
「価値観の相違ですね。
 私の国では権威や権力を振りかざし恋人や妻を手に入れることは最高に卑俗な事。
 それは知恵もない、馬鹿がするとされている事だから。
 美しい女性が心底喜び微笑む顔、それを引き出させる事が出来ることこそが男の甲斐性。
 身体だけでなく、心と心を繋ぐことによって築き上げていく関係。
 なんて詩趣もあり粋だと思いませんか?」 
 領主らを激怒させ部屋から退室させることで、居心地の悪い会食はお開きとなった。 

「申し訳ございんません。私もまだまだですよね。色々今日あったこと心乱されているようでは……」
 部屋に戻ったキンバリーが落ち込んた声を出したのは半分本気。そして半分マグダレンの怒りを散らす為であった。
 キンバリーが弱さを見せるとマグダレンは守ろうと動く。経験からキンバリーが身につけたマグダレンの操縦術である。マグダレンの表情から怒気が引き娘に気遣う視線を向けた。
 ポンとキンバリーの頭が撫でられる。キンバリーが見上げるとローレンスが微笑んでいた。その効果がローレンスにまで効いていたようだ。
 同情により相手に訴える。そこに自分の幼さズルさ未熟さを感じてしまう。キンバリーにとって微妙な気持ちにさせる行動であった。
「いや、ここでまで心を隠す必要はない。想定以上にこの国が酷すぎる。皆気持ちは同じだ」
 ローレンスの言葉に皆ハァと溜息をついた。マグダレンは部屋をゆっくり見渡してるイサールに戻し意地悪く笑う。
「しかし、さっきの恥ずかしい言葉の数々は何だ?
 お前のどの口が、ああいうことを言う? と呆れたよ」
 マグダレンの言葉にイサールは眉をよせる。
「貴方は俺の事をかなり誤解していますよね? 
 まあ、多少は煽りの意図はありました。
 しかし概ね本音ですし本気です」
 フッとマグダレンは笑う。
「女をアクセサリー。もしくは子供を産む道具に使っている奴らをお前は笑えるのか?」
 マグダレンの口調は先程までのように突っかかるような感じではなかった。しかし言う事はかなり酷い。
 しかもマグダレンが何故そう言う言い方するのかキンバリーには分からない。あの男たちとイサールは明らかに違って見えた。イサールはキンバリーにムズ痒くなるような事を言って困らせることはある。基本は常に紳士。根本的な所からして違った。
 そして誠意をもって接してきてくれている。

『心も体も繋ぎ共に築いていく関係』
 イサールの言葉を思い出し身体が痺れるような疼きを感じる。イサールの傷を治した時。そしてここに来るまでの馬車の中で気を交わらせた時に感じた感覚が蘇えり身体を微かに捩る。手を握るイサールの大きな手の温かさ。それはローレンスに撫でられた時とは違う心地良さをキンバリーに与えて。

 家族としてではなく、一人の人間として、キンバリーという人物の特異性も認め受け入れてくれている。真面目な言葉での求婚。それらの意味はやはり大きかった。
 しかしイサールとの結婚生活ってどういうものなのか? 伽をする、子供を産む。そこは今まで村の女性を見てきたからなんとなくそういうことをする自分は想像できた。
 イサールとの結婚生活となるとそこがまったく想像できなくて考えがそこで止まってしまう。イサールが日常生活している姿がそもそも想像出来ない。自分はどうイサールと共に生きるというのだろうか? 分からない。そしてイサールに抱かれる自分はどうなるのか? 
 身体を繋げることで愛することはできるのか? マグダレンとイサールのじゃれ合いにも感じるやり取りしをボンヤリ見つめながら考える。

「そこをどけ! 俺を誰だと思っている」
 甲高い男の声が扉の向こうから響いてくる。気を飛ばすとさっき食堂にいた領主の息子がダライのパラディンと揉めているのが見えた。
「俺様があの女たちの相手をしてやろうっていってんだよ! そこ通せ!」
 パラディン達がやんわりと男を宥めるように止めている。男は頬の肉を震わせながら叫び続けていた。
 脂ぎった顔にイヤらしいあの時の眼を思い出しキンバリーの身体は怖気で震える。ローレンスがそっと肩に手を回し大丈夫だという視線を向けてくれたので少し落ち着く。そんなキンバリーに視線を向けイサールはフーと溜息を大きくついた。
 顔を顰め動こうとするマグダレンを制してイサールが一人部屋から出て行く。

「聖女様への無礼は、ダライ皇帝への侮辱と同義! その事を分かっておられますか?」
 廊下に出て揉み合っている男たちにゆっくりとイサールは近づく。
「何か大騒ぎされているようですが、どうかされました?」
 上品な様子で話しかけるイサールにパラディン達が恐縮した顔を見せる。
「俺があの女たちを喜ばせてあげようって言ってるんだ! お前のような優男には、大した事もできんだろう! さっさと入れろ!」
 下品にそう喚くように言ってくる男にイサールは鼻で笑う。
「貴方に女性を喜ばせられる程の知性ある話術や、テクニックあると思いません。
 それに、お二方はもうお休みになられております。お引きとり願いませんか?
 こんな遅くに女性の部屋を訪ねてこられるとは、この国の男性は随分礼儀を知らないようで」
 男の顔はイサールの言葉に怒りを帯び真っ赤になる。
「あぁ~?」
 一応貴族に当たる人間らしいが、その言動はならず者で品位といったものがまったくない。
「夜中に一人で盛って女性の部屋に押し入ろうとするなんて。どれほど情なくみっともない事をされているのか、お気づきですか?
 人並の羞恥心もお持ちでないのでしょうか?」
 その男は憤怒の表情でパラディンとイサールに向かって気を放ってくる。アグニの能力者のようで炎があがる。
「キサァッ」
 恐らく男は『貴様!』といおうとしたのだろう。そう叫ぶが最後まで言えず、崩れるように床に沈む。そしてそのまま苦悶の声を上げ這いつくばるようなまま動けない。
 外の様子を探っていたキンバリーは、即座に三人を守るように結界を貼る。しかしそれは不用だったようだ。
 彼らを守る前に男が放った炎もアッという間に散れぢれとなり消え失せている。イサールの力だったようだ。また警戒しながら対応当たっていたパラディンらもその男よりも能力は明らかに高い。余計なお世話だったのかもしれない。
 男はイサールが操る気の圧倒的な力で男を床に抑えつけられて動けず這いつくばる。男は顔を上げることも出来ない。床に潰れたカエルのように手足を広げ寝そべったまま起きられず呻き声をあげる事しか出来ない。
「あの方がたにそのような、ただれた醜い感情で接するのは止めていただけませんか? 非常に不快です。
 私は温厚な人間なので、これくらいで済ませてあげました。それでもまだ貴方が失礼な行動をしようと思っているのならば、骨を折って差し上げます。どこがよろしいですか」
 そうイサールが話しかけると男がウッと声をあげる、圧を強めたようだ。
「やっ、やめろ!」
「どうか、それまでにしていただけませんか?」
 廊下の先からそんな言葉が響く。先ほどから廊下の角の所に二人の人がいるのはキンバリーも気付いていた。
 しかし男がパラディンと揉めていても、男がイサールに痛めつけられても動かない事から不思議に思っていた。
「この国の者が失礼を働いたようで、申し訳ありません」
 小柄の男が中年の男性を伴って近づいてくる。見ただけで巫と分かるオーラを持っている。それだけに実年齢は分かり辛い。
 小柄の男は見た目はキンバリーよりも上で、イサールよりもやや若い感じだが、体重は男の方がありそうだ。
 ふっくらとした頬が笑みをたたえ近づいてくる。
 彼の濃紺の布に宝石や金彩の施された豪華の一言。
 袖口からレースがのぞき、その先にムッチリとした指が見える。その丸々した指にはゴツゴツとした石のついた指輪がいくつもついていた。
 隣に立つ男はもう中年という感じの見た目。十字架のついた長いく尖った帽子に足元まである彩色の施された長衣を着ている。
 派手過ぎるきらいはあるが中年の男は神官であるようだ。とはいえその派手なだけの格好のこの館の領主らに比べれば、まだ品はあり威厳は感じなくもない。
 顔にも少しは知性を感じる。若い方の男は切れ上がった眼に細い形の良い唇と造形は悪くない。顔全体に丸くついた脂肪が折角の怜悧な美貌を台無しにしていた。
 レースをあしらった華やかな衣装がますます彼の身体の丸さを強調し中性的に見せていた。

 新たなる存在の登場にローレンスは動こうとするが、イサールが心話で止める。『俺が対処する』と。イサールは力を解除して男を解放する。
 床に這いつくばっていた男は二人の姿を見て慌てる。
「王子! いえ、失礼なのはコイツらで女を差し出さないから!」
 そこまで言ったところで男は吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。
「貴様は……。
 ダライ皇帝から神王への使者、それに無礼を働く事がどういう事か理解出来ないのか?」
 男床に平伏して王子と呼んだ男に謝る。
「私はそんな……」
「ダライに対する宣戦布告ととられ戦争となったらどう責任をとるつもりだ? お前の命だけで贖えるとでも?」
 男はパラディンやイサールに対してとはうってかわって諂った態度をその男に見せた。

 その様子をイサールは冷淡な眼で見つめている。その様子に気がついたもう一人の男はイサールに近付き跪く。
「聖者様、我が国にようこそおいで下さいました。お目にかかれて光栄です」
 イサールは足元に跪いてきた男を見下ろす。跪きながらも男の眼はイサールの事を観察した。そしてイサールの親指にある指輪の紋章を見て目をふせた。
「聖者様方に失礼を働いた者が出たことは謝ります。本当に申し訳ありませんでした」
 黙ったまま何も返さないイサールに、男は言葉を続ける。
「コチラのお方は、ゼブロ神国第六王子のガロア様でございます。聖者様の我が国訪問を聞き、王子自ら駆けつけてこられました」
 その事を誇らしげに言う神官に。口角をあげ笑みの表情だけイサールは返す。その様子にガロアは細い眼をさらに細める。
「まだお怒りが収まっておられぬか? ならば、貴方が望んだようにこの男の身体中の骨を砕き木にでも吊してやりましょうか! それで機嫌を直して下さい」
 男は青ざめる。それをみてイサールは苦笑し顔を横に振る。
「貴方らは最初からこのフロアにいましたよね。この国の責任ある立場の人間でありながらこの男の馬鹿を止めなかった。それでいてこの男に罪を貴方が与えるのはおかしな話。
 貴方の加虐趣味に私を付き合わせないでください」
 イサールの言葉に神職者は少し動揺するが、ガロアは静かに笑う。
「貴方に不信感を与えてしまい申し訳ありません。しかしコチラの事情も理解してください」
 そう謝罪してから、部下を呼び、必死に命乞いして煩い男を下げさせる。そうしてからイサールらに向き直る。
「失礼。どこまでお話しましたっけ? そうです。
 伝説でしか聞いた事の無い聖者が突然現れた。しかも我が国への入国を求めて来たと聞き戸惑いも理解して下さい。
 本物なのか? ダライによる計略ではないのか? それどころかダライの皇帝からの使者という事も本当なのか? そう考えて疑い探りを入れても仕方がないですよね
 ちょうど良くこの男が何がしでかしている。その対応で貴方がたがどういう方々なのか見えてくる」
 その言葉にダライ皇国のパラディンは不快そうに眉を寄せるが、イサールは表情を変えない。
「そもそも、ダライと我が国は国交が活発とも言い難い。それがなぜ行き成り接触してきたのか? 不思議に思っても当然。でも本当に聖者かどうかは兎も角、貴方は稀有な力をお持ちの方のようだ」
 イサールはフッと笑う。
「私には国同士の話なんてどうでも良いし、むしろ興味もない。ただ最近、巫を対象にした怪しい事件が世界的に多発している。その調査に来たまでだ」
 ガロアは首を傾げ首一つ違うイサールを見上げる。黒い瞳がイサールを映す。
「その件に我々が関わっていると?」
 イサールは柔らかく見える笑みを浮かべる。
 それは見えるだけで。キンバリーらが知る親しみを感じるあの温かみと人間味のある表情ではない。
「コチラの国には神王一族をはじめ、巫が多いと聞いています。それだけに他人事でないのではないのでは? この国に対してだけでなく各国にて調査している。何がその件についての情報がないのか? そして共に情報を共有し解決の糸口を見つけることも出来るかも知れない」
 華やかに笑うイサールにガロアは『ほう』と声を出し黒い眼がジッとイサールを見上げた。そしてフッと表情を緩め笑う。
「貴方となら、良き道も築けるようだ。私は貴方がたを歓迎します」
 ガロアは軽い会釈をしてからイサールに近づき両の手でイサールの手をとった。そして身体の位置が近いだめに上目遣いでイサールに不思議な熱をもって視線を向けてくる。そのまま二人は黙ったまま見つめ合う。
「……今日旅をされて、如何でした? 我が国は」
 イサールは冷静な顔でガロアを見下ろしている。
「この国の事は、この国で暮らす貴方の方が良くご存知でしょうに」
 イサールの言葉にガロアは何か考えるように黙り込む。
「…………そうですね。
 夜半遅く失礼しました。ではまた明日」
 ガロアはそう静かに告げ去っていった。
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