80 / 214
七章 ~何かの予兆~ キンバリーの世界
大人と子供の境界線
しおりを挟む
《マグダレンを……頼……》
その心話が頭に響き、事態を察知したローレンスの胸に絶望が吹き上がる。かけがえのないモノの喪おうとしているのが分かったからだ少し離れた地面を見ると、誰かが倒れている。その華奢な体形と髪の色で確認するまでもなく、ローレンスにはそれが誰であるか分かり胸にドスンと重く冷たいモノを感じる。その身体はピクリとも動かず、肌の色から赤みがみるみる消えていき、地面がその人物を中心に赤く染まっていく。叫び駆けよろうとするが、走っても走っても一向にその距離は縮まらない。また地面が異様に脆く、動く端から砕けサラサラとした砂となりローレンスの重さに耐えきれず、身体を沈めていく。進むごとにローレンスの身体はより地中へと填まる。ローレンスはせめてもと声を張り上げ血で染まった大地に倒れている人物の名を呼ぶ。
「ローレンス!」
自分を揺さぶり必死に呼ぶ声に目を開けると、そこにはローレンスが今夢で求めていた人物が心配そうに見下ろしていた。
(これは夢の続きなのか?)
別れた時のままの姿でローレンスを見つめ微笑んでくる。ローレンスは震える手でその人物へと手を伸ばし頬に触れてみてその暖かさにホッとする。キメの細かい肌の心地好い手触りをそのまま味わう。夢ではないその確かな感触にローレンスの心はジワジワと喜びが充ちていく。
「やっと会えた、生きていてくれたんだな」
ローレンスはそう呟き、身体を起こしその小さな身体を抱き締めると、フフフと腕の中で笑う声がする。
「ラリー、寝ぼけている?」
その声に我に返り、抱き締めていた人物を改めて確認する。長い真っ直ぐに伸びた赤い髪に緑の瞳の美しい少女。その顔立ちは非常に良く似ているが、ローレンスが思っていた人物よりも顔立ちは幼く、それはローレンスがよく知る別の人物だった。
「キンバリー……
すまない、寝ぼけてしまったらしい」
とんだ醜態を見せてしまった事が恥ずかしく、ローレンスはベッドから出て頭をポリポリと掻く。まだ時間は起きるには早いようで、ガラモンの宿屋の一室は夜の空気が漂っていた。
「みたいだね、すごく魘されていたけど大丈夫?」
キンバリーもローレンスのベッドから降りて、逞しい腰にてを回し抱き締めてくる。よく魘されるマグダレンに対してローレンスやキンバリーがやってあげる行為を自分がされている事に、ローレンスは苦笑してしまう。逆に心配しているキンバリーを安心させるようにその背中に手を回し優しく叩いてやる。
「ちょっと嫌な夢を見ただけだ。起こして悪かったな」
キンバリーは優しく笑い首を横に振る。余りにもキンバリーの作る表情は夢に出てきた人物に似ていてローレンスは目を細める。暗がりで見ているだけに余計にオカシナ錯覚をするのかもしれない。いや、ローレンスが最近感じ始めていた事を、強く実感する。キンバリーはマグダレンにソックリと言われ続けていたが、ローレンスにはもう一人の喪ってしまった愛する存在の姿の方に重なる。
「マグダの事が心配なんだね、ラリーも」
キンバリーの言葉に、ローレンスは素直に子供のように頷き笑う。夢見が悪かったせいで、頭では目の前の人物がキンバリーと分かっていても、感情がまだついていけてない為、まだ心は夢の中の若い感覚となっていた。
ローレンスにとってもマグダレンと別行動という状態は、色々考えてしまう事もある。また再び自分の前から消えてしまうのではないか? という不安はいつもどこかで感じていた。
『マグダレンの事はもうあきらめて。彼女は先に神の国にて穏やかにお過ごしです。そしてきっと我々をいつでも見守ってくださっている』
そう言われ続け、思い込ませて三十年程たった時、森でマグダレンとソックリな女性が倒れているのを見つけた時の衝撃は今でも忘れられない。意識もない状況だったので、そのまま里につれて帰り保護したのは良いが、皆もその存在をどう受け入れるか悩んだ。三十年ぶりに再会した相手が別れた時と殆ど変わらぬ姿で現れたら誰もが戸惑うのも仕方がないのかもしれない。殆ど変わらない年齢だった筈なのに、娘と言っても不思議でないその姿で現れた女性にローレンスが一番困惑したと言って良いだろう。心神喪失の状態でまともな対話も出来ない状態の女性は、ローレンスにだけは反応を示し、心を開き、甘えを見せた。彼女がマグダレンとは全く異なる人物では? という声もあったが共に生活していく内に、ローレンスだけはそれがマグダレンであることを確信していた。
「まあ、神殿でもてなされているって言っていた。第三者の目もあるそんな所だと、イサールとも喧嘩はできないだろうから安心かな?」
まだ若干悪夢の余韻でぼんやりしているローレンスの耳にそんな言葉が入ってくる。キンバリーは水差しからコップに水を注いでローレンスに差し出してくる。ローレンスはそのコップを受け取りながらフッと笑ってしまう。流石にマグダレンの事を理解しているだけの言葉だからだ。それに神殿で保護されているとなると、ローレンスらよりも安全と言えるだろう。巫を襲う盗賊がいると聞き、三人で二部屋借りていたのだが、万が一な事が起こった時の為同じ部屋で二人は眠っていた。
「大丈夫? ラリー。
何か気になる事があるのなら、話して下さい。ローレンスが抱えているもの、重いのなら私も一緒に持ちますから」
ローレンスはキンバリーのその言葉に、一瞬呼吸をするのを忘れてしまう。そして一旦息を大きく吸ってから吐く。その音を、溜め息をついたように感じたのだろうキンバリーは悲しげな顔をする。
「そりゃ、私では頼りないかもしれませんが」
そうつぶやくキンバリーに、ローレンスは首をふる。
「いや、お前の成長に驚いただけだ。本当に立派な大人になったな」
キンバリーはその言葉に傷付いた顔になる。キンバリーは、マグダレンとは違った意味で心の成長と、身体の成長のバランスがズレている。
「とっくに、大人だったな、お前は。それに比べてマグダは、いつまでたっても子供だな、ずっと変わらない」
一人言のように静かに呟くローレンスをキンバリーは首を傾けて見上げる。
「……そもそも、大人と子供って、その定義は何なのかな?」
キンバリーにしてみたら素直に感じた素朴な疑問を口にしただけなのだが、ローレンスは返事に悩む。
「俺が思うに精神的な部分が大きいと思う。年月だけで人は大人にはなれないし、知識を詰め込んだからと成長出来る訳ではない。ただ何をもって大人なのか? と言うと難しいな、そう言う意味では俺も良い大人かと聞かれると悩ましい」
キンバリーはローレンスの言葉に驚いたように目を大きくする。キンバリーにとっては、彼女が生まれた時から里でリーダーをやっていたローレンスは大人な存在だったからだ。
「結局誰が大人なのでも、何処からが大人であるというのはなく、他者との比較により感じるモノなのかもな、より冷静に広く世界を見て行動し、人を導ける方が大人なのかもしれない」
キンバリーはローレンスの言葉を聞き、フフフと楽しそうに笑う。
「だとしたら、ローレンスは最高の大人だね。
私やマグダをいつも冷静に見守り導いてくれる。だから私もマグダもまっすぐに歩いていけます」
『ローレンスには感謝しています。貴方が隣にいるから、私は前に進める』
キンバリーの顔がローレンスの中で別の人物へと変化して、かつて聞いた言葉と重なる。
ローレンスは苦笑して首を横にふる。キンバリーは恐らくはローレンスの心の奥の惑いに気が付いているのだろう。だからこそ『迷う事なんて何もない、立派にやっている』と労りの言葉を、かけて来た。自分が育て導いていくべき子供だと思っていた存在に、気が付けば支えられ救われていた事実に驚きつつも、奥底から噴き上げてくる喜びに充ちた高揚感にローレンスは震える。堪らなく目の前のキンバリーに愛しさを感じ ソッと優しくその身体を引き寄せ抱き締めた。
キンバリーの冷静な言葉に気持ちが少し楽になった。
「ありがとう、キミー。心が軽くなったよ」
キンバリーもローレンスを強く抱き締め返してくる。しばらくその体制でいた二人だが、突然にキンバリーの身体がビクリと震える。
《マグダ、何かあったの?》
キンバリーが遠く離れたマグダレンに問いかける。マグダレンがキンバリーの石を使い巫の力を発動したようだ。ローレンスはマグダレンが身につけているローレンスの封力石に力を送り、そちらの様子を伺いながらマグダレンの周りに結界を展開させる。
《マグダ、今どこにいる?》
マグダレンの近くに夥しい数の腐人の気配を感じ、ローレンスは顔を顰める。雰囲気からいってその場所が神殿にも思えない
《ちょっと面倒そうな状態だから、仕事を手伝っているだけ。念のために結界をお願い》
マグダレンの冷静なそんな言葉が帰ってきた。
マグダレンがその直後戦闘を開始した気配を感じる。ローレンスとキンバリーはそれ以上話しかける事を止め、、封力石を通してマグダレンを守る事に集中する事にした。
その心話が頭に響き、事態を察知したローレンスの胸に絶望が吹き上がる。かけがえのないモノの喪おうとしているのが分かったからだ少し離れた地面を見ると、誰かが倒れている。その華奢な体形と髪の色で確認するまでもなく、ローレンスにはそれが誰であるか分かり胸にドスンと重く冷たいモノを感じる。その身体はピクリとも動かず、肌の色から赤みがみるみる消えていき、地面がその人物を中心に赤く染まっていく。叫び駆けよろうとするが、走っても走っても一向にその距離は縮まらない。また地面が異様に脆く、動く端から砕けサラサラとした砂となりローレンスの重さに耐えきれず、身体を沈めていく。進むごとにローレンスの身体はより地中へと填まる。ローレンスはせめてもと声を張り上げ血で染まった大地に倒れている人物の名を呼ぶ。
「ローレンス!」
自分を揺さぶり必死に呼ぶ声に目を開けると、そこにはローレンスが今夢で求めていた人物が心配そうに見下ろしていた。
(これは夢の続きなのか?)
別れた時のままの姿でローレンスを見つめ微笑んでくる。ローレンスは震える手でその人物へと手を伸ばし頬に触れてみてその暖かさにホッとする。キメの細かい肌の心地好い手触りをそのまま味わう。夢ではないその確かな感触にローレンスの心はジワジワと喜びが充ちていく。
「やっと会えた、生きていてくれたんだな」
ローレンスはそう呟き、身体を起こしその小さな身体を抱き締めると、フフフと腕の中で笑う声がする。
「ラリー、寝ぼけている?」
その声に我に返り、抱き締めていた人物を改めて確認する。長い真っ直ぐに伸びた赤い髪に緑の瞳の美しい少女。その顔立ちは非常に良く似ているが、ローレンスが思っていた人物よりも顔立ちは幼く、それはローレンスがよく知る別の人物だった。
「キンバリー……
すまない、寝ぼけてしまったらしい」
とんだ醜態を見せてしまった事が恥ずかしく、ローレンスはベッドから出て頭をポリポリと掻く。まだ時間は起きるには早いようで、ガラモンの宿屋の一室は夜の空気が漂っていた。
「みたいだね、すごく魘されていたけど大丈夫?」
キンバリーもローレンスのベッドから降りて、逞しい腰にてを回し抱き締めてくる。よく魘されるマグダレンに対してローレンスやキンバリーがやってあげる行為を自分がされている事に、ローレンスは苦笑してしまう。逆に心配しているキンバリーを安心させるようにその背中に手を回し優しく叩いてやる。
「ちょっと嫌な夢を見ただけだ。起こして悪かったな」
キンバリーは優しく笑い首を横に振る。余りにもキンバリーの作る表情は夢に出てきた人物に似ていてローレンスは目を細める。暗がりで見ているだけに余計にオカシナ錯覚をするのかもしれない。いや、ローレンスが最近感じ始めていた事を、強く実感する。キンバリーはマグダレンにソックリと言われ続けていたが、ローレンスにはもう一人の喪ってしまった愛する存在の姿の方に重なる。
「マグダの事が心配なんだね、ラリーも」
キンバリーの言葉に、ローレンスは素直に子供のように頷き笑う。夢見が悪かったせいで、頭では目の前の人物がキンバリーと分かっていても、感情がまだついていけてない為、まだ心は夢の中の若い感覚となっていた。
ローレンスにとってもマグダレンと別行動という状態は、色々考えてしまう事もある。また再び自分の前から消えてしまうのではないか? という不安はいつもどこかで感じていた。
『マグダレンの事はもうあきらめて。彼女は先に神の国にて穏やかにお過ごしです。そしてきっと我々をいつでも見守ってくださっている』
そう言われ続け、思い込ませて三十年程たった時、森でマグダレンとソックリな女性が倒れているのを見つけた時の衝撃は今でも忘れられない。意識もない状況だったので、そのまま里につれて帰り保護したのは良いが、皆もその存在をどう受け入れるか悩んだ。三十年ぶりに再会した相手が別れた時と殆ど変わらぬ姿で現れたら誰もが戸惑うのも仕方がないのかもしれない。殆ど変わらない年齢だった筈なのに、娘と言っても不思議でないその姿で現れた女性にローレンスが一番困惑したと言って良いだろう。心神喪失の状態でまともな対話も出来ない状態の女性は、ローレンスにだけは反応を示し、心を開き、甘えを見せた。彼女がマグダレンとは全く異なる人物では? という声もあったが共に生活していく内に、ローレンスだけはそれがマグダレンであることを確信していた。
「まあ、神殿でもてなされているって言っていた。第三者の目もあるそんな所だと、イサールとも喧嘩はできないだろうから安心かな?」
まだ若干悪夢の余韻でぼんやりしているローレンスの耳にそんな言葉が入ってくる。キンバリーは水差しからコップに水を注いでローレンスに差し出してくる。ローレンスはそのコップを受け取りながらフッと笑ってしまう。流石にマグダレンの事を理解しているだけの言葉だからだ。それに神殿で保護されているとなると、ローレンスらよりも安全と言えるだろう。巫を襲う盗賊がいると聞き、三人で二部屋借りていたのだが、万が一な事が起こった時の為同じ部屋で二人は眠っていた。
「大丈夫? ラリー。
何か気になる事があるのなら、話して下さい。ローレンスが抱えているもの、重いのなら私も一緒に持ちますから」
ローレンスはキンバリーのその言葉に、一瞬呼吸をするのを忘れてしまう。そして一旦息を大きく吸ってから吐く。その音を、溜め息をついたように感じたのだろうキンバリーは悲しげな顔をする。
「そりゃ、私では頼りないかもしれませんが」
そうつぶやくキンバリーに、ローレンスは首をふる。
「いや、お前の成長に驚いただけだ。本当に立派な大人になったな」
キンバリーはその言葉に傷付いた顔になる。キンバリーは、マグダレンとは違った意味で心の成長と、身体の成長のバランスがズレている。
「とっくに、大人だったな、お前は。それに比べてマグダは、いつまでたっても子供だな、ずっと変わらない」
一人言のように静かに呟くローレンスをキンバリーは首を傾けて見上げる。
「……そもそも、大人と子供って、その定義は何なのかな?」
キンバリーにしてみたら素直に感じた素朴な疑問を口にしただけなのだが、ローレンスは返事に悩む。
「俺が思うに精神的な部分が大きいと思う。年月だけで人は大人にはなれないし、知識を詰め込んだからと成長出来る訳ではない。ただ何をもって大人なのか? と言うと難しいな、そう言う意味では俺も良い大人かと聞かれると悩ましい」
キンバリーはローレンスの言葉に驚いたように目を大きくする。キンバリーにとっては、彼女が生まれた時から里でリーダーをやっていたローレンスは大人な存在だったからだ。
「結局誰が大人なのでも、何処からが大人であるというのはなく、他者との比較により感じるモノなのかもな、より冷静に広く世界を見て行動し、人を導ける方が大人なのかもしれない」
キンバリーはローレンスの言葉を聞き、フフフと楽しそうに笑う。
「だとしたら、ローレンスは最高の大人だね。
私やマグダをいつも冷静に見守り導いてくれる。だから私もマグダもまっすぐに歩いていけます」
『ローレンスには感謝しています。貴方が隣にいるから、私は前に進める』
キンバリーの顔がローレンスの中で別の人物へと変化して、かつて聞いた言葉と重なる。
ローレンスは苦笑して首を横にふる。キンバリーは恐らくはローレンスの心の奥の惑いに気が付いているのだろう。だからこそ『迷う事なんて何もない、立派にやっている』と労りの言葉を、かけて来た。自分が育て導いていくべき子供だと思っていた存在に、気が付けば支えられ救われていた事実に驚きつつも、奥底から噴き上げてくる喜びに充ちた高揚感にローレンスは震える。堪らなく目の前のキンバリーに愛しさを感じ ソッと優しくその身体を引き寄せ抱き締めた。
キンバリーの冷静な言葉に気持ちが少し楽になった。
「ありがとう、キミー。心が軽くなったよ」
キンバリーもローレンスを強く抱き締め返してくる。しばらくその体制でいた二人だが、突然にキンバリーの身体がビクリと震える。
《マグダ、何かあったの?》
キンバリーが遠く離れたマグダレンに問いかける。マグダレンがキンバリーの石を使い巫の力を発動したようだ。ローレンスはマグダレンが身につけているローレンスの封力石に力を送り、そちらの様子を伺いながらマグダレンの周りに結界を展開させる。
《マグダ、今どこにいる?》
マグダレンの近くに夥しい数の腐人の気配を感じ、ローレンスは顔を顰める。雰囲気からいってその場所が神殿にも思えない
《ちょっと面倒そうな状態だから、仕事を手伝っているだけ。念のために結界をお願い》
マグダレンの冷静なそんな言葉が帰ってきた。
マグダレンがその直後戦闘を開始した気配を感じる。ローレンスとキンバリーはそれ以上話しかける事を止め、、封力石を通してマグダレンを守る事に集中する事にした。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる