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四章 ~力の代償~ カロルの世界
ちぐはぐな謝罪
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「シルワ様が何故今回あえてこのような事をなさったのか理解しているつもりです。でもシッカリ見る、感じる、体験する。学ぶには必要な事ですので」
縋るように見上げていたカロルから顔を逸らし、マレはシルワを真っ直ぐ見つめ言葉を発する。シルワを見ると片眉をクイっと挙げ不満気だったが、『それもそうですね』と頷く。
「マレ、怒ってる? ……ごめんなさい。反省しているから、許して……」
カロルの言葉にマレは視線をやっと戻してくれる。手をマレの方に伸ばそうとして、醜く焼け膨れている手に気が付き引っ込める。マレの目にいつものあの柔らかい笑みもなく静かにカロルを見つめてくる。マレは顔を横にふり、大きく息をつく。
「カロルは、何故謝っていますか? 何に対して謝っていますか?」
マレの質問に、カロルは言葉に詰まる。
「…………え………………マレを怖がらせた事…………それに…………マレに怪我をさせた事」
シルワが鼻で笑う声が聞こえたが、カロルにはそんな事はどうでもよかった。マレの表情だけをジッと見つめその気持ちを感じようとする。カロルはマレの瞳に落胆の感情を察し答えを間違えた事に気が付き焦る。
「そこは一番どうでも良い所です。まず、謝るべき相手を間違えていますよね? 貴方は自分の力をどのように考えているのですか?」
カロルはその質問に悩む。偉大なるソーリスの血を引き、誰もがうらやむ程の高い能力をもっている自分自身。それがカロルの誇りであり全てである。でもその言葉はマレの求めている答えではない事はなんとなく分かった。どう答えればマレを満足させ、再び微笑んでくれるのだろうか? カロルは考える。
「聞くだけ無駄ですよ。この子は何も考えてない。ただ面白おかしく生きるためのオモチャ程度にしか思っていませんよ」
シルワの言葉はまさに図星で、カロルは何も言い返せない。その心をマレは見透かしたのだろう、蒼い目が細められる。瞳に明らかな怒りを感じカロルは胴震いした。今まで感じたことのない、恐怖だ。今まで誰に嫌われようが、怖がられようが気にもしなかったが、マレに見捨てられるという事だけが堪らなく怖かった。怯えながら迷子の子供のように見上げているカロルにマレは少し表情を和らげる
「まずは手当をしましょうか? シルワ様それはかまいませんよね」
マレの言葉に腕を組んで壁に凭れて様子を観察していたシルワは頷く。待機させていたであろう侍従が治療道具をもって入ってくる。
改めてカロルは見える範囲で自分の腕や身体を見て愕然とする。身体中からなんとも嫌な肉の焼ける匂いを漂わせ、赤くグシュグシュした皮膚は正視に耐えるものではなかった。自分がどれほど醜い存在になっているのかを改めて気付きマレの前にいるのも恥ずかしくなる。しかしマレはそんなカロルに目を背けることなく、白い形のよい手を薬草や体液で汚しながらカロルを手当していってくれる。焼けただれた肌に、薬草を合わせペースト状にしたものを優しく塗り込められ包帯が巻かれていく。痛い事は変わりないが、薬草と包帯によって患部が守られることで、精神的にも楽になっていく。醜い肌が隠されたという事も大きいのかもしれない。薬によって冷やされる心地よさと、マレから感じるファクルタースの香りがカロルを落ち着かせていく。マレがカロルに微笑んでくれる事はないが、その優しく丁寧な手つきから厭われているのではないのは感じ取れたからかもしれない。
手当が済み、手を清めたマレは改めてカロルと向き合う。
「落ち着きましたか? 貴方は自分のしたことの何がいけなかったのか分かっていますか?」
マレの言葉に、カロルは考え口を開く。
「ファクルタースを暴力に使ったから?」
マレは困ったように眉を寄せた。考えたつもりのカロルの答えだが、それも間違えていたようだ。
「私は、こう教えられてきました。力とは責任だと」
マレは正解だとも間違えだとも言わずそう語り出す。
「責任?」
何故か哀しげな表情でマレは頷く。
「力を持つ者は、その全てを理解せねばならない。良い所も悪い所も、それを持つことのリスクも」
カロルはリスクという意味が分からなかった。しかしコクリと首を縦に振る。
「力というものは、正しき事に使ってこその力で、無為に過ごす事は無価値なものでしかなく、詰まらぬ事に使うのは愚行でしかない。
だからこそ、力を持つものには重い責任と枷を負うものなんです」
自分の力を無価値、もしくは愚かと言われカロルは言葉を失う。カロル自身が今まで、その力を持っている人物としての責任なんて考えた事もない事が恥ずかしくなってきた。
「ソーリス様が、何故皆から敬われ慕われているのか分かりますよね?」
カロルは頷く。
「ルークスの力を持っているからでも、能力が高いからでもなく、その力を惜しみなく皆の為に使い、そしてノービリス、アミークスが心安らかに生活できるように日々見守っているからです」
それに反して、カロルにおべっかを使い取り入ろうとする人以外は、怖がられ距離をとられている自分の状況を思い返す。それがカロルの望んだ世界なのか? カロルがなりたいのはソーリスのような大人だ。誰もから尊敬され慕われ、世界から必要とされている人物だ。自分がどうしようもなく恥ずかしくて、今の自分に泣けてきた。涙が溢れ、頬の包帯を濡らし火傷をチリリと痛くする。
「ゴメンナサイ、俺が馬鹿だった。マレ……コレからは良い子になるから……ゴメンナサイ」
マレは、必死で請願してくるカロルに困ったように笑い首を横にふる。
「私に謝られても、困ります」
カロルはそこで、初めてシルワが同じ部屋にいる事を思い出す。そっとソチラに目をやると、冷然とした様子でカロルを見下ろしている。その表情に優しさとか親しさとかいった柔らかさを一切感じられない。その顔を見ていると、カロルの中に嫌悪感が蘇る。シルワに生徒として失礼な事を散々してきた事は理解しているものの、何故だろう明らかに蔑んだ表情を見ていると素直に謝る気持ちがしぼむ。しかし、謝らなければマレは納得してくれないだろう。シルワはそんなカロルの感情を見透かしているのか、目笑してくる。暫く二人は無言で見つめあう。
「…………今まで生意気な態度をとり続けて、申し訳ありませんでした」
シルワは目を開き、大げさに驚いた顔をして、溜息をつく。
「言葉の謝罪なんていりません。覚悟を証明したいのなら。今後の態度でシッカリ貴方の反省を示していってください」
謝罪してやったのに、あまりの言葉に返してくるシルワにカロルはムカついたものの、必死で耐える。包帯で顔が覆われている事で、その感情を隠せたことは良かったとカロルは思う。
「マレ、貴方はこんなのでいいのですか?」
マレはシルワの言葉に苦笑する。
「人の観念はそう直ぐに変わるものではないでしょう。少しずつ学んでいくしかないですので」
シルワはあからさまに不快な表情をして横にふる。
「貴方は甘すぎる。この子の見た目に騙されないで下さい。貴方がこの子の年齢の時はどうだったのか思い返せば分かるでしょう、この子が手につけられない程問題児だと」
カロルはシルワを睨み付ける。これ以上マレに、カロルの悪い話をして欲しくなかった。マレはそんなシルワに穏やかな笑みを返す。
「講師の話は受けさせてもらいます」
カロルは会話の意味が分からず、二人の顔を交互に見る。
「コレの相手なんかしている時間があるのならばもっと他にお願いしたい仕事が私にはあるのですが」
シルワは溜息をつく。そんなシルワをマレは面白そうに笑い、改めてカロルに視線を戻す。その時にはマレの顔から笑みは消えていた。
「コレからは、私も貴方に勉強を教えさせて頂きます。私が講師だからと巫山戯た態度で授業に臨むというのは一切許しませんので」
マレは真剣で厳しい口調で言った言葉だったが、聞いたカロルは喜び浮かれる。思わず激しく動いた為に包帯に包まれた身体に激痛が走りカロルは蹲る。シルワの大きな溜息の音が聞こえた。
「貴方の手に余るようで、今後の態度も改善されてない、馴れ合うような授業を行うようでしたら、速効解任いたしますのでそのつもりで」
カロルは痛みに身悶えしながらも、その言葉の言わんとしている事を察して心する。面白くはないがシルワの前では良い子を演じていないと、マレとは会えなくなる。陰険なシルワが考えそうな事。マレがいるならば、これからこの部屋で過ごさねばならぬ長い時間、この身体の苦痛も耐えられる。カロルはもう離されたくないとばかりに包帯で覆われた手でマレの衣類を掴む、激しい痛みも構わなかった。マレにそうしてでも触れておきたかったから。マレの近くにいるためならば、こんな痛みも、大嫌いなシルワの意を迎える事も辛抱してやる。カロルはそう思っていた。包帯で覆われて見えてないのに関わらず大真面目な顔を作りシルワに大きく頷いた。
縋るように見上げていたカロルから顔を逸らし、マレはシルワを真っ直ぐ見つめ言葉を発する。シルワを見ると片眉をクイっと挙げ不満気だったが、『それもそうですね』と頷く。
「マレ、怒ってる? ……ごめんなさい。反省しているから、許して……」
カロルの言葉にマレは視線をやっと戻してくれる。手をマレの方に伸ばそうとして、醜く焼け膨れている手に気が付き引っ込める。マレの目にいつものあの柔らかい笑みもなく静かにカロルを見つめてくる。マレは顔を横にふり、大きく息をつく。
「カロルは、何故謝っていますか? 何に対して謝っていますか?」
マレの質問に、カロルは言葉に詰まる。
「…………え………………マレを怖がらせた事…………それに…………マレに怪我をさせた事」
シルワが鼻で笑う声が聞こえたが、カロルにはそんな事はどうでもよかった。マレの表情だけをジッと見つめその気持ちを感じようとする。カロルはマレの瞳に落胆の感情を察し答えを間違えた事に気が付き焦る。
「そこは一番どうでも良い所です。まず、謝るべき相手を間違えていますよね? 貴方は自分の力をどのように考えているのですか?」
カロルはその質問に悩む。偉大なるソーリスの血を引き、誰もがうらやむ程の高い能力をもっている自分自身。それがカロルの誇りであり全てである。でもその言葉はマレの求めている答えではない事はなんとなく分かった。どう答えればマレを満足させ、再び微笑んでくれるのだろうか? カロルは考える。
「聞くだけ無駄ですよ。この子は何も考えてない。ただ面白おかしく生きるためのオモチャ程度にしか思っていませんよ」
シルワの言葉はまさに図星で、カロルは何も言い返せない。その心をマレは見透かしたのだろう、蒼い目が細められる。瞳に明らかな怒りを感じカロルは胴震いした。今まで感じたことのない、恐怖だ。今まで誰に嫌われようが、怖がられようが気にもしなかったが、マレに見捨てられるという事だけが堪らなく怖かった。怯えながら迷子の子供のように見上げているカロルにマレは少し表情を和らげる
「まずは手当をしましょうか? シルワ様それはかまいませんよね」
マレの言葉に腕を組んで壁に凭れて様子を観察していたシルワは頷く。待機させていたであろう侍従が治療道具をもって入ってくる。
改めてカロルは見える範囲で自分の腕や身体を見て愕然とする。身体中からなんとも嫌な肉の焼ける匂いを漂わせ、赤くグシュグシュした皮膚は正視に耐えるものではなかった。自分がどれほど醜い存在になっているのかを改めて気付きマレの前にいるのも恥ずかしくなる。しかしマレはそんなカロルに目を背けることなく、白い形のよい手を薬草や体液で汚しながらカロルを手当していってくれる。焼けただれた肌に、薬草を合わせペースト状にしたものを優しく塗り込められ包帯が巻かれていく。痛い事は変わりないが、薬草と包帯によって患部が守られることで、精神的にも楽になっていく。醜い肌が隠されたという事も大きいのかもしれない。薬によって冷やされる心地よさと、マレから感じるファクルタースの香りがカロルを落ち着かせていく。マレがカロルに微笑んでくれる事はないが、その優しく丁寧な手つきから厭われているのではないのは感じ取れたからかもしれない。
手当が済み、手を清めたマレは改めてカロルと向き合う。
「落ち着きましたか? 貴方は自分のしたことの何がいけなかったのか分かっていますか?」
マレの言葉に、カロルは考え口を開く。
「ファクルタースを暴力に使ったから?」
マレは困ったように眉を寄せた。考えたつもりのカロルの答えだが、それも間違えていたようだ。
「私は、こう教えられてきました。力とは責任だと」
マレは正解だとも間違えだとも言わずそう語り出す。
「責任?」
何故か哀しげな表情でマレは頷く。
「力を持つ者は、その全てを理解せねばならない。良い所も悪い所も、それを持つことのリスクも」
カロルはリスクという意味が分からなかった。しかしコクリと首を縦に振る。
「力というものは、正しき事に使ってこその力で、無為に過ごす事は無価値なものでしかなく、詰まらぬ事に使うのは愚行でしかない。
だからこそ、力を持つものには重い責任と枷を負うものなんです」
自分の力を無価値、もしくは愚かと言われカロルは言葉を失う。カロル自身が今まで、その力を持っている人物としての責任なんて考えた事もない事が恥ずかしくなってきた。
「ソーリス様が、何故皆から敬われ慕われているのか分かりますよね?」
カロルは頷く。
「ルークスの力を持っているからでも、能力が高いからでもなく、その力を惜しみなく皆の為に使い、そしてノービリス、アミークスが心安らかに生活できるように日々見守っているからです」
それに反して、カロルにおべっかを使い取り入ろうとする人以外は、怖がられ距離をとられている自分の状況を思い返す。それがカロルの望んだ世界なのか? カロルがなりたいのはソーリスのような大人だ。誰もから尊敬され慕われ、世界から必要とされている人物だ。自分がどうしようもなく恥ずかしくて、今の自分に泣けてきた。涙が溢れ、頬の包帯を濡らし火傷をチリリと痛くする。
「ゴメンナサイ、俺が馬鹿だった。マレ……コレからは良い子になるから……ゴメンナサイ」
マレは、必死で請願してくるカロルに困ったように笑い首を横にふる。
「私に謝られても、困ります」
カロルはそこで、初めてシルワが同じ部屋にいる事を思い出す。そっとソチラに目をやると、冷然とした様子でカロルを見下ろしている。その表情に優しさとか親しさとかいった柔らかさを一切感じられない。その顔を見ていると、カロルの中に嫌悪感が蘇る。シルワに生徒として失礼な事を散々してきた事は理解しているものの、何故だろう明らかに蔑んだ表情を見ていると素直に謝る気持ちがしぼむ。しかし、謝らなければマレは納得してくれないだろう。シルワはそんなカロルの感情を見透かしているのか、目笑してくる。暫く二人は無言で見つめあう。
「…………今まで生意気な態度をとり続けて、申し訳ありませんでした」
シルワは目を開き、大げさに驚いた顔をして、溜息をつく。
「言葉の謝罪なんていりません。覚悟を証明したいのなら。今後の態度でシッカリ貴方の反省を示していってください」
謝罪してやったのに、あまりの言葉に返してくるシルワにカロルはムカついたものの、必死で耐える。包帯で顔が覆われている事で、その感情を隠せたことは良かったとカロルは思う。
「マレ、貴方はこんなのでいいのですか?」
マレはシルワの言葉に苦笑する。
「人の観念はそう直ぐに変わるものではないでしょう。少しずつ学んでいくしかないですので」
シルワはあからさまに不快な表情をして横にふる。
「貴方は甘すぎる。この子の見た目に騙されないで下さい。貴方がこの子の年齢の時はどうだったのか思い返せば分かるでしょう、この子が手につけられない程問題児だと」
カロルはシルワを睨み付ける。これ以上マレに、カロルの悪い話をして欲しくなかった。マレはそんなシルワに穏やかな笑みを返す。
「講師の話は受けさせてもらいます」
カロルは会話の意味が分からず、二人の顔を交互に見る。
「コレの相手なんかしている時間があるのならばもっと他にお願いしたい仕事が私にはあるのですが」
シルワは溜息をつく。そんなシルワをマレは面白そうに笑い、改めてカロルに視線を戻す。その時にはマレの顔から笑みは消えていた。
「コレからは、私も貴方に勉強を教えさせて頂きます。私が講師だからと巫山戯た態度で授業に臨むというのは一切許しませんので」
マレは真剣で厳しい口調で言った言葉だったが、聞いたカロルは喜び浮かれる。思わず激しく動いた為に包帯に包まれた身体に激痛が走りカロルは蹲る。シルワの大きな溜息の音が聞こえた。
「貴方の手に余るようで、今後の態度も改善されてない、馴れ合うような授業を行うようでしたら、速効解任いたしますのでそのつもりで」
カロルは痛みに身悶えしながらも、その言葉の言わんとしている事を察して心する。面白くはないがシルワの前では良い子を演じていないと、マレとは会えなくなる。陰険なシルワが考えそうな事。マレがいるならば、これからこの部屋で過ごさねばならぬ長い時間、この身体の苦痛も耐えられる。カロルはもう離されたくないとばかりに包帯で覆われた手でマレの衣類を掴む、激しい痛みも構わなかった。マレにそうしてでも触れておきたかったから。マレの近くにいるためならば、こんな痛みも、大嫌いなシルワの意を迎える事も辛抱してやる。カロルはそう思っていた。包帯で覆われて見えてないのに関わらず大真面目な顔を作りシルワに大きく頷いた。
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